就職で有利になる「経済学部」と「商学部」と「経営学部」の違いについて

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経済学部と商学部と経営学部の違いは一体何なのか?

 これから大学受験をする学生からすれば経済学部と商学部と経営学部の違いについて理解したい人もいると思います。しかしそれぞれ具体的にどんな違いがあるのか?学ぶ知識や将来の有用性など、自分で調べても分からない事も多く、それが原因で志望理由が作れない、またどの学部が自分に向いているのかさえ分からない人もいると思います。

 この手の問題は大学受験だけでなく、就職、転職、そして昇進試験など、自分が評価される場面では「なぜ経済学部?」「なぜ商学部?」「なぜ経営学部?」と訊かれる場合がある為、是非とも心得ておきたい質問でもあります。

 ここでは実際に大学受験をしようとしている後輩高校生と、就職活動中の先輩大学生の2人の会話形式で大学受験や就職に有利になる経済学部と商学部と経営学部の違いについて説明したいと思います。

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経済学部と商学部と経営学部の違い

 先輩、お久しぶりです。今、大学受験に向けて経済学部、商学部、または経営学部のどれかに志望したいと思っているのですが、3つとも具体的にどんな勉強をするのか分からず志望理由が作れないでいます。正直調べるのも面倒なのでもう先輩頼りなのですが、経済学部、商学部、経営学部って具体的にどんな違いがあるのでしょうか?。

 経済学部というのは「社会の効用について分析する」勉強をする。効用って聞き慣れない言葉だと思うが社会の良し悪しというのは、何も所得の多さだけで決まるわけではない。例えば今は子供の数が足りず少子高齢化と嘆いている今、出生率を上げる事も重要だ。その為、子供を産む人を増やすにはどうしたら良いのか?その辺の制度や補助金など社会的なサポートをする為の知識が必要になってくる。出生率以外でも失業率も同様で、働ける人を増やす為にはどんな風に問題を解決するべきなのか、社会問題を解決する為の正しい段取りについても心得ておく必要がある。経済学部というのはそんな出生率や失業率などの社会的指標を見て、何故そうなり、そしてどのような法律や制度を敷けば社会をよりよく作る事が出来るのか?そんな分析に関する勉強をするんだ。

 一方、商学部というのは「企業内のお金の動きを分析する」例えば企業の利益というのは単純に商品の売買だけ分かるわけではない。その利益から社員の給料やまたは光熱費等差し引くとどのくらいの利益が残るのか。そしてその利益額によって株主に払わないといけない配当金や税率等も決まるからそれをどのように計算しないといけないのかなど、利益を算出する為の計算方法について心得ておかないといけない。商学部の必須科目としては簿記や会計を設定されている場合が多いからその点の企業内のお金の動きを学ぶ勉強を商学部では行うんだ。
 
 
 そして最後の経営学部についてだが、これは人、モノ、金など、要は「企業が抱える資本を最適に動かす方法」について勉強する。商学部では企業のお金の動きについて勉強するけど、会社を動かすものは何も金だけではなく、商品を売る従業員だったり、その売れる商品について考える事も必要で、それらをどう動かせば良いのかを考える事も重要だ。経営学部では従業員のモチベーションだったり、売れる商品を作る為のノウハウだったり、または企業としてどんな風に倒産しない持続可能な企業を作り上げるべきなのか?そんな理論を中心に学んでいく。
 
 
 理屈っぽくて分かりづらかったかもしれないが、分かりやすいように各学部の違いをブラック企業を例で例えてみると経済学というのは「ブラック企業が社会に横行している。どういう法律や制度を作ればブラック企業が減っていくのだろうか?これを考えてみよう」と社会問題を解決する方針を立てる。一方で商学部、この場合、簿記や会計で説明するけど、「大手ブラック企業はどんな風に利益を上げているのか、その辺のお金の動きについて分析してみよう。」とブラック企業だったことで企業内のお金はどのように変化するのか調べる。そして最後の経営学部については「弊社がブラック企業にならないようにする為にはどんな事をするべきなのか?従業員のモチベーション、組織体制、そして給料体制についても見直さないといけない。従業員満足度が高い企業をモデルにどんな経営をすれば良いのか考えてみよう」など企業自身がブラック企業を克服する方法を考える。
 
