大学に進学する志望理由を書く高校生

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「学校で大学の志望理由を書かないといけなくなった」

「大学への志望理由を書く場合、どんなのがウケが良いの?」

「大学への志望理由を書くのがめんどくさい」

 など高校生の方からすれば大学に行く志望理由を書く為にどんな事を書かないといけないのか?分からない人が大勢いると思います。この点に対し、高校生の中には実際に各大学のカリキュラムを見て、何を学ぶのか調べたり、また実際に親や先生などに訊くかもしれませんが、相変わらず分からないままで終わる人もいると思います。

 また近年は大学に行っても良い企業に就職出来ないニュースが飛び交っており、「本当に大学に行くべきなのか?」と真剣に考える人もいると思います。

 果たして大学に行く理由とは一体何なのか?そして仮に行く場合、どんな志望理由を作れば良いのか?その辺の内容を実際にこれから志望理由を書こうとしている高校生と、その先輩の2人の会話形式で、大学に進学する志望理由について説明したいと思います。

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大学に進学すべき価値について

 先輩、実はウチの高校で卒業後の進路について提出する事になったんですけど、親は「絶対大学に行っとけ」と高卒就職する事は絶対に許さないようです。正直大学に行けって言われてもどう考えれば良いのか分からないので、大学に進学したいって言う場合、どんな事を書けばよいのでしょうか?

 大学に進学したい志望理由を言うのであれば、先ず大学の価値について把握しておく必要がある。一般的に大学に行く理由というのは大学で学問に励むのもそうだが、別の理由として大学卒業後に就職する会社の給料を上げる為、という理由も含まれている。

 仮にお前が大学に進学し、そして卒業すれば多分何処かの会社で働く事になる。となるとお前は働いた分の報酬として給料を貰えるわけだが、俺の知っている例では高卒者の場合、会社から月に15万~18万円貰えて、大卒者の場合18万~20万くらいの額が貰える。同じ会社で同じ仕事なのに大卒と高卒だけで約2万~5万円ほどの差額になるんだ。

 何で高卒と大卒でこんなに給料が差があるのか?と訊かれても詳しい理由は定かではない。法律で大卒は高卒より高くしないといけないなんて取り決めはないし、実際に高卒とあまり大差ない給料で大卒者を募集している企業だってある。ただ高卒と大卒とでは別の見方をすると未成年と成人の違いでもある。つまり会社で問題を起こしても20歳以上だと実名報道出来て、未成年だと出来ないの違いがある。更に働く上で必要なスマホや口座も未成年だと親の許可が必要だし、その都度、親が仕事に干渉してくれば企業からしても嬉しい事ではない。まぁ、そんな感じで社会的責任能力のある大卒の方を企業としては欲しいだろうから、高い給料を提示して高卒者より多く来てもらうのが目的に入っているのだろう。

 まぁ、そんな訳でお金の面に関しては大卒の方がかなり優遇されている。実際、大手自動車メーカーやメガバンクなど知名度の高い企業となると60歳まで働くと1億もの差が出るとされている。信じられるか?大学4年間、つまり学費400万円分払っているだけで生涯1億も多く貰えるんだ。こういう仕組みなら親でなくても「何が何でも大学だけは出ておけ」って言うだろうな。

 まぁ、そんだけ大卒の方が優遇されているわけだから、多くの人材派遣会社も大卒者専用のサービスを提供している。要は高卒で就職活動をすると、学校に来た紙の求人を1枚1枚めくりながらたった1回の面接で終えてしまうけど、大卒の場合、専用の就活サイトがあって、閲覧出来る企業数は15000件以上。更に業界別、給料別、地域別と検索出来るから、まぁ、自分に向いている企業が見つかりやすい環境と言える。更に補足すると大卒だと「この企業は大卒募集しているな」とネット検索して分かるけど、高卒の場合、逐一電話しないと分からなかったり、大卒募集はしていても高卒は募集していないなどあるから、求める情報が手に入りづらい分、高卒で良い企業に入れるかどうかは運次第と言ってよいかもしれない。

大学に進学する理由の作り方

 先輩、何で高卒よりも大卒の方が良いのかという理由は何となくわかりました。ただその志望理由ですとお金目的の志望理由になってしまうと思います。となると仮に大学の面接で「ウチを志望してきた理由について答えてください」と訊かれて正直に話せば「何言ってんだ?お前」みたいな雰囲気になってしまうと思います。ですので他の人が聞いて「だから大学に行きたいんだな」と思わせる志望理由ってどうやって作れば良いですか?

