『ガクチカ』と『自己PR』の違いとは?同じ内容でも評価される例

 

「ガクチカと自己PRの違いって何?どっちが大事なの?」

「自己PRとガクチカがどっちもバイトで同じネタでかぶる」

「自己PRとガクチカと一貫性がない上、両方聞かれる」

 

 就職活動をしているとガクチカと自己PRの2つをアピールしないといけない事が分かり『2つも異なるエピソードなど用意出来ない』と嘆く人もいる筈です。

 

 その為、就活生の中には『ガクチカと自己PRがどっちもサークルでも大丈夫?』または『両方バイト』など同じネタでガクチカと自己PRを作り上げる人がいます。

 

 果たして同じネタで大丈夫なのか?と不安に感じる人もいると思いますが、世の中には同じ内容でも大手から内定を取る人がいます。

 

 その人達は具体的にどうやったのか?ここではガクチカや自己PRの違いを理解し、結果、同じ内容でも内定を取る事が出来た現役就活生によるガクチカや自己PRが同じ内容でも乗り越える方法について説明したいと思います。

 

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ガクチカと自己PRの違いを理解していないせいで苦労する就活生の例

 俺は現在就職活動に望んでいる就活生だが、エントリーシートに書くべきガクチカと自己PRに手間取っている。

 

 というのも俺の場合、実は面接まで進んでいて、そこでエントリーシートに関して面接官から質問されるのだが

ガクチカと自己PRの内容一緒じゃない?

 

 と言われてしまった。

 

 事実、俺がエントリーシートに書いた内容は居酒屋でのアルバイト経験で『売上を上げた事』と『一生懸命頑張った』内容の2つに分けてエントリーシートを提出した。

 

 だからガクチカと自己PRの内容はどちらもバイトの話で、同じ内容であるが故に、面接での評価が下がった、と思えた。

 

 事実、その後、不採用通知をもらい、どうもガクチカと自己PRの内容を違う内容にしないと内定が取れないのでは?という疑問にぶち当たった。

 

ガクチカと自己PRが同じではないのに不採用になる就活生の例

 

 だからてっきり『ではガクチカと自己PRを違う内容にすれば受かるのでは?』と思ったのだが、俺の友達の場合、ガクチカはバイトの話で、自己PRはサークル活動の話にして就活に臨んでおり、俺以上に成果を上げていると思っていた。

 

 しかし結果は俺と同様無い内定状態。

 

 その辺の原因について友達と確認したのだが、どうも面接官から

『”バイト先の売上を倍にした”、”学園祭の来客数を倍にした”の話って活動先が違うだけで売上や成果を改善したという意味では同じ話だよね?』

 

 と言われてしまった。

 

 とこのようにバイトとサークル活動と別の話なのに同じ内容だと評価されてしまった為、どうも就活を乗り越える為にはガクチカと自己PRの違いについて理解しないといけないようだ。

 

 この2つの違いをどのように理解すれば良いのか?俺はその対策として実際にキャリアコンサルタントとして働いている先輩社員がいたので、面接の裏側を知る人物からガクチカと自己PRをどのように解釈し、エントリーシートを書き上げれば良いのか?そのコツについて聞いてみたので紹介してみたいと思う。

 

なぜ就活では『ガクチカ』と『自己PR』両方聞かれるのか?

 

「と言うわけなんです。先輩、正直、ガクチカと自己PRの内容が同じで、その違いを見出さないと、内定が取れないと思っています。それ故に、具体的にどんな内容にすれば、内定が取りやすくなるのか教えていただけませんか?」

 

「その質問に答える為には、まず企業がどんな人材を求めているのか?その視点を語らないとどのようにアピールすれば良いのか?理解するのは難しい。

 

 まず企業と言うのは、まぁ、色んな理由もあるが、主に『実力の高い就活生』と『自分達の業務との相性が良さ』この2つの特性を兼ね備えている就活先が欲しいと思っている。

 

 実力の高さは分かるかもしれないが、相性の良さと言われるとなかなかイメージし辛いだろう。

 

 就活では就職してから3年以内に辞める人が後を絶たない。特にその理由が企業とのミスマッチと言われていて

『折角3年かけて育てたのに、戦力になる前に辞められてはそれまでのコストと時間が無駄になる』

 

 と、出来る事なら採用する前にミスマッチが起きそうな就活生は採用しない方針を立てている。

 

 だから仮に東大出身でハイスペックな就活生が応募してきても『なぜこの仕事をしたいのか?』その理由を念入りに深掘りして就活生との相性について確認してくる。

 

