単位がギリギリで就活をするとどうなるのか?

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「就活があるけど単位が足りない」

「就活と学業が両立出来るかどうか不安」

「単位取得を優先する為、就活に集中出来ない」

 就活シーズンに差し迫っているけど単位が思ったより取れていなくて、就活中でも沢山の講義を受けないといけない。そんな状況下にある人からすれば「講義を受けながら就活を進めるのか可能なのか?」とそう心配すると思います。

 また単位が不足している人の中には学業だけでなく、バイトも優先しないといけない為、講義だけでなくバイトも一緒に並行して就活を進める事が出来るのか?その辺の心配もすると思います。

 何故単位がギリギリだと就活では不利になり、ではその場合どうすれば良いのか?ここでは就活中に講義を沢山受けて苦労する就活生の視点で、単位がギリギリの状態で就活をする大変さについて説明しております。

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単位がギリギリなのに就活より学業を優先させる大学

 「大学の勉強って何の意味があるんだろう?」

 ほんと、これを考えてしまったのが悲劇の始まりだったと思う。親の収入が低い為、バイトも大学の傍らやっていかないといけなくて講義もろくに出てなく、シーズン後半になってくるとあまりにも理論的な内容ばかりで頭に入らなくなっていた。更に友達からは「こんな勉強をして将来の役に立つのか?」と言われ、完全にやる気を失い、学業よりバイトを優先した結果、就活が始まるというのに未だに単位が沢山残っている状態だ。

 まぁ、今更そう悔やんでも始まらない。幸い、卒業出来ないほどの単位が残っているわけではない。気持ちを切り替えて、今までのように講義はあまり出席せずに一夜漬けで頑張れば良いやと当時の俺は思っていた。

「就活やバイトを理由に講義を休む事は許しません」と言われる

 新学期が始まり、どんな講義を受けようとか決めていた頃、試に受けてみようと思った講義でこう言われた。

「就活やバイトを理由に講義を休む事は許しません」

 講師がいきなり宣戦布告とも取れるような事を言われ、あっけに取られた俺だが、その発言を俺だけでなく周りの連中もざわついた。恐らく他の人も就活やバイトを理由に休もうと思っていたのに、こんな事を言われるなんてと俺と同様に愕然としたんだろう。

 まぁ、確かに講義をする人からすれば中途半端な気持ちで講義に参加してほしくないわけだし、就活やバイトを禁止事項に加えたいという気持ちは分からなくはない。しかし俺らだって自分達の今後の将来がかかっているんだ。大学の勉強は所詮、机上の空論。確かにプラスになるが、これからの就活においてプラスになる内容かどうか分からないから、少しでも就活で有利になる方を優先するのは当然だ。でなきゃ、何のための学業で、将来より勉強を優先させるつもりなのか?この講師は?と俺は思った。まぁ、無論、そんな事を言われれば単位を渡さないという話になりかねないので、ここはじっと我慢する。

 だからこの時間、この講師以外の講義を受けようと思ったのだが、別の講義でも似たような事を言われる。例えば

「成績は授業の出席数が5割を占めている」

「毎回、授業で資料を配布します。その後の再配布は致しません」

「今の学生は大変だからね。テストは過去問と同じにするから頑張れよ」 

 など出席せざる得ない講義が過半数を占めていて、まぁ、就活を優先してくれる講義は少なく、そういう講義に限って人気だから抽選となり、俺は単位が取れそうな講義を取りこぼしてしまう。そして結局のところ、就活やバイトを理由に休むのを禁止する講義を取らざる得なくなった。

 まぁ、それでも資料や出席などについては俺の友達と交互に出席して出席票の代筆、または資料のコピペをすれば何とかなると思っていた。他にも大学には公欠届といって、講義を欠席しても、事前の申請があれば欠席扱いにならないというありがたいシステムがあるから、それがあれば何とかなると思っていた。

別枠の出席票を配布し、公欠の有無がなくなる

 ただ話はそう簡単に進まなかった。俺が2回目の講義を受けた時になんと講師は講義の開始と同時に出席票を書くように言ってきたのだ。そのやり方がえげつなく、出席票を全員に配った後は、その講師のゼミ生が各学生の学生証と照らし合わせて、本人かどうか確認してくる。つまり成りすましが出来ないって事だ。ほんとたかが講義でここまで徹底するか。普通?

