商社の”仕事”と”求める人物像”について

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商社の仕事

商社と言えば三菱商事、伊藤忠商事、丸紅など就職活動において一番の難関と言われている業種です。それ故、誰もが一度目指してみたいと思ったこともあるかもしれませんが、商社って具体的にどんな仕事をしているのか、分かりづらいところがあります。

商社について調べてみても、インフラ、金融、物流など様々な事をやっており、一概にどんな仕事をしているかイメージしづらいと思います。

商社の仕事を理解する上で、コンビニで販売しているコーヒーについて話したいと思います。何故商社の話をしているのに、小売業の話をするのか不思議に思うかもしれませんが、実はコンビニで販売されているコーヒーは大手商社が調達しているのです。

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コーヒー事業で見る商社の調達ビジネス

コーヒー事業

コーヒーは近年中国でも人気が出始め、世界中からコーヒーの売買が活発になり、手に入れるのが難しくなっています。その為、コンビニ業界は安定してコーヒーを入手する為に一定の量のコーヒーの確保を大手商社に頼みました。

世界競争が激しい中、安定してコーヒーを1年中入手するためにはコーヒーを卸売市場で購入している体制では品切れで供給が途絶えたり、価格高騰により採算が合わなくなったりなど安定性が保てなくなります。

これを解決する為に商社はアフリカの農家と提携し、コーヒーを栽培し、そして購入する体制を整えたのです。単なるコーヒーの確保の為に商社はアフリカの農業者と契約し、長期にわたり購入する約束を取り付けたのです。

つまりコーヒーを1年中安定して供給するためには、資源を常に確保できる体制を整えなければなりません。それ故、資源の調達における川上の工程を商社は行っているのです。

新幹線事業で見る商社の販売ビジネス

新幹線事業

今まではコーヒーの話でしたが、今度は新幹線の話をします。

日本の新幹線の技術は世界においても高い技術を保有しています。その為、海外からの需要もあり、世界に向けて販売できるのですが、そう簡単な話ではありません。

ライバルとの競争もそうですが、何よりも現地でレールや車体を作る人材や資源の確保も必要となります。つまりいくら優れた技術を保有しても人が集まらなければ作る事も出来ず、販売する事も出来ません。

商社の仕事の1つに販売する為に必要な人材の確保、製造工場の提供、現地スタッフのサポートなど労働インフラの整備があります。

モノを販売する以上、販売する場所を作らなければなりません。それが海外ともなれば外国語、現地の文化、法律、手続きなどの処理も必要で素人がやろうとしてもとても実現できるものではありません。

商社はこのように売るために必要な環境を整えることもしており、ビジネスにおける川下の工程を行っているのです。

分かった方もいるかもしれませんが、コーヒーでは資源の購入、そして新幹線では技術の販売。つまり商社は資源調達から製造、そして販売など至るまでビジネスにおいて必要な工程を成立する為に努力する企業なのです。

今度は川上から川下までの工程を新幹線で説明したいと思います。

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商社が行うビジネスの全体像

商社

新幹線の製造には鉄が必要です。まず商社は鉄を仕入れるために海外の鉱山にスタッフを派遣し、鉄を確保します。しかしそこは発展途上国である為、道路どころか、大型船を停泊させる停船場もありませんした。

そこで商社は港の建設を行い、そこから鉱山までの道路を敷き、そしてトラックや港を運営する人材の教育も行いました。その結果、無事その国から鉄を運び出せる算段がつき、鉄の運搬ルートを確保することが出来ました。

そして次に新幹線を別の国で開発するため、仕入れた鉄を現地に運び入れ、新幹線を開発できるようにしないといけません。その為に、今度は鉄を加工する工場の建設、そして加工や組み立てができるスタッフの育成、そして新幹線を走らせるのに必要な土地の確保も行いました。

数年の過程を経て、無事その国で新幹線を走らせることが出来るようになりました。

このように商社というのは製品の原材料の確保の為に港まで建設したり、販売先の国で工場まで立てたりします。正に商社はビジネスを成立するために必要な調達、製造、販売の3つを行っている企業と言えます。

今までは鉄を例に説明していましたが、これがコーヒー豆だったり、シェールガスだったり、または牛だったりする場合もあります。商社は小さなネジから大きなロケットまで扱う企業です。それ故商社は何でもすると言われていますが、ここまで来ると何でもできなければ商社の仕事は務まらないと言えるかもしれません。

商社で働く新人について

商社の新人

近年ではグローバル化に対応する為、入社して半年以内に新人は海外に派遣され、現地で業務を体験します。それも単純な職場体験ではなく、実際に商品を開発し、現地の人達の家庭で暮らし、更には戻るまでの間に1つだけ何か事業を考え、それを実際にやってもらう事をします。

就活では難易度の資格や高い英語力があれば有利とされていますが、商社に入れる人はそれ以上にビジネスで成功するほどのポテンシャルと持っています。先の海外での研修においても、現地の習慣に溶け込み、そして彼らと一緒にかつ競争し、勝ち残る必要もあります。言いかえるのであれば、何も知らない人がいきなり海外で暮らし、そこで起業すると言っても過言ではありません。

私が知っている合格者の1人は、海外の大使館と契約を結び、日本商品を現地販売する事に成功した学生でした。

彼は高校から大学まで長期の休みを利用し、海外のボランティア活動に参加し、その国の水質汚染の浄化作業を行っていました。その学生は日本に戻るとその手の浄化技術のある会社と契約し、試験目的として大量の浄化製品を安く仕入れる事に成功しました。

浄化機能のある製品を大量に仕入れた事で、現地の人達の生活を良くなり、健康被害や安全に調理し食べられる環境が出来、一種の町が出来ました。

そこ功績により現地法人からその商品の定期契約を結び、現地の人達の生活向上だけでなく、その貢献をビジネスとして成立させ、商社に入社後はその手の商品を拡販する業務を志望し、採用に至ったようです。

昔は即戦力が求められると言われていましたが、商社では現在進行形で即戦力が求められています。その為、案に給与が良い、大手という浮ついた気持ちで挑めば、運よく入れたとしてもついていけずに終わってしまうかもしれません。

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