 そんな折角就職した会社を『合わない』という理由で辞めるのか?と思うかもしれないが、典型的な例としてインフラ業界の例がある。

 

 インフラ業界と言えば鉄道や電気、水道等のインフラ業務を言っていて、その業務は大抵毎日自分達のシステムが正しく機能してるかどうか確認するチェック業務を中心に行う。つまり車両点検や運行状況、ならびにトラブル対応をするから、同じような仕事を毎日行わないといけない。

 

 だからインフラ業界に向いている人は責任感の高い人だと言われていて、例えば体育会系で決まった作業を毎日真剣に取り組んだり、自分の体調管理も気を付けないといけない。となると新しい事に挑戦したり、何か企画など作り上げたい人からすると不向きな業界と言える。

 

 その手の不向きの業界に就職すると例え東大生であっても、毎日のチェック業務に飽き飽きしてしまったり、駅員の場合、酔っ払いやDQNなどの会いたくない人達への対応を毎日しないといけない。おまけに先輩からは

『1秒の遅れが人々の生活、例えば商談に間に合わなかったり、緊急措置が必要なのに間に合わなかったりなど、人の人生を狂わす事があるんだ!だからもお前も1秒の狂いも出ないよう頑張るんだぞ!

 

 など強い使命感が求めさせられる

 

 その手のプレッシャーに耐え切れず、東大生でも音を上げて別業界に転職する人もいるし、今のは鉄道会社の例だったが、他にも電力、ガス、水道などインフラ整備に関わる人達は日々の生活を守る為に、毎日徹底した管理業務を行い為、新しい仕事に挑戦したい人からすると向いていない

 

 さて話は戻すが、ガクチカと自己PR、同じ内容でも大丈夫か?という問いだが、同じでもOKだ。

 

 というのも面接官は実力の高さと相性の良さ、この2つをチェックしているわけだから、例え同じバイトの話でもこの2つが理解出来るようなでれば問題ないから、もし同じ内容だと懸念しているのでこの2つ違いを言い表すアピールにすれば良い」

 

ガクチカと自己PRが同じネタなのに評価される例

 

「先輩、そう言いますが、結局のところ、私が面接をしている時に『ガクチカと自己PRの内容が同じだよね?』と言われた身なので、結局、違う内容でなければ評価されないのかな?と思われます。ですので先輩の知る限り、同じ内容であっても評価される例ってどんなモノがありますか?」

 

「1つのヒントとして評価されないガクチカと自己PRの特徴として一貫性がないと面接官の間で言われている。

 

 例えば自己PRでは『主体性がある』と言っておきながら、ガクチカでは『他人の意見を踏まえながら企画を立てた』と矛盾した内容になっていたり、『継続力がある』と言っておきながら、志望動機には『色んな事に挑戦したい』と書いていたりと、一貫性に欠けるアピールをしている就活生を結構見かける。

 

 まぁ、折角アピールしているのにガクチカと自己PRの内容が矛盾していたら

『君はちゃんと正しく書いているの?』

 

 と疑われてしまう。

 

 だからガクチカと自己PRを書くのであれば整合性のある内容にしないといけない。

 

 例えば今のインフラ業界の場合、俺が知っている例としてガクチカと自己PRどちらもボランティア活動にしたモノがある。

 

 例えばガクチカには避難や災害対策の為に努力した事を書く。

 

 ガクチカの場合、成果を上げる為にどんな課題があり、その為にどんな事をしたのか?具体的に書いた方が良く、例えば被災後のインフラの立て直しまでの生活が課題であれば、復旧するまでの間の缶詰や生活用品などを一軒ずつ配布したり、瓦礫拾いなどして復旧に支障のある障害物を取り除いたりなど生活再建に必要までの段取りについて具体的に書ければ信ぴょう性が出る。

 

 んで自己PRの場合だが、ここでは人々を守る為の使命感と『なぜ頑張ったのか?』その動機について触れるエピソードを書いた方が良い。

 

 さっきインフラ業界では使命感を持って働く人が頑張っていると話したが、その手の仕事をなぜ一生懸命長く続けられたのか?その動機について面接官は関心を持つだろうから、台風や地震などで被災する人達をほっとけなかったとか、生活再建までの労力が大きく、そんな人達の為に何か力になれる事はないか?と頑張ったエピソードにしている人がいた。

 

 被災している人限定のエピソードと思うかもしれないが、日本の場合、2019年に台風15号や19号によって、関東の電力が一気に途絶える問題が起きた。前のは鉄道だったが電力もインフラの1つで、そんな日々当たり前に使っている電力が1つの災害によって途絶え、大勢の人達の生活を脅かす事に危機感を抱き、その手の業界に興味を持った理由を話せれば良い。

