うつ病で仕事を辞めたのに転職・再就職をして長く働けるようになる人ってどんな人?

 

「前の仕事でトラウマが出来、うつ病で働けない」

「再就職出来ても、うつ病がまた発症し、辞めてしまった」

「うつ病でも長期間働けるようになる為にはどうしたらいい?」

 

 前職の仕事や人間関係が原因でうつ病に追い込まれた人の中には、転職・再就職で苦労する人が大勢いると思います。しかしその場合、『うつ病で気が重い中、転職活動をしないといけない』『うつ病による退職理由を悪く思われない方法を考えないといけない』『更に再就職後、うつ病を発症させず、長く働き続けるよう努力しないといけない』など様々な課題を乗り越えないといけません。

 

 もしかしたら既に何度か退職し、早期退職や転職回数の多さに、再就職が絶望的な人もいるかもしれません。その為、うつ病を抱えながらも仕事が出来るようになる為には、具体的にどんな事をしないといけないのか?その辺を考えておく必要があります。

 

 うつ病で継続して働く事が出来るようになる為にはどんな事をしないといけないのか?ここでは実際にその手の人達を継続的に働けるようになるのをみてきた人材コンサルタントの先輩と、うつ病でその先輩に相談しに来ている後輩の2人の会話形式で、うつ病でも長く働ける方法について説明したいと思います。

 

うつ病の人が転職・再就職に成功する為に必要な第一歩

 

「先輩、助けて下さい。私、前職で上司や先輩達からミスする度にいじられて、それが原因でうつ病になり、会社から「休職手当なんて認めないから」と言われて辞めてしまいました。2,3ヶ月ほどの休職を経て、再度就職活動に取り掛かろうとしたのですが、そこでもまたうつ病を発症して、また退職してしまった状態です。もう早期退職して、転職回数も多くなったので、もう後がありません。一体どうやったら、うつ病の人でも長く働けるようになるのでしょうか?

 

「うつ病でも長く続ける為には主に4つの方法を俺は提示している。

1.自分は悪くないと開き直る方法

2.うつ病でも面接で悪く思われない方法

3.長く仕事を続けるためのコツ

4.ブラック企業ではない企業を見分ける方法

 

 うつ病になってしまった以上、「もう働きたくない」という気持ちを解消させなくてはならない。その為にも「もうどうでもいいや、よく考えれば俺は悪くないし、あんな企業なんてダメだ」と出来ればここまで開き直って、次のステップに進むような姿勢で臨むべきだと思っている。

 

 そもそも俺が担当した事があるうつ病の人達は「もう自分に自信がない」と言って、働く事に対し、拒絶反応を起こしている人が多いが、彼らの話をよくよく聞いてみると、会社側の対応に問題があるケースが多い。

 

 例えば仕事でミスをして、それが原因で辞めてしまった人の場合、確かに仕事でミス事は悪いけれど会社側はそんなミスが起こさないようちゃんと労働環境を整えておくような事をしていたか?という疑問が湧いてくる。というのも経営に支障をきたすような仕事をしていた場合、ミスを起こさないよう誰のチェックや、または確認作業をする事は当然のごとくやっている。俺の知っている優良企業なんて、取引先に発注する場合、具体的に何を発注し、何故発注するのか、その辺の整合性をコンピューターでチェックしたり、また上司が最終確認するようになっている。本来、失敗しないよう配慮するのが企業として当たり前の事なんだ。

 

 なのに最近の企業は人手不足や資金不足が原因でチェックを一人だけに任せている場合が多く、失敗したらその人の責任にして終わりにする企業が多くある。嫌な事を思い出されるかもしれないが、先輩がお前を叱った時、「なぜ?」とまでは訊いたかもしれないが、具体的にどうやって再発防止に努めるのか?その辺を重点に真剣に考えるような、または諭すような叱り方はしていたか?

