「就活で有利になる資格ってどんなモノ?」
「取りやすい資格ってなに?」
「資格を取っているのに不採用になる就活生ってどんな人?」
エントリーシートには資格の記入欄があり、出来れば就活が有利に進む資格を書きたいと思う就活生は沢山いると思います。しかし資格は世の中に沢山あり、どんな資格であれば就活を有利に進める事が出来るのかを考えたいと思います。
また例え優秀な資格を持っていたとしても、就活生の中には「資格があっても内定が取れるわけではない」と資格の優位性を否定する意見があり、「なぜ?」と思ってしまう人もいると思います。
就活で有利になる資格とは一体何なのか?そして資格をアピールする場合、一体どんな風にアピールすれば良いのか?ここでは実際にこれから就活の為に資格を取ろうとすると後輩就活生と、資格をアピールして大手から内定を取った先輩の2人の会話形式で、就活を有利にする資格の活用法について説明したいと思います。
資格で有利にならない就活生
先輩、就活の時期が近づいてきましたので、その準備に向けて資格を取りたいと思っています。しかし就活生の中には難易度の高い資格を持っていても、大手から内定が取れない人もいて、資格を持っていても有利にならないという話をよく聞きます。ですのでただ資格を取得すれば良いというわけではないと思いましたので、就活に向けて資格をアピールする場合、具体的にどんな事をしないといけないのでしょうか?」
就活に向けて資格をアピールする場合、資格を取る事は勿論だが、何よりもその資格を入社後、どのように活用する予定なのか?それを述べられないとダメだ。
資格と言えばTOEICや簿記など色々あると思うが、では英語が話せるようになると具体的にどんな風に仕事に役立つのか?お前は活用法を述べられるようにならないといけない。就活生の中には安直に「海外で取引する事が出来る」とアピールする人がいるけど、海外で取引する為には自社の商品をアピールしたり、向こうの法律やニーズなどを把握して交渉しないといけない。つまり英語が話せるだけでなく、現地の文化に対応したコミュニケーション能力というものをアピールしないといけない
先輩、そんなの先輩から教わったり、現場で経験積んだりと入社後の話で就活にはあまり関係ないんじゃないですか?
確かにそれも一理ある。しかし就活で有利に事を運ぶ為にはやはり経験があるかないかで大きく評価が変わってくる。
就活生の中にはただ就活でアピールする為だけに資格を取っている場合が多い。だからいざ面接で「何でこの資格を取ろうと思ったの?」と訊かれたら、ただ就活で有利になる為に資格を取得したという風な感じになって、不合格になってしまう。
無論、簿記の場合、営業利益やら経常利益やら企業内のお金の流れを計算出来ると言う就活生もいると思うが「それが分かって何になるの?」と言われてしまい、財務の視点から会社の効果的な経営を見いだせると言っても「例えば?」と言われてしまう。このように就活では資格を本当に上手く活用出来るのか何度も確かめてくるから、その質問の中で言葉が詰まれば、それだけで簿記の資格の優位性は失われてしまう。
だから就活で資格をアピールする場合、入社後の働き方において「この資格があればこんな事が出来ると思いました」とアピール出来るようになっておかないといけない。
先輩、そこまで本当にやらないといけないのですか?
まぁ、資格をアピールするのがこんなに大変なのかと、ちょっと驚くかもしれないが、採用側の苦労を考えると仕方がないという面がある。というのもちょっと偏見になるが資格取得に励もうとする人って人付き合いが苦手な人が目立つ。要は「アルバイトやサークルは他人と付き合わないといけないから面倒。だから資格でアピールしよう」とこんな具合で資格取得に励む人が多い。
本当に対人関係が悪い人は上手く人と報連相が出来なかったり、場合によっては資格を武器に他人を見下す人もいるから、そんな人を雇えば会社にとって厄介者にしかならない。だから人間的に問題がないかどうか確かめる為「何でこの資格を取ろうと思ったの?」と資格取得に向けての動機だったり、入社後の活用法について訊く企業が多くなっている。
それをさっきのTOEICのように「え、入社後に教えてくれるんじゃないのですか?」と他人任せのような素振りが出ると内定が危うくなる。「海外で働きたいと思っているのなら、せめて自分である程度海外の情報を仕入れて、どんな風に成果を上げようとすれば良いのか考えなかったのかい?」なんて内心では思われてしまうだろうし、「今は人手不足だと言われている時代だし、また法律などの改正で昔のやり方が通じない場合、自分で答えを見出さないといけなくなるのだよ。その場合、君はどう対処するのかな?」とその手の疑問を払拭するような質問を投げかけられてしまう。
だから資格で就活を進める為には最低限、入社後の資格の活用法について自分で考えられるようになっている事が大事なんだよ。
なぜこの資格は就活で有利になるのか?
