「就活の為に大学2年生からやるべきことは何なのか?」
「大学2年生から出来る就活とは?」
「大学2年生からやっておくべき就活の準備とは?」
就活についてあまり詳しくない大学2年生の人からすれば、事前に何をすれば就活で有利になるのか?そんな事を考える人もいると思います。しかし就活についてネットで調べても漠然としていたり、やりたい仕事や、何をすれば就活で有利になるのか?分からないままで終わってしまう人もいると思います。
ただ実際に就活を大学2年生から始めて有利になる人もおり、そして就活というのは早く始めれば始めるほど有利になっていきます。では具体的にどうすれば良いのか?
ここでは実際に大学2年生の後輩と、大手から内定を取った先輩の2人の会話形式で大学2年生からやっておくべき就活の準備について説明したいと思います。
大学2年生から就活を始めれば有利になるのか?
先輩、実はうちの兄貴が就活に失敗してしまい、正直僕自身も同じような目に遭うのではと心配しています。ですので今は大学2年生ですが、就活で有利になるようにそれなりに準備したいと思っています。どんな事をすれば就活で有利になりますか?
大学2年生から就活を始めるのであれば、先ず就活ではどのように進められ、そしてどんな風にすれば評価されるのか?就活そのものの流れを始めに理解しておいた方が良い。まぁ、俺なりに簡単に説明すると、就活というのはアルバイトと同様に就活専門の求人募集をしているサイトに登録する。そしてその情報をもとに、実際に会社の説明会に参加してどんな企業なのか知ったり、試験を受けたり、自分の履歴書や会社からの質問票に応え、そして面接を数回受けて合格する、という流れになっている。
まぁ、ここまでザックリ説明しても、どう対策すれば良いのかイメージ出来ないと思うから、逆にもし何も準備せずに就活に臨むとどのくらい不利になるのか?その辺の話をすれば分かりやすいかもしれない。だからここでは仮にお前が大学時代遊んでばかりで何の準備もせずに就活に臨んでしまった設定で説明してみようと思う。
まず第一に就活が始まってリクナビやマイナビと呼ばれる就活サイトに登録する事になる。これだけだったら何の問題もないのだが、するとある日「この企業の会社説明会が始まるので予約して下さい」という連絡が来る。ところがその説明会の内容を見てみると「リクルートスーツで来てください」と書いてある。お前は「リクルートスーツなんて持っていない」と気づき、試しにリクルートスーツを買いに行こうとする。するとなんと値段が1着5万とか書いていて、とても学生が買える値段にしては高いと知る。そして他にも革靴やらYシャツやら就活に必要な衣服があり、普通に買っただけで10万を超えそうと知り、何かしらの手を打たないといけないと知る。
あと服以外でお金に困る事に電車賃がある。就活というのはいくつもの会社に訪問し、そして自分が採用されるように頑張らないといけない。ただそれには説明会だけでなく、試験やら面接やらで約5回ほど同じ会社に行く必要がある。となるとここで就活生を悩ますのが交通費だ。試しにお前の最寄駅と大手町や新宿の電車賃を調べてみろ。多分1回で200円以上、それを往復で400円以上かかるはずだ。そしてそれを5回やると1つの会社から内定を貰うのに2000円かかる計算だ。2000円程度かと思うかもしれないが、就活というのは何も志望するのが1社だけとは限らない。給料の高い所が良いと思っていても、金融業界だけで銀行、証券、保険など色々な業界があり、しかも数社存在する。仮に就活をしているうちに色々な業界を見て回りたいと考えるようになり、20社ほどの会社を見て回るとしたらどうなるだろうか?2000円×20社だから約4万円ほどかかる事になり、多く企業を受ければ受ける程、電車賃がかかる。だから就活というのは始まる段階でそれなりの資金がないと好きな企業を見て回れないし、思う通りに就活が出来ない場合があるから事前にお金を貯めておく事が重要になってくる。
ただ今回はお前に奇跡が起こり、お金の面を無視してそのまま就活を続けられたとしよう。お前はその後、沢山の説明会に参加し、テストを受ける。テストはまぁ、まぁで合格したとする。だがその後、今後君を審査したいから履歴書やエントリーシートを書いて提出して下さいと説明会で言ってくる。エントリーシートというのは市販で売られている履歴書とは別の「企業独自」で用意した質問票みたいなモノで、今後この内容をもとに今後お前を採用するかどうか決めていくわけだから、真剣に考えないといけない。
お前は早速家に帰って、そのエントリーシートを書こうと思ったが「自己PR」や「学生時代に頑張った事」そして「志望動機」の3種類の質問を書かないといけないと知る。学生時代に遊んでばかりだったお前からすれば何を書けば良いのか分からない。友達に訊いてみると大学2年生の時に先輩から「何か2つ以上アピール出来るモノを用意しておけ」と言われていたから、みんな資格やらアルバイトやらでアピール出来るモノを2つ以上用意していた。その結果、自己PRと学生時代に頑張った事の2つの質問に答えられ、その人達は何とかエントリーシートを提出出来たけど、お前はあまり印象が残らない内容しか書かず、大したことのない内容で面接に臨むことになる。
先輩、話の途中で申し訳ないのですが、自己PRって一体何なんですか?
