「引越しが多い」って何が大変なの?転勤の苦労について

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「引越しが多い」の疑問
会社説明会などで社員さんと話す際、「ウチは転勤が多いから、苦労するよ」と言っていました。なぜ転勤が多いと苦労するのでしょうか?

全国展開している企業であれば、人員配置の為、地方に異動する場合があります。銀行のように期間を設定している場合、1度や2度の転勤だけでなく、年に1回という割合で転勤しなければなりません。

「引越しを迫られるため、引越し費用や準備に手間がかかるから大変なのか?」と思うかもしれませんが、業務の都合上、引越しを求める企業では引越し費用は会社が負担してくれて、日本のように運搬インフラが整っている国であれば、宅配業者は1日で詰め込み作業をしてくれます。その為、転勤が多い業界の苦労というのは費用や時間によるモノではありません。

転勤が多くて苦労する2つの理由

  • 成果や人間関係が築きにくい事
  • 介護する時、「遠距離介護」か「介護離職」の選択に迫られる事

上記の2点が転勤で苦労する主な理由となっています。

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自分の成果や人間関係が築きにくい

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新しい場所で働く場合、仕事の内容だけでなく、その現場ならではの仕事ぶり、そして人付き合いなどを身につけなければなりません。働いた事のある人からすれば、上記のような成し遂げるには長い月日と労力が必要だと悟ると思います。

今まで覚えた仕事を捨てて新しい仕事を覚えたり、知らない取引先と会って信頼を築いたりするなど、成果をあげるためにはそれなりの年月が必要です。そしてやっと顧客から信頼を勝ち取り、そして新しい取引を通じて更に発展させていく事をする。仕事とはそういう自分の力が売上や利益に繋がると感じてこそ、やりがいを見いだせるのだと思います。

しかし転勤が多い業界では、それが”リセット”されます。

転勤の指令が出た場合、今まで築いてきた仕事を後任に引き継いで、新しい職場に向けての準備をしないといけません。そうなると今まで何度も足を運び築き上げてきた取引先にお別れの挨拶と後任の人を紹介したり、今まで一緒に働いてくれた職場の方々との別れなければなりません。

人によっては意気投合した同僚と一緒に仕事が出来なくなるのは辛いでしょうが、転勤が業界はこれが4,5回も続く事があります。そういう別れの辛さから別れることが前提なら、あまり仲良くしすぎるのは、自分を苦しませる。と無意識のうちに自分と相手の間に見えない壁のようなモノが出来てしまいます。

つまり人間関係の構築の難しさが転勤の多い業界では起こりうるのです。

自分だけでなく、家族にも同じ苦しみを背負わせてしまう

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今までの話は実際に働いている人の視点で話しましたが、もしその人に妻や子供がいた場合、その家族にも同じような辛い思いをさせてしまうリスクがあります。

遠い所に転勤する場合、その家族もその場所に引っ越す必要があります。その為、今までの近所付き合いや新しい学校での友達作りなどを行う必要があります。

折角仲良くなっても、また離れ離れになってしまう。事情を心得ていない子供であれば、「友達と別れたくない」と言って、ケンカの要因になってしまう場合があります。

つまり転勤の多さは自分だけでなく、家族にも人間関係に希薄になってしまうのです。

ただその苦しみは、本当に辛いモノなのか?と意識が変わり始めています。昔は転勤により折角仲良くなった人達と離れ離れになり、人間関係を築く事が出来づらい時代でしたが、今はネットインフラが整備され、日本、世界中どこにいてもLINEなどでやり取りできます。

どちらかと言えば、色々な人達と知り合いになってしまう為、人によっては人間関係が希薄に感じるのではなく、億劫になってしまうという別のデメリットが出来つつあります。

その為、この問題を打開する方法としてIT技術の活用が有効な解決策となっています。SNSだけでなく、離れ離れに暮らす事になった家族と心が離れないようにする為にも、コミュニケーションが絶やさないような環境作りに力をいれておくべきでしょう。

介護する時、「遠距離介護」か「介護離職」の選択に迫られる。

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これから社会人になる学生からすると分かりづらいかもしれませんが、転勤が多いと実家が遠い所で暮らす事は必然になります。その為、親が高齢となり介護が必要なった場合、遠距離介護をしなければなりません。交通費による家計の圧迫や折角の土日休みも介護に当てないといけなくなるなど、生活が激変します。

親の介護など時々顔を見せれば良いし、介護施設やヘルパーなどを雇って面倒を見せれば問題ないと思う方もいるかもしれませんが、介護施設への入居は1年以上の待つのがほとんどで、入居費だけで400万、そして月々の支払いに40万ほどの費用がかかる為、経済的に大きな負担となります。そしてヘルパーや在宅医療を頼んでも、通院の場合は家族の付き添いが必要の為、ヘルパーだけでは限度があります。そして介護離職の一番の原因は認知症で、親が無用な物を買い続けて家をゴミ屋敷にしたり、最悪の場合、万引きなどをして犯罪を犯すなど誰かが親の面倒を見ておかないといけないのが主な理由になっています。

この事から、親の面倒を見る為、実家から離れるわけにはいかず、転勤が多い企業だと介護が出来ないという事で、遠距離介護、または介護離職が迫られる必要性が出てきます。

先ほど述べたように転勤は1から新しい人間関係や信頼を築く上では非常に苦労します。企業は出世やキャリアなどを優遇する事で、その大変さに耐えて貰おう方法を取っています。その為、折角今まで苦労して転勤業務をこなしてきた当事者からすれば、今まで築き上げてきたキャリアが介護で台無しになるという苦労が報われない仕組みになっているのです。

転勤が多い業界では、どんな働き方が求められるのか?

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今までの内容から転勤が多い業界では”新しく環境で成果をあげていくポテンシャル””キャリアと介護の両立”について考えなければなりません。

人間関係の構築の難しさでは”家族にも辛い思いをさせる”という部分に触れましたが、「では家族を持たなければ良いのでは?」と思ったかもしれませんが、自分の親を介護をする時が来た場合、誰かが自分の代わりに面倒を見てくれる人がいないといけません。つまり”キャリアと介護の両立”においては自分の親を支えてくれる方の存在が必要不可欠なのです。

その為、2つ目の介護の解決としては所帯持ちになる事です。ヘルパーや在宅医療など駆使すれば所帯持ちでなくても上手くいくと思う方もいると思いますが、通院が必要な症状の場合、家族が付き添わなければなりませんし、認知症を患ってしまった場合、近所の人達に迷惑かけたり、些細な事で職場に電話をかけてくる場合もあります。介護と仕事を両立させる為には親の面倒を見てくれる”誰か”が絶対必要です。

つまり、転勤族というのは家族の希薄さを招くリスクを持ち合わせつつも、それを乗り越えない限り、親の介護で転勤の苦労が報われないジレンマを抱えています。

その為、場所が変われど、良い家族関係を持ち、そして自分の家系を支えてくれる存在を持つ上でもIT技術を活用して、家族との絆が希薄にならないよう工夫をこなす必要があります。

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