先輩、では資格取得に向けて「なぜこの資格は就活で有利になるのか?」そう考えられるようにならないといけません。先輩の知る限り、どんな資格が就活で有利になるのか、教えて頂けないでしょうか?
例えば先ほど資格取得に励む人は人間性に難あり、みたいな事を言ったけど、それは資格保持者でなくても同じで、人間性に問題がないかを確かめる資格というモノが存在する。
・ ビジネス能力検定ジョブパス
・ ビジネス文書検定
・ 社会人常識マナー検定
・ ビジネス実務マナー検定
・ 秘書技能検定
上記の資格は、まぁ、大まかに言えば論理的思考だったり、クレーム対応だったり、プレゼン能力、あとは報連相、文章の書き方など、どの業務においても必要とされるスキルをアピールする資格になっている。人気なのは秘書技能検定だな。この資格は就活で有利になると言われている資格の1つで知名度が高い。だから仮にお前がこの資格を取得すれば、この資格の趣旨を説明して「規則正しく働いていくつもりです」と言えれば「事務作業関連の知識は身についている。後は実戦経験があれば良いな」という風に見てくれるだろう。
まぁ、ただこの手の資格のデメリットと言えば比較的に他の資格と比べて取りやすいという点があって、希少性が薄く、同じ資格を持つライバルが多いという問題がある。他にも専門性に特化していないから「だから○○業界を志望したのです」と志望先を絞り込む理由にならない。だから実際に就活で有利になる資格というのは各業界ごとの専門性が高い資格が目立つ。
食品業界で有利になる資格
例えば食品業界の場合、有利になるとされる資格は
・ 食生活アドバイザー
・ フードコーディネーター
になってくる。食生活アドバイザーは例えばミネラルの特徴は何なのか?など栄養素の特徴だったり、魚の調理の仕方、食品表示で次のうち不適切なのは?など品質管理、食文化、接客、流通など食を扱う上で必要な知識を問う資格になっている。
一方でフードコーディネーターについてはさっきの食生活アドバイザーは食品の知識が問う資格だったのに対し、食とビジネスを絡み合わせた内容になっている。要は食品開発やマーケティング、食のイベント企画や運営など、食で売れるようになる為には具体的にどんな事をしないといけないのか、その辺のノウハウを問う資格になっている。
だから仮にお前が食品業界に向けて働きたい場合、「食の取り扱いについて正しく心得ないと思い食生活アドバイザーの資格を取りました」とアピールしたり「食品業界で働く以上どのように働かないといけないのか知りたかったのでフードコーディネーターの資格を取りました」と言えれば良い。
金融業界で有利になる資格
さて食品業界に特化した資格について説明したけど、今度は金融業界で有利になる資格について説明してみようと思う。有名なのは以下のヤツだな。
・ 日商簿記
・ 中小企業診断士
・ 銀行業務検定
・ フィナンシャルプランニング
・ 外務員
金融業界には大きく分けて銀行、証券、保険の3つの業界がある。銀行はお金を貸す仕事、証券は資産を増やす仕事、そして保険は損害を保証する仕事をしている。
だから銀行の場合「ちゃんと自分の貸したお金を返してくれるのだろうか?」と返済出来るかどうか考えないといけないし、証券の場合「この会社の株って今度あがるのだろうか?」と金融商品の値が上がるかどうか考えないといけない。そして保険会社の場合「この会社はつぶれないだろうか?」と保険が出る確率を計算しないといけない。
その為にも日商簿記のような、指定の会社の財政状況を把握出来るスキルがあれば良い。企業には必ず貸借対照表や損益計算書というのあって、銀行員はそれを見て、融資先候補の財務状況を見たり、証券会社も資産を増やす株として有効か調べたり、保険会社も、どの保険が適切なのかを調べる事が出来る。
中小企業診断士の資格だって中小企業が適切な経営をしているかどうかの判断材料になったり、また銀行からすればお金を返してもらう事が前提だから、場合によっては中小企業の経営を指導する必要がある。証券も資産を増やす意味でも中小企業の運営について心得ていないといけないし、保険会社も、企業が大きくなればそれだけ新しいリスクが生まれ、新しい保険が必要になってくるから、企業運営を心得ていれば、新たな取引に繋がる。だからこの手の資格もどの金融業界でも求められる資格なんだ。
