志望動機が書けないので大手内定者から面接対策の履歴書・ESの書き方や例を教わる就活生

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「働きたくない。金が欲しい。が本音だから志望動機が書けない」

「休みが多い、給料が良い、滑り止めが本音の志望動機」

「志望動機がない、思いつかない、浮かばない、書くのが面倒

 就活では必ずと言ってよいほど志望動機を書かなければなりません。しかしほとんどの就活生は実際に働いた事もなく、更に実績もない事から面接官を納得させる志望動機を書くが出来ない人もいます。それに加え、働く事に関してはブラック企業、サービス残業、上司のパワハラ発言などネガティブな事が多く、それが原因で、どちらかと言えば働きたくない気持ちの方が強く、志望動機を作る事が出来ない人もいると思います。

 しかし就活生の中には「働きたくない」と思いながらも立派な志望動機を完成させ、かつ大手・優良企業から内定を取る人もいます。

 彼らは具体的にどんな風に志望動機を書いているのか?ここでは実際にこれから志望動機を書こうとしている後輩就活生と、複数の大手から内定を取った先輩就活生の2人の会話形式で、就活で通じる立派な志望動機の書き方について説明したいと思います。

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やりたい事がないから志望動機が書けない場合の対処法

 先輩、お久しぶりです。今、就職活動を行っているのですが、志望動機が全然書けません。というのも「働きたくない」という気持ちが強くて、「辛いモノをどうやってやりたいなんて言えばいいんだよ!!」という気持ちで何も手を付けられない状態です。大手から内定を取る就活生は一体どうやって「働きたくない」という気持ちを払拭して志望動機を書いているのでしょうか?

 志望動機が書けないって事は少なからず以下の3つが原因だと思っている。

・ 「働きたい」という言い方が思い浮かばない

・ 各業界ごとの違いが見いだせない

・ 面接で想定される質問の答え方が分からない

 志望動機を書くという事は「働いてみたいです。」「何で?」とこの後の会話が続けるようなイメージを持たないといけない。しかしお前の事だから実際に働いた事がなく、仮にアルバイトやインターンシップで労働経験があっても、将来性がない、やりがいを感じないなどで、結局のところ、志望動機が書けない状態になっているんじゃないかと思う。

 ただ就活ではそんな気持ちとは裏腹に立派な志望動機を完成させる人もいるし、最終的にほとんどの就活生は立派な志望動機を書きあげる事に成功している。では一体どうやって立派な志望動機を完成させているのか?そのヒントとなるのが、3人のレンガ職人の話だ。

 簡単に話すが、ある旅人が大聖堂を作っているレンガ職人3人それぞれに「何をしているんですか?」と尋ねたところ、1人目は「石を積んでいるんだよ。毎度積み上げるから腰が痛くなる。」と言っていたのに対し、2人目は「家族を養える仕事をしている。文句を言ったらバチが当たる。」と言っていて、そして3人目は

「歴史に名の残る偉大な大聖堂を作っているんだ。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだ。素晴らしいだろう」

 と3人とも同じ仕事をしているのに、それぞれが仕事に対する見方が違っているという仕事の捉え方に関する話だ。

 この話に対する見解は色々とあると思うが、多くの人が「自分も3人目のように働いてみたい」という声を聞く。そして就活セミナーでは「志望動機を書く際は自分がどんな風に働いてみたいか?それが就活攻略の鍵となる」と言われているから、志望動機を書く際は3人目のように、「○○という仕事はこんな形で社会を幸せにするから、自分もそういう風に働いてみたいです。」と、仕事を社会貢献の一環として捉えるような書き方で志望動機を書く方が良いし、ほとんどの就活生はそのやり方で志望動機を書いている。

 個人的にこの言い方は多く人の心に響く言い方だと思っている。その証拠に日本でもこれに似た話で人気のある話がある。松下電器の創業者、松下幸之助の「電球磨き」で、当時、松下電器に勤めていた社員が「電球磨きは誰でも出来る簡単な仕事」と愚痴をこぼしていたんだが、松下幸之助は

