『無期雇用から有期雇用に変更する』と言われた場合、どうすれば良いのか?

『無期雇用から有期雇用へ転換させられそう』

『無期契約を有期契約に変更する、と言われた』

『有期雇用に変えさせられるとどうなるの?』

 

 と有期雇用への変換と聞きなれない言葉を聞かされ、どう判断すれば良いのか分からない人もいると思います。しかしこの意味を正しく理解しないといつの間にか辞めさせられる場合もある為、正社員であるあなたも無職になるリスクが存在します。

 

 もし仮に有期雇用へ切り替えるよう迫られている場合、具体的にどのように対処すれば良いのか?ここでは実際に会社から有期雇用にされた正社員の視点で、その後の対応をストーリー形式で載せております。

 

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『無期雇用から有期に変更する』と言われたら経緯

 俺は正社員だが常駐派遣として沢山の企業に派遣されている。そして仕事柄、沢山のところに派遣していると折り合いの悪い所に配属される事がある。今回は正に新しく配属された先で、来て間もない俺にろくな説明をせず『仕事が出来ない人材』とレッテルを貼られてしまった。

 

 派遣先の事を悪く言いたくないが、派遣サービスを利用する企業というのは教育インフラが整っていないケースが多々ある。今回のような指導不足もさることながら、教えたつもりの社員も多く、自分の非を認めない派遣先も結構いる。その結果、不当な扱いを受け、更にお客様の評価で契約するかどうか決める以上、不仲であれば契約更新の可能性が低くなる。そして案の定、勤め先の営業担当から『現場の担当者から次の更新はない、と言われた』と契約打ち切りの報告が入った。

 

 ただいつもなら『次の派遣先だが・・・』と次の勤め先についての段取りの話をするのけれど、今回は違った。その後、電話口の営業担当から『君、また失敗したみたいだね?』と冷たい声で言って『このままで良いと思ってるの?』と何か匂わせる言い方をしてきた。

 

 さっきも言ったがこの働き方では例えこちらに非がなくても、派遣先の判断次第で問答無用で自分の評価が決められてしまう。だからいくらここで俺が弁明しても意味がなく、お客様ありきのこの働き方では自分が悪いと言われれば、悪いと扱われてしまう。選択の余地などない。ただこの手の扱いは勤め先の会社もいつもの事だ、と言って軽く流すのだが、コロナで経済活動が自粛されている事から、派遣先がない場合がある。要は不景気の場合、荷物となる社員を出来るだけ切り離したいと考えてしまう会社なので、どうやら今回、契約打ち切りを口実に何かしらのペナルティーを下すようだ。

 

『雇用形態を無期雇用から有期雇用に変えさせてもらう』

 

 と言ってきた。何の事か分からなかったが、あとから調べてみると正社員から契約社員に変えると言うそんな言い分だったようだ。調べれば分かるが、その時、初めて有期雇用という聞きなれない言葉を訊かれ、正しく判断する事が出来なかった。

 

無期雇用から有期雇用に変える理由とは?

 こういう社員の雇用形態は会社や社長でも簡単に変更出来る事ではない。しかし本人の許可があれば話は別で、この会社は俺を辞めさせる為に『失敗した以上、何のお咎めなしという訳にはいかない。だから少し給料は下がるが、君なら直ぐ挽回できるだろう』とあたかも給料が減るだけみたいな言い方をして終わらせたのだ。この営業担当は都合の悪い事は言わない為、何かしら引っかかったから、試しに調べてみたらこの有様だ。

 

 日本の場合、正社員を簡単に解雇する事は出来ない。しかし無期雇用から有期雇用に変える事は本人の許可があれば可能だ。契約社員になってしまえば期日になれば簡単にクビに出来る。だから俺達のような正社員だが派遣のように働かされている立場からすると、何かしらのミスを口実に契約変更を強要させられる事がある。

 

 正直、日本は正社員を簡単にクビに出来ないっていうが、コロナなどの不景気に陥ると俺みたいに雇用形態を変えられたり、または働きづらい子会社などに出向させられて辞めさせるよう仕向ける場合がある。裁判で不当労働として訴える事は出来るが、残業を不正受給したのであれば多額の現金は入るが、会社の一方的な対応となると裁判で勝っても今の雇用形態が継続するだけ。数年かけて勝利しても貰う報酬は見合わない。だからこんな嫌がらせをしてくるのであれば、この会社にいても未来はないと考え、別の会社に転職した方が良い。

 

有期雇用に切り替えた後の会社対応

 コロナの影響下で事実上派遣切りになりかけている俺だが、この会社自体、社員を使い走りにする為、会社には隠れて社員同士の情報交換はちゃんとしていた。そして俺と同じように有期雇用に切り替えられ、そして期日になると『君は本日限りで契約打ち切りだから来月から来なくても良いよ』と言われた社員がいた。