 更にこれは先の話になるのだが、試験近くになると「試験の評価は出席票に記載された回数によって評価します」と言ってきて、つまり公欠届など事前申告していた場合でも欠席扱いにはするが、評価の対象にならないとそんな風に言ってきたのだ。これでは公欠届の意味ないじゃん。

 これはこの講義に限った事ではない。他の講義でも同様のチェック方法をしてきて、そして資料配布に関しては定時までにこなければ、ゼミ生が回収し渡さない。友達に頼んでいても1人1枚と決めているから複数のプリントを取る事が出来ないようにしたりと抜け駆けが出来ないようになっている。まぁ、この場合、コンビニのコピー機でコピーすれば何とかなるんだが、時間や金が何となくだけど削られ、正直嫌な気分だ。

 またこれはIT関連の講義になるのだが、入室の際、学生証を提示しないと開かないシステムがあって、その入室記録で出席評価を下す事をしているところもあった。当然、データで残っているから不正はしづらいな。

公欠届に回数制限を設けているウチの大学

 まぁ、それでも大半がその手の厳しい体制を取っているわけではないから、まだ何とかなると思ったが、今度は公欠届においても問題が生じた。

 俺の大学では公欠届は学生窓口などの事務員との会話を通して提出するタイプではなく、ネットからの申請という形になっている。「スマホからでも申請出来るからラッキー!」と最初の頃は思っていたのだが、初めて公欠届を利用すると、

「今月利用出来る回数は残り3回までです。」

 と回数制限を知らせる表示がされたのだ。要はシステムで管理されている為、今月何回まで利用したかすら管理され、公欠届が多用出来ない事が分かった。こうなると益々、就活よりも講義の方を優先しないといけなくて、講義を差し置いて就活をする事が如何に難しい事なのか、この時始めて悟るのであった。

単位がギリギリのせいで講義と就活の日程がかぶる

 大学の非協力的な対応には困ったものだが、就活を行う企業でも学生を配慮しない点は多い。というのも就職活動というのは、会社説明会や面接など事前告知がされず、いきなり連絡が来るタイプになっていて、つまり事前に講義の時間をさけながら自分にあった日程を組むことが難しいのである。

 これは実際に俺が体験した例だが、就職活動で大手から内定を取る為には先ず、会社説明会に参加し、そしてその後、筆記試験やら、面接やら受けて、それに合格した者だけが内定を貰えるシステムになっている。その為、この会社説明会への参加は必須なのだが、この説明会に参加する事が非常に難しい。

 例えばある日講義を終えた後、メールを確認したところ、企業から「会社説明会の参加受付を開始しました」というメールが届いていて、早速それに参加しようと思ったのだが、予約ページを開いてみると、既に14個もあった会社説明会が全て満員になっていたのだ。要は大手企業の会社説明会になると約1万人もの就活生が一気に予約を行う為、僅か15分ほどで全ての日程が満席になってしまうのだ。講義を終えた後見ようとしていると既に満席になっている可能性が高く、講義中でも15分おきにメールを確認する。そんな習慣を取らないととてもじゃないけど、大手に会社説明会に参加出来ないのだ。

 その結果、俺はもう講義に集中せず、15分経ったらメールを確認。そして会社説明会が届いていればその場で登録するから、最早講義の内容など聞いていない。おまけに講師に見つかるとまずいので、講師が見えないよう後方の席に座っているが、正直ホワイトボードから遠すぎて見えづらく、そんなやりづらさから講義に対するやる気など失せ、次第に話など聞かなくなってくる。ちなみにそんな事をやっているのは俺だけでなく他の学生も同じで、例えばこの日に説明会の連絡が来ると事前告知があった場合、講師が背を向けた瞬間、皆が一斉にメールを確認する事があり、「”だるまさんが転んだ”を見てみるみたいだ」と言う友達のセリフを覚えている。余計なお世話だ。

 こんな風に会社説明会の予約を取る事に苦労してる点もあるが、他にも講義がある時間帯に説明会を予約する事がある。というのも講義の中には必ず毎回出席を取らないタイプの講義があって、出なくても大丈夫な講義がある。となると勘でしかないが、この日出席が無いと分かっていれば、その日の講義の時間帯に会社説明会の予約を入れる事が出来る。ただやっぱりハズレを引く事が多いし、とりあえず予約をしても、そういう時に限って「次の講義は出席を取ります」と事前告知してきて、泣く泣く説明会をキャンセルした事がある。

