ブラック企業から転職に成功する人の例

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ブラック企業から普通の会社に転職することって可能なのか?

 ブラック企業で働いている人の中には、少ない給料をもらわれ、そして残業時間も夜遅くまで行われるわけだから、転職活動をする暇がないと嘆いているかもしれません。

 そしてそういう人たちに限って、ブラック企業から解き放たれるのは、体を壊し、長期入院を余儀なくされ、さらに後遺症がある場合、今の勤め先から『君はもういらない』などと言われて辞めさせられる場合だと思います。

 そんな形でブラック企業から解き放たれるのは御免だと思います。では実際にどうやってブラック企業から普通の会社に転職すれば良いのか?ここでは実際にブラック企業に勤め、そしてこれから転職しようと考えている人の視点で説明しております。

ブラック企業から転職する為の課題

「早くこの会社を辞めたい」

 俺は常にそんな気持ちでいっぱいだった。というのも俺はまだ就職してから半年も経っていないが、この会社の尋常ならぬ働きぶりには異常さを感じていた。

 まずウチのブラック企業の場合、自社商品の販売をしているのだが、正直、他の会社と比べて性能が劣るし、更に一度契約すると2年間は解約出来ないという詐欺まがいな形で商品を継続販売して儲けている。ウチの会社で成果を上げている人たちは、この手の重要な部分を相手に説明せず、そして響きの良い言葉で相手を誘導し契約を結ぶ事をしている。正直こんな仕事をしていて、心が痛むし、成長性も感じられない。いやどちらかと言えば身に付くのは悪の手法ばかりで、そんなの今後生きていく上では邪魔になるスキルだ。だから今すぐにでも転職したいのだが、様々な課題が存在する。

長時間労働のブラック企業から転職する時間を作れるか?

 ウチの会社では長時間労働は当たり前。そしてその原因はあまり魅力ない商品しか扱っていない為、当然売れない。そして帰社後『何で売れないんだ!!』だと罵倒するわけだから、その反省文として深夜遅くまで残らされる事をさせられる。その結果、夜遅くまでいる為、当然転職する時間など作れない

 そして俺の知っている先輩の話では、実際に長時間労働で体を壊し、長期入院を余儀なくされた後、「あいつはもうだめだから捨てようか」などと言って、辞めさせられた。「あいつにはこの会社には向かなかったんだ」などと人ごとのように言っており、自分もあの先輩のような形で捨てられるのではないかと思い、何が何でも転職したいのだが、長時間労働で転職出来ない日々が続いていた。

 そんなある日だった。ある日部長が体調壊し、そして一時的にこの現場を見張る人がいなくなった時があった。幸い、売れない商品をいつも販売していたため、日々の結果は変わらず、外にいてもいなくてもあんま変わらない日々も事実上続いていた。だから俺は思い切って、室内のPCを使って堂々と転職サイトに登録し、そして有力な転職先がないかどうかを調べてみた。

ブラック企業ならでの求人詐欺を見抜けるか?

 結論から言って、うちの会社より高い給料が提示されているところはたくさんあり、ただ正直この会社も俺の所と同じような求人詐欺を働いてるような会社なのではと心配していた。

 というのもウチの会社の求人票の場合、アットホームとは書かれていないが、風通しの良い会社であり、さらに給料も新卒採用で20万以上と割高な形で書かれていた。しかし実態は違う。俺が採用された時、契約書にサインをする段階で『基本給は16万から』と求人票より4万も低い形で提示されていた。その辺について指摘すると『あの求人票は固定残業費を含めた金額だから』と言われた。俺はその時、固定残業費という言葉を知らなかったためなんと言い換えてもわからなかったのだが、求人票は、俺たちが普通にやっている残業代をあたかも”みなし残業”として含めることが可能であり、利率月に40時間以上は必ずやっていたわけだから16万+4万で20万という金額を書いても一応嘘ではないって言う、まさに詐欺まがいなことが書かれていた。

 他にも正社員採用と書かれていたのに、採用する段階で契約社員での契約を求めてきた。正社員での採用と書かれているのに約束が異なる理由についてだが「契約社員で実力をつけてから、正社員になろうね」などと言ってくる。これでは事実上の詐欺じゃないかと文句を言いたいのだが、「ならやめますか」などと言われてしまえば、大学を卒業した立場なので、正直、今ここで内定を取り消されれば無職の状態になってしまう。全く持って断りたくても断ることができない卑劣な手だと感じた。