簡単に言えば自分の性格を表す経験を書いて欲しいという質問だ。普通の人ならやらない事でも自分ならやってしまう。それは何故か?それは責任感から来るものなのか?好奇心から来るものなのか?などその人の個性というモノが関わってくる面が大きい。その個性というのは仕事においてもその人ならではの働きぶりが出てくるから、どの企業でも似たような質問を訊いてくる。その例として「責任感が高いのだから、ミスが許されないけど、社会で必要とされる仕事が向いているかも」「好奇心が強いのだから、何かしら作ったり、調査したりする仕事が向いているかも」など、そんな自分の個性を出して、志望先の面接官に対し、「だからこの仕事に向いています」なんて言えるわけだ。
なるほど、じゃあ、就活では主に自分の個性を表す経験、学生時代に頑張った事、そして何でこの会社で働きたいのか?の3つの質問に答えられるようにしておかないといけないわけなんですね?
その通りだ。だから何も準備をしていない就活生だとアピール出来るモノがなくて、書類選考で落ちたり、また面接で「大学に何しに行っていたの?」なんてそんな風に言われてしまい、落ちてしまう。だから就活で良い企業に就職する為には、それなりに人から欲しいと思える経験を積んでおかないといけないんだ。「大学2年生からでもいいからやり直したい」なんて嘆く人もいる。
だから就活で有利になる為にはスーツ代や電車賃やらの就活資金を用意する事や、学生時代に頑張った経験を2つ以上用意しておく必要がある。
大学2年生から就活を始めて有利になる就活生の例
先輩、先輩のお話で何となく就活でやらないといけない事が見えてきたのですが、ただ正直学生時代に頑張った事って具体的にどんな事をすれば良いのかイメージ出来ないでいます。どんな事を学生時代に頑張れば評価してくれるのでしょうか?
それには1つ例を見せた方が良いな。ここに居酒屋のアルバイトで頑張った人がいる。
先輩、今見てきましたが、来客数を集める為に様々な戦略を取っていますね。こんな事をしないと就活では評価されないのでしょうか?
結局のところ、志望先の仕事に役立ちそうな経験を学生時代にやっているかどうかが焦点となってくる。資格だって公認会計士とか弁護士とか、在学中に取得するのが難しい資格を例え取ったとしても「何でそれを取ろうと思ったの?」「それがウチの会社でどんな風に役に立つの?」などと訊かれて答えられなければ意味をなさない。つまり資格の実用性について話せるようにならないといけないわけだ。だからそれを正しく理解するためにも社員懇談会の時に「御社ではどんな資格が使われていて、どんな風に使われていますか?」と実態調査をする必要がある。
今、見ましたけど、アルバイトでも資格でも結構やっておかないといけない事が沢山あるんですね。正直、面倒です。
まぁ、そうなんだが、ただはっきり言ってこの手の情報を大学3、4年の時に訊かされても就活シーズン中に学生と会ってはいけないという企業が多いから、対応できない場合が多い。つまり彼らと差をつけるためにも、大学2年生からでしか出来ない事で差をつけるしかない。
しかし先輩、今の話をまとめますと、居酒屋の場合、居酒屋を取引先としているビール業界の仕事に役立つかもしれない、資格でも銀行でもこのように簿記が使われるなど、まず志望先の業務内容について心得ていないとアピール出来ないと思いました。ですので先ず始めにやらないといけないのは業界分析だと思いました。志望先の業務ってどうやって調べればよいのでしょうか?
