「向上心」で面接が通る就活生の自己PR

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「向上心のアピールの仕方ってどんなのがある?」

「向上心のアピールで成功した例を知りたい。」

「社長になりたい。だから向上心がある。」

 

 就活で向上心をアピールする場合、具体的にどんな風に書けば良いのか?就活における1つの課題だと思われます。

 

 向上心と言っても、アルバイト先で売上があがった。採用人数を増やしたなど単発で終わっている場合、面接官からすると『では具体的にどのようにそれを上げたの?』と成果をあげるノウハウについて訊かれると思います。それを回避する為にも向上心を自己PRで書く場合、面接でアピールする場合、どんな部分に気を付ければ良いのか?ここではこれから向上心をアピールする就活生と面接官の経験がある社会人の先輩との会話形式で説明したいと思います。

 

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向上心を自己PRとして書く際、よくある間違い

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「先輩。向上心の自己PRの書き方について教えてください」

 

「ちなみに自己PRを向上心にしようとしたきっかけって何?」

 

「はい。私が居酒屋でアルバイトしていた頃、外国人の客が増えてきたので、その人達の為に英語用のメニューを作成したんです。その為、お客の為によりよい環境にしようと改善し続けたので、向上心をアピールしようと思ったのです」

 

「なるほど。それは面白い提案だ。んでそれ以降何か他にも改善した話があるの?」

 

「え、いえ、それ以外ないですが?」

 

「え、いや向上心をアピールしている以上、そんな単発で終わるモノではなく、常に改善し続けた経験をアピールするのかなと思ったんだけど、そんなメニューを改善しただけで終わりなんてみたいな感じだともの足りなさを感じてしまうんだけどな。なぜなら企業が求めている向上心というのは、「現状に満足せず、常に改善し続ける、そんな気持ちを持っている学生」なんだ。ビジネスというのははっきり言って終わりはない。それなのに1度や2度の成功だけで満足してしまうと、先の短い就活生として見られてしまうだろ。だから向上心をアピールする場合、アルバイトやサークル活動でも最後まで工夫を凝らした話でないと、向上心として捉えてくれないわけだよ」

 

向上心をアピールできる自己PRの例

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 仮にだけど、例えばお前が居酒屋でアルバイトしていて、外国人観光客がどんどんやってきたとする。ただそんな日本語が分かる外国人ばかりでは無い為、英語やもしくはジェスチャーで説明を余儀なくされる場合がある。そんな問題を解決する為に、例えば、英語の勉強をし、そして外国人が日本独自の文化と言える居酒屋について知りたいという目的で来ている事を知り、漬物、一品料理、日本酒などの料理の説明を英語で出来るよう事前に調べる。更にはその調べた内容をマニュアルにし、英語が出来ないスタッフにも説明できるようにした。とまでいけば1つの問題に対し、最後まで改善し続けた話になっていくだろ」

 

「し、しかし先輩。私そんな立派な経験なんか積んでいませんよ。確かに居酒屋でアルバイトした経験はありますけど、そんな英語の勉強をし、更に外国人に日本の文化を教えられる程の経験を積んでいませんよ」

 

「確かに俺が知っている中でベストな向上心の例を言った。でも、人材ビジネスに携わっている俺が言うのもなんだが、ほとんどの就活生って嘘をついているんだ。さっきの例なんて「では英語話せる?」なんて言われたらおしまいだけど、先輩に頼んで作ってもらった。その手のメニューを作っている店を見つけて参考にした。質問サイトで分からない事を質問し、何とか形を整える事が出来た。と言えば、これも不器用ながらも向上心のある学生として見てくれる

 

肝心なのは

・単発で終わっている。

・他人の成果を自分の事のように言っている。

・何で成功したのか自分でも分かっていなくて、偶然成功したような感じにしか聞こえない。

 

 などそんな向上心とは言えないような内容にしない事。例え嘘をつかなくてもほとんどの就活生が自分の経験を誇張し、事実とは異なる事を言っている。嘘を肯定するつもりはないが、就活ではそんな魅力的な内容と比較されて採用が決定する以上、魅力的な向上心について理解しておかないといけない。だから正しい向上心をアピールする上でも1つのだけの改善に留まらず、何かしら改善し続けたアピールをしないと大手から内定はとれないよ。

 