 まだ他に辛い点があるとすればスケジュール管理がタイトになる事だ。このようにどの日時に説明会が予約出来るかどうか分からない状態である以上、どの時間帯なら空いているのか?その辺の時間帯を常に把握しておく必要がある。

 そんなのメモ帳に取っておいて逐一確認すれば良いんじゃね?と思うかもしれないが、実はこれがそう簡単な事ではない。例えば講義の時間を照らし合わせて「この時間なら空いているな」と入れていく、それが1つ、2つだけなら、まだ覚えられるが3つ、4つなると流石にどの時間帯が空いているかどうか分からなくなってくる。

 更に空いている時間を把握する上で難しくしているのは会社に行く為の移動時間も含めて計算しないといけない事である。

 俺の失敗例であるが、ある日、説明会の予約が出来ると思い、予約したのだが、実はその説明会の会場が電車で1時間ほどかかる場所にあり、つまり移動時間の計算をしていなかったせいで、何度か遅刻してしまう事があった。まぁ、説明会の場合、事前に連絡していれば遅れても入れる事は出来たが、これが講義になると出席ポイントが入らなかったり、資料が貰えなかったりと酷い目に遭う。だから説明会を予約する場合、「移動時間はこのくらいだからこの時間帯に埋められる」などそれを15分以内で判断しないといけない。要はスケジュール時間を覚えるというよりも、立地による移動時間を瞬時に把握出来る記憶力もこの就活では問われていたのである。

 以上が大まかなスケジュール管理ならではの苦労話だが、まだまだ話は尽きない。というのも実は会社説明会のお知らせには開始時間は書いてあるけど、終了時間については書かれていないモノが目立つ。つまり終了時間が分からないせいで後続の予定が分からないという問題がある。だから就職活動をしていると「前の説明会は2時間半くらいだったから、今回のそのくらいだろう」と思ってスケジュールを組んだら、前回の説明会ではなかった筆記試験も説明会の中に盛り込まれていて、約4時間。つまり1時間半オーバーした形で説明会が終わったのである。

 このようにスケジュール管理だけで予定通りにいかない事があり、今のは説明会と講義だけの話だったが、バイトも含めるとなると夜の時間帯にバイトを入れる事も当然難しくなってくる。だからあらゆる想定をして時間帯を組むべきなのである。・・・と言いたいのだが、そう簡単には上手くいかないので、結局チャンスをいくつか捨てないといけない苦痛を味わうから覚悟はしておいた方が良い。

単位取得、就活、バイトを両立させる大変さ

 さて今までの話でもバイトの話はいくつかしたが、今度は本格的にバイトと一緒に就活が出来たかどうか話したい。

 日中は会社説明会や講義で時間を取られるからバイトが出来ず、どうしても早朝か夜の時間帯にシフトを組まざる得ない。しかし早朝のバイトとして期待していた新聞配達のバイトでは週5日、そして夕刊込みのアルバイトが多くて、無論夕方の時間帯ではとても就活が出来ない為、見送る。そしてもう1つの候補だった駅員のバイトは、応募者が多くて採用されなかった。どうやら就活時期になると駅員のバイトは人気で就活前にバイトとして入っているのが攻略手段なのらしい。

 自分の生活費を稼ぐ為にもバイトを諦める事は出来なかったので、24時間営業のコンビニかスーパーでバイトをする事になる。バイト先の確保はこれで何とかなったのだが、朝はバイト、昼は講義と就活、そして夜は履歴書の作成、またはバイトという事になる。当たり前だが当然体力的にきつく、一種の鬱状態に陥る。

 そして想定外に苦しめたのが面接などでアピールする履歴書やESを書く時間だ。というのも志望動機や学生時代に頑張った事って、実際にどんな風にアピールすれば受かるのか?それがイメージしづらい。更に各企業ごとに仕事の内容が違い、「なぜウチを志望したの?」という質問にも答えられる程の内容を練らないといけない。そんな問題、1,2時間で書ける内容では無い為、日を跨いで書き、またその次の日も跨いで結局書き上げる事が出来ずに締切が間に合わないという事態が発生する。

 だから必然的に志望動機や学生時代に頑張ったことなどを書く時間は、講義の時間帯か、会社説明会の時間にも含まれてしまう。

 つまりバイトの時間を含めてやると履歴書やESに書く時間すら確保が難しく、講義の時間はぼほ予約を取るか、ESを書くかなどのいずれかになる。これで増々俺は学期末試験で単位を獲れる確率が低くなるというわけだ。

単位が足りず、就職留年してしまったらどうなるのか?

