就活でアピールするべき主体性とは?

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主体性

 就活の自己PRについて調べてみると、企業の人達から自ら考えて行動した経験を語ってほしいという話をよく聞くと思います。何故ここまで主体性を求める質問を多くの企業がするのか?それは就活生のほとんどが見栄の為、つまり学歴や資格などを大手にいく為のアピール内容としか捉えていない人が増えてきた事が背景にあります。

 企業が求める人材として、物覚えの良さも重要ではありますが、組織の中で働く以上、チームとの連携や報連相も欠かせず、必ずしも地頭の良さだけで仕事が出来るわけでありません。しかし少しでも面接での印象を良くする為、就活3年生の時、簿記やTOEICなどの資格に挑戦し、履歴書の内容を良くしようと頑張る人達が大勢います。それで結果を出せるのは凄い事だとは思いますが、面接で「どうしてこの資格を取ろうと思ったの?」「大学時代、勉強以外で何をした?」「大学の勉強が実際にどんなふうに役立ったの?」など勉強だけの人生だけではもの足りなさそうな質問を面接官はしてきます。

 面接官がこの手の質問をするのは、実際にその手の就活生を採用し、後悔した経験が来ています。就活生全員とまで言いませんが、実際に高学歴を理由に採用した人の中には学歴至上主義の人がいて、低学歴のメンバーと組まず、あまつさえ、学歴を派閥を作るという事もあります。そして資格についても採用後、特にその資格を活用せず、どちらかと言えば持たざる者を見下す形でしか使われず、同僚との間で亀裂を作る人もいるからです。

 この手の人達の共通点は学歴や資格を単なる取る事だけを目的にしている点であり、取得後の活用方法についてあまり深く考えていない部分が目立ちます。その為、就活ではその手の就活生を見つける為に、「なぜこの大学?、この資格を取ろうとしたのか?」ちゃんと目的意識を持って行動したのかを問うようになっているのです。

 その上で、自分で考えて行動した事。主体性が問われるようになっており、ここではライバルの就活生に劣らないよう、どんな主体性をアピールすれば良いのかを述べております。

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面接での「なぜ」という質問に答える為には

 先の「なぜこの大学に行こうと思ったの?」のはともかく、資格を持っていれば高い確率で「なぜこの資格を取ろうと思ったの?」と訊かれます。

 通常、TOEICであれば、「将来海外で働いてみたいと思ったからです。」と答えたりすると思いますが、それではありきたりすぎて何も考えていないと受け取られてしまいます。何故なら、TOEICの点数を持っている人は大勢おり、その中で差をつけている人は、実際に志望先の業務で具体的にどのような業務で英語が必要とされているのか心得ており、更に何故英語が必要なのか答える事が出来ます。

 仮に「海外で働いてみたいから」を理由で言ったとしても、「ウチは国内向けのビジネスだから英語は使わないと思うよ。」と言われたり、「では実際に英語で誰かと話した事がある?そしてその人達とどんなお話しをしたい?」と訊いてきます。

 就活では志望先が今後海外で事業を展開する予定が無くても、TOEICの点数を履歴書やエントリーシートに求めてくるところがあります。それ故、勘違いしてしまうかもしれませんが、決して英語力が必要だから、TOEICの点数を求めているわけではなく、形式として見られている所もあるというのを頭に入れておいた方が良いと思われます。

 そして実際に英語が必要な業務となると、ただ英語で海外の人と話せれば良いというわけではなく、海外の市場について理解し、向こうが求めているニーズを発掘できるかどうかが問われます。例えば日本は家電製品で有名だから海外で売れるだろうと思ったら、値段が向こうの人達の生活水準によると家を買うのと等しいくらいの出費だと知り、価格の壁の対処をしないといけなくなります。また建築業界では海外に市場を開こうとして進出しようとした企業がありましたが、日本のように地震がない国では日本のような耐震強度のある家は売れず、更に耐震強度の設定がされていない設計図が無い事に気づき、多くの企業が海外進出を断念しています。更には海外で小売業を営もうとしたが、現地の人達が商品を盗み、更に日本ほど治安が良いわけでない為、ほとんどの確率で泣き寝入りせざる得ない状態になってしまう事などがあります。それ故、TOEICで高い点数を持っていたとしても、現場の厳しさを知らないと活用する事が出来ないという事を面接官は知っており、その手の疑念を払拭する回答を用意しないといけません。

 ちなみに海外では価格の問題を克服する為、現地の政府に働きかけて、補助金を出してもらったり、耐震強度のない企業と提携し、新市場を開拓したり、現地の従業員を育てて、労働を保証するなどの措置を取っています。すなわり現地で英語を活用するというのではあれば、現地政府の交渉、並びに海外企業との提携手続き、そして従業員の教育などの英語力が問われることになるでしょう。

 話は戻りまして、就活でアピールするべき主体性とは先の海外での働き方のように、どのようにすればビジネスで役立つようになるのか?その辺を問えるようになる事が重要です。英語の例であれば、先の海外展開以外にも、アメリカは日本とは違い、IT技術が進んでおり、日本と比べ、具体的な例が豊富である事から、英語を理解すれば業務上で必要とされるIT技術を自分で作り上げる事が出来ます。という言い方も可能です。言わば英語で世界中の情報を取りたいと思い、英語の勉強をしましたと言えるのも1つの手です。