 大学に行きたいという理由よりも

「将来こんな風になってみたいから、この手の専門分野が学べる大学に行きたい」

 というのが妥当な志望理由だな。高校生の中には大学に行く事が目的になっていて、「大学で学んだ事を活かして将来・・・」みたいな言い方をしない人が多い。となると「じゃあ、何の為に君は大学で勉強するの?」みたいな雰囲気になるから、大学で学ぶ勉強がどんな風に将来役立ち、そして「将来こうなってみたいので、だから俺はこの学部に行きたいのです」という言い方をしないといけない。

 大学への志望理由を作成する場合、大学というより、大学に設けてある学部で勉強したいという言い方になるだろうから学部の視点で考える必要がある。大学には経営、経済、政治、心理など特定の専門分野に特化した学部が設けてあって、受験生はその中の1つに4年間勉強する事になる。だからもしお前が大学受験をする事になった場合、大学の志望理由というより、「この学部を志望した理由は何ですか?」と説明する事になるから各学部ごとの志望理由について説明してみようと思う。

経営・商学部の志望理由

 経営学部、商学部という学部を設けている大学があるのだが、名前が違っても、まぁやる事はあんま大差ないから、ここではあえて同じ括りとする。では経営・商学って具体的にどんな勉強をするのか?となると、会社の運営に関する勉強をする。

 会社の運営と訊けば、どのようにお金を稼げば良いのか?というイメージが湧くかもしれないが、他にもどうやって人を雇えば良いのか?どんな組織体制にすれば良いのか?など会社が最大の利益を出す為にどんな会社であれば良いのか?必要な知識を経営学部で勉強する。

 ・・・?。会社の構造について理解して何か意味があるのですか?

 お前は「縦割り組織」って言葉を聞いた事があるか?要は上から指示を一方的に伝える組織体制なんだが、確かにそれだと下まで命令が伝わりやすいというメリットがあるが、部署間の情報の行き来が上手く伝わらず、連携が上手くいかないという問題がある。場合によっては部署ごとに対立が生まれ、味方同士で争い合うなんていう問題が起こる。ではこれを解消する為にはどうしたら良いのか?という勉強をする。

 他にも組織運営なんだが人を育てる知識も必要になってくる。要はリーダーシップを育て上げる為だとか、では立派なリーダーシップとは何なのか?場合によっては社長ではなく、管理職のようなミドルリーダーの話もする。他にも評価制度の話もあって、当たり前だけど出来る事なら仕事が出来る人間を評価する制度が一番良い。しかし中には「長い時間働いた人が評価される」という評価があって長時間労働や仕事が無いのに会社に残るという悪習を産む。他にも個人が評価される仕組みになると「となると自分の良い経験は人に伝えない方が良い」という雰囲気になって人を育てる事を止めてしまい、更に他人を蹴落とす思想が生まれるなど問題が生まれる。つまり評価で何を基準にするによって組織にどんな影響を与えるのか?そういう話を経営学部ではする。

 お前だってブラック企業で働くのは嫌だろう。となると立派な組織とは何なのか?そういう知識というモノが必要になってくる。これは経営に関する事だから社長にならないと意味がないという話になる場合もあるが、労働組合に入れば社長にどうしてほしいと言えるようにならないといけないし、または社会に訴える必要性も出てきて一般社員でも無関係な知識ではない。だから良き会社とは?と考えられるようになりたいのであれば経営学部が良いだろうな。

 一方、商学部というのは、会社運営に必要な「人、モノ、金」の中で、「金」の部分を中心に勉強していく。これを聞くと「商学部って経営学の一部の勉強しかしないの?」と思うかもしれないが、どちらかと言えば経営学で伝えておくべきだった金に関する知識を更に深めた内容を教わると考えた方が良い。