 

 その人は会社からの一方的な解雇通知に戸惑ったが『有期雇用は期限有りの雇用。だから期限が来ると更新がなければ辞めてもらう事になる。だから退職手続きとかしたいから一度会社に来てくれる?』と言われ、会社自身、本気のようだ。

 

 俺の場合、コロナの影響で待機状態になった為、会社から『次の案件が決まるまで待機』と言われた。派遣先では引継ぎ業務とかある為、仕事はあったが、それが終わった後、派遣先が決まっていなかった為『有期期限が来る前に次の常駐先が決まらなければ契約更新はしない』と言われた。要はこの会社で働き続けたいのであれば何が何でも次の契約先を見つけろ、との事だった。

 

 ちなみに俺はその後、会社から3件ほど次の案件を貰ったのだが『プロジェクトリーダーをやってくれないか?』『この開発を一人で1からやってもらえないか?』『大手の取引先との交渉を任せる』など最早1000万円プレイヤーがやりそうな仕事しかなかった。コロナの影響とは言え、やはりそれだけ難しい案件しか残っていないのだろう。この面談を受ける度に、やっぱ新しい常駐先を見つけるより転職した方が良いな、と思い、俺は転職する決心を固めた。

 

有期雇用に切り替えられた後の転職活動

 不景気の時代、一体どんな会社に転職すれば自分のキャリアアップを狙えるのだろう?転職自身、俺は初めてだったが、転職に成功した先輩方から色々とアドバイスを貰っていた為、そのやり方を紹介したい。

 

 契約が切れる前に転職先を見つけないといけない以上、短期決戦で勝負をつけるしかない。まぁ、在職中じゃないといけないわけではないが、やはり空白期間を作って収入を減らしていくのは忍びない。だからやはり在職中に転職を成功させた方が良い。

 

 ただ俺の場合、転職自体、初めての経験。そして出来る事なら社員を使い捨てのように働かせずに大切にしてくれる所が良いと思っていた。その為、先輩から転職口コミサイトを利用した方が良い、と言ってくれたので転職会議を利用した。

 

 口コミサイトを初めて見たが、結構面白い情報が載っている。例えば経営はうまく言っているけど、家族経営になっている為、身内以外の昇進が見込めないとか、転勤が多い為、本人の意思に関係なく出向させられる事がある。など社内事情が結構取り上げられている。ちなみに俺の会社の評判を見てみると『社員を派遣させて、その報酬のマージンが取りすぎ。その為、給料は30代になっても20万に届いていません』などの会社方針に伴い、給料が低い事情も書かれていた為、的を得た書き方をしている。口コミサイトで志望先を選ぶのも良いだろう。

 

 そして転職に成功させるコツとして俺は退職理由と志望理由について述べておきたい。

 

『有期雇用にさせられた』と面接で言ってよいのか?

 面接では主に『どうして退職したのですか?』と聞かれる。無論、会社が一方的に雇用形態を変えられて、期限があと少しに迫っているからだ、というのも1つの手なのだが、これだと『辞める事になったから自分を受けて入れてくれる所を探しています』と受け身みたいな志望動機になってしまう。

 

 志望動機を述べる上では『こんな事があったので、しかしこれを1つのチャンスだと思っていたので、以前から御社のような○○に携わる仕事をやってみたいと思いましたので今回志望しました』と前向きに転職活動をしている印象を与えた方が良い。

 

 不景気の時代、結構、理不尽な方法で辞めさせられる事が多い為、無期雇用から有期雇用への一方的な切り替えも認知度が高い為、退職理由としては妥当。しかし転職で失敗する人の特徴として会社からの不当な対応を理由だけで終わってしまっており、志望先の人達が自分を採用する理由を用意していない人が多い。

 

 世の中には『自分が理不尽な目に遭ったのだが、同情で採用しても良いだろう』と何処かで考えている人もおり、転職理由と言うより愚痴みたいな事を面接で言ってしまう人がいる。そんな理由ではなく『突発的に辞める事になったが、これを一種のチャンスだと思い』とピンチをチャンスに変えるポジティブな考えを持っている印象を出した方が良い。その為、有期雇用に変えられたと愚痴をこぼす事は面接ではしない事

 

 ちなみに俺が転職活動をしていると、その時に成長していたのが、コロナの影響によりリモートワークや非接触型のアプリを開発しているIT企業が目立っていた。そして営業職の場合、リモートなどの対面以外の需要が多い為、プレゼン能力やITツールの経験者が重宝されていた。

 

 実際、俺の同僚で今より給料の高い所に転職出来たのはさっきも述べたリモートワーク時に使えそうなスキルを持っている人達だった。その為、転職でスキルをアピールするのであれば、今の時代に求められるスキルに触れそうな経験を用意しておいた方が良いだろう。

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