そういうのは色んなやり方があるけど、一番良いと思われるのはOB訪問、要は実際に働いている大学の先輩や、その手の業界で働いている人と会って話を聞くという事だ。
先輩、OB訪問って、まぁ、「餅は餅屋」って言葉があるようにその手の人達に直接聞いた方が良いと思いますが、ただやっぱり目上、特に実際に働く人と話すのは抵抗があります。
まぁ、お前の気持ちは分からんでもないが、就職すればそんな同じ出身大学の人だけでなく、色んな人と付き合わないといけなくなる。OB訪問というのは社会におけるマナーも求められるから同じ大学のよしみでお前の悪いところを教えてくれる可能性がある。社会人になればそういう事を言ってくれない所もあるし、就活では落ちた理由を語ってくれない。だから出来るだけ大人びた人と会って面接で落ちる確率を減らしていった方が良いぞ。
う~ん。先輩、理屈は分かるのですが、正直、いまだに不安な気持ちでいっぱいです。本当にそれで就活がうまくいくのでしょうか?
まぁ、まだ漠然としていてしっくりこないだろうから、もしお前が就活を始めて、そしてどのくらい有利になるのか、俺なりの成功イメージをちょっと語ってみようと思うから、それで考えてみてくれ。
大学2年生から就活を始めて成功する就活生の例
大学3年の3月。就活専門サイト、リクナビやマイナビなどが応募可能になり、俺は出来る限り、有力大手に応募した。そして暫くすると数社から「会社ホームページからエントリーして下さい」という知らせが来ていて、俺はそこに登録した。
あとは向こうから説明会の案内が来るまで待てば良いのだが、大学では今、就活の話で持ちきりだ。特に「OB訪問しようと思ったんだけど、就活シーズン中は学生と会ってはいけないという規定が会社にあるらしくて、今、何処とも会えない。ああ、こんな事なら就活が始まる前にある程度やっておけばよかった」という声を耳にする。
大学2年生から就活をやっていた事で良かった事にOB訪問がある。正直学生の立場では知りえなかっただろう情報を結構もらった。食品業界なんてただ好きな食べ物を扱っていれば志望動機として十分と思っていたが、買う人の健康面や、食材の調理法、それも子供から高齢者までの好みについても興味がないといけないし、そんな知識のもと卸売先のスーパーの担当者と今後販売戦略を練らないといけないから、正直人によって好みが分かれると思った。
他にも銀行ではお金を貸すのが仕事であり、例えば100万を貸したのであれば、それを110万で返してもらう事で利益を上げていくビジネスを行っている。だから多額の金を借りてくれるようにするのが銀行の主な業務であり、借り先を見つけるのもそうだが、銀行内部の融資課という所から許可を貰わないといけない。というのも借りたお金をちゃんと返せるかどうか判断しないといけないから、借り先候補のビジネスがちゃんと上手くいっているか、貸借対照表や損益計算書などを見て判断、つまり簿記の知識を持っていないといけないなど金融業界には仕事をする為には様々なモノを覚えないといけないという事を知った。
このようにOB訪問をするだけで面接に対しどういう風にアピールしないといけないのかおおよそ予想出来るのは強みだ。そしてOB訪問は更に2つのメリットがある。1つは名刺が貰えるという事。就活は主に団体戦。つまり誰かが自分の代わりに講義に出席して配布資料を貰ってくる事も必要だし、他の就活生が自分の行っていない業界でどんな事が行われたのか情報収集をすれば有利になっていく。そこにもし俺が有名企業からの名刺を持っていたらどうだろうか?有力な情報を手にする為にギブアンドテイクで、まぁ、講義の資料やら、別業界の情報について手に入れられ、数多くの人を仲間にする事が出来る。
そして2つ目のメリットは食事の節約に繋がる事だ。OBに連絡を取ると「会うのはお昼時か定時後にしてくれ」という返事が来る。言い方を変えれば昼食か夕食時に話そうという事になり、食事を奢ってくれるわけだ。さりげなく聞いたのだが、最近人手不足の影響でこの早い段階でOB訪問をしてくれる人って言うのは有力候補なのか、会社が経費として出してくれて、社員からしてもおいしい話なのである。だから食費に使わなかった金を貯金に回して就活資金の足しにした。