 
 まだ分かりづらいを思うが、要は各学部の違いの1つに目指すべき方向性が違う。例えば経済学部の場合、社会の幸福度の最大化を目標にしている。一方で商学部は企業の利益の最大にする事が目標で、経営学部の場合、企業の資本の最適化が目標になっている。さっきの例では経済学部の場合、社会全体の枠の中で解決する方法について考えていて、商学部ではただ単純にお金に関する影響について調べていて、経営学部では企業がどうするのか、その辺の動向について調べている。それ故、社会全体の動きを見ているのが経済学部で、企業内の動きを見ているのが商学部、経営学部となり、社会の中で起こっている事を見ているのか、企業の中で起こっている事を見ているか?範囲的な違いもある。
 
 
 さて大方、各学部の違いについて説明したけど、ここで1つ言っておかないといけない事がある。正直な話、各学部の違いというのはそんなにない。実際、俺が通っていた大学では各学部で学んだ内容は重複している事が多く、講師や大学によって学ぶ内容が変わってくる。俺が今説明した各学部の違いについても大学の必修科目、マクロ、ミクロ(経済学部)、簿記、会計(商学部)、経営学(経営学部)の違いで説明した。社会的に見て、各学部の違いを定義する事は難しく、結局のところ、各学部の違いについては大学に入ってからのお楽しみというわけだな。
 
 
 

経済学部と法学部の違いについて

 先輩、とりあえず商学部は会社がどうやって利益を出しているのか?その計算方法を中心に学ぶ。そして経営学部はどういう経営方法でいけば効果的なのか?その仕組みや流れについて学ぶ。そんな基本的な内容について教わるというのは何となく分かりました。ただ経済学部の法律や制度の妥当性について言うのであれば、同じ法やルールについて勉強する法学部とどんな違いがあるのかイメージできないのですが、経済学部のより詳細の分かりやすい具体例って何かないでしょうか?

 例えばリーマンショックが起こった際、政府は金融円滑化法という銀行に借金を返す期間を3年ほど長くするという法律を作ったんだ。まぁ、リーマンショックによる外部的要因により返済が滞るわけなのだから、返済期間を延ばす事で倒産率を下げる目的があったのだろう。しかし実際は不景気で資金不足になっているわけだし、そうなると再挑戦をする為に更に企業は銀行から借金をしないといけなくなるわけだから、負債額を以前より増やすリスクを背負わなければならない。そしてビジネスというのは社会のほんの一部の人しか成功しないわけだから、社会的に見てもほんの一部の企業しかこの法案の恩恵を受けない。それどころか負債を増やしたわけだから増々事態を悪化させた事になる為、この法案の不景気対策は本当に妥当だったのか?という話になる。

 もしこれが商学部での話なら、各企業の資金運用方法を見直して最適な方法について模索するだろうし、経営学部だと各企業の商品の強みや立地の強みなどの知識を生かしてこの状況を打開する方法について模索するだろう。ただ経済学部の場合、各企業の克服する方法というより、どんな法律や制度を作れば、リーマンショックで資金繰りが苦しくなった企業達を回復する事が出来るのだろうか?と社会全体の視点で考える。要は先の事例をもとに、外部的要因による資金繰りの悪化の場合、ただ返済期間を延ばしても意味がない。社会全体の企業の経営を回復させる何かを用意しないと効果が出ないという結論に達して、法案の不十分さを指摘する事をし、もっと妥当な策を探る事を経済学部では行うんだ。