 お前は簿記や会計という言葉を聞いた事があるか?補足として説明するけど、会社のお金の計算というのはただ商品を売って、そこで得たお金だけで、いくら儲けたかを判断するわけではない。会社なんだから従業員もいるはずでその人達に給料を払わないといけないから、その分の賃金額を差し引かないといけない。またその商品を作る上で買ってきた材料や、その材料を商品にするまで色々と加工するはずだから、その材料費や加工費についても含めて計算しないといけない。

 この簿記や会計というのは覚える事が沢山あって、例えば売掛金、買掛金というのがあって、要は俺がお前から100万円借金したとする。ところがお前は別の友達から100万円を払うように言ってきて、お前はその100万円分の小切手をその友達に渡したとする。するとどうなるかと言うと、俺は本来お前に100万円を返さないといけないんだけど、「その友達に100万円払う事になったから、その借金、その友達に渡してね」と言ってきて、まぁ、払う相手がお前からその友達に変わる現象が起きたんだ。要は借金でも使い回しが可能で、ではそれをどうやって帳簿に記載しないといけないんだ?という話になる。

 他にも車や建物って月日が経てば古くなってモノの価値が下がるよな。そんなお金だけではなく、資産の価値についても計算しないといけないから、その辺の計算と記載の仕方についても学ぶ。つまり商学部というのはそんな会社のお金の管理の仕方を中心に学んで、「どんな風にこの会社はお金を使っているんだろう?」と分かるようにしておく勉強をするんだ。

 さて大方経営と商学部の勉強について説明したが、この手の知識が良く使われる職種は銀行員や経営コンサルタント、または税理士がメインとなる。

 銀行員の仕事というのは主に企業の資金的なサポートを行う事が多い。飲食店を開こうとするのであれば銀行からお金の融資を受けて、店舗を開く為のお金を借りる。こうする事で所得が増え、生活水準を上げたり、世の中から必要とされるサービスを届けやすくする効果を産むんだ。ただその為にはちゃんとそのビジネスが成功するのかどうか、その辺を見極めなければならない。妥当な経営戦略を取っているのか、そして資金はどのように活用しているのか?それを帳簿を見て判断しないといけない。

 だからもし経営学部、または商学部の志望理由を書くのであれば、

将来は銀行員や経営コンサルタントなど企業の経営を支えるような仕事をしていと思っております。その為、企業を運営する為に必要な知識や、お金の管理の仕方について調べられるようになりたいと思っており、簿記の知識などを身に着けたいと思っておりますので、経営、または商学部を志望しております。

 という具合に書くかな。

経済・政治学部の志望理由

 さて大方経営学部と商学部の勉強や志望理由について話したから今度は経済学部と政治学部について話してみようと思う。

 経済って言葉を聞くと、経営や商学と何が違うんだ?と思うかもしれないが、その違いについて色々あるけど、経営・商学は会社関連の勉強で、経済・政治は社会関連の勉強をする。

 要は社会問題を解決する為に必要な勉強を学ぶと考えればよくて、例えば日本が抱える問題として少子高齢化がある。要は若い人よりお年寄りの数の方が多いせいで様々な問題を生んでいる。例えば日本では賦課形式と言って、働けない高齢者の代わりに若い人が生活費などの税金を納めて社会を支えている。しかし日本の場合、高齢者の数が多いせいで若い人達が支払う税金が年々増加傾向にあって生活難に陥る人がいる。一方で支給される税金も少ないわけだから、高齢者側も自分で生活出来ずここでも生活難に陥る人がいる。

 まぁ、双方生活難に陥っているわけだから、このままだと子供を育てる資金がない家庭が増えたり、税金すら払えない人達が増えてしまう。そして税収が減るわけだから財源不足で育児や介護支援のサービスも劣化してしまう。つまり更に税金が払えない人が増えて、更に問題を深刻化してしまう悪循環が起こっているんだ。それ故に保育園増設や働き方改革など育児や仕事の負担を減らす政策を政治家や自治体の人達は取っているのだが、そういう事の深刻さを数字やグラフなどで判断出来るようにしているのが経済学で、民主主義、社会主義など社会システムについて学ぶのが政治学部なんだ。

 要はこの手の知識は「政治家」や「地方公務員」向けの内容と言える。例えば保育園を立てるかどうかを決めるのは市役所勤めの公務員で、更に住民の暮らしについて考えるのが政治家や市役所の仕事だからどんな社会システムが良いのか、その辺を考える上で経済・政治学部の知識は役に立つ。