 今のは外国人観光客への対応について例に挙げたけど、他にも新人アルバイトの指導係、店の収支管理、アンケート調査による客のニーズの分析など色々な事を言ってくる。新人アルバイトの教育だって、店舗では作業内容を当初マニュアル化していたが、決められた作業をやらせていた為、従業員のモチベーションが上がらず、直ぐ辞めてしまう問題を抱えていた。と出だしで言って、従業員のモチベーションを上げるアイデアを集め、それを実施し続けたと言えば、それは立派な向上心だ。収支管理も「始めはどんぶり勘定だったので・・・」アンケート調査については「料理や価格などの権限がないモノは避け、自分が出来る掃除や客に対する振る舞いを気を付けるよう・・・」から始めれば何とか言えるだろう。

 

 最近は人材不足の影響で、指導係や収支管理、挙句の果てアルバイトがアルバイトを採用するような事も平然と起こっていて、それなりの権限を持った経験をした就活生が増えている。だから、向上心をアピールする上でも単発では終わらせず、アイデアを多く盛り込んだ内容にする事が重要なんだ」

 

向上心の自己PRを嘘と思われないようにする為に

 

「先輩。言っている事は分かりますけど、あまりにも凄い経験は逆に嘘をついているって疑われませんか?向上心をアピールする上でも信じてもらえるようにしないといけないと思いますが?」

 

「確かにお前の言う通り、とんとん拍子に成功し続けると「逆に盛っているのではないか?」と疑われる。これは俺が就活生の時にやっていた事だけど、あえて始めのうちは上手くいかない風に言っておくんだ。これはビジネスと同様始めのうちは軌道にのるまで上手くいかないモノで、成果をあげるまでの根気強さというモノも企業が求める人材の中に含まれている。ちょうど忍耐力は、成果をあげるまで続ける向上心のアピールと合う部分があるし、試行錯誤で続けた結果、最終的にはこんな成果をあげました。と言えれば説得力が増す。

 

 例えばさっきのマニュアル化についてチラッと触れたけど、これを始めのうちは苦労した話に変えると、

私は当初、作業の効率化の為、マニュアルを作成しましたが、決められた作業しかせず、更に1皿30秒と時間指定してしまった為、汚い状態のまま洗い終わるバイトまで出て、マニュアル化の対応を改めないといけなくなりました。

作業の効率化の為とは客に提供するサービスを疎かにするのは問題だと思い、マニュアル化を辞め、どうしたら良いサービスを提供できるか、そんな話題を皆で話し合う事に力を入れました。良いと思った事は直ぐに実行し、そして良いと思った事は良いと褒める。そんな事に重視した結果、次第に職場の雰囲気は良くなり、自分から考えて行動する事が増えるようになりました。

 

 と、まぁ、自分から考えて行動した事により、新しいサービスが次々と生まれ、それを実践し続けたと言えれば、とんとん拍子とも言えず、ちゃんと考えて成果を出したみたいに聞こえるから、原因分析をしながら、改善策を模索した言い方をすれば、信ぴょう性はあがるだろう」

 

「で、でも先輩。この例、少し狙いしすぎていませんか?一度上げたマニュアル化を直ぐに辞めるなんて、そんな簡単な事ではないでしょうし、更に褒める事によって成果が上がったみたいな言い方は、正直印象良く聞こえないのですが?」

 

「今のは、お前が分かりやすいように直接的に言ったまでだ。実際は「マニュアル化を辞めるのは戸惑いましたが、汚い皿で料理を出した経緯から、マニュアルの項目数を少しずつ減らしていった。」とか、「いつも叱って、そこから皆との関係が上手くいかなくなったから、逆に褒めてみる事にしてみました。」と言えれば、さっきよりかは狙いしすぎていないし、印象も変わってくるだろう。つまりモノの言い方が大事だという事さ」

 

「しかしマニュアル化しているとはいえ、汚い状態のまま皿洗いを終わらせる事なんてあり得るのですかね?」

 

「他人の視点で見ればあり得ないだろうと思う話かもしれないが、実際、正当性よりもルールを優先する人が結構いる。例えば「交通費の支給金額は3000円まで」と決められている場合、視察目的であっても、3000円以上の交通費になる場合、極力避ける人が出るのは予想できるだろ。更に最近では実費でもやろうとする人がいるけど、企業によって「あんたが実費で出したら、俺達も出さないといけなくなる」と言って反対されたり、実際に視察しなかった事で問題が起こっても「今まで同じような事をやってきたんだから運がなかった」と言ってそれで終わり。つまりルールがあると守る事を重視して、何で守るべきなのかを考えなくなってしまう場合があるんだ。もしこれがコスト削減が目的であるなら、コスト削減を無くさせるよう、仕事で立派な成果を出そう。という気持ちになり、始めは実費で払う事になっても、「成果をあげる為に必要だ」とそんな意識があれば、違う結果になったと思うだろ?