 ちなみに法学部との違いを言及するのであれば、個人的に力の入れどころが違うと思っている。法学部の場合、憲法、民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法の六法について学ぶが恐らくそれは犯罪や刑罰に関する各事例ごとの判定方法や、制度の成り立ちの話が中心で、経済学部では法や制度による経済効果について分析しても、犯罪や刑罰ついては勉強しないだろう。つまり法学部では「有罪か?無罪か?」の妥当性について考えて、経済学部では「景気が回復するか、しないか?」という妥当性について考える勉強をすると思っている。

経済学部、商学部、経営学部が役立つ仕事

 
 先輩、先輩のお話で何となく経済学部、商学部、経営学部の違いについて分かりましたが、その学部で学んだ知識が具体的にどんな仕事に役立つのかイメージつきません。ご存知でしたら具体的に各学部の知識はどんな仕事に役立つのでしょうか?
 
 
 個人的な見解として、経済学部は「公務員」。商学部は「銀行」。そして経営学部については「経営コンサルタント業務・営業職」で役立つと思っている。
 
 

経済学部の知識が役立ちそうな仕事

 
 公務員と言ったが、これは警察官や消防署というよりも市役所などの町役場で働く仕事で考えると分かりやすいかもしれない。主に地方公務員というのは住民の暮らしのサポートや、地域の町おこしを中心に行っていて、国民の税金によってその事業が成り立っている。言わば商学部や経営学部が求める利益というよりも、人々が暮らしたいと思う効用について分析する仕事だと思っていて、経済学部で学ぶ知識が重要だと思っている。
 
 
 市役所の仕事をもっと具体的に言えば、イベントの企画、企業誘致、特産品の発掘、福祉・防災施設の建設で、市役所職員はそれらの事業が本当に町の暮らしを良くする事なのか、住民に説明する義務がある。その際に恐らくだが経済効果について調べたり、経済用語を交えながら専門家と議論して内容をまとめたりする。
 
 
 1つの例として、例えば今の時代、少子化の影響で子供の数が減っていて、地域の過疎化を招く地方が多くある事から、子供の数を増やす体制を作る必要がある。その為には子供が作りやすい環境、そして子育てがしやすい環境、子供の将来が明るくなるような環境を作らないといけない。となると育児休暇の充実、そして育児休暇中に欠員になった企業へのサポートや、親の職場復帰のサポート、そして勤務中に子供を預ける託児所などの充実化を図る必要があり、育児休暇や託児所の建設における経済効果について調べる必要がある。
 
 
 また企業の誘致についても、誘致する際の補助金制度の充実化、そして企業は誘致する先の人口数によって従業員を雇えるかどうかを決めるわけだから、十分な人口数を確保する為に転入の充実化や、または従来の企業の従業員が引越しする際のサポート制度についても考える必要がある。
 
 
 このように市役所職員は制度や法律を駆使して社会を豊かにしていく必要があるから、どんな政策や事業を起こすべきなのか考える必要がある。日本では夕張市のように効果のない事業に金を投資して財政破たんした事があるから、間違った運用を行えばどの市でも財政破たんを招く可能性がある。だから如何に自分達が地方を活性化させるべきなのか、その辺のノウハウや考え方を身に着ける上での経済学部の知識は役立つはずだ。
 
 

商学部の知識が役立ちそうな仕事

 
 続いての商学部、つまり簿記や会計が役立ちそうな仕事についてだけど、個人的に銀行が一番役立つ職業だと思っている。というのも銀行の主業務は、企業に金を融資して、利子を付けた分の融資金額を回収するような業務を行っている。分かりづらかったかもしれないが、要は仮にお前が何処かの飲食店の店長で、2店舗目を出そうと考えているが、1000万円ほどの資金が必要で金がない。しかし銀行に相談した結果、5年後に1010万円返してくれるのであれば、1000万円貸してあげましょう。と提案してくれて、無事2店舗を出店。5年後、銀行は1010万円手に入れて、10万円儲ける事が出来た。このように銀行は貸した金額より多めの金を貰う事で収益を上げる仕事をして、貸した金が返せるかどうかを判定する為に融資先の財政状況を把握しないといけない。
 