もし内定を取っても単位が足りず留年してしまったらどうなるのか?

 こんな風に内定を取る事に専念しても、講義の内容が頭に入ってこないのだから内定を取っても単位が足り無かった場合について考えないといけない。来年、就職活動をやり直さなければならない。つまり就職留年だ。

 就職留年を訊くと1年分の遅れというイメージが湧くが、今のようにバイト、講義などで時間が取られれば、満足いく就職活動が出来ない。だから就職留年は見方を変えれば1年分の余力が出来るわけであり、正直今より納得いく就活が出来るのでは?と思ってしまう。

 実際、俺が書いたエントリーシートの内容を見てみると、ありきたりな内容しか書かれてなく、本当に真剣に考えて作り上げた内容とは言い難いモノになっている。実際、きちんと調べたものでは無い為、面接では「ウチの業務についてどのくらい知っている?」と訊かれたり、眠そうな顔を取り払う事が出来ず、多分悪い印象を与えてながら話していただろうから、就職留年はある意味俺のセカンドチャンスになるかもしれない。

 しかしだからと言って代償がないわけではない。事実、もう1年大学に通うわけだから更に学費も払わないといけないし、企業からの印象も悪くなる。先輩に訊いたところ、就職留年をする事のデメリットとして「就活仲間がいない事」と「どうして就職留年したのか?」その辺の理由を作らないといけない2つの問題がある。

 就職留年をした場合、自分の同じ年代が知り合いが少なくなる為、仲間がいない状態で就活をしないといけなくなり、情報戦で不利になる。要は仲間毎に「お前自動車業界、俺は金融業界」と分担して情報連携が取れないという事である。就活というのは情報戦、全ての情報を就活生一人で捌けるわけでは無い為、仕事の内容や、そして今行われている選考に関しての情報も仲間がいると1人でいる場合より多く入ってくる。それが無いのがある意味痛い。

 そして就職留年をした場合、もう1つネックとなるのが「どうして就職留年したの?」という質問に答えないといけない事だ。留年した言い訳として「バイトや授業が原因で就活に集中出来ず、就活をやり直したいと思った」をするとして、面接官によって受け方が様々なであると、先輩は言っていた。

 先輩も俺のように生活費や授業に出席する為に就活を疎かにしていたからやり直したいという理由について言ったら、

「なるほど、分かるよ。バイトと学業を両立しないといけないから、中々時間が上手く取れないよね」

 と肯定的に言ってくれたり、

「大学に行けばそういう苦労をするのは目に見えていたんだから、自分の見込みの甘さが問題なんじゃないの?」

 と否定的に言ってくる人もいる。要は「学生は学業が本分なのに何故学業を疎かにするのか?」と思われ、内定が遠のく事がよく起こる。就活でバイトと並行してやることが如何に大変な事なのか?今までの話を聞く限り分かるかもしれないが、そんな話をするほど時間もないし、「それは悪かった」と言われて、でも自分がアピールする時間は確保されない為、その場で終了する。このように就活では学業を優先出来ない理由が理解されず、理解されない苦しみを味わう事になる。

 就職留年をする以上、そうやって初年度は大変だったからという理由で誤魔化すのは良いのだが、別の問題として「では留年した1年間、何やってたの?」という質問が別として飛んでくる。要は留年している間に何かしらの資格や経験を積んだ?と見ている面接官もいるので、その辺の対策も怠らない事が就職留年を成功させる秘訣だ。

 このように就職留年をするというメリットやデメリットは色々とあるが、やっぱり肝心なのは1年分の学費を如何に稼ぐかという事だろう。奨学金という手もあるが、大学には就職留年による学費免除制度を設けている所もあるから、学生課に問い合わせてから本格的に就職留年するかどうかを決めた方が良いかもしれない。