まぁ、簿記や中小企業診断士は金融業界なら何処でも通じると思うが、その3つの業種の中でも1つの業種に特化した資格というモノが存在する。それが銀行業務検定や外務員だ。
銀行業務検定は、まぁ、名前の見た通り、銀行業務に関する資格だ。今の話だと銀行業務検定という資格がある風に聞こえるが、実はこれは資格の名前ではなく、数多くある銀行業務の資格を一括りにした言い方で、実際は数多くの資格が存在する。
主に、法務、財務、税務、FA、年金、相続、融資、為替などがあるのだが、例えば法務の場合、金融商品の取引が正しい手順で記載、行われているかを見てくるし、裁判沙汰になった場合の対処についても触れている。財務も会社のお金がどのように動いているか把握する為の資格だ。企業の中には儲かっているからと言って、様々な事業に挑戦し、お金が今後入る予定だったのに、資金が底をつき、倒産になってしまう黒字倒産というのがある。
まぁ、色々あるからこれ以上しゃべると混乱すると思うから簡単に銀行業務の仕事について説明しておこう。銀行業務には預金、為替、融資の主に3つの業務が存在する。銀行が1億やら100億やらのお金を貸せるのは俺達のような民間人がお金を銀行に預けていて、それを元手に企業にお金を貸せるからなんだ。だから多くの人がお金を預かってもらえるよう預金業務というのは大事な仕事だし、一般の人が使いやすく感じる上でも年金や相続、不動産融資などの業務に対する理解力が求められる。
ちなみに為替についてだが、これは日本円は1ドル100円だけど、それが110円になりそうだから「今のうちにドルを買っておけば、例えば1000ドル買っておけば、買った時は10万だったけど、110円になれば11万円になって、1万円儲かりますよ」と言って、外貨の価値の変動によって儲けるビジネスを言っている。まぁ、他にも色々ルールがあるし、だからこそ為替関連の資格も銀行では求められる。
そして肝心の融資、つまり企業にお金を貸す業務についてはさっき言った簿記や中小企業診断士もあるけど、相手の財政状況を把握する以外にも、どんな融資の仕方であれば、企業、または銀行にとってプラスになるか、その計算が必要になってくる。融資が求められるのば、新しい事業に挑戦したいからお金が欲しいという要望以外にも、倒産しそうだから社員に払う退職金が必要でお金が必要というモノもある。だから融資の要望によってどんな融資の仕方が適切なのかも判断出来るようにならないといけないんだ。
まぁ、色々と銀行業務の仕事について語ったけど、ポジションが難しい資格で言えばフィナンシャルプランニングという資格がある。これは主に資産運用に関する資格なんだが、預金業務においては「こういう資産運用をすればお子さんにこのくらいの遺産が残せますよ」と言えたり、為替業務では「このように価格が変動すると思われる為、こんな運用をしてみてはいかがでしょうか?」という為替運用のアドバイスが出来たり、融資業務においては「このように資産運用すれば融資による負担もこのくらい減ります」と様々な活用法が出来る。だからもしフィナンシャルプランニングという資格が取れるのであれば取っておいた方が良いだろう。
また証券についてだが証券の場合、株や債権などの金融商品の売買を専門として行う業務を行っているから、金融商品取引法、販売の仕方、そして商品の特徴などを把握していると言える外務員の資格が有効だ。
あとは保険業界の資格について説明したいのだが、保険は保険販売が精々ある資格でこれはどちらかといえば銀行業務検定の1つになっている。だからこれだと言える専門的な資格はない。まぁ、厳密に言えばアクチュアリーという資格があるのだが、数学のプロの人が習うような内容になっているからとてもじゃないが大学で習う内容としては度が超えているし、難しい資格だからあまりオススメはしない。
IT業界で有利になる資格
さて次にIT業界について説明してみたいと思うが、IT業界の場合、以下の資格が良い。
・ ITパスポート
・ 基本情報技術者
ITパスポートというのはIT業界に携わる上での基本知識を詰め込んだ資格だ。IT業界というのは当たり前だが情報漏えいは絶対ダメだし、セキュリティーに関する知識も必要としている。またITで売り込む以上、経営をサポートするようなIT的サポートとは何なのか、それもイメージ出来るようにしておかないといけない。他にもソフトウェアだったり、ネットワークだったり、環境設定など、現場で働く上での基本知識も身に着けておかないといけないから初心者からITについて関わるのであればITパスポートの資格を取る事をオススメする。