「君が電球を磨いてくれたおかげで、暗い道を明るく照らしてくれて、安心して帰れる人がいたり、子供は夜でも親に絵本を読んでもらえると喜んだり、君の仕事は良い笑顔が作れる仕事をしているんだ。」

 と、自分の仕事がどんな形で人に喜ばれるのか、そんな風に語り、社員が仕事に対してやりがいを感じるようになる話だ。ただそんな感動話よりも今は志望動機の書き方について話しているわけだから、これを無理やり志望動機として置き換えると

御社は世の中に光を届けるような仕事をしており、それで安心して家に帰れたり、また夜でも絵本が読める為、子供が喜びます。その為、私は御社ではそんな人に笑顔を作れるような仕事をしたいと思っております。

 とあからさまな志望動機だが、このように働くというのは単なる金儲けではなく、人を助けてそのお礼としてお金を貰う、言わば一種の感謝のやり取りとして行われているんだ。それ故、志望動機を書く際は「なぜ御社の仕事は社会的な支持があり」「そして何故、自分はその中の1人になりたいのか?」その辺について考えて志望動機を書く必要がある。

各業界ごとの志望動機の作り方

 なるほど、では志望動機を書く上では志望先がどんな形で社会から必要とされており、自分もその1人として働いてみたい。と、そんな構成で書けば内定が取れるようになるのですね?

 そんな簡単な話ではない。実際、俺が「3人のレンガ職人」を聞いた後、建築業界を志望したんだが、「家族皆が安心して暮らせる。そんな素晴らしい仕事をしたいです。」と言うと、

「どうしてそんな風に働いてみたいの?」

「建築業界では、こんな大変な事があるよ」

「では将来どんな風に働いてみたいと思ってる?」

と面接官は俺の志望動機について細かく追及してくる。

 言わば仕事にやりがいを感じる人がいても、その就活生(俺)が本当に志望先の仕事にやりがいを感じる人なのかどうかは別というわけで、志望動機を作る上では志望先と自分との相性の良さについて語らないといけない。

 つまり志望動機の文章構成だが

① 私は過去にこんな事があり、

② その為、こんな事が出来るようになりたいと思っており、

③ 御社は○○に力を入れており、それが出来ると思い、志望しました。

 とここまで書いてやっと大手で通用する志望動機が出来あがる。

 ただ具体的にどこまで求められているか見えづらいと思うから、2つほど例を言うけど、例えば銀行の場合、「私は過去、工場の息子として親父の仕事を手伝っていたのですが、リーマンショックの影響で経営が立ち行かなくなり、倒産寸前まで追い込まれた事があります。しかし銀行員がある日、資産運用に関するサポートをしてくれて、かつ最終的には新しい取引先を見つけてくれて、経営を持ちなおす事が出来ました。私自身もその銀行員のように企業を経営を支えるような仕事をしてみたいと思い、御行は地方を中心に融資だけでなく、経営的なアドバイスも行っているので、志望しました。」とこんな形で言える。

 銀行というのは企業にお金を貸し、そのお金を回収する際、一定の利息を付けて少し多めにお金を貰って収益を上げるビジネスを行っているわけだから、まぁ、相手のビジネスが成功しないと利益が上げられないわけよ。そんな融資先を融資して、利子を回収する為に、ただ金を貸すだけでなく、効率的な資産運用のアドバイスや、または他の融資先と結びつけて新しいビジネスを生ませるなど、経営的なサポートを行うのが1つの目的になっている。言わば融資先の社長と今後の経営について話し合ったり、どのように資産運用をすれば良いのか?どのように節税対策をすれば良いのか?と資金繰りに関するサポートを中心に行い、相手のビジネスに貢献するやりがいを感じる仕事だと言える。