 

 もし本気で仕事の質を上げたいのであれば、「何故こんな事が起こってしまったのか?」「皆はどうやって対応しているのか?」また「自分なりにどうやって解決するべきなのか?」その辺の事を聞いて、具体的な案を練り上げる。しかしダメな企業では「どうしてお前はいつもそうなんだ。」「どれだけ皆に迷惑をかけている」「俺ならこうする」など、具体的な案を練るのではなく、ただの愚痴や悪口を言うだけで言って、「給料を減らす」「罰を与える」など社員を苦しめておしまいというケースが多々ある。これでは問題は放置され、また同じ状態になった場合、また同じミスが起こるから、再発防止に真剣に取り組んでいない企業側にも問題があると言えるんだ。

 

 他にも進捗が遅れないように、常に週に1度でもミーティングを行い、皆の進捗具合を確かめるような事をしている。でないと作業の効率化や、新人が上の人のノウハウを盗む機会なんてほとんどないわけだからね。後、上司や同僚の報連相も欠かせないように、自分が当日行った作業についてはちゃんと記録に残るようにし、自分の作業を振り返る時間もちゃんと作るようにしているはず。つまり社員が成長する機会や、事前のミス防止、そして情報共有などリスク管理や人を育てる事をしっかりしているのが当たり前なんだ。

 

 お前が勤めていた企業っていうのはそういう事をちゃんとしていたか?お前に対し、冷たい対応や誹謗中傷を浴びさせるだけで終わっているだけなら、どちらかと言えばそんな企業から直ぐに離れられた事を良しと考えるべきだ。ではないと、お前はずっとそこで働いても安月給でずっと働く事になるし、多分の今の時代、IT化が進んで普通の作業だけでは生き残れないから、いずれ経営が悪化し、リストラ候補になっていたかもしれないな」

 

「先輩、確かに先輩の話を聞いていると、企業はそんな風に面倒見よく私に接していませんでしたが、本当に社員の面倒を良く見てくれる企業なんてあるのですか?

 

「お前は経験した事がないかもしれないが、実際、今の時代、ITの普及で人が普通にやっているルーチンワークだけでは生きていけない状態になっている。だからこそ、機械に負けない人間の発想力や、仕事の効率を上げていくような事をしていかないと生き残っていけない。他にもIT以外にもネットインフラも整いつつあるわけだから、企業の不正行為などネットを通じて内部告発する事が可能になったし、今は働き方に関しても注目が集まっているわけだから、社員をひどく扱う会社は直ぐにネットで挙げられてしまう。だから社員同士でアイデアを考えたり、コミュニケーションが良く、面倒見が良いなど風通しの良い環境を作る事が急務になっている。

 

 ただそういう正当法などをせず、逆にコストのかかる社員を切り捨てて利益を確保しようとする企業が増えているのも事実で、例えば厳しいノルマを課させて、達成出来なければ「この仕事は君に向いている仕事ではない。他のよそでやってみてはどうだ」と言って退職を進めたり、英検1級や難易度の高い資格を昇格の条件について、それを達成出来なかった場合、子会社にいってもらうなど、何かしら理由をつけて辞めさせるような事をしている。

 

 だから社員を大切にする、しないなど、企業によってどちらか一方に分かれる時代になりつつあるから、嫌な企業にあたるのも仕方がないし、逆に良い企業にあたるまで転職を繰り返すのも仕方のない時代にもなっている。だからこそ、前の職場で辛い事があっても、それは運が悪かったと考えて、更に開き直って「俺は悪くない。次行こう」と考えていけば、いずれ良い企業にあたるようになると思うぞ」

 

うつ病にならないようにする為には処世術を心得る

「先輩、そりゃ、何でもかんでも自分の責任だと思いつめれば、うつ病になってしまうかもしれませんし、会社側の問題があると思っても、だからと言って開き直りをして仕事が上手くいくのですか?どちらかと言えば性格的に悪くなって、更に邪険に扱われて、うつ病に追い込まれるようになると思うのですが?」

 

「正しく言いなおせば、社会に対する立ち振る舞いや、処世術について心得ていくべきだと俺は言いたい。というのもお前は会社をクビにされながらも未だに自分の方に非があると思っている。だから次の職場も同じように邪険に扱われるのでは?とそう思い込んでいる。しかしな、この世の中は真面目にやってても損をする場合だってある。

 

 仮にお前が仕事の出来る人間で真面目な人間だったとしよう。大手企業に入社した場合、恐らく始めのウチは同僚や上司から尊敬され重要な仕事を渡されたり、または昇格したりして良い待遇を得るようになるだろう。ところがある一定の年数が経つと、今まで親しかった同僚や上司も自分をライバル視するようになってくる。

 