 

 話は脱線したけど、今みたいに工夫を凝らすというのは大事だけど、そんな一朝一夕で成果が出るとは限らないし、向上心をアピールする上でも成果をあげる為に、自分がこれからやろうとしている事は本当に成果をあげる事が出来るのか?成功例、または失敗例を探ってみよう。仮に失敗が起きた場合、何処で切り替えるべきなのか?など色んな事を考えている印象を与えた方が良い。向上心とは成果をあげるというよりも、成果をあげる為に、どのくらい頑張ったのかを言えた方が良いのだから、色々と試行錯誤した経緯について語れた方が良いぞ

 

 

更に向上心の説得力をあげる方法

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「ちなみにバイト以外で向上心を発揮した経験って他にある?」

 

「え、いえ。特にありませんが・・・」

 

「向上心をアピールする以上、別の面でも工夫を凝らした経験が欲しいな。例えば、趣味は経営者のビジネスについて語っているドキュメント番組を見るのが趣味ですとか、自己啓発関連の本を読んでいます。など向上心にあてはまる内容を言えたら良いと思うんだ。仮にそんなあからさまなアピールをしなくても、さりげない会話の中で向上心を感じさせるような話が複数言えれば、説得力がグッと増す」

 

「例えば、ウチの親父、マンションの管理責任者をやっているんだけど

 

 今のマンションってバブルの時期に建てられたモノが多いせいで老朽化による建て直しや修繕が求められる場合が多く、ウチの親父のマンションも同じような状況になっていたんだ。更に問題だったのは住民から集めている修繕積立金の額が足りず、専門業者にアドバイスを求めても「一時徴収金として100万円を各住民から徴収する」または「修繕積立金を月7000円の所を20倍の14万円にする」などそんな無理な提案をしてきて頼りにならない。実際、俺の親父のマンション仲間は、結局そんなの無理だから住宅金融支援機構から4000万ほど借りて住民からの徴収金額を下げる事で何とか乗り越える事が出来たんだ。

 

 ただ4000万円の借金を返す為に今まで以上に修繕積立金が高くなり、別のマンションに移り住む人が多く出て、入居者を募集しても来ない状態になり、借金が返せない状態になっている。だからこの手の問題に対し、現状放置している所が多いんだけど、老朽化が進み、雨漏りが発生。知り合いのケースだと家の食器棚や家電製品がダメになって150万円の費用が発生したんだ。んで他の問題として、安全性を重視する為に完全に建て替えるか、それともコストが安い修繕で乗り越えるのか意見が分かれて、実質話が進まず、住民同士が険悪なムードになってここでも出ていく、入居者が来ない問題が発生したんだ。

 

 ウチの親父は事前にその話を聞いていて、修繕積立金以外の収入を得る必要があるとアイデアを探していたんだ。例えばマンションのホームページに広告を貼って月に72万の収入が入るようにしたり、自動販売機を設置する処理や飲料メーカーとの交渉も自分達でやって、月14万を稼いだりと色んな事をやったんだ。

 

 また最近では東日本大震災の時、通路に停めてある自転車が倒れて、脱出通路が確保できなかった問題を解決する為、親父の管理組合が自転車を8台用意して2時間20円という価格で借りられるようレンタル式のサービスを作って、自転車の撤去を促すようにしたんだ。今の所、100代ほど撤去する事に成功しており、避難の障害を排除、ならびに自転車の維持費を手に入れる事に成功し、今も改善を続けているんだ。

 

 話は長くなったけど、そんな身近な話や親の事、そして自分にとって憧れの人などについて面接で話す際、今みたいな改善した、または向上心のありそうな話題をさりげなく出して、「本当にこの子は常日頃から自分を磨いているな」とそんな風に感じさせるようにすれば、向上心の一貫性は更に増すと思うぞ」

 

向上心を自己PRする上でのまとめ

さて今までの話を振り返るにあたり、向上心で評価される為に、

1: 単発系の出来事で終わらず、常に改善し続けていた経験をアピール。

2: 成功した話よりも成功するまで努力した話を中心に話す。

3: 一貫性を上げる為、向上心に触れる話題を複数持っておく。

 

 

この3点を意識して自己PRを書いていけば良いと思うぞ。

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