 ただサポートをする事にやりがいを感じると言っても、これが食品業界の場合で働く場合だと印象が変わってくる。例えば食品業界というのは自社の食品をスーパーやコンビニなどに卸してもらうだけでなく、自社の商品がどんな形で人々の食文化をサポートするのか?それを理解しておかないといけない。それがダイエットなのか?健康なのか?またはクリスマスケーキ、バレンタイン、恵方巻きなど季節ごとの食のイベントを盛り上げるモノなのか?まぁ、少なからず食生活に関するサポートが主な仕事となる。となると食品業界で働く事になれば、銀行とは違い、栄養関連の知識は勿論、今話題の食材と自社製品との組み合わせ方、例えば醤油を売っている会社なら、どんな風に調理すれば今の旬の食べ物を美味しく頂けるのか?というレシピの知識が役立つし、一般家庭だけでなく、場合によってはレストランや小売店などの卸し先の店長や店員に商品の活かし方をアドバイスしたりして自分の食品を買ってもらうようなビジネスをする必要もある。

 このように同じサポートでも資金面でサポートしたいのか?または健康面でサポートしたいのか?この手の違いは自分の経験によって判別されるわけだから、健康を意識した生活を送ってきたから、または親が金融関連のサポートをしており、その仕事に憧れたからとか、自分の経験や過去の経緯について触れ、面接官を納得させるような事を言わないといけない。それ故、業界ごとに魅力と就活生の個性を結びつけた相性の良さを志望動機に盛り込まないといけないんだ。

 先輩、「業界ごとの魅力」って言いましたけど、具体的に各業界ごとにどんな魅力があるのですか?正直学生の立場からでは良く分からなくて教えてほしいのですが?

さっき言った銀行や食品以外の業界で言えば、俺の知る限りは以下のようなやりがいがある。

証券会社の志望動機の書き方

 主に株やFXなどの金融商品を駆使して、相手の資産を増やすサポートをするのが証券会社の主な仕事だ。主な客層としては、退職金を貰ったが、それだけでは老後の生活としては不十分な為、資産を増やして円満なセカンドライフを過ごしたい定年退職者。または貯金などで子供の教育費を増やしたい主婦、他には社員の定年退職後の積立金を増やしたい企業などもあり、今後資産を増やしたいと思っている人達に資産運用のアドバイスで生活を支えるような仕事をしたい。という言い方が妥当な志望動機となるだろう。

 証券業界に向いているアピールとしては、例えば自分の親は子供の頃貧しい生活を送っており、お金がない大変さを小さいころから聞いていた。今の時代、退職金でも老後の生活が厳しい、子供の貧困であらゆる子供の選択肢が狭まっているなど、将来の可能性を広げる為にも資産を増やす資産運用に関する仕事がしたいと、こういう経歴を言えれば良いかもしれないな。

保険業界の志望動機の書き方

 保険業界は証券とは違い、火事や地震による多大な損失や、事故や病気で働けなくなり、収入が確保出来なくなった人向けに金銭面なサポートが出来るよう取り計らう仕事をしている。お前だって火事で大やけどを負って今度多大な治療費を払わないといけないし、かつケガの為、定職につく事も難しいとなると、支出が多いのに働けないとなれば生活保護行きになる。このように生活困難者になる可能性がある人に事前に保険に入ってもらい、事前に問題を防ぎたいというのが主な志望動機となる。

 となると保険業界に向いている人は日頃からリスク管理を意識している人。例えば共働きの家庭の場合、母親にもし万が一事故が起きた場合、母親が担っていた家事労働、そしてパートなどの収益が無くなった場合、どうするべきなのか?奨学金を借りている場合、仮に給料の低い企業に就職した場合、どのように返済に当たれば良いのか?などその辺の様々な事態における対策。そしてその手の対策に対し、当事者だけでは限界があり、保険をどのように活用すれば最悪の事態を避ける事が出来るのか?そんな知識を持っていたり、または日頃から考えたりしていれば保険会社に向いているかもしれない。

鉄道業界の志望動機の書き方

 鉄道業界の場合、主な仕事は管理業務だ。鉄道は日頃から当たり前のように使っているが、利用者数は年間で200億~250億人と言われている以上、1秒の遅れが多くの人の人生を揺るがす事に繋がる可能性がある。だから鉄道業界では安心・安全を徹底し、当たり前である日常を維持するそれが使命となっている。他にも酔っ払いや痴漢、暴力への対処、または人身事故が発生した場合の客誘導など、鉄道業務というよりも接客業が主な業務内容になる。そして裏方の仕事では主に時間管理、安全管理、スケジュール管理、情報収集・整理が主な仕事になる為、楽しいというよりは自分が社会で必要とされている業務に携わっている。そんな使命感がその業務における醍醐味だと思うから、自分を律する事にやりがいを感じる人が、この業界に向いていると思われる。

