化学業界の志望動機を内定者に考えてもらった。

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化学業界の仕事

先輩、俺、この2週間、三菱化学や三井化学、東レ、旭化成など化学業界を中心に会社説明会を回っているのですが、全然何やっているのかわかりません。化学業界ってどんな風にアピールすれば内定が貰えるのですか?

内定が貰えるって・・・一応いうけど、セオリーを知っていても本人の意欲がなければ、結果は出ないからな。その辺は分かった上で説明するけど・・・、化学業界っていうには別の言い方をすれば素材メーカーで、自動車、スマートフォンなどに使われる素材を提供する企業の事を言う。例えば自動車の耐久性を上げたいから丈夫な素材を探しているって言えば、素材メーカーはその要望にあう素材を探して、販売する。これが化学業界の主な仕事だ。

なるほど、さっきのは車の例でしたけど、例えばこれがスマートフォンであれば、耐久性があるけど、持ち運びやすいように軽いモノにしてくれって頼まれれば化学業界の人達はそれに合う素材を探して提供するってわけなんですね。

その通りだ。

ではもし化学業界の志望動機を言うのであれば、御社は様々な化学素材を開発し、様々な業界の製造に貢献しております。私も日本のモノづくりに貢献できる人間になりたいと思いましたので、様々な業界で活動されている御社を志望しました。みたいな事を言えばよろしいのでしょうか?

ああ、化学業界は正にお前の言った通り、日本のモノづくり様々な業界に携わる事が出来る魅力がある。それをメインに化学業界を志望している場合が多い。

でもそれって俺が回った三菱化学や三井化学、東レ、旭化成などの大手であれば何処もやっていますよね。もし面接で「何で他の所ではなく、弊社を志望しようと思ったの?」なんて言われたどう返せば良いのですか?

その場合だけど、はっきり言ってそのくらいの違いを見出せる程、化学業界の大手に違いは無いんだ。強いて言うなら積水化学は不動産業界も経営しており、その発展の為に化学素材が使われる事が大きいんだ。だから、化学の力を通じて人々の生活を支えたいという志望動機であれば、積水化学では通じると思うが・・・まぁ、そんな簡単な話ではないだろうな。話は戻すけど、化学業界って言うのは各企業ごとに扱っている素材はほぼ同じで、開発レベルもそんな違いはない。だから資本金や取引先の違いくらししかないんだけど、そんなのは志望動機としてはあまり効果がない。だから俺の場合、OB訪問であった人の雰囲気が良かったという話で面接を通したよ。会社説明会の後、大学でOB名簿を見つけて、志望先のOBと会って、会った事実を作ったね。そうしないと絶対ココに行きたい明確な差別化は出来なかったし、もし時間に余裕があるのなら、志望先の社員と会う方法を探して、会ったという既成事実を作った方が良いぞ。

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化学業界の仕事について

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化学業界の仕事についてなんだけど、さっきもチラっと言ったけど、製造業に携わる企業に対し、新しい製品開発の際、ウチの素材を使ってくれるよう頼んだり、新しい素材が出来たのでその宣伝をしたり、などをする。

でも先輩、化学業界って事は専門的な技法や素材名などを覚えないといけないんですよね。理系でもない私が覚えられるのでしょうか?

そんな素材開発に携わるのではなく、開発した素材を売り込む仕事をお前はするんだ。だから確かに技法名とか、素材名を覚えるのは大変だけど、どういう用途で使われているか分かればおのずと覚えていく。ゲームで長いカタカナの素材を使って、剣や盾を作ったりした事、お前だってあるだろう。その感覚だ。

なるほど、とりあえずやっているうちに覚えていくって事ですね。

その通りだ。んで将来は大規模な受注を行う為、大手と独占契約を結んだり、大量生産の製品に自分の素材を採用してもらうなどそんな交渉も行うようにもなる。有名な話なのは東レとボーイング社が2006年に契約した新型旅客機「ボーイング787」の構造材に炭素繊維を全面採用した話だな。

炭素繊維は従来の素材とは違い、軽量で柔軟、それなのに耐久性が高く、旅客機に採用されれば、重量が減ったことで、従来の20%の燃料費削減に貢献すると言われている。

素材が変わっただけで、20%のコスト削減に貢献するなんて、素材メーカーって製造業の経営を大きく左右する潜在能力が秘めてるんですね。

今のは2006年と古い話だったけど、化学業界っていうのはこういう風に新しい製造を行っている企業に対し、それに貢献できる素材を提供していくのが主なスタイルだ。他にも電気自動車の開発に向け、水素タンクの製造が行われている為に、東レはそれにも炭素繊維を使う事を提案し受注を獲得している。車に炭素繊維が使われるメリットとしては、強度が増す事で事故時の生存率が上がるし、軽量であればガソリン代の消費も減り、ハンドルが切りやすくなって、操作性能も上がる。今後の時代のニーズに合わせて、それに合う素材を提供していく。それが化学業界の営業のスタイルだ。

化学業界に通じるエントリーシートや面接で伝えるべきアピール内容について

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でも具体的に面接でどんな事をアピールすれば良いのです?今の営業だと記憶力があります。素材について詳しいです。などそんな素材に対する関心をアピールするしか方法はないのでしょうか?

例えばちょっと前に代々木公園でデング熱の蚊が発見されたって言う話があったじゃん。化学素材の中には虫を寄せ付けない成分を持つエトフェンプロックスというモノがある。通常蚊の予防には従来のスプレーや虫除けがあるけど、液体関係は空港の荷物検査で引っかかる為、海外への持ち運びにおいては不便な点があった。だから化学業界は液体系ではないエトフェンプロックスを使用した防虫網を開発した。これにより日本国内の市場だけでなく、海外に向けての市場も開拓したんだ。

え~っと、つまり社会の話題や企業の動向など、そういう物を常に読んで、自分達(化学業界)だとどんな事が出来るのだろうか?そう考えている学生が魅力的だと?

その通りだ。化学業界っていうのは良い素材をいち早く提供して、契約に結び付けるスピード競争が常に行われている。だからどの企業よりも先に情報を仕入れ、それに合う素材を紹介し、契約にこぎつける。そんな姿勢が必要だ。だから日経やネットので企業の経営戦略を読んでいる。または法律が改正されるから、今まで出来なかったこういう方法が出来るようになるから、いち早く自分の取引先に伝えて、契約にこぎつけるなど、そんな営業が求められる。

つまり、日頃から新聞を読んでいたり、今後どうなるのか調べたりする習慣についてアピールしたり、ビジネスコンテストなどに優勝したなどの企画力について話せれば良い。

確かにそれも1つのアピールポイントだな。んで、個人的にもう一つのアピール要素しておいた方が良いものがある。それがグローバル人材として素質だ。日本っていうのは他の国と比べ、小さい島国だからどうしても資源は海外からの輸入に頼らざる得ない。しかしデモで生産工場が稼働しない、景気の悪化で海外への輸出が制限されるなど、国の情勢によって日本の化学業界の経営が大きく左右される海外依存体質のような部分がどうしてもある。

それに対応する為に、現地に派遣し、景気や国民の生活習慣などを把握し、問題をいち早く察知する力も必要になってくる。化学業界って素材の生産工場って主に海外においている場合が多いから、現地の人達の教育や現地語での指導も必須になってくる。だから、その辺の海外進出に向けての取り組みについても将来は出来るようになりたいってアピールするの1つの手だぞ。

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