 
 銀行が融資先の財務状況を把握する上では企業が抱える損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書などを見て判断する。主にお金を貸す場合、来年いくら儲かるのか?それをこの企業はどのように稼いでいるのか?本当に契約通りに貸した金額をこの期日までに返せることが出来るのかなど、先の3つの決算書を見て判断する。
 
 
 商学部では必須科目に簿記や会計など、先の財務表の書き方や読み方、そして数字の見方について中心に教わる。ただ単純に売上が高い企業なら借りた金額を返してくれるだろうと思っている奴もいるかもしれないが、ビジネスというのはそんな単純なモノではなく、例えば売上は1000万だけど、仕入れ時の合計金額が990万にもなっていて、10万しか儲けていない場合だってありえる。それだと1000万円の融資を行っても、返ってくるのは100年後という事だってあり得るから、決算書を読み取れる力というのは正しい経営を行っているかどうかを見抜く上では重要で、これは銀行だけでなく、取引先を選定する事はどの企業でも必要な取り組みだから、商学部で学んだ知識はどの企業でも必要なスキルで、信頼のおける企業を見抜く上でも役立ってくるはずだ。
 
 

経営学部の知識が役立ちそうな仕事

 
 そして最後の経営学部についてだけど、この手の知識は先の市役所や銀行など両方でも使う事が出来る。市役所の場合、地元の名産品や観光名所を発掘する為には、それらが市場にとって魅力的でないといけない為、マーケティング戦略を取らないといけない。例えば地方の隠れた名産品がトマトだった場合、他の地域のトマトと比べ何が良くて、どんな風に市場展開するべきなのか、商品の差別化、デザイン、保証、価格設定、宣伝方法、後はどのように販売戦略を取るべきなのかなども考えないといけない。
 
 
 そしてこれは市役所だけでなく、銀行でも同様に役立つ知識でもある。先の融資先の財務面の良し悪しを判断する以外にも、銀行員は融資先の経営の妥当性についても考える必要がある。銀行員というのは企業からお金を貸してくださいと頼まれるだけでなく、こちらから「こういう風にお金を使ってみてはいかがですか?」と経営をアドバイスする事も生きていく上で必要なスキルになっている。主に業界動向、取引先の強み・弱み、過去の実績、経営者の考え方などをどのように改善すれば良いのかを新しく提案する事も重要なんだ。
 
 
 仮にお前が銀行員になって長年取引していた会社から「大口顧客がいなくなった」と言われたらどうする?今の時代、大手でも粉飾決算や過労死、自殺、異物混入などで経営が悪化する時代だから、大口がいきなり無くなる可能性だってある。その為、経営をサポートする為、経営の見直しや、システム導入による人件費削減、新たな市場の開拓などをする必要がある。銀行員であれば、新しい取引をさせる為、自分で取引先を見つけて、新たな融資にこぎつけるような事をしないといけないから、相手のビジネスについて正しく把握する必要がある。
 
 
 そしてこの手の知識は銀行だけでなく、営業を行う企業なら何処でも必要になる。例えばお前がお茶を販売する営業マンだった場合、ただ単にお茶は健康ですよって言っても売れはしないから、「顧客訪問時に出すお茶が良ければ、取引が良くなる」「最近、外国人の利用者が増えている為、日本文化のお茶が良い」など交渉の際の優位性や、利用客を増加させるなどビジネスに貢献出来るような言い方をすると印象が変わってくる。これも相手がどんなビジネスを行っていて、自分の商品がどのようにビジネスに貢献するのか、その辺の基礎知識を持っているから言える事なんだ。だからこの経営学部の知識というのは顧客に商品を提案する上で、どのようにビジネスに貢献出来るのか、その辺の考え方について理解を深める上で役立つ知識だと俺は思っている。
 
 

経済学部、商学部、経営学部で習う内容は簡単か?

 先輩、各学部ではどんな事を学び、どんな仕事に向いているのかは何となくわかりましたが、そこで習う内容って簡単ですか?正直、難しすぎて卒業出来ないって事になるのは避けたいので、難易度について出来れば把握したいのですが?