まぁ、そうは言っても、中には「ITパスポートは簡単すぎるから基本情報技術者試験をやった方が良い」という人もいる。基本情報技術者はITパスポートより難易度が高く、ITパスポートを取るよりも、より専門的な内容が書かれているこちらの方が勉強になると言う人もいる。
ただ1つだけ言わせてくれ。俺はIT業界を受ける上で有利になる資格はITパスポートや基本情報技術者と言ったけど、別にIT業界ではこの資格が無くても仕事は出来るし、実際ITパスポートの試験に失敗している人が前線で活躍していると聞いている。何でそうなっているのかというとIT業界では知識もそうだが、どちらかと言えば実践経験が求められているから、資格による知識よりも現場で問題を解決出来るかどうかが求められている。ITのエンジニアの人と話した事があるのだが、確かに資格はあって損はない。しかしその資格の中には俺達が関わっている業務とは関係ない内容も覚えないといけないから、本当に意味があるのかという問題もある。それに該当する部分も基本的な知識ばかりで、環境が激しく変わるIT業界においてはそれは新しく変わった内容を中心に覚える必要があるから、資格の勉強をしている暇があったら、ネットで新しい内容を覚える事に専念すると言っていた。
実際、ITにはシステムを作るプログラミングスキル以外にも、ネットを操作するプログラミングスキルというのが別にあって、そしてそれはサーバー、データベース、そして環境設定など個々に存在する。そして実際にそのどれか1つでも特化して覚えていれば現場では重宝されるから資格の有用性をあんまり感じない現場になっている。だから本当に就活でしか役に立たないのでは?とそういう見方を持っている人がいる。
だから仮にIT業界を志望する場合、資格よりも実際に自分がプログラムを組んだ作成した実物を持っていった方が良い。つまりHTMLで画面を作ったり、またその画面をJavaやC言語を使って動かせるようにしたり、そうしたモノを実際に面接で見せた方が評価される。だからプログラムで何か作る方が評価されるのであれば資格取得よりそっちの方を優先した方が良いと思うぞ。
建築業界で有利になる資格
IT業界のように資格が評価されない業界もあれば、資格がないとやっていけない業界というモノがある。それが建築業界だ。建築って、家やマンションを建てるのもそうだけど、不動産のように家を販売する事に特化した仕事でも建築とは違う資格が必要で、もうどんな資格が建築業界にとって有利になるのか、簡潔には述べられない程資格が沢山ある。
例えば資格でも電子系、土木、コンクリートと家を建てるのに必要な材料ごとに資格が分かれていたり、フォークリフトやクレーン、ショベルローダー、運搬車両など、機械類ごとにそれぞれ違う資格が必要になっている。また同じクレーンのカテゴリーでも種類が違うのもあって、それにも別個の資格が必要になっている。このように建物を建てる上でも様々な資格が必要なんだが、建築業界の場合、ただ建てれば良いというわけではなく、耐震強度などの建物を評価する仕事も存在して、建物診断、価格査定においても違う資格が必要になってくる。
建築ではそうだが不動産においては宅建士という資格が必要になっていて、不動産の売買や賃貸の仲介が専門になっている。他にも不動産鑑定士というのがあって、この資格は不動産にまつわる法律、経済、会計、算出に関する計算式や理論などを覚えて不動産の鑑定価格を算出するのに必要な資格になっている。
だからIT業界と違って、建築業界は各仕事においても資格が必要で、その扱う機材や各工程ごとに資格が必要になってくる。だからその手の業種に携わった場合、資格をアピールする事も大事だが、働きながら、その合間に資格を取り続けるスキルというのも求められる。だからもし資格についてアピールするのであれば、どのように時間を作りながら資格取得にこぎつけたのか、その辺を語れると良いだろうな。
同じ資格を持つ就活生より有利になる方法
う~ん、先輩、先輩の話を聞いて、資格を活用法をアピールする上ではITを除いて「私はこんな風に資格をアピールするつもりです」と言えば良いと思いました。それだと他の就活生より有利になると思いますが、同じ資格を持っている人より有利にならないと思います。ですので同じ資格を持っている人より有利になる方法があれば教えて頂けないでしょうか?