自ら考えて動く必要がある場面とは

矛盾した言動

 先の資格のアピールの仕方もそうですが、主体性のアピールにはもう1つ、現場で起こる矛盾の対応の仕方も問われています。

 例えば先輩が、「俺の言うとおりにしろ」と言っておきながら、失敗に終わると「何で自分で考えて行動しなかった」と怒る事があります。他にも「新規のお客様を開拓しよう」と方針を立てたにもかかわらず、「何故既存のお客様を大切にしなかった」と本心とは逆の事を言ってくる事があります。

 このように上司の言い分を全て聞いてみると、実際は矛盾した発言をしており、部下からすればどのように対応すれば良いのか分からなくなる時があります。その場合、その場で直接尋ねれば良いのですが、尋ねて間違いに気づいても、また時間が経つと別の矛盾が起こったりします。またこれが上司や同僚とのやり取りであればまだ良いですが、もしお客様の場合、強く言えず、取引先から「注文した内容と違う」と言われる事もあるのです。

 つまり主体性のない人は、他人に振りまわれるリスクがあり、失敗すれば全ての責任を自分になすりつけられる可能性があるという事です。そうならない為にも、上司や同僚の発言は議事録に記載する、仕事の内容についてのメールは残しておくなど対処が必要です。

 また上司の言っている内容が本当に実現性のある計画や事業なのかについても自分で考えられるようにならないといけません。実際、1つの業務ごとに1日と割り当てて、失敗したケースや、業務上起こりうるリスクについて考えていなければ、その対処が出来ず、自分が責任を負う羽目になる可能性もあります。それ故、発言の一貫性だけでなく、仕事における実現性、リスクヘッジなども考えられるようにしておく必要があり、就活ではこの手の主体性も、あなたが学生時代に頑張った事を通じて質問してくると予想されます。

主体性で問われる2つの課題

賛同

 主体性を述べる上では、目的意識や、目的を実現する上でどんな事をしないといけないのか、その辺を述べる必要があります。しかし先の英語の例においては、知っている人もいたかもしれませんが、ビジネスに答えが無い以上、この手の主体性の良さについては相手によって判断されるしかなく、もし面接で主体性の良さをアピールするのであれば、以下の2点について心得ておかなければなりません。

① 相手が賛同してくれるか

 主体性をアピールするという事は別の例で言えば、選挙で立候補するようなものです。もしあなたが政治家として選挙に立候補する場合、あなた政治家になった場合、いったい何を使用をしているのか、相手に述べる必要があります。就活も同じく、あなたが採用された場合、志望先でどんな事を実現したいのか?述べられるようにする必要があります。

 選挙では国民の支持を得る為、現在日本が抱えている問題を取り上げて、その問題を解決するように頑張る事を言って大衆の支持を得ようとしています。何処のだれかとは言いませんが、「最低でも県外」と言って、米軍基地を県外移設しようと宣言して、首相になった人がいます。あの人のように問題提起をして、その解決の為、何をしないといけないのか?を述べられるようになれば、如何に実力が備わっていなくても支持を得る事が可能なのです。

 就活でも、まだ社会に出ていない若者が、仕事でこんな事をやってみたいのですと言っても、説得力がありません。社会に抱えている問題を志望先では如何に解決できるのか?その辺を述べられるようになれれば、志望動機としては十分になります。

 仕事というのは収入を得るだけでなく、社会にある問題を解決する事にも貢献してしています。例えば宅配弁当のサービスは、足腰の悪い高齢者などの買い物難民と言われる方々の足となり、社会から必要とされるサービスとされています。またITについても、少子化の影響に伴い、労働人口が減る事から、人の代わりとなるシステムというモノを作り上げなければなりません。その為、ITなどのシステムで人の代わりとなるようなビジネスを作り、生活の基盤を支えていくなど、仕事であっても、収益を稼ぐ以外の理由を見出す事が可能です。それ故、それらのビジネスのように社会を支えるような仕事をしたいと言い、面接官が納得できるような事を言えれば、スキルアップやお金目的以外の志望動機として捉え、主体性のある志望動機になります。


実現力

② 言った事が実現出来るかどうか

 しかし理念が高ければ、支持を得られるというわけではありません。実際、「最低でも県外」と言って、米軍基地を県外に移設する事が出来ず、国民の期待を裏切ったとして支持率がかなり下がった為、言った事が実現できなさそうであれば、就活でも同様、例え入社出来ても、その後の人間関係を良好にする事が困難になります。

 それ故、就活で主体性をアピールする上で求められるもう一つの要素として、自身が言った事に対する実現力があります。

 もしあなたが学園祭の出し物やアルバイトなどで売上を上げる場合、具体的にどんな方法を思いつきますか?客を集めるというのは口で言うのは簡単です。客を集める為、具体的にどんな事が出来るのか?それを言えることが重要です。

 例えば、東京オリンピックの開催に向け、外国人観光客の人数が年々増えています。その為、英語の分かる人を採用したり、外国人が分かるよう英語のメニューを置くのも1つの手です。実際、アルバイトでなくても、大手飲食店では1品料理でも英語で分かるようアプリを開発したり、英語の分かる従業員を採用したりする事に力を入れています。

 ビジネスだけにとどまらず、目的を達成するためには、何故それを達成する必要があるのかという必要性、そしてそれを実現したいと思わせる求心力、ならびに様々な問題に対する想定やリスクヘッジなども考える必要がある為、目的対しての反対意見や、もし行動しなければどんな風になっていたかなどあらゆる想定を面接で話し、実現性のある計画を述べられるようにしておくべきでしょう。

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