 当時の採用のやり方に腹立たしさを感じたが、正直転職活動を始めても、この手の求人先のやり方でまた騙されてしまうのでは?という不安があり、どうやって求人詐欺ではない求人を見つければ良いのか考えないといけなかった。

ブラック企業から転職したい場合、口コミ転職サイトだと有利に働く

 その結果、口コミ転職サイト、キャリコネというものがあり、社員の実際の声を各企業ごとに書かれている転職サイトだった為、これなら嘘が書かれている可能性が低いのでは?と思いこの転職サイトを利用することにした。

 すると試しに自分の会社の給料や口コミ内容確認してみたけど、給料はまさに残業代込みの形で給料が書かれている練習になっており、さらに口コミサイトでも求人票とは違う形で書かれていると指摘されており、自分の会社の評価については妥当だと思え、やはり会社の裏事情について書かれているモノは信憑性があるなと感じた。

 更に同業他社の口コミサイトも見てみたが、

「新人のうちはボーナスが出るけど、2年目以降はボーナスが半分以下に落ちる。または業績によって全く出ない人もいると聞いた。正直ボーナスは頼りにならない職場です」

「この現場が営業によるノルマが課せられているのに、その実績が自分の評価と結びつかない形になっています。というのもこの会社の評価は全て上司が握っている為、ノルマをこなす人よりも、自分にゴマをする人の方が評価されます。更に言えば自分より実力のある人を悪く書く場合がある為、努力すれば叩かれる職場と言えるでしょう」

「ここ数年自社では商品開発を怠っており、一昔前の商品を売る形になっています。もはや他の会社よりも商品が劣っているのは事実であり、それを伏せて顧客に押し付けなければ成果などあげられない状態です。ほとんどの人たちは詐欺まがいなことをして正直仕事に意味を見出せない。などと言ってやめていきます。私自身も同じ気持ちであり、ゴールデンウィークが来たらやめようかなと思っています」

 など赤裸々に書かれており、志望先企業の悪い部分が垣間見えた。この手の内容に対し、俺自身も似たようなことがあるから、「やはりどこも一緒なのかな?」などと思ってしまう。ただ一方で中にはちゃんと正しい給料で提示されているところもあると知る。

 そしてこの転職サイトにはホワイト企業ランキングというものがあった。どうやら社員の口コミで各企業に点数が漬けられており、その点数の平均点で、ホワイト企業のランキングを決めているらしい。試しに何処がトップがどこなのか調べてみた。

 Googleかよ。おそらく日本企業の中で大手中の大手と言われる会社だ。そんなところに転職することなんてとてもではないが出来ないだろう。

 その為、次に俺は同業他社に絞って、かつホワイト企業ランキングに載っている会社を調べあげてみた。すると

「社員に任される裁量権の高さから、結果が出次第、商品券や旅行券などの福利厚生が反映される」

女性が働きやすい環境だと思っています。前の現場では上司によって現場から抜け出せない状態でありましたが、ここでは社員のサポートや、また抜け場合のスケジュール変更が充実している為、前の現場より子供の触れ合う時間が増えたと思っています」

 など志望先ならではの特権やワークライフバランスの充実さが伺える内容があった。確かにどの企業にどんな特権があるのかを知るのには便利だが、一方でこんな文章もある。

「有休取得率は高い方だと思っています。ただその分、ノルマもこなさないといけない為、計画的有休が必要かと思われます」

「基本的に売ってそれだけの関係で終わってしまいます。確かに売る事は大切だと思いますが、その後のフォローはカスタマーサポートに自動的に切り替わる為、お客様毎に事前のサポートの取り付けられないのが辛いです」

 など企業ごとのデメリットも載っていた。まぁ、先の2つのほうに完璧な会社は存在しないと感じるが、少なからず俺が今勤めている会社より100倍マシだと持っているから、俺はこの口コミの信憑性を信じて、まともな給料で、かつちゃんと正しく有給休暇の消化できそうなそんな企業を中心にリストアップし、そして転職先を決めることにした。というよりランキングを上から順に受けてみることにした。

ブラック企業の長時間労働の中からどうやって転職の面談時間を設ければ良いのか?