同じ資格保持者より有利になりたいのであれば以下のような方法がある
・ 入社後も資格が取れるスキルがある事
・ 人に教えられるスキルがある事
例えばフィナンシャルプランニングの場合、3級だと受験資格の制限がなくて誰でも受けられるんだけど、2級になると実務経験だったり、3級合格者でないといけないなど制限が出てくる。更に1級の場合、2級の資格を持ちつつ、実務経験がないといけないから、まぁ、学生のうちに取れるのはせいぜい2級までになる。つまり資格を取る為には社会人で実務経験を積んでからという事になるから、在職中でも資格が取れるかどうかも就活では見られているわけだ。
仮にお前が金融業界に就職した場合、銀行業務検定の中には数多くの資格があるとさっき説明したから、在職中でも取らないといけない資格はあるし、建設業界においても働きながら資格を取る術をアピールする必要がある。
だから同じ資格所有者より優位に立ちたいのなら「この子は入社後も資格が取れそうだな」と思わせるかどうかが焦点となってくる。
では具体的にどんな風にそう思わせるかどうかだけど、1つの例として講義だけでなく、バイトや部活などと並行して資格取得に励んだみたいな内容であれば「様々な業務の中から時間を見つけて勉強出来る」として見れる。在職中となると金融業界の場合、客の都合に合わせて取引を行うから、事前にスケジュールを組んで勉強する事は難しい。だから資格を取る為にはすき間時間、この場合、通勤中か、休み時間、トイレ休憩、帰宅後の時間になって、その時間帯で勉強する事が求められる。だから何時でも勉強が出来るよう小型の本やスマホなどで常備しておくとか、5分なら1単語覚えられて、15分あれば1ページ分読めるなど、僅かな時間帯でどれだけの事が出来るのか把握して勉強しましたなんていれば良いだろうな。
あと他にも人に教えられるスキルがあれば有利になれる。建築業界では人手不足が深刻でその背景に現場監督官の資格が無い為、現場を任せられる人がいないなど資格不足も原因の1つになっている。また金融業界でも資格が無いと仕事が出来ないケースが良くあるから自分の持っている資格の取り方を後輩などにレクチャーして資格保有者を増やしていく事が今後求められる。だから人に資格取得に向けてサポートが出来るスキルは企業が求める1つのスキルになっているんだ。
そのアピールの仕方についてだけど、1番わかりやすいのが家庭教師のような人に何かしら教えた経験があれば良いな。この勉強や資格を取ると将来どのようにプラスに働くのかとか、複雑な内容を分かりやすい言葉に代えて説明するなど、やる気を起こさせたり、人の不得意を克服させたり、人を成長させた経験があれば良いな。
だから同資格者より有利になる為には入社後も資格が取れそうな独学力だったり、人に教えるノウハウを心得ているなどアピール出来れば良いだろうな。
就活を資格で有利にするための注意点
先輩、先輩のおかげでどのように資格をアピールすれば良いのか分かりました。ですのでこれから資格取得に励みたいと思います。
念の為、資格を取る上で3つ注意点を言っておく。先ず資格で勝負に出る場合、確実に資格を取るつもりでやらないといけない。というのもお前が他に資格を持っているかどうか知らないが、まだ何も持っていない場合、もし資格取得に失敗したら何もアピールするモノが無い状態で就活に臨むことになる。
就活生の中には資格取得に失敗した場合について考えていない人が多い。まぁ、就活をやった事がない人が大半なんだから、分からなくはないけど資格取得に失敗した場合、何もない状態で臨むことになり、「君は学生時代何をやっていたの?」とそんな風に面接で訊かれるようになる。仮に「資格取得に頑張りました」と言っても「でも落ちたんでしょ?」と言われてしまう。受けるだけなら誰でも出来るからね。
だからそんな危険なリスクを冒すよりもアルバイトやサークルなどで経験を積んでアピール出来る要素を増やした方が良い場合がある。だから資格で勝負すると決めた場合、何が何でも成功する事を念頭に置かないといけない。
1つ目の注意点は以上だが、2つ目は特定の業界に特化した資格は場合によっては足かせになってしまうリスクがある。