 だからもしお前が経済学部や政治学部などを志望するのであれば、

その為、日本の社会問題を解決する仕事をしたいと思い、となるとビジネス関連の勉強ではなく、社会問題関連の勉強が出来る仕事に就きたいと思い、経済、または政治学部を志望しました。

 とこういう言い方が良いだろう。

 先輩、何となくですが経済・政治で学ぶ内容について分かりました。ただこの志望理由について先生に行っても「例えば?」なんて具体例を求められるかもしれません。出来れば経済学部や政治学部でどんな勉強をして、それがどんな風に役に立つのか?教えてほしいのですが。

 では仮にお前が地方公務員を目指す前提で話してみようと思う。現在の日本は少子高齢化の関係で年々人口減少にある。つまり今後この町も人が少なくなって、そして税収が少なくなり、公共サービスが劣化すると思われる。要は警察や消防、医療などのサービスが低下するというわけだ。これを是正する為に、とある自治体では育児と仕事を両立出来るよう子育て支援に重点を置いたり、また企業を誘致したりして、つまり働ける場所を増やして税収を上げていく事をしている。

 では育児と仕事を両立させる為に具体的にどんな事をするべきなのか?例えば人口が減っていく状態なんだから、子供の数を増やす為にも、結婚する人を増やしたり、子供を産む人を増やしたり、また生まれる子供の数も1人だけでなく、2人、3人と2人以上生んでも大丈夫のような社会を作らないといけない。

 日本が少子高齢化社会になってしまった背景には給料が減って子供を育てる所得がない家庭が増えた事、そして仕事ばかり優先する社会思想である為、育児を理由に早退する人は出世や同僚たちから煙たがられる事があり、中々子供を産む機会を作れなかった。だからこそ職場に迷惑がかからないよう例えば保育園を作って親が働いている間に子供を預ける場所を増やすとか、育児支援の一環として助成金や控除など様々なシステムを教え、住民の生活をサポートするとかその手のサービスを充実させる方法がある。

 他にも町おこしや新しい会社の数を増やすなど税収金額をあげ、その税金で新しいシステムを作る方法だってある。ただ忘れてはいけないのが、そういう国民の税金を使う業務というのは実施する前に住民にその税金の使い道について説明しないといけない。だから住民を説得させる為にも、なぜこれを行う必要があり、そして具体的にどうすれば最大限の効果を生むのか説明しないといけない。出生率や未婚率、イベントの成功確率などお金ではない数字について説明しないといけないんだ。この知識は経済に関して理解を深めている人でないと説明できないだろう。

 なるほど先輩。つまりもし大学の進路相談で「どうして経済、または政治学部に行きたいの?」と訊かれたら、先輩が言った志望理由について言って、そして「どうして?」なんて訊かれたら

 僕達が暮らしている日本は今は少子高齢化社会です。ですので僕達の年代だと税金でほとんど給料が取られてしまうと思うので、それを緩和、または改善させるような事をしたいと思っています。

 その方法が僕達が住んでいる町の出生率を上げる方法なのか?それとも名産品などを作って起業する人を増やしたり、会社を誘致したりして、税収を増やす事なのか分かりませんが、日本の社会を良くするような仕事をしたいと思っておりますので、経済・政治学部に行きたいと思っております。

 って答えれば良いのですね。

 素晴らしい。あとは今の政治の現状、この場合、働き方改革や、憲法改正、天皇関連の政治ニュースって事になるのか?今の世の中の時事問題について触れて話せれば尚良いだろう。

法学部の志望理由

 さて経営・商学は会社の運営、そして経済・政治というのは社会問題への取り組みについて勉強していくけど、となると今度はそれらを実行する上で、どんな手続きや法律を守らないといけないのか?そのルールについて学べる学部、法学部について説明したい。

 この手のルールや管理系の業務ってどんな志望理由であれば良いのか?と迷うかもしれないが1つの例としてこんなのがある。

私の親は自営業を営んでいたのですが、不当な方法で販売しているライバル店がいて、安さを理由にお客を取られ経営が苦しい時がありました。しかしその時になって現れた行政の方がライバル店を摘発してくれて無事経営を続ける事が出来ました。「ああ、法務系のお仕事ってこうやって正しい仕事をしている人達を守ってくれる仕事なんだな」と法務関係の仕事に興味を持ちました。その為、あの時の行政の方のように正しい人達が報われるような社会の後押しをする仕事に就きたいと思い、法学部を志望しております。

