地方公務員の仕事内容と志望動機を合格者から聞く就活生

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siyakusyo

「民間と公務員の違いって何?」

「地方公務員ってどんな仕事するの?」

「公務員になれば安定な収入を得られる」

 公務員になれば安定した収入が得られるし、生活が楽になると言われています。その為、多くの就活生が公務員になろうと志望し、競争率が高さから狭き門とされています。ライバルが多い以上、他の就活生に負けないようなアピールについて考えなければならず、そのアピール内容を構築する為にはどうしたら良いのか?多くの就活生が思う事だ思います。

 ここでは実際に公務員試験に合格し、面接をこれから受けようとしている就活生と、地方公務員試験のOBの人との話を中心に、地方公務員の仕事や志望動機の練り方について説明したいと思います。

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地方公務員の仕事内容について

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 先輩。お久しぶりです。今度私、地方公務員試験の面接を受ける事になったんですけど、面接対策の前に地方公務員ってどんな仕事をしているのか正しく把握していなくて、面接に受かる為にも地方公務員って具体的にどんな仕事をしているのでしょうか?

 地方公務員の仕事は色々とあるが、大きく分けて3つある。1つは住民票や納税など個人情報を管理する情報管理部門。他は地域活性化に向けたイベントや企業誘致などの振興部門。そして最後に公民館や学校、病院、廃棄物処理場などの施設管理部門だ。この3つは地方によって住民課、税務課など別れていたり、呼び名も変わっているから一概にまとめて言えないが、主にこの3つが地方公務員の仕事となる。

 情報管理系の業務は主に出産、死亡届、転入届など地元で生活にする上で必要な書類や手続きなどを行ったり、または国民年金保険や生活保護など税金関連の業務を行っている。この部門は仕事内容はほぼ決まっているから一度覚えれば楽と言われているけど、引っ越しシーズンの3,4月では住民票の手続きで忙しくなるから、土日出勤もする時もあるし、国民の税金を管理する立場上、税金に関するクレームはこちらにやってくる。ただこちらの手続き上のミスならまだ良いが、人格を罵倒する、または「税金泥棒」など言われようのないクレームをつける人は少なからずおり、病みやすい職場だと言われている。民間企業なら次回からの来店を断る事も出来るかもしれないが、公務員の場合、立場上、逆らう事が出来ないから、毎日の誹謗中傷に耐えきれずに退職する人がいる。だからこの業務においては個人情報の手続きや法律に関する知識だけでなく、クレーマーに対するメンタルも問われている。

 また地域振興部門は例えば移住者を募って町の過疎化を食い止めたり、ふるさと納税で収益を稼いだり、または観光名所として花畑や特産品のツアーを企画したり、企業への融資・誘致をしたりと地域の活性化に向けた活動を行っている。また他にも病原菌に対する備えや少子対策に向けた妊婦や育児関連の補助金の制定、それ以外にも森林、川、動物の保護などもあり、簡単に言えば、医療、教育、環境保全の行政や制度の政策関連の業務も行っている。

 後、最後の施設管理については公民館、プール、テニスコートなど住民の健康や交流の場として機能しているか確認や改善すべき点などを洗い出し、修正する事を行っている。例えば日本は台風や地震などの災害大国だから災害時の避難通路の確保は必須だとされている。大雨警報発令するかどうかに至っては、何時どのくらいの規模が来るか予想するか毎度議論しているからこの辺の業務に含まれる。他にも空き家問題への対策、保育所の建設や周辺住民の理解などその辺の業務も担当で、後は、高度経済成長期に建てられた橋や水道管、道路などが老朽化しているから、その補修についても業務内容に含まれている。

 先輩、1つ聞きたいのですが、配属先は希望通りにいくのでしょうか?

 それは採用した面接官や職員によって決まるけど、大抵人手不足の所に配属される場合が多いから、希望通りにいくかどうかは何とも言えない。この場合、例えばお前が過去、企業を誘致する経営コンテストで賞を取ったというのであれば、産業誘致課に配属されるだろうし、簿記や法学部出身などであれば、情報管理系の部門に配属される確率が高いから、希望よりもその人本人のキャリアによって配属されると考えた方が良いかもしれないな。

公務員の志望動機の書き方

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 先輩。色々と地方公務員の仕事について教えていただきましたが、面接ではどんな志望動機を言えば通りやすくなるのでしょうか?

