「就活って何が大変なの?」
「就活で追いつめられる人がいるけど、そんなに大変な事なのか?」
「就活って結構大変みたいだから、事前に知りたい」
など、就活経験者から就活の大変さを聞き、事前に何が大変で、そしてどんな対策を取れば良いのか、心得ておきたいと思う人はいると思います。
高学歴だから大丈夫、資格が沢山あるから大丈夫、など事前に就活の準備をしてきた人でも苦労する事がある為、就活においてどんな部分で大変なのか?ここでは実際に就活を終えた就活生がどの部分で大変な思いをしたのかを説明しております。
就活で大変な事:登録作業が沢山ある。
『終わった・・・』
内定通知書を貰い、俺はようやく長い就職活動から解放された。しかし振り返るにあたり、正直、大変な作業が沢山あった。無論、これからするであろう仕事内容からすれば小さい事なのだろうが、後輩の為にもどの部分が大変で、そしてどんな対策が取れるのか?それを洗い出しておこう。
まず就活においては登録作業が沢山ある。
俺が就職活動を始めた頃、大手から今後の予定の知らせを貰う為にリクナビやマイナビなどの就活サイトに登録しないといけない事を大学の説明会で受けていた。その為、てっきり就職活動というのはバイトの採用と同じで求人サイトに登録して、あとは企業からの連絡を待つ形になるのかな?と思っていた。
しかし実際にやってみると、リクナビで応募した企業から『マイページにて登録手続きをしてください』という通知が来て、何の事か分からなかったが、どうやら応募先の企業サイトに訪問して、そしてまた改めて個人情報を登録してくれと言ってきているのである。
なんでリクナビで個人情報を登録したのに、また改めてマイページにて個人情報をとうろくしないといけないんだ?と思ったが、どうやら志望先の企業曰く『リクナビだけに個人情報を管理させたくない』との事らしい。その為、就活生は大手を志望する為にはリクナビだけでなく、マイページに登録しないといけなくて、仮に20社応募する場合、個人情報を20回登録しないといけないのである。
挙句の果て、その後、説明会の連絡や予約などをする為にも各企業ごとのIDやパスワードを各々控えておかなければならず、パスワードの管理も大変だ。おまけに就活中盤からは志望動機やら、自己PR、学生時代に頑張った事なども各々書かないといけない為、書く量も半端なく、応募する企業ごとに行わないといけないという大変な部分がある。
就活で大変な事:働いた事のない人が『働きたい』を言わないといけない。
続いて就活で大変な事は働いた事のない人間が『御社で働きたいです!』と言わないといけない点である。そんな未経験の人間を採用する時点で『何で採用するのか?』という気持ちになっているが、日本の場合、新卒一括採用である為、未経験であるのは普通なのである。
しかしアピールする側からすれば大変だ。なぜなら就活において働いた事がないのに『私は御社で働いてみたいです。なぜなら・・・』とその理由を述べないといけないのである。そして講義でこれが将来何の役に立つのか分からない内容などに触れ、『だから私は御社でこういう風に頑張ってみたい』と思います。と言わないといけないのだ。
就活ではこれを俗に企業研究というのだが、企業サイト自体初めて訪れたのに、企業そのモノの働き方を正しく述べないといけないのだ。これは俺の体験談だが最初に応募出来る業界として食品業界があったのだが、てっきり最初は『食べる事が好きだからです』と言えば良いと思っていたのだが、全く企業研究が出来ていないと言われる。というのも『ウチの商品を利用してくれるのは嬉しいけど、では君はどうしてその商品を売りたいと思ったの?』と聞かれ、食べる事が仕事ではなく、その食品を世の中に広げていきたい理由について聞かれる。利益が出れば良いのでは?と思うかもしれないが『ならどうして他の企業ではなく、ウチを選んだの?』と言われてしまう。
要は就活では他の企業との差別化、ならびに志望先の仕事をなぜやってみたいのか?について問われる。この悩みは俺だけに限らない。なぜなら俺の友達に鉄オタがいるのだが、てっきり鉄道の知識があるのだから、JRに直ぐ受かると思っていた。しかし最初の面接で落ち、その理由が『では君は駅員になって酔っ払いや気性の荒い人への対応出来るの?』と言われ、接客や鉄道ビジネスの活かし方ばかり問われ、単なる知識力だけでは受からない事を知る。
このように就活ではそんな働いた人でないと知りえない情報の理解力が問われるのだ。
就活で大変な事:落ちた理由が分からない
就活で大変な事の3つ目として『不採用になった理由が分からず対策が取れない』というモノがある。
これはバイトと同じで不採用になった場合、何の連絡もなしで不採用になる事がある。バイトであれば、別のバイト先を探せば良い、という話になるのだが、就活の場合、応募出来るのは1回きりである為、別の企業に応募する場合、また1から企業研究をしないといけないのである。
就活で問われる質問は企業ごとに違うが、主に志望動機、学生時代に頑張った事、そして自己PRの3つも質問について聞かれる。
志望動機や学生時代に頑張った事についてはどんな風にアピールすれば良いのかイメージがつくかもしれないが、自己PRって何?と思うかもしれない。これは色々と見方はあるが、志望先と自分の性格との相性について問われている。