 と法を守る事が如何に大事なのか?その辺の意志を感じる志望理由が良い。今の例だけど例えば賞味期限を改善するスーパーがあったとする。賞味期限を改ざんしているという事は本来捨てるべき時期に捨ててないのだからそれだけ産廃費用が他のスーパーと比べて安くなり、それだけ商品が安くなり、正しい方法で運営しているスーパーの経営を圧迫させる存在となる。つまり正しい方法で経営をしている店が報われない状態になるんだ。更にもしここで悪い商品の食材を食べてニュースになれば地元のスーパー全体に風評被害が飛び散る事だってある。それを犠牲が出る前に摘発し、そして正しい運営が出来るように取り締まる存在というのは良き社会を実現する上で重要な存在となる。だから一種の使命感で働きたいという気持ちがこの法律関係の仕事に就きたい人に向いている。

 今のは行政法に関する業務だったが、他にも法律関係の業務で言えば弁護士、検察官、弁理士、行政書士、司法書士、社労士など色々とある。犯罪者を弁護、追及。または商品を特許侵害から守ったり、税金を支払わない人の財産を取り締まったり、管理したり、労働環境の改善を提案したり、職業によって役割が違ってくる。ただ会社だったり、一般の人からするとその辺の複雑な手続きの仕方なんて理解していないだろうし、逆にどのように扱えば事態を改善するのか工夫の仕方についても大半は知らない。更に先の保育園の建設についても土地や商標の許可を取らないといけないし、必要書類も役所から貰わないといけないから段取りについても正しく心得ておかないといけない。

 法律には憲法、民法、商法、刑法など色々な法律がある。法学部ではその手のルールを学んで仕事をする上で必要なルールの基礎を身に着けていく。だからその辺の基礎を身に着けつつ、法律に詳しい人と交流して自分を高めていきたいと言えれば法学部の志望理由として相応しくなるのかな。

大学に進学しても良い人生を歩めない理由

 先輩、ありがとうございます。これで大学に進学する志望理由について訊かれても答えられる事が出来ます。ありがとうございました。

 折角だから大学に行っても報われない人についても触れておこう。今、言ったみたいに大学で勉強すれば真面な職に就けると考えている人が多いが、それは事実であっても、全員そうなるわけではない事実も含んでいる。

 とはいうものの当たり前だけど大学に行ったからといって希望の職種に就けるわけではない。仮に大学の卒業生が1000人で、その職で設けている人数が100人だったら、900人は別の職種に行かないといけない。

 それに大学の勉強っていうのは役に立たない場合がある。というのも大学の講義というのは理論的な実践形式ではない。つまり様々な用語を覚えろというような形で、どうしてそれが社会の役に立つのかイメージしづらい形で講義を教わる。またもう1つの問題として大学の講師というのはその手の専門に長けている人なんだが、中には教えるプロというわけではない場合がある。俺の例だけど試験間直になったら「ああ、そういえば試験問題作ったんだけど、実際に自分で解いてやってみたら制限時間内に全部解けなかった。ごめんね」と言いだしやがったんだ。まぁ、ウチの大学では相対評価で、上位7割の人に単位という形になっていたから何とかなったけど、大学の試験問題の解き方は強くなっても、社会に出て役立つ知識かどうかと言われても何とも言えないのが実情だ。

 それにもっと言えば大学で学ぶ以上、同じレベルの内容を学ぶわけだから、それ以上の内容を学ばないと社会から評価されない。そしてそれは有名大学に出ていても同じだ。

 有名大学に出ているのだから頭は良いだろうと考える人は多いし、実際に仕事が出来る人は有名大学の場合が多い。しかし中には自分の要領の良さを人に求めてくる事もあるし、雑用と言われる仕事を適当にこなす人もいるから、最近は有名大学であっても一呼吸おいて採用するかどうか決める企業が多くなっている。