 この手の学生時代に経験出来なさそうな志望先に関しては、そんな精神面でマッチする事をアピールする傾向にある。例えば当たり前の事を当たり前のようにする為には、まぁ、日頃のルーチンワークの徹底。朝のランニングで体力作り、栄養が整った食事の調理して健康管理、自分の日頃を振り返る為に毎日日記をつけたりと自己管理を徹底し成果を上げている経験があれば印象に良い。また自己管理以外にも悪い事に関してはちゃんと悪いと言い、そんな飽きやすい、疲れやすいルーチンワークに対しどのように人を指導してきたなど、そんな経験を面接などでアピールして、「日頃から自分を戒める事で確実に成果を上げてきた身なので、その手の仕事に携わりたい。」そういう言い方がこの業界では向いている。

旅行業界の志望動機の書き方

 旅行業界の場合、当たり前だが旅行のプランを組むのが主な仕事になっている。例えば旅行のパンフレットを作成したり、応募する客を増やす為、旅行先候補地に赴いて、名産品や観光名所の調査、そして旅行先と決まったら、旅館やガイドとの人達と旅行内容や金額の交渉し、より明確な旅行内容を練る。またこの手の仕事の場合、当初の旅行プランではノルマの客数が集まらない事が多い、その為、足りない客数を集める為、再度現地に赴いて、もっと良い名産品はないか、観光名所をもっと盛り込めないか?など、旅行プランを見直し、再度パンフレットを作成する。言わば旅行を如何に面白くするかが焦点になっていて、自分の立てた企画で人が喜ぶような仕事をしたい。というのなら旅行業界も1つの候補先となる。

 この手のアピールに関しては学生時代に頑張ったイベント企画や旅行プランなど、それで人を喜ばせた経験があれば良い。ただ単純に自分の企画の良さにうぬぼれず、本当に相手が喜ぶプランを立てたのか?相手の話を聞き、その要望に応えているのか?そしてそれ以上の魅力を見出す事が出来たのか?などと答えのない課題に対し、とことん追求していく経験があれば、旅行業界に通じるアピール内容となる。

商社の志望動機の書き方

 就活において「商社ってどんな仕事をしているの?」と聞かれたら「何でもやっている」と言われているけど、個人的に海外にある資源を日本に運ぶのが主な仕事だと個人的に思っている。日本は島国である以上、海外から資源を運び入れる事は必要不可欠な状態にある。その為、例えばコーヒー豆を仕入れる場合、ブラジルやベトナムなどの土地でコーヒー豆を栽培する為の農家と現地語で交渉し、更に良質な豆を栽培する方法を現地語で教え、そして栽培した豆を港まで運ぶ運転手、トラック、そして場合によっては道路の塗装や橋などの交通インフラまで用意する。そして港が無い場合、港の建設もして、その建設に携わる従業員も各国から派遣したり、現地で募集、育成したりする。更に現地での交通インフラや港建設に向けての許可を現地法人、または住民の人達と交渉し、承諾を得る事まで行い、そして始めて日本に届けられ、コンビニやスーパーなどで販売される。と長かったけど、商社というのはたかがコーヒー豆を日本に届ける為に、現地の農家の教育や交通インフラ、並びに港の建設まで行う。今のはコーヒー豆だけだったが、場合によっては鉱山、レアメタル、石油、鉄道の整備などあらゆる事まで行う。つまり原材料の確保から卸売までの第1次産業から第3次産業までのインフラ全般を行うのが商社の仕事で、日本に安定的に資源を届ける事をしたいというのが主な志望動機になるだろう。

 先輩、色々と参考になるお話しをして嬉しいのですが、今の話を参考に書けば、内定が取れるのでしょうか?