講義を毎日出ている就活生ならではのメリット

 就職留年についてはとりあえず保留にして、とりあえず今は本年度中に内定を取る事を目標に頑張る事にした。ただそうやって頑張っても一向に内定が取れない。

 就寝前や講義の僅かな時間で作った志望動機は読み返すと分かるのだが、あまりにも投げやりな内容になっている。そしてこれは後々知るのだが就活には「感銘志望」と言って、企業理念に感銘を受けたという文言で志望動機を書く人がいて、実際俺も時間節約の為に、会社ホームページに書かれている内容をそのまま丸写しするような志望動機を書いていた。

 しかしそのやり方はほとんどの就活生が同じような事をやっていて、企業側からあまり良い印象を受けない。実際、面接を受けても「志望したきっかけ」や「どういう仕事をしているのか?」ばかり訊いてきて、「君の調査不足だよね」みたいな雰囲気になって不採用になってしまう。

 やっぱり速攻で作った志望動機や学生時代に頑張った事は印象が悪く、しかし対策を取りたくても調べる時間が無いわけだから、締切に間に合わせる為、結局先の感銘志望に近い志望動機を書くしかない。そして俺はまた不採用となり、また感銘志望を書く。そんな繰り返しを行っていた。

 そんなその場しのぎを続けているうちに不幸な事にこの時期がやってきてしまった。7月の中間試験が。

 とは言うもののまだ試験開始まで2週間もある。その間、大学では当期最後の講義が行われ、「どういう形式でテストを出すのか?」と試験に関する内容が発表される。いつもなら教室の1割にも満たない人数で講義が行われるのだが、その日は何故か教室の5割の席が埋まるほどの背広服姿の学生達が座っていて「こんなにこの講義を受けている人達がいたんだ」と驚いた。要は今まで学業よりもバイトや就活を優先していて講義に出ていなかったけれど、単位が取れるかもしれないと思い、試験内容について説明してくれる今回の講義だけは参加しようという集まりだろう。

 ただ話を進めると、試験内容や評価基準があまりにも厳しいのか早々に立ち去る者が出てきた。しかも決まって後ろの方。あれはある程度聞いたら事前に帰ろうとしていて、直ぐ立ち去れるよう後ろの先に座っていたのだろう。他にも選考中の企業から電話が来たのか、教室で話すのもなんだから一旦出て、暫くすると戻ってくる人もいた。

 これを見ると結局みんなも俺のように就活かバイトなどで忙しく、そして学業をあまり重視していないんだなと思った。実際、いつもは1割程度しか参加していないのに、5割ほどの人数が受講している。なのにほとんどの人達が出席評価有の講義に出席しないのはそれだけ学業以外の事に力をいれないといけない事情を持つ人が多いって事だ。

 ただそれでも4割のスーツ姿の学生が残っている。ある程度試験内容を言ったから、話を来たら直ぐに立ち去ると思っていたのに、当期最後の講義が終わるまでずっとその人達は講義に参加していた。「なぜだろう?」と疑問を抱きつつも、理由は直ぐに分かった。何故なら俺が教室から出ようとした瞬間、

「ねぇ、君ってこの授業の資料、全部持ってる?」

 といきなり知らない人から声をかけられた。

 どうやら俺が講義で貰える資料を沢山持っているのを見て、俺が毎回この講義に参加していると悟ったらしい。そして「全部で12枚・・・。5000円でコピーさせてくれないか?」と言ってくる。なるほどレポートの再配布はされないけど、既に持っている生徒からコピーしてもらう方法を考えていたわけか。卑怯なヤツめ。しかし俺は時給5時間分の誘惑に負けて取引を受ける。そして矢継ぎ早に別の生徒からも同じような提案があり、このおかげで今月のノルマであるバイト代が直ぐに集まった。(シフトは組んでいるけど)

 だから俺は仕入れたお金で別グループが売買していた試験の過去問や解答などを買い、試験対策をしようと思った。このように毎回講義に参加していると苦労する点は多いが、一方で今回のように資料や講義用ノートをコピーしてもらって稼ぐという方法がある。

 臨時収入に喜びながらも、ただそういう風に知らない人と協力しながらという考えを失念していた。そして俺は毎回講義に参加しているメンバーの顔を思い出す。「彼らは一体どうやって就活と講義を両立しているのだろうか?」俺と同様に苦労しているのか?と思ったが、彼らは俺とは違い、講義中にESや履歴書を書いたり、また眠そうにもしていない。つまり講義には余裕を持って参加しているというわけだ。一体どうやってそんな事が出来ているんだ。だからこそ俺は講義に、特に余裕を持って参加しているメンバーに「なぜ?」と訊いてみる事にした。もしかしたら俺も同様の事が出来、それで就活が有利に進むのではないかと期待しながら。すると、

「いや、俺は大学院に進むから、就活してないんだ」

 話にならん。

単位がギリギリの状態で就活をする事は自己責任か?