 確かに志望先の学問の難易度も志望するか判断する上では大切だな。簡単に卒業出来るかどうかも大切だが、就職活動では成績証明書を必ず提出しないといけないから、志望した学部で良い点数を取らないと、いくら響きの良い志望動機を作っても説得力に欠ける。それに最近では奨学金の返済の為、アルバイトと掛け持ちして大学生活を送る人がいるから最小限の努力で単位が取れる事も重要な判断材料になるから、各学部では具体的にどんな事を習うのか?その辺について説明してみようと思う。

経済学部で習う内容について

 経済学部では主に図やグラフの面積を求めるような計算をする。

 例えば上記のように赤い線と青い線が描かれていて、両者の間の差や面積を求めよ。みたいな勉強を良くする。仮にこれが富裕層と貧困層の収入の推移を表したグラフだった場合、これらの2つの差は貧困の格差を表すわけだから、この面積によってどのくらいの格差が生じているのかを調べる事を経済学部では行っている。

 主に経済学部では上記のように直線ではなく、波線で書かれている場合が多いから、波線の動きをする2次方程式、3次方程式の理解、そして波線範囲の面積を求める定積分を心得ていないと経済学を理解する事は難しい。

 無論、経済学部でもその手の代数方程式定積分の勉強もするんだろうけど、レベルが上がっていけば上のグラフでは縦線、横線の2つの指標を用いてやっていたけど、これが3つ目の線が現れて立方体で計算する事になったり、もしかしたら4つ、5つ、6つと様々な指標が加わって絵では描けない問題も習う可能性がある。

 何でこんな難しい勉強をするかというと、その背景としてITの参入が関わっている。お前はビックデータという言葉を知っているか分からないが、今の時代、様々なデータを使って、客の好みを分析したり、社員のやる気や仕事能率を上げたりなど、効果的な経営戦略や商品開発を行ったりしている。その際、社会の動きを分析する為に、失業率、出生率、就職率、所得、年齢など、正に2つの指標だけでなく、4つ、5つ、6つなどの指標を混ぜて、専門家と交えながらシステム開発を行う事もある。

 だからマクロ・ミクロ以外にも確率や因果関係を計算する統計学についても勉強する為、数学的センスがかなり求められるが、経済学部では計算方法以外にも過去の経済の歴史からパターンや人の動きを分析する事も行っている。例えば経済史の場合、イギリスの産業革命から始まって革新的な技術が行った場合、社会はどのように動いていったのか?その辺の経済発展における影響について学ぶ事もする。他にも流通経済学においては日本企業が海外に拠点を移した場合の影響についても勉強する。例えばある企業が工場を海外移転した場合、現地で採用した従業員を解雇する事になるから、今まで日本で雇っていた従業員が失業する事になるし、国内の下請け会社にも仕事が入らなくなるから、雇用が減った事による悪影響が起こるとその辺のメカニズムについても勉強する。まぁ、今ではTPPによる輸送コストによる影響や、山の場合は山菜、海の場合は魚など地域ごとの名産品の特徴についても分析する。

 他にもマルクス経済学というのがあって、平たく言うと一部の成功者だけが富を独占するとそれ以外の人がその成功者の下で働き、その金を分配する社会的構造が出来上がる。しかしそれは時間が経つにつれ、成功者はもっとお金を集める為、下の人への配分を少なくして、次第に下の人の生活が成り立たなくなり、最終的にはデフォルトやストライキ、または社会構成事態が崩れる状態になる。そしてまた再度一部の成功者達が出て、また下の人の配分を減らしてと、マルクス経済学はそんな過剰な独占と繰り返される歴史のメカニズムについて探り、では現代でどのような似た事象が起きているのか?など過去の歴史を学びつつ、繰り返されるサイクルについて勉強する学問もある。