 更には課長や部長職につくと自分の今までの仕事だけでなく、部下の管理も必要になってくる。時間は変わらないのに仕事の量が増え、更に下の面倒だけでなく、上からの指示も円滑にこなさないといけなくなってくる。そして大抵のその命令は「取引先からの要望が遅れている。でも締め切り日は変わらないし、うちらの責任になるから、何とかして」だったり、「取引先から完成品の仕様を変えてほしいって言われたから内容を見たけど、ほとんど作り直しになってしまう。でも締切日は変えないでね。変えたい場合、お前が取引先に言って説得してね。」などそんな無茶苦茶な要求ばかり言ってくる。そしてそんな無茶な要求により、現場からは無理だという声や愚痴しか上がらなくなるし、責任者であるお前は「無能だ」「ちゃんと管理が出来ていない」など影で悪口を言われるようになる。正に四面楚歌だ。

 

 こんな大変な業務を行っているのに、給料は頭打ちで上がらない。どちらかと言えば、取引先の接待料や宴会などで役職の高い人であるほど金がとられる為、金も無くなる上、自分の時間すら確保出来なくなってくる。こういう状況を改善する為、評価制度や組織体制の変更を求めるが、「誰がそんな事をするんだ」と言われて、一向に聞いてくれないし、どちらかと言えば、他の上司や管理職の考え方に反発するようになり、社内で対立を生み、孤立するようになってしまう。

 

 このように仕事が出来る人であっても、その分任せられる仕事が増えて、上や下の面倒を見て、落としどころを常に探ったり、その責任を取らないといけない。だから最近の若い人の中には「昇格したくない」と言って、一生ヒラのままで人生を終えようと考えている人もいるから、仕事の出来る人っていうのは要は仕事の出来ない人のツケを受け持つような役回りを自然を得るようになってしまうんだ」

 

「先輩、つまり何が言いたいのですか?」

 

「要は理想だと思える働き方をしても、仕事は辛いモノだという事を改めて言っているわけさ。何で仕事はこんなに辛いんだろう。って考える人がいるけど、頑張れば辛い場合もあるし、逆にゴマすりや、出来ないふりをしたり、手を抜いたりした方が楽って場合もある。要は頑張ったとしても報われないケースもあり、仕事は本来辛いモノである以上、その中で楽に作業をこなす事も大事だって事を言いたいんだ。

 

 実際、こういう評価制度というのは上司によって決まる。例えば残業に関して言えば、昔ならば「長く残業した方が良い」という考え方が多く、仕事を効率よくこなして定時に帰る人でも「上司より先に帰りやがった」と言って、悪い評価をつける場合がある。そうならない為にも、非効率でよいから、仕事をしたふりなどをして、上司より遅く帰る事もうつ病を発症しない上で大切な処世術だと言えるわけだから、正しさばかり固執せず、開き直るのも重要な立ち回りだという事も頭に入れておいた方が良いと言いたいんだ」

 

 

うつ病による退職理由、早期退職、転職回数の多さなどの面接での対策

「先輩、まぁ、私がうつ病にならない為にも、会社側にも問題がある。世の中はそういう理不尽なもんだと開き直るのも大事ですが、ただ私が転職活動をした際、面接官から「うつ病?」と眉にしわを寄せていたので、うつ病における退職理由は会社側から敬遠されると思われます。何かうまい言い訳はないでしょうか?」

 

「企業側の本音の部分に触れると、うつ病を発症した人は直ぐ休職するし、その間に傷病手当や休職手当などを出さないといけないから、生産性がない上、金まで取られるから採用したくないのが本音だ。その為、うつ病の再就職希望者はうつ病を隠して転職活動を行う。だが、まぁ、面接官もバカではない。恐らく「何で次の職を見つけるのに2,3ヶ月もかかっているの?」とブランク時間の理由を訊いたり、「前の仕事は何で辞めたの?」と退職理由について訊いたりする。次の職を見つけるまでに数か月のブランク期間がある人は、うつ病か、犯罪か、介護か、など仕事に集中出来ない個人的な事情があって辞める人の特徴でもあるから、その手の人材ではないかと探りを入れてくる。

 