 試験シーズンが到来し、今まで苦労してきた成果が試される時にある。本当なら従来通りに一夜漬けや1週間前までの復習などでこの難局を乗り越えるのだが、別の問題が発生していた。

 先ず試験期間中の就職活動を全てキャンセルしないといけない。実際に俺以外にも「え、いえ、その日は試験が・・・。あ、はい、ですので別の候補日を」など試験の日程に変えてほしいという声をよく聞く。

 皆、俺と同じように試験を優先させる為には、あえてリスクを冒して「日程を変えてほしい」と声をあげる。本来なら印象が悪くなるから止めとした方が良いのだが、だが珍しく今回は変更を許してくれるらしく、更に3週間後の日程でも良いと言ってきてくれたのだ。何でなのかな?と思っていたが、別の電話で「試験ですか?」と訊いてきて、要はどの学生も試験シーズンだから、この日は参加出来ないという知らせが多く、だから学生に無理をさせないよう、このシーズンだけは別の日程を企業側の方で用意しているのだろうと勝手ながらそう思ったのだ。どんな理由であれ、これはありがたい。

 そんな試験期間間際の風物詩の1つを見せたのだが、実はもう1つ別の風物詩が存在する。それは学生の中には単位が足りなくて卒業出来ないと嘆き、講師に泣きついてくる人が現れる事だ。まぁ、俺自身それで苦労している身だから気持ちは分かる。しかし現実はそんなに甘くはないという事を知っている。だからこそただ憐れむ事しか出来ないのだが、

「他の皆も同じ状態で就活しているんだ。実際、毎回講義に出席して立派な所に就職している人がいる。お前の努力不足だ。」

 と言って講師がその生徒を無視し、講義を始めた。

 大学の講師だけに限らないが、単位が足りなくて卒業出来ない人には自己責任という制裁が待っている。

 最近は親が低年収で資金援助を受けられず、資金を稼ぐためには勉強や就活の時間を削る人が増えている。なのに中にはあの講師のように全て自己責任で片づける人がいて就活ではこのように自分の状態を理解してくれない苦しみを味わう事になる。

 理解してもらおうにも大抵こういう人達が言う言葉は

「じゃあ、なぜ大学に来たんだ?」

「なら高卒で就職するべきだったんじゃないのか?」

「人のせいにするな!!」

 とこんな事を言ってくる。他の人はどうなのか知らないが、俺が大学に進学した理由は高卒よりも大卒の方が就職する際、給料が高くなるから進学したにすぎん。第一俺の高校は就職より進学を優先する高校であった為、高校に来る求人票など無いに等しい。となるとハローワークなど別枠を自分で用意して就職先を見つけるしかないのだが、明らかに大卒より良い企業が少ないと思っている。

 というのも高卒で良い企業に就職するには自動車の開発技術や、AIなど技術系の勉強が出来る電子や工業高が主流で俺はそんな高校に通っていなかった。そして高卒だと工事や販売など自分で考えて企画して事業を動かす仕事には付きにくい。要はキャリアとノンキャリアの扱いの差というわけだ。だからこそ高卒で良い企業に就職するには高校に入る段階で決まると言っても過言ではなく、つまり中学卒業時の段階で高卒で良い企業に就職しようと考えないといけないのである。

 はっきり言って中学卒業時点で自分の将来を決める人なんてどんな人なんだろう?それに中学卒業時は親の年収はあがると思っていたけど、高校卒業段階になると景気の波に負け、リストラ、異動、または賃金カットが起きて、高校卒業時には別の道を選ばないといけなくなる人だっているはずだ。なのに大学の講師を含むダメな大人は自己責任と言って片づけてしまう。