 その質問に対しては「NO」と言っておこう。というのも例え俺が就活していた時、上記のような志望動機や相性などを示して内定が取れたとしても、お前の世代では既に情報が古くなって通じない可能性もある。

 だからある程度通用する情報を入手する為に、OB訪問や会社説明会の社員懇談会などで、「上記のような話を聞いたのですが、間違っていないでしょうか?」と事実確認をしておいた方が良い。就活生の中には「食べる事が好きだから、食品業界」って言ったり、「鉄研だから鉄道業界」と、好きを目的に志望先を決める人がいる。しかし先ほどの食品業界の話を聞けば、「人が喜ぶ食べ物っていったいなんだろう?」をせめて売る側の視点で考えるべきなのに、面接で「食べる事が好きだからです。」なんて言ったら「では買い手側でずっといて下さい」と面接官は内心そう思うだろう。鉄道研究部員の人でも「鉄道は好きなんだが、毎日酔っ払いや暴力、痴漢の対処。そして高齢者や外国人、そして通勤ラッシュ時の対応など、鉄道業務というより接客業という印象がある。だからいくら自分の好きな鉄道業務でも、思っていた印象と違うから正直辞めたい。」など得意分野でも働きがいを感じないケースだってある。

 だから今のように志望先の正しいやりがいについて理解しつつ、今度は自分が頑張っても楽しいと思える事、辛い境遇だったけどやりがいはあったなど、苦労しても生きがいに感じたエピソードを割り出し、仕事という大変な内容でも、「その手の苦労は学生時代に経験した事があり、かつそれでもやりがいを感じたので」と志望先と自分の相性が組み合わせの良さを面接でアピール出来れば有利になる。

 先輩、色々と具体的な説明をしていただきありがたいのですが、正直今からOB訪問や先輩方と話して間に合いますかね?正直調べる事がいっぱいあり過ぎて、就活自体が間に合わなくなるのではと心配しているのですが?

 手っ取り早い方法として、別に業界分析をしてからではなく、自分の経験で就職先を絞り込む方法だってある。例えば俺の先輩で居酒屋で働いていた人がいたんだが、偶々、自分のところに大手ビールメーカーの営業マンが来て、外国人向けのメニュー提案をしたり、世界共通の通信端末やクレジット端末を用意して外国人の需要を増やすインフラを提案したり、異文化の知識や外国語に対応する為、特定のセリフを翻訳したプラカードも渡して、俺のアルバイト先の売上に貢献する事をしたんだ。

 要は売上をあげれば、それだけビールを買う本数も増えるだろうし、その営業マンからすれば恩を売って売上を上げる戦法をとっていたから、言い方を変えれば互いに持ちつ持たれつのビジネスをしていて、先輩はそれを使って「ビールを販売するだけでなく、取引先の経営にも貢献し、お互いウインウインな関係を持つ提案営業をしたい」と言って大手ビールメーカーから内定を取ったりもしていた。

 要はお客さんから感謝されつつ、会社の利益につながるような何かを知っていれば、それをネタに志望動機が作れるようになる。それ故、志望動機を手っ取り早く作りたいのであれば、その辺の社会で通用するネタを見つけて、自分のアピール内容として組み込むように練った方が早いと思うぞ。

面接で企業別の志望動機について訊かれた場合の対処法

 さてこのように各業界ごと通じそうな志望動機についてあらかた語ったが、この志望動機を語る上でもう1つ大変とされているモノがある。それは「どうして他社ではなく、ウチを選んだの?」と業界別の理由ではなく、企業別の理由について訊かれた場合の対処だ。

 就活では時に「同業他社よりも自分達を選んでくれた理由」について訊きたがる面接官がかなりいる。その為、企業別の理由について話さないといけないのだが、技術的な違いなんて学生の立場なんて分からないし、ネットで調べてみると他の企業がブラックだったとか、給料が安いなど、その辺の比べた先の不備について指摘すれば、「消去法で選んだのか?」と、志望先に魅力がないと示唆するような言い方になってしまう。その為、就活では「御社が一番だ」とそう言い切れる理由を何かしらの言い分が求められる。