 情報、振興、施設管理など色々な業務について説明したけど、最終的には地域の活性化に向けて働くのが主とした目的になる。だからほとんどの地方公務員の志望動機として「地域の為に働きたい」「過疎化していく町を元気づけたい」など地元への愛着を中心にアピールしている人が多い。ただこの手に関しては公務員という安定の肩書を手に入れる為に他の就活生も「地元の活性化に向け貢献したい。」「過疎化の町を解決したい」と言っているから地元愛だけのアピールだけでは受からない。だから面接官の中には「何故地元に貢献したいのですか?」と本心を問うような質問をしてくるから、本当に地元の為に貢献したいのであれば、どのように地元に貢献し活性化していくのかそのイメージを持っているはず。とそんな目で就活生に質問してくる。だからその手の地域活性化に向けてのプランについてある程度構築しておかないと受かるもんも受からなくなるぞ。

 先輩。言っている事は分かりますが、学生の立場で本当に向こうが認める程の地域活性化に向けてのプランを提示出来るモノなんでしょうか?

 学生だろうと社会人であろうと関係ない。要は例え安定や給料目的であっても、入ってから成果をあげられる人が欲しいんだ。つまりいくら地元の事を愛していても絵空事の企画であれば、頓挫に終わるだろうし、貪欲な人であっても、地元に貢献出来るアイデアとスキルを兼ね備えていれば文句はないという事さ。学生の立場でも実際にどんな形で町おこしを行っているのか調べる事が可能だろ?例えば過疎化の問題であれば、移住者を募る為にどんな優遇政策を作るべきか?どんな人達がずっと町に暮らしてくれるだろうか?先の空き家の問題についても移住者が暮らせる場として提供したり、ある市ではシングルマザーを対象として、子供が大人になるまでの小中高のインフラ整備や補助金制度も作り、長く暮らしてもらおうという事までしている。他にも地元の特産品を使って地産地消の環境を作り、県外からシェフを招いたり、企業を誘致したりして、県外から若者を雇用したりと経済的な方法で住民を増やすのか、など色々な方法がある。だから学生の立場だから分かんないで終わらすのではなく、少しは町おこしに関しての成功例や失敗例を調べて、地元が現在行っている方法について分かるようになっておいた方が良いぞ。

 後、「何で地元を愛しているのか?」その辺も伝わるような言い方も良い。例えば実際に地方公務員に受かった人はこんな風に語っていた人がいた。

「私が暮らしている直ぐ近くに○○農場という酪農家があったのですが、農場主が高齢となり、後継者がいなくて農場を畳むことになったのですが、そこは地域の特産品。○○牛乳というのを生産していたので、小さいころから飲んでいたものなので、それが無くなるのを凄く悲しく思いました。」

 このように「何故地元に貢献したいのですか?」という質問に対しては、ただ地元が廃れていくのが悲しくてではなく、何故悲しいのかを語れるようになった方が良い。昔から飲んでいた牛乳を生産している酪農家が潰れてしまった。過疎化の影響で隣町と合併し、名前が変わってしまったなど時代の変化についていけず無くなってしまったモノを愛おしく思う人が結構受かっている人の中にいる。地元を愛するという心は言わば、小さいころから慣れ親しんだ環境が時代の流れによって消えていくのが悲しい。というそんな感情から来ているんだろう。実際にその志望者は学生時代、実際に特産品を県外に販売しようとネット販売を実施して、酪農家の新しい収入源を作ろうと頑張った事があるんだ。

 ただいくら経っても売れない。その原因としては町の知名度が低すぎてネットで検索されない。日本には沢山の酪農家がいるからわざわざ知名度の低い商品を買う人はいない。だからただ宣伝するだけでなく、ライバルに勝つ為の手段まで練らないと地域を活性化させる事は難しいから、どんな販売戦略があるのか?その辺について述べられるようにならないと正直印象が薄い。就活生の中にはただ何処かの地方で成功したノウハウをこの町にも取り入れたいと言う人がいるけど、既存のサービスに太刀打ち出来る戦略を考えずに語る場合が多い。その場合、実際に就活生が言った通りの事をしても、既存のサービスの方が実績もあるし、こちらの政策も何時まで続くか分からないから、当たり前だけど実績のある方を大半の人達は選ぶだろうからこちらとしては分が悪い。