 つまり有名大学であっても人間性に問題がないかどうか見てきて、もし問題があれば採用しない方針を取ったりする。なんせ人を1人採用するには100万かかるし、3年かけて育てても転職されでもしたら3年分の時間と教育費がパーになるから、出来る限りこの仕事を長く続けてほしい人を採用する形になっている。だから俺がさっき大学への志望理由について話した際、「大学で学んだ事を活かして将来・・・」みたいな言い方をするようにって言ったけど、それは具体的な将来像を描いている人ほど、仕事に対する意欲が強いわけだから、この大学志望理由は大学だけなく、将来企業に就職する上でも役立つ内容でもあるんだ。

 そして有名大学出身者でもその辺の質問に答えられず、大手に入れない人が出てくる。その結果、高卒より苦しい生活を送る事になる大学生も出てくる。

 お前は奨学金問題という言葉を知っているか?簡単に言えば大学に行く為に大学からお金を借りるんだけど、卒業後企業に就職しても給料の高い職種に就けなかった事で返済が滞り生活難に陥ってしまう社会問題だ。さっきも言ったけど大学4年、そして学費約400万円払えば1億になって返ってくるシステムになっているから、奨学金400万円を借りてでも大学に行きたいと考える人が多い。しかし今の時代、昔と比べ給料は低いし、高卒と変わらない給料で働かせられる場合がある。要は400万円の月々の返済のせいで、その月の生活がままならない学生が最近増えていて生活難に陥る人が増えているんだ。つまりせっかく大学に行ったのに、高卒よりも苦しい生活を送る事になるという本末転倒が起こっているわけさ。

 他にもAIの発達により今ある仕事が将来なくなるとされている。例えば税理士の仕事なんて昔は「俺達は必ず国に税金を払わないといけないんだから、税理士の仕事なんてなくならない」なんて言われてきたけど、今なんてマイナンバーが導入されて、更に給料データもデータ化されているせいで1人の納税額をAIが勝手に判断してくれるようになり仕事を奪われるようになっている。だからこそ高い金を払って一生懸命勉強したのに自分が大人になる頃は仕事がなくなっていたなんてあり得ない話ではない。

 そういう意味だから、もしお前が大学に行くであれば大学の知識だけで安堵せず、プラス@の何かを磨くように心がけておいた方が良い。例えば実際に働いている人にあって「今の仕事はどうですか?」と情報収集をしたりする。また大学の勉強だけでなく、在学中に必要な資格を取り、自分のスキルを高めるのも1つだろう。世の中にはその資格がないと仕事が出来ない場合が多いからな。

 だから大学に行くべきかどうかの判断というのは本当に難しくなっている。今までの話をまとめると大学というのは自分達の給料を上げる、または自分の行きたい企業に行ける上でプラスの面を持っている。しかしデメリットとして大学で学ぶ内容だけでは社会的評価を得るのは難しく、場合によっては高卒で就職した方が良かったというケースもある。それ故にもし大学に行くべきかどうかを考える上では、「俺は有名大学に必ず行けるほど頭が良くて、更に大学に行っても他の人以上に社会的評価を磨く事は可能だ」という自信があるのであれば行った方が良い。はっきりってそんな人ってどんな人なんだ?と俺自身思っているが。

 んでもって仮に有名大学でなくても高卒者より高い給料をくれる中小企業もまだ沢山あるから、収入を上げたいというのであれば大学に行った方が良い。でも場合によっては奨学金などを借りて返済出来ずに困難に陥るから気を付けた方が良い。でも奨学金を借りなかったからと言ってアルバイトばかりしていると、大学生の中には講義の勉強についていけず大学を留年したりする場合があるから、アルバイトをしすぎるのも注意だ。それには気をつけろ。というのが本音だ。

 ・・・先輩。自分で何を言っているのか分かってますか?

 言いたい事は分かる。要は社会的評価を得られるだろう。なんてどうして高校生の立場で分かるんですか?という気持ちを抱いているだろう。それに金を稼ぐ必要があるのに奨学金やアルバイトをほどほどにしろって矛盾していませんか?という気持ちもあるだろう。しかしこれが今の大学進学における現状だ。恐らくだけど誰もこの問いに答えられる人はいないと思うから、大学に進学すべきかどうかは、もう神のみぞ知ると言った方が良いだろうから、とりあえず志望理由については通過儀礼としてやり通した方が良いと思うぞ。

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