TOEIC・英検など英語の資格で大手・優良企業への就職が有利になる就活生

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「大学では外国語を専攻していたから就活は大丈夫だろう」

「海外留学していたから就活なんてラクショー」

「Facebookに外国人の友達が大勢いるから、面接での評価につながる」

 上記のように就活生の中には英語問わず、外国語を学んでいたから就活も上手くいくだろうと考える人が大勢いると思います。確かにエントリーシートや履歴書にもTOEICの点数や外国語の実力が問われる所がある為、外国語のスキルは就活において必要不可欠な要素だと捉えられても仕方のない事なのかもしれません。

 しかし就活生の中には英語が出来ても、就活で上手くいかず、そうでなくても英語が全く活かされない職場に配属され、そこで仕事をずっと続ける人がいます。何故英語力があるのに就活では上手くいかなくなるのか?ここではそんな就活の問題について、実際にTOEICで900点を取っている学生と、実際に海外で働いている海外駐在員の方の2人の会話形式で英語力があっても就活では通じない現実について説明したいと思います。

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英語だけでは仕事が出来ないと言われる海外の仕事とは?

グローバルでの働き方

 先輩、お久しぶりです。今、私就職活動を行っているのですが、何処からも内定が取れていません。折角将来海外で働きたいと思っていたのに、グローバル企業を営んでいる所から内定が取れず正直どのように就活を行えば良いのか分かりません。何故英語力があるのにグローバル企業は採用してくれないのでしょうか?

 ちなみに何で海外に行きたいんだ?

 日本の国内需要が低迷し、今後生き残って行く為には海外に市場を開拓するしかないと思っているからです。日本は少子高齢化で人口が減っていますし、近い将来ギリシャのようにデフォルトなどが起こって将来暮らせなくなる可能性があります。その為にも海外に渡り歩き、そしてビジネスで成功する為のノウハウを身に着けたいと思い、海外にビジネス展開をしている企業に就職したいと思っているのですが、上手くいきません。

 そんな自分が助かりたい。または日本国内がダメだからという消極的な理由だと採用されないな。海外で働きたいのであれば、海外の人達の生活の為を前提に、良いビジネス展開を考えないと生き残っていけないぞ。

 おっしゃっている事は分かりますが、結局のところ、英語力がないと話になりません。実際英語が話せないと仕事で話し合う事も出来ませんし、自分で企画書を作る事が出来ません。無論ビジネスである以上、ライバルに勝つ為に顧客との信頼関係を築く事は大事ですが、それは働いてから身に着けるモノ。流石に就職活動中の学生の立場から社会で通用するようなビジネススキルを身に着けておく必要があるとは到底思えないのですが?

 ・・・海外での仕事っていうのはな、英語が出来れば万事うまく良くわけでもないし、どちらかと言えば英語以外の素質が問われる事が多い。例えば海外に船外機を売り込もうとした会社があるんだけど、当初は小舟の船尾に船外機をつけて沖合に出れれば魚が沢山取れますと言って販売したんだけど、どうなったと思う。

 まぁ、販売先に日本製品の説明をしないといけないので、そのチラシを現地の言葉で訳したり、また説明会などでそれを説明する必要もありますので、その辺のコミュニケーションを通して、信頼を築いていければ、売れるようになったのではないのでしょうか?

 いや、そんな問題ではない。先ず日本製品って海外製品と比べて質が高くて値段が高いわけなんだよね。実際販売先であるスリランカの現地住民の年収で考えてみると、当時の船外機の値段は家1つ買うのと同等の値段だったんだ。こういう場合、英語で製品の魅力を説明できたとしても説得できなければ意味がないのだから、英語が話せればそれで良いというわけではない。他にも宗教的な理由もあった。例えば当時の船外機は船尾をある程度ノコギリで切って付けないといけなかったんだけど、「船の形は神によって決められた物。人の手で買える事は許されない」と船外機を付ける事は宗教的に許されなかったんだ。

 ・・・つまり、英語が話せるのは勿論だけど、先輩がいま仰ったように値段的な配慮や宗教的な問題について乗り越えられないと仕事として成り立たないわけだから、英語だけ話せればそれで良いというわけではない。先輩はそう言いたいというわけですか?