 多分、前職が有名なブラック企業であるならば、うつ病を疑ってくるだろうし、そうでなくてもちゃんと正しい手順で辞めた人であれば、前職を何故辞め、そして次の職では前の職場になかった何かをしようと考えていて、何故転職するリスクを取ってでもそれをやろうとしたか、その熱意や理由についてはっきり言える。だから転職理由を考えるだけでも結構骨が折れるけど、もし俺が退職理由を言うのであれば、「次年度、私が次にする仕事は決まっていたのですが、社長が新しい実力のある人を採用し、私の仕事がなくなり、居づらくなって辞めました」と言うね。自分の実力に落ち度はないし、社長の勝手な判断だから誰も文句は言わない。そして社内からは新しい仕事を見つけてほしいと頼まれ、「前々から御社の仕事をやってみたいと思っており、これを機に転職しようと思いました。」と面接で言えれば何の問題もないと思える。要は何かしら自分の不都合がなく、かつ会社の方針に関して辞めた退職理由にした方が印象は悪くないし、納得しやすい内容だと言える」

 

「先輩、ならブランク期間への対応はどうすれば良いのですか?会社の方針で居場所がなくなっても、継続して仕事は続けられるので、ブランク期間なんて出来ないと思いますが?」

 

「ブランク期間の言い訳については、「当初、入ってみようと思っていた業界の仕事が、実際に転職した際に話した面接官の話によるとイメージが違ったので、更に踏み込んだ情報を得るべく、様々なセミナーや、その手の人と話して志望先を決めていました。」と言うね。まぁ、苦し言い訳かもしれないが、実際のその手の業界で働いた事が無いのであれば、ミスはしたくないし、分からない気持でもない。だから言うのであれば、勉強や再認識の為、と言えば一番印象の悪くない言い方になると思うぞ」

 

「では先輩、転職して直ぐ退職した理由につきましてはどのように説明しますか?流石に2回目の転職先を数か月で辞めたのは、飽き性か、こちらに何かしら問題があるようにしか見えないのですが?」

 

『求人内容と実際の契約内容が違った為』と俺は答えるね。お前はこの人材業界の仕組みを知らないと思うけど、最近人を集める為に魅力的に感じるような求人広告を出す企業が多くいるんだ。その為、求人内容は給料を高めに書いておきながら、実際の契約内容においては、基本給が低めで、契約後に「あの給与額は残業代40時間分込みの給与だ」と言われて、法律上問題のない水増しをして採用する事が多い。あと、もう1つの方法として、求人票には正社員と書いていながら実際に契約する時になると「先ずは3ヶ月の研修、つまり契約社員の状態で働いてから正社員にする」と言って、一向に正社員にしない求人詐欺もあるから、この手の求人詐欺に捕まり直ぐ退職したと言えば、納得いく理由へと繋がるだろう」

 

うつ病でも長く働き続ける為にはどうしたら良いのか?

「先輩、仮にその方法でブランク期間や転職回数が多い事を誤魔化せたとしても、就職後、うつ病を発症させず、長く働き続ける課題があります。一体どうしたら良いでしょうか?」

 

「正直なところ、うつ病の原因となるストレスを完全に取り払う事は出来ない。この場合、ストレスの原因となる仕事を前向きに考えるようにするか、理不尽な事があってもそれを忘れるほど楽しい事をするなどの2つのストレス発散法を身に着ける事しか個人的に知らない。

 

 1つのヒントとして例えばお前は3人のレンガ職人という話を聞いた事があるか。これは教会をレンガで建てるレンガ職人の話なんだけど、そこに3人のレンガ職人がいて、それぞれに旅人が「どんな仕事をしているのですか?」と訊くと、「見て分かんないのか、石を積んでいるんだよ。」と1人目は答えて、2人目は「家族を養う仕事をしている」と言って、そして最後の人は「歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ。多くの人の祝福を受け、悲しみをはらうんだ。素晴らしいだろう」と答えている。3人とも同じ作業なのに、それぞれが仕事の為、家族の為、世の中の為と仕事に対する考え方が違い、どちらかと言えば「どうせ働くのであれば、3人目のように人を喜ばせるように仕事をしたい」と考えてしまう。

 

 要は仕事は仕事であっても、それを楽しく感じる事は可能なんだ。実際、日本では「電球磨き」と言って、松下幸之助が電球を磨いている社員に「君が電球を磨いてくれるおかげで、夜も安心して帰れるし、部屋が明るいおかげで子供は親に本を読んでもらえて喜ぶ。君の仕事は皆を笑顔にする大切な仕事をしているんだよ」と、誰でも出来そうな仕事でも、それが如何に人の為に役立つのか、それを説く事をして、仕事に対する向き合い方について考えさせる話がある。

 