商学部で習う内容について

 さて続いては商学部についてだけど、商学部で習う内容は主に、簿記、会計、マーケティング、後は金融関連系の科目となる。

 簿記や会計についてはあらかた説明したがどんな内容を覚えるのかについては触れていないからその辺を中心に説明していく。先ず簿記や会計についてだが、大まかに損益計算書や賃貸対照表、そしてキャッシュフロー計算書の3つの決算書の記載方法や、各項目の意味を中心に学んでいく事をする。その項目というのは損益計算書で言えば、売上高、売上原価、売上総純利益、営業利益、経常利益、当期純利益など利益だけでこれだけの項目があり、それぞれにどんな違いがあり、かつどうやって割り出すのかを中心に学んでいく。

 補足として各利益の違いだが、売上総純利益というのは売上から商品の仕入れを差し引いた時に出る利益を指している。営業利益というのは、そこから従業員の給料や光熱費など営業する段階で発生した費用を差し引いた利益を指す。そして経常利益というのはそこから株主の配当金や、会社が持つ株による損益など、販売や営業以外で発生した利益や損失を差し引いた利益になっている。最後の純利益というのは先の経常利益から国に納める税金やそれ以外の要素を全て差し引いて会社がやっと本活動で得た利益という事になる。難しかったかもしれないが、利益を出す為にはただ商品を仕入れ値より高く売れば良いというわけではない。その間に従業員や株主からの協力、外部サービスの利用、法律など様々な要素が関わっていて、それらを全て計算して初めて会社の利益となる。その為、ちゃんと正しい手順を踏んで稼いだのか、またはどうやって稼いだのかを記録として残す為にも決算書で残す方法を取っている。

 あとは各項目毎の率や割合などで企業の特徴について把握する見方についても勉強する。例えば売上高原価率を例に言うと、これは売上原価から売上高の額を割った率で、要は商品の仕入れ額が売り上げのどのくらいを占めているのか?それを表した数字なんだ。何でそんな数値を示すのか?というと、売上高原価率が高いという事は要は仕入れ額が上がった場合、企業が本来得られる利益を圧迫する事になるから、原材料が高騰した場合、企業の運営が出来ずらくなる業界という事になる。例えばその手の業界で言えば建設、鉄鋼、石油、石炭の業界が上位にならんでいる。これは仮に海外の輸出規制が起こった場合、石油や石炭などが日本に入らなくなり、先の業界の仕入れ額が高騰し、運営が難しくなるという事態になる。となると仮にお前がその建設、鉄鋼、石油、石炭の株でも持っていた場合、石油の輸出を規制する、または値段が上がるなどのニュースが入れば、「価格が高騰し、利益が下がる。株を売ろう」と即座に行動する事が出来る。要はこの数値の意味を知っているだけで、どんな事象が起き、そして今後どうなるのか?その正しい因果関係について見えるようになるわけだから、その辺の動向や流れを判断する1つの目安にも出来るわけだ。

 簿記や会計の話は以上として、他に商学部で必修に指定されている科目にマーケティング論という科目がある。マーケティング論というのは言わば「市場の需要の調べ方」「売れる商品の特徴や割り出し方」そしてそれを「どうやって売るべきなのか?」など、市場調査、商品開発、販売戦略などの一通りの流れを学んでいく。

 一つの例として、高齢者向けの食品を開発するなら、今の高齢者の一人当たりの貯蓄がどのくらいで、いくらなら支払ってくれるのか?その市場調査の仕方について勉強する。そして商品開発においては、今流通しているライバル商品の特徴(低カロリー、栄養価が高い、軽い、噛みやすいなど)を魅力的な商品の割り出し方、そして市場のニーズ(健康、買い物難民、体力低下、ボケ防止など)を割り出して、そして商品の差別化や魅力の引き出し方などを学ぶ。そして最後の販売戦略においては新商品というのは売れずらい、他社からの妨害というのもある。その為、宣伝も兼ねて、何処から売り、どのように売り、どのように宣伝するかなどを具体的な例を持って学んでいく。