 そういう事だ。ただどちらかと言いたいのは、この手の問題に対し何処までお前はやれるのか?その辺について訊いてみたい。さっきの値段的な問題についてなんだけど、輸送コストの面からどうしても価格は上がってしまうが、現地の政府に自社の商品を使えばどれだけ住民の生活を豊かにし、そしてどれだけ経済が発展するかを説明し、補助金を出してもらい、販売価格を当初の3分の1にまで落とす事に成功した。

 そして宗教的な問題については現地で採用したスリランカ人を自社で働かせ、そして実際に現地の人々にその製品を使ってもらう事を見せる方法を取った。勿論宗教的に違反しているわけだが、話を聞いてみると戒律があるわけではなく、スリランカ古来の言い伝えによるモノである為、実際にそのスリランカ人が沖合で漁をして大量の魚を取ってくると「神はお怒りになられていない」と言って、現地住民の人達の認識を変える事に成功したんだ。言わば価値観を変える為のパフォーマンスをしたんだ。

グローバル人材

 ・・・海外で働くって思ったより大変なんですね。

 そうだな。そして話はこれだけでは終わらない。実はさっきの船外機の話には続きがあってな。その後、買ってくれるスリランカ人が出てきてくれたわけだが、ところが実際に沖合に出て量をしてみると「魚が捕れないぞ」とそんなクレームが出てきたわけだ。調べてみると現地の人達の量は浅瀬で行う投網漁で、沖合の魚が捕れない漁法だったんだ。その為、現地の人達から詐欺だとバッシングを受け、船外機を売れなくなったしまったんだ。つまり日本では当たり前のようにネットで調べてれば分かる事もネットインフラが整っていないせいで、教育や技術レベルの問題が発生したわけさ。その為、その後、沖合漁業に必要な知識について駐在員の人が日本で調べて、そしてそれを雑誌にして販売する事を行ったり、沖合に必要な道具も安く借り出せるようにしたんだ。結果、船外機も売れ、そして雑誌やレンタルによる収益も出て、これでやっと売れるようになったんだ。

 何故、バッシングを受けているのに販売を続けたのでしょうか?今の話は確かに向こうの教育レベルの問題があったかもしれませんが、バッシングを受ければ普通、これ以上関係を良くする事が出来ないと思い、別の国で販売する事をするはずです。正直なところ、バッシングを受けてまでビジネスを行おうなんて思わないのですが。

 確かにお前の言うとおり、人によってはバッシングを受ければその場から立ち去るのも1つの生き方だ。ただ海外のビジネスというのは金儲けというよりの現地の生活を豊かにする事に力を入れている人がいる。実際船外機が売れた事で沖合の魚が獲れ、収入があがり、子供を学校に行かせたり、良い企業に勤めさせる事が出来たりと良い生活を送れるように成功している。つまり現地の人達の生活をよくしたい。そんな気持ちがあったからこそ、バッシングを受けてもやり続けられたんだ。つまり海外で自社製品を販売していこうとする粘り強さというモノが必要で、お前みたいに日本国内の需要が乏しいから海外と直ぐ逃げ技に走るような人は逆に評価されない。例え、それが本心であっても、粘り強さが求められる海外ビジネスにおいてそのアピール内容は逆効果になるだろうから、別の印象の良いアピールをしないといけないとせめて感じないと評価されないぞ。

 つまり値段的な問題、宗教的な問題、教育レベルの問題、技術的な問題など、英語が出来ても解決しない問題が多々あるから、英語が出来るだけでは評価されないとは正に先の船外機のビジネスのような事を言っているのですね。ただ聞く限りではそれって未開拓の場所に新規で開拓する話ですよね。でしたら開拓に時間がかかったり、先のような手間がかかるのは必然かもしれませんが、企業によっては既に開拓している場所があると思いますので、そこで慣れてノウハウを築いていく手があると思いますが。