 それに根本的な話として、地方公務員はビジネスを成功させるというよりも、地元住民がこの場所に根付く為にはどんな事をしないといけないのか?その辺について考えないといけない。就活生の中には先のシングルマザー移住政策を語って、「まだシングルマザーの待機募集者が大勢いるようなので、この町も同じような事をすれば移住者が増えます。」と得意気に語っている人もいるんだが、「ではシングルマザーをこの町に移住させたとして、彼女たちにどんな仕事を与えれば良いと思う?」と、移住させる事ばかり考えていて、実際、何故彼女たちが田舎に移住しようとしているのか考えずに語っている人が多い。これを考えないと一旦町に移住してくれても他の地方でもっと充実したサービスが出来れば、その人達は迷わずにその町に移住するようになるだろう。言わばこちらはただ乗りされて、補助金を出して分、損をするから、「彼女たちが本当に長年のこの町に暮らしてもらう為にはどんなインフラを敷くべきだと思う?」と質問すると就活生は黙ってしまう。

 だから移住政策や企業誘致にせよ、移住者の視点に立って考える事が大事だから、移住者がこの町にやってきて何を実現したいのか?。そしてそれに対し、地方公務員はどんな事が出来るのか?先のシングルマザーの話を例にするなら、「子供を自然に囲まれた豊かな生活を送らせてあげたい」というのが親の希望だから、環境保全に力を入れたり、植物や動物などのイベント企画したり、まぁ、将来は環境保全の仕事を斡旋出来るようにしたりなど、そんなインフラ整備が必要になってくるだろうから、地元の特性を活かして、地元住民の希望に応えるような仕事をしたいと言えるようになる事が、地方公務員になる上では重要かな。

民間企業ではなく、地方公務員にこだわる理由

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 先輩、ありがとうございます。では志望動機を作成する際は地元の魅力である○○を活かすような仕事をしたいです。そしてそれの為にもこんな方法を考えていますと、そんな流れで話せるよう内容を練ります。

 しかしそれを言っても、面接官の中には「では旅行会社ではなく、公務員になろうと思ったの?」と意地悪な質問をしてくる人がいる。実際、さっきの町おこしの話は地元に人を呼び込む旅行会社が行っている企画と似ているし、旅行会社だけでなく、地方に資金を投入する銀行員や、経営コンサルタントもいる。だから町おこしをする人は地方公務員だけでなく、色々な人もおり、何故地方公務員に固執するのか?その辺について語れないといけない。

 その手の1つの回答としては先ほどの地元愛だ。旅行会社や銀行員などは地元だけでなく、他の市町村に対してもビジネスをしないといけないから、地元に限定した町おこしをしたいのであれば地方公務員が一番だ。まぁ、成果をあげると県外の地方の町おこしにも参加する事になるかもしれないけど、それでも地元との新しい取引先が出来たり、共同でイベントを行うなど地元とつながりを持つ形になるから、最終的には地元を元気にする仕事に就きたいですと言えれば印象がかなり変わってくる。

 就活生の中には民間と公務員の違いについて言えない人がいる。公務員というのは民間とは違い、国民の税金を使うのであって地元住民にどんな形で税金を使うのかを説明し、了承を得ないといけない。つまり金儲けとしてビジネスを展開できるわけではないから、地元の人達を元気にしたい、廃れていくこの町を歯止めをかけたいなど、そんな心構えがないとやっていけない。ふるさと納税だって、他の地方と特産品で納税者を取り合うような形でビジネスのように儲けているけど、その収入は事前にどのような形で使用されているか決められているし、また予定よりも収入が多ければ、その余剰分を懐に入れずに地元の為に別の形で使用する事を説明しないといけない。言わば地元還元型ビジネスを展開する必要があるから、地元が良くなる事に魅力を感じていないとこの仕事は務まらないな。

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