 なんかまだ分かりづらいから、1つの事例を持って説明してみよう。仮に高齢者向けの健康食品ビジネスを行うのであれば、どのユーザーをターゲットにするか考える。その場合、アンケート調査などで、一人暮らしで相方がおらず、健康的な料理の仕方が分からない独身男性層をメインターゲットにしたとしよう。仮に独身男性層の特徴としてずっと仕事に力を注いで来たと仮説を立てた場合、退職金が多いから高い金額、または継続的に支払ってくれる経済力があると考えられる。そしてライバルはサプリメントや栄養食品の販売など短期で健康を支える事しかやっていないから、長期的にサポートするビジネスはあまりないと見込まれる。その為、他社を差別化する為にある企業は栄養価のある弁当を定期的に届ける宅配弁当サービスを実施し、長期的にサポートするビジネスを展開する企業がある。ちなみに販売戦略においては先も言ったように知名度の低いビジネスだと中々ユーザーは集まらないから、例えば病院の医師や老人ホームの介護職員にこの手のサービスをお知らせし、高齢者に伝えていく宣伝方法というモノがある。とまぁ、大方、マーケティング系の具体例を伝えたつもりだが、要は実際に企業に就職した場合、どのように商品開発が行われ、販売されるのか?その辺の基本的な流れについて勉強する。

 簿記、会計、マーケティング以外で、商学部で有名な科目があるとしたら、残りは金融論ファイナンス論がある。これらの科目の説明をしようと思うのだが、正直、似たり寄ったりする部分が多いから、ここではそれらの大枠について伝える事にしよう。

 先ず金融には経理、ファイナンス、投資、保険、資産運用、年金運用、債権、為替など様々な金融商品や取引がある。恐らくだがそれらの項目を簿記や会計の記載方法や株主に提示しないといけない資料やルールなどを学んだり、後は企業が行っている節税方法、個人事業主が行っている控除に関する種類やルールを教わったりする。後は外国為替市場の値動きがどのように算出されているのか、そして為替の動きはどのように予測されているのか、その計算方法について教わったりする。他には日本が行っている税金の法律や仕組み。または年金がどのように回収され、どのように高齢者に分配されているのか?配分の仕組みについて教わったりする。要は商学部で習う内容っていうのは、お金がどのように回っていて、それらを有効活用する上で必要とされる知識や計算方法を中心に行うわけだから、実践的な内容と言っても良いかもしれない。だから会社に頼らず、自分でも金を稼げるようになりたいというのであれば商学部の知識が重要かもな。

経営学部で習う内容について

 さて最後に経営学部で習う内容だが、さっきも言ったけど経営学部では主に「人、モノ、金」の3要素を学ぶ事をしている。まぁ、今の時代はその3要素以外にも情報も合わさって4要素になりつつあるから、ビックデータなどの情報分析も学ぶ可能性もある。

 経営学で学ぶ内容としては企業の組織体制や、事業を展開する上での経営戦略、商品開発に関する3つの内容を中心に行う。組織体制についてだけど、主にどんな組織が効果的なのか、各々の特徴について述べる。ある一定の商品量で報酬が決まる出来高制度だと、社員はそれ以上の商品量を作っても意味がないという事で一定量だけ作り終わるよう社員は作業を緩めたりする。その為、今度は成果報酬、つまり作った分だけ報酬が貰える仕組みにしたのだが、競争激化となり、部署や社員が敵同士になったり、格差が出来てイジメの問題が起きるから人の質が下がると言われている。その為、ある一定期間、別の部署に異動するローテーション形式を行い、競争一度リセットする方法を取るのだが、年齢が行く毎に年上が部下になったり、環境の変化になじめなかったことで、衝突する問題も起こるから、どんな組織体制を取れば良いのか?という問題にさしあたる。今のは組織の事業体制に関する内容だったが、他にもどんな報酬制度なら社員はやる気が出るのか、どんなリーダーなら立派な組織を築き上げられるのか?など、組織を運営する要素の最適な形について勉強する。