 例えば鉄道業界と旅行業界の違いについてなのだが、俺が就活をしている時、旅行業界の人から「地域を活性化させるような仕事をしたいのなら、鉄道業界も1つの候補だけど、そこは志望していないの?」と聞かれた事がある。鉄道業界も旅行業界と同様、人を地方に呼び込む仕事である為、志望先の候補とも言える。ただそれで「そうですね。」というの手だが、それだと芸がない。その為、この手に関して俺は「鉄道業界の場合、確かに人や物を呼び込む仕事ではありますが、根本的に鉄道業界はインフラ業界である為、誘致も大事ですが、どちらかと言えば自分の企画やアイデアで勝負出来る旅行業界の方をやってみたいと思い、志望しました。」とこういう言い方をしていた。

 さっきも言ったけど、業界には業界ならではの働き甲斐があり、それに向いている、向いていない人がいる。鉄道も旅行も人を誘致する点では似ているが、仕事への意識の仕方に大きな違いがある。例えば鉄道業界の場合、旅行の企画というよりも、日頃からの鉄道のメンテナンスや、安全な運行管理が主な仕事を中心に行う事になる。一方で旅行業界は企画を立てたり、またはアイデアを練ったりする仕事が中心である為、日頃から徹底管理を重視する仕事よりもアイデア勝負で仕事が出来ると、各業界の性質の違いで志望理由を作る事が出来る。

 つまりある程度業界ごとの違いについてあらかじめ心得ておくべきだという事だ。他にも金融業界で言えば、銀行以外にも、証券、保険などの2つが存在し、銀行の場合、「企業がビジネスを挑戦する上で必要な軍資金が足りない場合があるから、そのサポートをしたい」というのが銀行の志望動機で、証券会社の場合、「自分が持っている資産をもっと増やしたいなど、老後の不安や、子供の教育費に必要な資金をもっと増やしたい。」と資産を増やすのが証券会社の仕事で、保険業界の場合、「保険は病気やケガなど生活に大きな支障が出る問題に遭遇した場合、お金が払えず、それで貧困に陥る場合がある。そんなあらゆるリスクを回避する仕事をしたい」というのであれば、保険業界の志望動機へとなる。

 先輩、違う業界でも仕事が違う場合の言い訳の仕方についてはあらかた分かりましたが、最初の話で出た同業他社の違いの言い方はどうすれば良いのですか?例えば銀行でもメガバンクである赤、青、緑の銀行があるじゃないですか?その1つで「どうして他の銀行でなく、ウチに入ろうとしているの?」と聞かれたどうすれば良いのです?

 お前が指摘した通り、同業他社の場合、違いも見出すのも大変だし、更に大手メガバンクのような赤い銀行、青い銀行、緑の銀行となると、ほとんどサービスが一緒だし、違うサービスが出ても直ぐにまねされしまう為、違いなんてほぼ無いに等しい。だから「他の銀行も受けて総合的に判断します。」としか言えないかもしれないが、俺の場合、もっと効果的な方法を使っていた。それが

「OB訪問で会ったOBの中で御社の方が一番良かったからです。」

 とね。こういう企業ごとにあまり違いが無い場合、人で選ぶという選択肢がある。俺はこういう質問が来た場合に備え、その手の企業のOBの方とは一通りあっていて、こういうやり方で「御社が一番です。」と言っていた。こうすれば「全ての候補を志望はしているけど、御社が一番です。」とそんな言い回しが出来て、他の就活生を差をつける言い方が出来る。

 ただこの方法を使う場合、「他のOBと比べて何が良かったの?」と聞かれた場合の対策が必要となってくる。その為、俺は「他の方々は仕事の仕組みについて説明していたの対し、御社の方は、どのようにお客さんの気持ちに応えるのか?そういう相手の視線に立って説明しており、一番お客さんの事を考えて仕事をしている人だと感じました。」とこう答えていた。