 そんなたとえ話でなくても、どんな仕事でも仕事の目標を達成して喜んだり、同じ業務でも如何に早く終わらせるか?もっと効率的に考えたり、夜遅くまで働いたらどう自分にご褒美を与えて1日の区切りをつけたりなど、仕事の合間でも喜ぶ事は沢山ある。実際、一番辛いとされるクレーム処理でも、クレーム内容を聞いていると、「こういう風に考える人がいるんだ」とか、「これは今後製品を改良する上で使えるぞ」など辛い業務でありながらクレーム対応をする人達はそういう風に辛い業務の中でも生きがいというモノを知っている。

 

 難しい話かもしれないが、お前も働く以上、ただ給料を稼ぐために働くのはダメだ。ビジネスである以上、客は何かしらお礼をしたくて、お礼の代わりにお金を渡す構成が出来上がっている。つまり何かしら欲しいモノ・サービスを俺達が提供している以上、客を喜ばせる何かをお前はしているはずなんだ。だからその辺の仕事の魅力を割り出して、楽しみを見出す事をしていけば、うつ病だって忘れていくはずさ。

 

 後はワークライフバランスを充実させたり、休日はしっかり休んで好きな事をしたり、辛い事があってもカラオケや映画などで忘れるようにするなど、趣味に没頭するのも良い。

 

 このように辛い仕事の中でも楽しみを見つけていく事が仕事を長続きさせていくコツになるから、今の例を参考にするなど、今までの自分の人生を振り返り、作業中に楽しいと思った事は何なのか?それを見つけ出して、そして実際にやって、試行錯誤していけば、お前のうつ病も次第に克服する事になるだろう

 

うつ病にならない為の転職・再就職の仕方

「先輩、色々とうつ病でも働けるためのアイデアを教えて頂きありがとうございます。しかしそれを実践してもブラック企業など労働環境が悪い企業に就職すれば意味がありません。何かホワイト企業やブラック企業を見抜く方法なんてないでしょうか?」

 

「今の時代、なかなかホワイト・ブラック企業を見抜くのは難しい。しかも企業というのは今は良くても、景気の悪化で簡単にブラック企業に変わってしまうから、社員を大事にする社長の下で働けるようになった方が良い。

 

 だからうつ病だと分かって採用する企業の方が良いし、その場合、『俺が社員の頃、うつ病と言う理由で落とされ続けたから、そんな酷い事をしない会社を作りたいと思い、起業した』というパターンで社長になった人が目立つ。だからうつ病専門の雇用サービスを請け負っている会社に就職した方が良いと思う。

 

 例えばお前の場合、離職してなかなか就職出来ない立場だから、少しずつ回復していくタイプの方が良いと思っている。だから就労支援サービスを利用して、1年かけて治していく方が良いと思うんだ。そして仕事が出来るようになって、就職活動をし、そして就職後もある程度支援してくれるサービスってモノがあるから、ミラトレなんて利用してみたらどうだ?

 

 要は就職するのではなく、長く就職したいのであれば、働く為に必要なスキル、そしてうつ病だと分かりつつ受け入れてくれる企業を探してくれる、そして就職した後もある程度支援してくれるサービスの方が良いと思うんだ。ミラトレの場合、その就職訓練、斡旋、就職後のサポートもしてくれるから、長く働き続けたいお前からすると丁度良いのでは?と思い、紹介してみようと思う。

 

 訓練では電話対応や簡単な書類整理方法について学び、そしてその後、どのようにアピールすればうつ病でも採用してくれるのか?、というより訓練を受けて『こんな事が出来ます』とめげずに頑張り続けた実績があれば良いと思うから採用されやすい。だから先ずは仕事が出来るように少しずつ出来る事を増やす事から始めてみれば良いと思う」

 

「先輩、確かに職業訓練は考えました。しかしそれで大丈夫ですかね?」

 

「とりあえず、何かしら理由をつけて動かなくなるほどうつ病が更に悪化させてしまう原因になってしまう。俺から言わせれば何度も良いからとりあえず体を動かす。だから先ず出来る事から始める。例えば、ミラトレの場合、具体的にどんなサービスをするのか?見学サービスもやっている。だから先ずそれに参加して、そして今後、自分の行く末を見極めるのも1つの手だと思うから、このまま離職期間を増やさない為にも、まず動いてみるところからやってみてはどうかと思うぞ」