就活生の中には折角大手に就職出来たのに入社3年以内に辞める人が3割もいると言われている。これは採用する企業側からすれば1人当たり1000万円以上の損失と言われており、出来る限り、退職しない人材の確保が焦点となっている。それを見極める1つの方法として志望先との相性、要は『私はこの仕事が好きになって、長く働いていきたいです』と思えるようなエピソードを言わないといけなくて、それをどう表現すれば良いのか分からないのも就活で大変と言われる理由の1つになっている。
とアピールの仕方の難しさについて語ったが、他にも就活では学歴や性別などで差別される事が多い。実際、新人の面接官の中には『上司に採用理由を聞かれる為、学歴や資格があるという理由で伝えた方が無難』と言い、低学歴の人達を最初っから避けている場合がある。そして企業の中には男性優先の職場もあり『女性が来たら落とす』なんてところもある。
もし初めから低学歴や女性を採用するつもりがないなら、求人に高学歴のみ、男性のみと書けば良い、と思うかもしれないが、差別的な表現は募集要項に書く事を法律にて禁止されている。その為、応募では差別なしで採用するような内容になっていても、面接にて『就活生の要望やスキルの不一致』という理由で落とされる。つまり始めから落とすつもりで面接に呼び、就活生はそんな理由をしらないまま『なぜ落ちたんだ?』と悩み、そして精神的に追い詰められてしまう人もいる。
不採用になった理由なんて問い合わせれば良いのでは?と思うかもしれないが、正直に答えてくれるとは限らない。というのも不採用理由を教えてくれるとなれば、大手であれば何万人規模の人達が訊いてくるリスクがある為、この場合、『他の就活生と比較して決めました』という返事が通例になっている。これだと個人情報の観点から詳細な理由を教えられない事になり、またもしかしたら差別的な理由で落とされている可能性がある為、本当の理由を教えてくれるとは限らないのだ。
大変な就活を出来る限り、回避する方法
上記のように就活では大量の登録処理やアピール内容を練らないといけなかったり、しかも不採用になった理由を教えてくれないなどという大変な部分がある。しかし今の就活では上記のような問題を極力回避する方法が誕生している。
今までの話を振り返るにあたり、やはり希望した企業に合格する為には『志望先の業務を理解し、そして向こうが欲しいと思える人材だと思わせるアピールが出来ないといけない』と思われる。しかし、実際に働いた事のない就活生が如何に正しい情報を仕入れ、納得のいくアピールをくみ上げれば良いのか悩むと思う。
その為、就活では自分ひとりで考えるのではなく、実際に働いている人から情報を仕入れる活動も必要。その方法として便利なのがOfferBoxのようなスカウト型就活サイトを利用して、実際に採用側の人と理由に話せるサービスを利用する事だと思う。
例えば俺が利用していた時の話だが、居酒屋のアルバイト経験をプロフィールに載せたところ、大手ビールメーカーや銀行、そしてIT業界からもスカウトがかかり、そして面談の際、『どうして私に声をかけてくれたのですか』と尋ねたところ、
『居酒屋でバイトした事があるのなら、店長やお客様がどんな酒を好んでいるのか知っているかもしれない』
『居酒屋の運営について知っているのであれば、店舗運営について知っているかもしれないし、その場合、新しい店を出店する際、どんな風に出店資金を活用すれば良いのか?銀行ならではの資金的なサポートについて見聞きしているのでは?と思い、オファーをかけた』
『今、弊社のIT開発部では居酒屋向けに翻訳アプリやWi-fi端末の貸し出しなどのサービスを行っている。居酒屋って日本文化の1つでもあるから、外国人観光客が多く訪れるから、彼らに向けてどのように接客すれば良いのか知っているのではと思い、会ってみようと思った』
など居酒屋のアルバイトしていただけで大手ビールメーカーと大手通信企業から声がかかり、なぜ求められているか知る事が出来る。更に深堀すると
『ビールメーカーの場合、飲食店や小売店の責任者が主なお客様になるから、自社商品を通じて、取引先のサービスを支えている営業マンが人気だ。例えばコロナの影響で来店式のビジネスでは無く、宅配ビジネスを展開する上でどのように整備すれば良いのか教えたり、広告の仕方について対応するのも信頼を勝ち取る1つの方法になる。君はそんな体験があるかな?』
『銀行って例えば100万円貸して、110万円で返してもらうなど、利子で稼ぐビジネスをしている。つまり必ず返済出来るかどうか問われる仕事だから、経営の知識、簿記の知識があると良い』
『ITって理系しか出来ない印象だけど、理系というのは主に化学や物理などの勉強をするが、ITは情報系である為、分野が違う。それに学校でプログラミングの勉強をしている事もないし、大学生は大抵、就職してから学習を開始する。だから日頃から勉強している就活生が欲しくて、君はどうやってこの資格を取得したのか説明してもらえないかな?』
など志望先が求めている人材やスキルが予想しやすくなる。これが分かると自己PRや学生時代に頑張った事などが分かり、自分がやってみたい仕事も何のか絞り込めるようになる。その為、志望先の業務について理解したいのであれば実際に志望先の業務について尋ねる事が出来るこのサービスは便利だ。
他にも興味の持った人だけ声をかけるスタイルになっているから、学歴や性別で差別する企業の場合、始めから声をかけられず、無駄な面接を受ける被害は避けられる。その為、もしこれから就活を始める、またはこれから新しく志望先を見つけるのであれば、事前に志望先が求めている人材やスキルを知る事が出来る、そのスカウト型就活サイトも利用してみてはどうかと思う」