 

 このようにガクチカや自己PRが同じボランティア活動でも『実際にやってあげた成果』『苦労して続けられた動機』と分けて書けば良い」

 

ガクチカと自己PRが同じバイトでも内定を取れる書き方

 

「先輩、今の例でなぜ同じでも問題ないのか?その理由について理解出来ましたが、正直、イメージし辛くて、出来ればボランティア活動よりも営業やバイトなど参考にしやすい例として何かないでしょうか?」

 

「なら営業を志望する場合、ガクチカ・自己PR、双方バイトの話をして内定を取った就活生の例を紹介しよう。

 

 営業を志望し、内定を取りたいのであれば営業のノウハウを心得ている経験を述べるべきだ。

 

 例えば居酒屋のバイトの場合、ビール業界や食品業界などの営業が訪問して色々な提案をしてくる事がある。

 

 実際、営業の場合、①アプローチ、②プレゼンテーション、③クロージング、④フォローアップというのがあるのだが、まぁ、①相手とコンタクトを取り、②商品提案を行い、③契約成立までの交渉をし、④契約成立後のアフターフォローを行う流れになっている。

 

 だからお前は『その現場に立ち会う機会があった』と言って、

『バイト先では電話受付を担当し、提案営業の常とう句を何度も聞きました』

『実際に訪問営業しにきた営業マンの提案を聞いた』

 

 などバイト先で営業のノウハウを学ぶ機会があり、それを手伝ったと話せれば良い。

 

 んで自己PRの場合だが、これは営業の仕事の魅力について語った方が良い。例えば

『もともと仕事はお金を稼ぐ事だと思っていたのですが、営業の人の話を聞いて、顧客のニーズを分析し、居酒屋を運営するのに最適な提案をして、お礼としてお金を貰う、そんな働き方があると知り、営業の仕事に魅力を感じました』

 

 という言い方が出来れば良い。

 

 このようにガクチカでは営業のノウハウを実践した経験、そして自己PRでは営業で頑張っている人の姿勢に魅力を感じた、話が出来れば良い。んで志望動機には『憧れました』『その為、御社ではこんな風に働いてみたいです』と言えれば良い。

 

居酒屋のバイト経験をガクチカと自己PRに書いて成功した就活生の例

 実際、就活生の中には売上を上げる事をアピールする人もいるのだが、今回のコロナの影響で閉店せざる得なくなっている居酒屋も多くあるから『立て直し』をアピールする就活生が結構いる。

 

 例えば今まで来客対応型の店舗運営をしていた居酒屋があったのだが、コロナの影響で客足が途絶え、客に来て貰うのではなく、宅配で稼ぐスタイルに変える必要があった。

 

 しかし店長はUberEatsなどの宅配系のITシステムを導入する為のIT知識が無く、営業担当者に聞くと導入に50万かかると言われ、断念していた。しかしその就活生は店長から頼まれ、アルバイターだがITシステムの営業担当者と相談し、ITシステム導入時に政府から補助金が出る事、ならびにITシステムを導入する際、営業のサポートがある事と、セミナーがある事を知り、設置方法だけでなく、導入方法も学ぶ機会があったとアピールした。

 

 んでついでにUberEatsなどの宅配システムを導入した後、検索で自分達の店に注文が入りやすくする為に検索順位が上になるよう地元名を入れたり、地元で人気でかつ予約がいっぱいの商品を調べて、二番煎じの商品を狙い、自分達の商品を注文されやすくした、とガクチカに書いて店舗を立て直した話をした。

 

 そして自己PRではITシステムの営業担当者がただ宅配システムを押し売りするのではなく、どうやったら居酒屋が今までと同じように運営出来るのか?売るのではなく生き残りを視野に入れた提案をして、金を稼ぐのではなく、店舗運営を手伝う働き方があるという事を知り、そんな稼ぐのではなく助ける事を主体としたビジネス提案が出来る営業マンになりたいです、と言えば良い。

 

 ここで大事なのはガクチカと自己PRが同じ話でも、2つ合わせて1+1が2ではなく、3や4になるような相乗効果を生む話が出来れば良い。

 

マックのバイト経験をガクチカと自己PRに書いて成功した就活生の例

 

 また今のはシステム導入に関するガクチカ・自己PRの話だったが、他にも従業員の定着率を改善した話もある。

 

 例えば就活生の中にはガクチカにはマックのアルバイトで成果を上げた話をして、自己PRには徹底力をアピールした人がいた。

 