 後は実際に会ったOBの人とそういう話をする為、「お客さんのニーズはどういうモノがあるのですか?」「すいません、この業界の仕事がどんな形でお客さんのニーズに応える形になっているのか、イメージ出来ない為、その辺について教えて頂けないでしょうか?」と相手に話した事実を残す事も大切だから、もしお前がまだOB訪問をする余力があるのなら、そういう風に既成事実を作っておいた方が良いだろう。

就活でやってはいけない志望動機の書き方

 さて大方、立派な志望動機を作る方法について語ったのだが、ただ就活生の中には上記のようにあらゆる手を使っておきながら、書き方の問題で大手からの内定を逃している人がいる。その為、ここではどんな志望動機の書き方が人事の人を不快にさせるのか?その辺について話したい。

 その1つの例として「感銘志望」がある。あと就活生の中には志望動機を簡単に作る為に企業ホームページの企業理念を見て、ほぼそれをコピペして、「御社の理念に感銘を受けました。」とそんな風に書く人がいる。確かにそれだと直ぐに書き上げる事が出来るかもしれないが、実はこの手の志望動機はウチラの間では「感銘志望」と呼ばれていて、あまり何も考えずに作成した志望動機として、あまり評価が高くない志望動機となっているんだ。

 何が言いたいかというと、本来、本当に志望先で働いてみたいのなら、先の銀行や食品業界の志望動機のように、自分が何故働いてみたいのか?そのきっかけ、そして入社後の具体的なキャリアプランなどその手の知識は既に持っていて、「だから自分は御社の仕事に関心を持っております。」と書いてくる。しかし感銘志望の場合、熱意よりも簡単に志望動機を作る、言わば手間を省く事を優先しているから、それは自ら「あまり調べていませんが、ESの締切に間に合いそうになかったので、せめて選考に参加する権利は確保したいと思い、簡単に書きました。」と自ら言っているようなもんだ。

 今の就職活動においては、入社してから1年で退職、または転職する人が3割に上ると言われている。その多くが入社前の仕事のイメージと、入社後の実際の仕事のイメージが合わない仕事とのギャップが理由にしている事が多い。その為、人事の人達は志望意欲が高い学生を見抜く為、「この業務についてどのくらい心得ているのか?」「この業務の大変なところをこの学生はどのように乗り越えようとしているのか?」その辺の人間性を見て、採用するかどうかを判断するようになっている。

 つまりそういう採用側の苦労を知らず、こんな「せめて志望する権利だけは確保せねば」と、最早「受かるんなら何処でも良い」態度と受け取られるから何時まで経っても受かるわけがない。お前だって、「誰でも良いから付き合いたい」なんて言っている人が恋愛に成功するとは思わないだろうし、簡単に作れるプレゼントを渡されても喜ばないだろ?それと同様に簡易的な志望動機を提示しても面接官は喜ばないし、真に考えた志望動機を比較して採用するどうか決まる就活においては、そんな感銘志望など内定が取れない可能性を自ら上げているようなもんなんだ。それ故、この手の志望動機は作ってはいけない。作るとしたら時間が足りなくて今すぐにでも志望動機を作成しないとES締切に間に合わない。そんな状態じゃない限り書かないだろう。んでそんな志望動機を書いてしまった対策として、せめて面接では「どんな部分に感銘を受けたのか?そしてどんな風に働こうと考えているのか?」その辺の構想を面接で準備した方が良い。

 また別のやってはいけない事として、結論に「御社に貢献出来ます」とか、「お役に立てると思います」など、「自分は御社で活躍出来ます」とそんな書き方をするのもマズイ。というのも面接官からすれば「今の俺でも成果を挙げるのに苦労しているのに、活躍出来ますだなんてどういう了見だ?」と、まぁ、仕事は必ずうまく良くわけではないのだから、簡単に仕事が出来ますという言い方は人に気に障る発言だとされている。

 その為、就活では「貢献」「役に立つ」「活躍」など、仕事が出来るニュアンスを含む言い方は厳禁とされている。それ故、多くの言い方としては「頑張りたいと思います。」「こうなりいたいと思います。」「目指していきたいと思います。」と目標に向かって努力するような言い方で締めくくった方が良いぞ。

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