 お前の言うとおり、さっき俺が挙げた例は海外で働く上で一番大変だとされる例だ。しかし既存のビジネスでも同じような苦労がある。例えば発展途上国の場合、電力が日本のように安定供給されていない場合が多いから、工場での生産も電力供給が1日で数回ストップされて、生産が追い付かない場合もある。また日本のように宅配のインフラが整っていない、例えば冷凍庫設備の整っていない仲介所や、冷凍設備が配備されていない冷凍車すらない場合もあるからモノを冷やして運べないケースもある。つまり鮮度が命である魚や果物などが運べないという事だ。

 こうなってくると日本から海外に進出してくる食品企業の足かせになるし、建築業界から言わせれば、日本は地震があるから耐震強度のある家があるのは当たり前だけど、地震のない国からすればそんなの余計なコストがかかるだけで安価の海外物件に対抗出来ない場合がある。耐震強度のない設計書を作れば良いのではとお前は思うかもしれないが、そんな耐震強度のない設計書って具体的にどんな風に作れば良いのか心得ていない人が大半だろうし、実際、地震にではなく、ハリケーンやスコール、そしてテロ対策用の物件などが海外では好まれたりするわけだから、現地の文化に合わせた商品その辺の設計については会社全体で取り組まないといけない。

 現地の駐在員の主な仕事は日本から来る企業を海外に誘致する際のサポートだ。それ故、海外の市場の動向、法律、文化、そして現地での人材雇用関連のサポートなどをしないといけないのだが、正直誘致してから問題が表面化される事が多い。例えば自動販売機のビジネスについてだけど、日本では当たり前のように置いてある自動販売機だけど、海外の場合、高価なモノは盗まれる事が多く、自動販売機も中の飲料もそうだが、周囲の鉄や部品も高く売れる事になるから、置いてあるだけで商売にならない。更に雇用する人材に対しても同様だ。海外では日本のように警察が機能しているわけではないから、商品が盗まれても手配されないし、大抵は泣き寝入りするしかない。こういう窃盗の対策として、現地では靴を片方を展示して、購入の際にもう1つの靴を提供したり、バイクや車などの乗り物も鍵と車を別々に保管するなど色々な方法を取っている。それ故、海外で働くという事はこんな日本とは違う文化に慣れて、そして溶け込んでいく必要があるわけだから、儲けよりも現地の人達の生活のサポートをしたいと根気よくやっていかないとダメだというわけだ。

英語をアピールして評価される就活生の例

 では先輩。英語をアピールして評価される就活生って具体的にどんな人なのでしょうか?

 俺が知っている例では海外の記事を読んでITスキルを鍛えた就活生がいる。お前はIT業界で働いた事がないから分からないかもしれないが、今のIT関連の書物やネット上に載っている情報を正直プログラマーからすればもの足りない内容になっているんだ。実際にJavaの関数について調べてみても概要だけの説明で、実際にどのように動かせば良いのか説明がされていなかったり、プログラムを書く為のツールの使い方についても情報が古すぎて正直参考にならないケースも多々ある。

 ただIT大国であるアメリカになると話が変わってくる。アメリカの記事を見てみると新しく変わった技術や最新のプログラムに関して、概要だけでなく実際の具体的な書き方まで載ってあるから参考になる。記事を載せる人からすれば最新の情報をいち早く載せる事でそれだけ多くの人に見られるわけだから、最新の情報が直ぐネットに上がりやすいし、分かりやすくなっている。ただ当たり前だが、全て英語で書かれている。だからこそそんなITの用語を英語でも読めるようになれば、上達も早いし、最新のお手軽なワザも身に着けやすい。実際、面接で就職先のプログラムの技術について話をしたところ、「今度、アメリカでその手の新しい技術が入る予定になっているのですが・・・」と英語で書かれていた記事の内容をもとにメリット、デメリットなどを説明し、分からない技術があったとしても、この子の場合、他の人より技術の習得率が高いよね。と評価されて、まぁ、就活で他の人より優位に動く事が出来たんだ。

 先輩、つまり先輩が言いたいのは英語のスキルの高さよりも、英語を通して一体何を成し遂げたいのか?それを語れるようにならないと就活では評価されないという事ですね。

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