 例えばマックの売上をあげる方法として、店舗に設置しているアンケート内容を参考に方針を決めたりする所がある。それはクレームの対処や他店と比較して接客のあり方を見直すなどするのだが、そんな大量の分析についてその就活生は大学の卒論も兼ねて、アンケート分析や他店の差別化についてまとめたレポートを店長に提出し、結果、店舗の売上が前月より1%高くなった話をした。

 

 そして自己PRではマックの場合、覚える事が多いから、マニュアル作成し、新人でも仕事が出来るようにした、という話も通じる。

 

 実際、マックでバイトをしていると接客態度(営業スマイル、客への対応、謝り方)とか、手の洗い方、調理機の温度、捨てるまでの時間、店舗内の在庫の期限確認の徹底、掃除の手順、バーガーの包み方、ポテトMのグラム数、塩の振り方はトリプルアーチ、ソフトクリームは3巻きで仕上げるなど覚える事が沢山ある為、画像付きで手順書を作成するだけで進捗スピードが変わってくる。

 

 んで結論として新人の人がマニュアルを見て判断出来る様になった為、従業員の定着率があがり、人手不足で繁忙期の回転率が悪かったのが改善された。という話が出来れば良い。

 

 どちらもマックのバイトの話だがITシステムの活用法、マーケティング、人材管理と差別化している。だから新しい事に挑戦したり、コロナによる環境の変化があっても対応出来る『柔軟性』『成長力』があると書けば良い。

 

 まぁ、ガクチカや自己PRが同じバイトでもアプローチの仕方を変えられれば幅広く対応出来る就活生と見てくれるから、もしバイトしかないのであれば、上記のように店舗運営に関する戦略について調べて『それを実践しました』みたいなアピールをすれば良い。

 

ガクチカと自己PRが同じ内容でも評価してくれる企業の見つけ方

「先輩、色々とガクチカが自己PRの違いについて説明していただきありがとうございます。ただ結局アピール内容を練りなおさないといけないなどやる事が多そうです。正直、バイトの話も良いですが、資格取得に失敗してアピールするモノがないパターンもあれば良いのですが、そんな都合の良いモノなんてありませんよね?」

 

「そうでもない。実際、簿記試験に落ちて何もアピールするものが無いにもかかわらず大手から内定を取った人もいるし、学生時代に遊んでばかりだったのに成功した人もいる。

 

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『大学3年で就活何もしてない24卒です。どうしたら良い?』 『大学4年でもう10月。就活何もしてない。どうしよう』 『就活で何もしていないのにやばい』  学生時代に何もしていないせいで就活自体していない人もいるかと思われま...

 

 上記のように不利な状況下から内定を取る方法を模索する就活生もいる。

 

 それに同じ内容でも成功する確率って俺の主観だが五分五分だと思っている。

 

 正直、面接官の間ではガクチカと自己PRの違いを理解してなく、ただ仕事で役立ちそうな経験を書いていれば評価する人達も結構いて、同じじゃないとダメと考えている面接官もいる。

 

 だから頑張ってガクチカと自己PRを書き直しても、ガクチカと自己PRが同じ内容だと評価されない面接官にあたり、努力が無駄になる事もある。

 

 だから就活生の間では同じ内容でも評価してもらえるようリクナビのような応募型就活サイトではなく、OfferBoxのようなスカウト型就活サイトに切り替えて就活に臨む人が増えている。

 

 要はガクチカと自己PRが同じ内容でも評価してもらえる確率を上げる為、自分のプロフィールを見てから評価してくれる企業を見つけるやり方が人気になっている。

 

 特にこのスカウト型就活サイトと言うのは、応募型とは違い、事前に自分に載せた内容を見て、そして評価してくれたらオファーを出してくれるスタイルになっている。

 

 リクナビの場合だと面接前に業界分析してガクチカや自己PRをまとめるけど、同じ内容だからという理由で、その時点で不採用にする面接官が結構いる。

 

 だからそんな面接官に会わないようにする為に事前に自分のアピール内容を公開出来るスカウト型就活サイトを利用する。

 

 まぁ、他にも学歴や性別で差別しない企業を見つける為・・・という理由があるけど、今の時代、人手不足の影響から企業側が就活生に声をかけるスタイルが主流になりつつある。

 

 だから大手のスカウトも行っていて、今募集を行っていて、かつ自分のガクチカや自己PRを評価してくれる企業は何処なのか?を向こうから教えてくれるスタイルになっているから、これから新しく志望先を見つけるのであればこちらの方が手っ取り早いぞ」