 そして経営戦略についてだが、実はこの部分は商学部で説明したマーケティング論と被る部分がある。だからさっきの話は自社内の動きについて説明したけど、今度はライバル会社がどんな事をしていきて、それに対し、どのような対応をすれば良いのか?その辺の経営戦略の内容を伝えようと思う。通常新規事業者は既存の市場にビジネスを行うのは難しいとされている。その理由は大手は既に商品を長い間流通させていて、利用者に馴染みがある。アフターケアが充実している。規模が大きい。など色々ある。その為、もし仮にお前が新商品を持ってビジネスに参入すれば、「昔から使っているモノが良いし、安全」「使い方に関しての問い合わせって可能?」「問題が発生した場合の責任って取れるの?」など利用者から言われる。更にビジネスにおいて規模が大きい場合、大量に製品を投入できる規模であれば、価格を安くおさえる事が出来、値段も安くする事が出来る。もっと更に言えば、ビジネスでは売れるビジネスは他社がまねしても良い事になっていて、成長性の低い企業の場合、大手にそのビジネスのやり方をマネされて知名度によって新規事業は市場に入れない事になる。このように知名度、価格、アイデアの踏襲によって新規事業者は市場に参入出来ない事を参入障壁と言われている。

 これに対し、新規事業者はどのように対応すれば良いのか?さっき商学部で説明したけど、既存のライバル会社では、サプリメントや健康食品など単発的に販売している為、当社では継続的に健康的な弁当をユーザーにお届けする宅配サービスを紹介したけど、このように同じ商品でも既存の企業がやっていないサービスの形にする事で、参入障壁を回避する事をする。実際、そのサービスがヒットしても既存企業は宅配隊員やバイクなども直ぐには用意出来ないし、規模が大きければ企業内部で別事業ごとに衝突する事にもなるから、新しい事業が既存事業のサービスとあまりにも形が違えば、既存のビジネスと釣り合わない可能性があるから、その辺についてもあまり新規事業者を妨害出来ない事業というモノがある。

 このように経営学では「他社にはマネできない自社の能力」、「コストリーダーシップ」、「スタック イン ザ ミドル」、「PDAC」など様々な専門用語が使われて、それが具体的にどういう意味で、どんな事象があるのかを恐らくテストでは訊かれる事になるだろう。

 経営学部で習う内容は大学によって科目は分かれているが、全体を通して習う内容は恐らくほぼ似通っている。主にクリティカルシンキング、マネジメント、マーケティング、アカウンティング、リーダーシップ、人材マネジメントなど様々な内容を科目ごとに分けられている。もし経営学部の内容を理解したいのであれば、もしかしたらMBAの内容を理解する事をした方が良いのかもしれないが、経営学で習う細かい内容を各講義ごとに習う事をするだろう。

各学部の試験内容について

 さて、あらかた各学部で習う内容について説明したが、肝心の試験では各学部では具体的にどんな問題が出るのか気になるところだろう。俺の経験談でしかないがマクロやミクロの場合、グラフを書いて面積を求める計算や、専門用語の解説、または講義で講師が話した事例の構造や流れについて専門用語や計算式を交えながら解説していく問題になっていた。

 そして商学部の場合、主に損益計算書や貸借対照表の項目の埋め合わせ、または各項目の数値を計算し、○○率を求めよという問題が大半だ。後は今年と去年の決算書を見比べてこの企業はどんな事業を行い、どんな結果をもたらすと言えるのか、講義の内容をもとに説明する内容になっていた。

 そして最後の経営学部の場合、今俺が説明した組織体制、経営戦略、販売戦略などの専門用語の解説や穴埋め問題、または具体的な事例を基にどういう構成であれば最適なのかを講義の内容をもとに説明する問題になっていた。要は経済学部は面積を求める問題。商学部は各項目の四足演算で、その組み合わせを覚える問題。そして経営学部は用語の暗記問題と言っても良いかもしれないから、面積、組み合わせ、暗記などどれが得意なのかで志望先の学部を決めるのも良いかもしれないな。

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