 ただここで頭を抱えるのが、どのように転職面談の時間を作るかという話だ。うちの会社の場合、夏休みやゴールデンウィークの休みもなかなか用意してくれない雰囲気だったし、場合によってはその休みの時間に研修という名目でどこかで働かされるということもあった。だからこの手の条件下の場合、一体どうやって面談の時間を設ければ良いのかそれが1つの課題だと感じた。

 と思ったがある日、ブラック企業に勤め、転職したかったけれど休みが取れなかったというふうな話が書かれていたブログを見つけた。そしてそれを読んでみると、外回りしているときに転職活動をすれば良いというふうな職務中に転職活動を行うという方法が書かれていた。確かにうちの上司の場合、すべて部下の俺に押し付けるため、いつも一人で外で出歩いていることが多いから、自分が何をやっているか上司が把握出来るわけがなかった。その為、よくよく考えれば休みを取らずとも転職をすることなんて容易ではあった。さらに中抜けや、取引先との打ち合わせと偽って、時間を作ることも可能だから、転職するための時間が設けられないと心配する必要など全く持ってなかったことを知る。

 そして実際にやってみると、出かける際上司から「次は失敗するなよ」などと言ってきて、全く俺が嘘をついていることがバレなかった

 そして次に驚いたのが、転職の面談で思ったよりスムーズに面接が進んだこと。というのも給料の明細書を見せると「低いね」と面接官は言ってきてくれて、給料の低さから転職したいという気持ちが十分に伝わり、それが転職意欲のアピールとしては抜群の効果があった。

 さらに転職理由について問われても、さっきの給料の低さから、このまま働いても体が壊れてしまいます。などと言って、同じ業界で、かつまともな働き方ができそうな企業を口コミサイトで見つけ、御社が1番だと思い志望しました。みたいに言えば簡単に通じる部分があった。こんなこちらの都合上で志望先を選んだみたいな転職理由だけど、今の時代、人手不足が多いから、少しでも人を確保したいという気持ちが面接官にもあったのかもしれない。まぁ、どうあれすぐに転職できることになった。

ブラック企業から退職する際のトラブルはどう回避すれば良いのか?

 と思ったがある日この会社の異常性にまた気づく。というのはある新人社員が、いきなり会社に来なくなったのだ。そして会社は「ばっくれやがった」と言っており、どうやらこの会社では社員がいきなり来なくなるということがよくあるらしい。

 いきなり会社に来なくなっても、次の就職先に就職する事が出来るのか?

 俺は試しに退職した際に次の就職先に必要で、かつ前の会社からもらわないといけない必要書類について調べてみた。

 すると離職票、雇用保険被保険者証、源泉徴収票、年金手帳この4つが必要だと書かれていた。離職票や雇用保険被保険者証については雇用の継続が難しくなった場合に国に提出するものと書かれていた為、転職先に提出しなければならないものではないが、提出しないといけないのは源泉徴収票や年金手帳の2つだと知る。

 そして試しに「ブラック企業 源泉徴収票を返してくれない」と検索してみると、案の定、退職させないがために源泉徴収票や年金手帳を出さないという方法とってくる企業があることを知る。

 そんな横行な態度をとってくるブラック企業に対し退職する社員は一体どんなことができるのか試しに調べてみた。

 すると中には市民税を国に払っていない会社もあったりして、税金を正しく納めていないから源泉徴収票を発行できないという裏の事情があることも知る。うちの会社はどうなのかわからないが、そういうことを聞かれると正直疑いたくなるほど信頼は無い。

 そして源泉徴収票を発行しない場合、税務署に行って、源泉徴収票不交付の届出手続きをすれば、簡単に会社から請求する事が出来る為、思って法的効力が高いことに気づく。もし仮に会社が源泉徴収票や年金手帳を渡さない場合、国に頼った方が良いらしい。

 というわけで、色々と課題はあったが、何とか今の会社より良い志望先を見つけ(全くもって当たり前だが)、俺は無事良い企業に転職することができた。無論、上司から色々と言われたが、日ごろから『やめちまえ』などと言っていたため、その辺の部分を録音してパワハラとして訴えることも可能だったり、さらに退職を1ヵ月前に申し出ていれば、それを止めることができない為、 1ヵ月後いきなり来なくなっても問題がないのである。だからもし上司が無理にでも止めてこようとすれば、1ヵ月後に来ない方法を取ろうと思っていた。

 まぁ、そんなトラブルはあまりなく、無事になんとか退職することができ、俺はようやくブラック企業から解放されたのである。