とまぁ、いろいろメリットがあり、情報戦やアピールの仕方についても何とか出来るようになったわけだ。そしてアルバイトにおいてはスーパーで働いてみて、客がどんなモノを求めているのかの好みを分析した話をして、そして資格は簿記にして金融業界も狙えるようにした。
そんな風に事前準備を整え、会社説明会もなんとか参加出来、今度はエントリーシートや履歴書を各段階に入った。俺は更に効率的に就活をこなす為、自己PR、学生時代に頑張った事、そして志望動機の説明文を100文字、200文字、400文字、600文字、800文字バージョンをそれぞれ作り上げた。就活をやってみて初めて知ったのだが、就活ではこの手の3つの質問を100文字、200文字、400文字、600文字、800文字で書きなさいと各企業が言ってくる。ああ、別にこの5種類全てというわけではないぞ。大手A会社が志望動機を600文字で書いてくださいと言っているのに、同じ業界の大手B会社は400文字でと指定したりしている。同じ志望動機でも企業ごとに指定される文字数の制限が変わってくるんだ。言いたい事は同じなのに就活では文字数の指定があるから面倒だし、更に大変なのは例えば指定されたのが100文字であれば90文字以上が目安で、600文字を指定されたのであれば540文字以上と約9割くらいの文字数を埋めないといけない。まぁ、600文字以内でと書かれているのに400文字程度しか書いてないと「物事の空気が読めない」なんて判断されるかもしれないから、各文字ごと、そして9割ほどの文章として書く、しかもこれを忙しい就活の合間にやらないといけないから、出来る限り事前に作っておいた方が助かるだろう。
こうして俺は履歴書やエントリーシートを余裕をもって提出する事が出来、色々な企業を多分他の就活生と比べて多く見れたのではないかと思っている。とまぁ、そんな感じで書類選考も無事通り、面接の知らせが来た。
面接では「どうしてこのアルバイトを続けようと思ったの?」「何でこの資格を取ろうと思ったの?」などアルバイトや資格をやろうとしたきっかけや、今後の活用法について訊いてきた。
これは先輩が言っていた。アルバイトや資格をしようとした動機について訊いている。要は就活に有利になるからという理由でやっていないかどうかの確認をしている。しかしだからと言って「何かしらの役に立つと思いました」と言えば『何も考えずにただやっているだけ』と必要な事が分からず、ただ闇雲にやっているだけと思われてしまう。だからこの手の動機について訊かれている質問に対しては「憧れている人がいて」と言って何とかしている。
要は仕事ができる人をバイト先などで見つけて、何故出来るのかを観察しその人のノウハウを真似る事が仕事が出来そうな人に見えやすくなる。それに動機について訊かれても「憧れている人がいて」と言って「なぜなら」とその後に続けていけば、仕事ができる人に憧れて自分もそうなってみたいと、アルバイトや資格やら取ろうと思ったと言えるし、一番言いづらい志望動機も言えるようになる。正直、どの業界でも通じる言い方だから作成に困らなかった。
そんなこんなでOB訪問やバイト先で鍛えた目上の人との話し方や空気の読み方などを身に着け、面接の何とか話せるようになり、俺は大手企業数社から内定を貰った。
大学2年生から就活を始める場合のまとめ
とまぁ、お前が大学2年生から就活を始めればこんな風に有利になると思っている。
なるほど、では今までの話をまとめますと、もし大学2年生から就活を始める場合、情報収集と就活資金の調達に専念した方が良いという事。
そして情報収集においては、OB訪問がオススメで、目上の人と話すデモンストレーションや有意義な情報を仕入れたり、そして食費の節約にも繋がるという事。補足としてOB訪問は就活シーズンだと会社の規定で会ってくれない可能性があるから早めにやった方が良い。
そして就活資金においてはアルバイトで稼ぎ、ついでにバイト先で仕事の出来そうな人を見つけて、「その人に憧れて」と志望動機やら、自己PRやら、学生時代に頑張った事などを書けるようにし、それを100文字、200文字、400文字、600文字、800文字バージョンを作り置きしておく事。ってな感じですかね。
まぁ、そんな感じだな。