仮にお前が食品業界で必要とされるフードコーディネーターの資格を取ったとすれば、食品業界の人達からは歓迎されるだろうけど、他の業界、例えば金融業界を志望した場合「何で食品業界でしか通じない資格を持っているのにウチの業界を志望しているの?」みたいな雰囲気になって他の業界を志望しづらい形になってしまう。
就活というのは様々な業界の説明会を見ているうちに、始めは食品業界を志望していたけどいつの間にか別の業界を志望したくなったという場合がある。まぁ、そういう心境の変化もあるけれど、学生からすれば就活は初めての経験でもあるから些細なミスで内定を取りこぼす事だってある。だから失敗した場合に備えて出来る限り多くの企業を志望するのが就活での定石となっていんだけど、特定の業界に特化した資格があるせいで別の業界から本気度を疑われるようになってしまうから、資格で有利になるはずが逆に不利になってしまうという事が起こってしまうんだよ。
だから資格とは関係のない業界を狙う場合、例えばフードコーディネーターの資格で銀行を志望する場合「食ビジネスに関心があったのですが、融資を通じて飲食店などのサポートが出来る銀行業務にも関心を持ちました」と異業種と結びつける言い方を考えないといけない。
だから取得する資格を選ぶうえで汎用性の高い資格を取って色んな業界を狙えるようにしたり、簡単な資格を先ず取っておいて、他にも専門性の高い資格を複数取っておく様々な業界を志望するなど様々な戦略が求められる。
先輩、ちなみに汎用性の高い資格って具体的にどんな資格がありますか?
個人的にどの業界にもある営業、事務専門の資格が候補で、英語、簿記、ビジネスマナー、MOS、リテールマーケティング、モチベーションマネージャーになるだろうな。だから営業で役立ちそうな他人から評価が決まるビジネスマナーや、販売促進系のリテールマーケティング、そして人をやる気にさせるモチベーションマネージャーなどが候補だ。そして事務についてはパソコン操作に関するMOSや簿記がある。
ちなみに英語なんだけど、最近は外国人観光客が増えているから日本の有名品を目的に来日する人も増えているから英語や中国語などの需要がある。それに英語の魅力って言いかえれば英国圏の最新情報を優先的に使える魅力があって、ITに詳しい人から聞いたんが、日本のITは先進国の中でも遅れていて、大抵現場で活躍するのは英語で書かれたプログラミングのサイトを読める人で、それだけ日本語で書かれている参考サイトが少ないらしい。具体的には日本の場合、何処かの参考書を切り取ったような内容になっていて、英語のホームページだと「俺が実際にこのプログラミングを使ったらこうなって、だから裏ワザとしてこう解決した」など実戦経験が豊富な内容がかなりあったりするから、些細な単語でも求める内容がネット検索で見つかる可能性が高いんだ。だから外国人に人気の商品を扱っている会社や、IT業界など英語というのはある意味魅力的だ。
なるほど。では先輩、最後の注意点って一体何なのでしょうか?
動画での勉強に慣れておく事。さっきも言ったけど資格でアピールする場合、今後もちゃんと資格が取れるかどうかも重要になってくる。そして業務の合間、通勤中の時にやるのがメインになるから、その中で出来るスマホからの勉強はなくてはならないモノになってくる。
まぁ、大人なんだから塾という手もあるけど、金はかかるし、自分の時間の都合が付かない業界に入ったら元も子もないからな。自分の空いた時間に利用出来る動画アプリなどの勉強法に慣れておいた方が良い。もしかしたら就活で「どんなアプリを使っているの?」と詳しく聞かれる可能性があるからな。スマホでも何でも動画で勉強する大変さ、各アプリの感想、俺の場合、塾に通うより安いから学生にとって助かるし、動画も1.5倍速も出来るし、問題集もついていたから、その場で直ぐに答えが間違っているかどうか分かるなど説明したから「まぁ、動画アプリは便利だよね」って形になったよ。だからどんな動画アプリを利用したか?その感想について訊かれる可能性もあるから、その辺の体験はしておいた方が良いぞ。