 だからもし過去に戻れるのなら、中学卒業前に戻り、

・ 親の年収が高校卒業時にはどうなっているのだろうと予想し、

・ そして低年収だと新卒の就職活動では結果を出すのは難しく、

・ 就職に強い高校に進学しよう

 と考える必要があるって事だ。15歳の時に6年後の親の仕事ぶりや社会情勢を予想しろと言ってきているんだぞ。どんな中学生だよ、俺は。

 しかしそれもまた「自己責任」として処理されてしまう。人生をやり直す事が出来てもそれは最早中学卒業時の段階で考えないといけないから、もしかしたら「良い中学校にいく為には小学校のウチから勉強したい」と中学受験の段階で考える事なのかもしれない。学歴社会とは言え、小学生に大学卒業時の未来を予想しろなんて酷な事をしているぞ。日本の教育システムは。

単位がギリギリの就活に疲れた場合

 このように単位がギリギリの状態で就活をするというのは「大学側からの融通が利かず自分で対処するしかない」、「緻密なスケジュールを組まないといけない」、「時間不足で満足いく就活・試験対策が出来ない」、そしてそれらを「自己責任で片づけられてしまう」という問題を抱えてしまう。

 別の言い方をすれば孤立無援の状態でも自分で何とかして乗り越えるしかないという事だ。ただ他の人と比べ、時間が足りないし、ストレスも溜まるから、何かしら発散させる方法も用意しないといけない。ただこの場合、カラオケや趣味にのめり込むなどの方法になるのだが、時間が無いから事実上頼りにならない。こうなってくると就活が上手くいく事で安心感やら達成感などでストレスを和らげる方法に頼るしかないのでは?と思っていて、つまり

「就活で上手くいっている人の成功例をどんどんかき集める」

 事が単位がギリギリの状態で内定を取る一番の方法なのではないかと思っている。どういう意味かと言うと、要は時間が無いし、ストレスも溜まるから、成功例を集めて、段取りやストレスを最小限に抑える。こんな方法しかないと思っている。

 実際、就活というのは情報戦だ。金融業界を志望していた就活生の話によると、「銀行、証券、保険がある中のどの業界に志望したい?」と言われ、また食品業界には1次産業、2次産業、3次産業など様々な産業があり、各産業、各業界ごとの志望動機を作らないといけない。

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 こういう情報を事前に知っているだけで「ああ、就活ってここまで調べないといけないんだ」なんて分かり、どのくらい対策を取らないといけないのか見えてくる。それに事前にどんな志望動機を作れば良いのか?参考例を知っていれば、自分で調べて考える時間を省ける分、時間を省略する事が出来る。

 だたこれは就活を始める前のやり方で俺のように既に就活を始めている人からすれば参考程度にしかならず、如何にブラックではない所から内定を取る事が目標となってくる。

 こうなってくると「俺はもう大手は無理なのか?」と失意のどん底に落ちて、やる気が失せて動かくなるのだが、そうなってしまうとやる気が全く起きず、いつまで経っても就活をしない状況が続いてしまう。実際に味わってみないと分からないのだが、それは本当に辛くて、俺がこの状況から抜け出せたのは、俺より1つ上の先輩が就活に失敗し、ひきこもり状態になったのを目の当たりにし「ああなりたくないな」という気持ちがあったからである。先輩すまない。

 やる気が起きず、このまま何もしたくないという気持ちが強いのであれば就活関連のサポートを受けて、まぁ、実際に動いてみると辛い気持ちが和らぐわけよ。だから鬱状態になったら何かしらのイベントに参加して、気持ちを切り替えるのも良い。

 そもそも大学に進学したのは高卒より高い給料が貰えるようになるからであって、このままだと高卒と変わらない給料を貰って生活する事になる。それだと大学4年分通った時間と、学費が無駄になるから何が何でも内定を取るべきである。

 世の中には就活の無料相談カウンセリング!東京しごとセンターヤングコーナー 即日内定イベント MeetsCompany というのがあり、内定が取る方法はある。

 例え、ブラック企業に就職しても、健康保険証やクレジットカードを作れる為、会社勤めになる事で得る恩恵を得てから、別企業に就職するというのも可能だから、就活をする事に疲れてしまったら、とりあえず内定を取る事に優先した方が良い。今は人手不足と言われた時代だから、20代であれば転職出来る確率は高い。だからもし何もかも嫌になって就活を止めたいのであれば、先のイベントで内定を取るのも良いかもしれない。

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