趣味欄で伝えること
珍しい趣味を探す必要はありません。名称だけで終わらせず、頻度、続け方、工夫、人との関わりを一つ添えると本人らしい説明になります。
- 名称何をするか
- 頻度どのくらいか
- 工夫どう楽しむか
- 会話聞かれて答えられるか

「趣味がゲームしかない」「特技と言えるものがない」と悩む就活生は、空欄を埋めるために立派な活動を探しがちです。しかし、趣味欄は受賞歴を競う場所ではありません。読書、料理、動画鑑賞、散歩でも、本人の言葉で具体的に説明できれば会話の入口になります。
まず趣味と特技の違い、共通の書き方、短い例文を確認します。アニメ・ゲームやスポーツ観戦は、専用ページで詳しい言い換えと回答例を見られます。
ESの趣味・特技と自己PRは役割が違う
| 欄 | 主な役割 | 書き方 |
|---|---|---|
| 趣味 | 興味、日常の過ごし方、会話の入口 | 内容+頻度+楽しみ方 |
| 特技 | 繰り返しできること、得意な行動 | できること+具体例 |
| 自己PR | 仕事で再現できる強みの説明 | 強み+根拠+応募先での活用 |
厚生労働省のマイジョブ・カードでは、学生向け補助シートやエントリーシートの様式が公開され、価値観、趣味、特技、興味・関心と、仕事に生かせる強みを分けて整理できます。趣味をそのまま強みに決めつけず、経験を振り返る材料として使うのが安全です。
| 趣味欄で十分 | 自己PRへ広げられる |
|---|---|
| 週末に料理をする | 献立と予算を決め、家族分を継続して作る |
| アニメを見る | 作品の背景を調べ、感想を記録している |
| ランニング | 目標を決め、記録を見て練習を調整する |
趣味・特技を30秒で書くテンプレート
趣味欄は長い自己PRにせず、次の三つを一文か二文にまとめます。
- 何をしているか:趣味・特技の名称。
- どのくらいか:頻度、期間、対象。
- どう楽しむか:工夫、視点、人との関わり。
私の趣味は料理です。週に3回、冷蔵庫にある食材と予算を確認して家族の夕食を作っています。手順を短くする工夫を考えることが好きです。
頻度や期間は、事実として答えられる範囲だけを書きます。「毎日」「10年間」などを印象のために足すと、面接の会話で不自然になります。
- 最近その趣味をしたのはいつか。
- 始めたきっかけは何か。
- 初心者の頃と今で変わったことは何か。
- 人へおすすめするなら何を伝えるか。
- 応募先の仕事へ無理なくつながる行動はあるか。
趣味別の短い例文
読書
趣味は読書です。月に2冊ほど、経済小説とノンフィクションを読み、気になった考えをメモしています。異なる立場から物事を見るきっかけになっています。
料理
趣味は料理です。週末に家族の希望と予算を聞き、主菜と副菜を作っています。段取りを考え、同時に仕上げる工程を工夫しています。
散歩・街歩き
趣味は街歩きです。月に2回、降りたことのない駅から歩き、商店や公共施設を地図に記録しています。地域ごとの暮らしの違いを見ることが好きです。
アニメ・ゲーム
作品名を並べるだけでなく、選び方、楽しみ方、交流や記録などを一つ添えます。詳しい例文はアニメ鑑賞・ゲーム趣味の言い換え方で確認できます。
スポーツ観戦
応援するチーム名だけではなく、戦術を見る、記録を比べる、友人と観戦を企画するなど、本人の行動を添えます。詳しくはスポーツ観戦を趣味欄へ書く方法へ進んでください。
「趣味がない」と言う子どもへの聞き方
趣味を「長年続けた立派な活動」と考えると、本人は何もないと答えます。休日に時間を使うこと、よく検索すること、友人から聞かれることの順に尋ねると、材料が見つかりやすくなります。
- 最近、お金や時間を使ったものは何か。
- 動画やSNSでよく見るテーマは何か。
- 友人へ説明できることは何か。
- 苦にならず繰り返せることは何か。
それでも思いつかない場合、趣味欄だけに時間を使いすぎないことも大切です。企業指定の必須欄なら短く事実を書き、志望動機や自己PRの準備を先へ進めます。
第三者へ相談する前の判断
趣味欄だけでなく、応募書類全体を見てもらいたいときへ
趣味欄が一文にまとまるなら外部支援は不要です。自己PRや志望動機との一貫性まで分からない場合だけ、相談先の違いを比較します。
支援方法を比較するとよい人
- 趣味欄は書けたが自己PRとの重複が分からない
- 応募書類全体の一貫性を第三者に確認してほしい
- 本人が自分の言葉で相談内容を説明できる
今は使わなくてよい人
- 趣味+頻度+工夫を一文にできる
- 大学の添削で十分に確認できる
- 趣味欄だけを理由にサービスへ登録しようとしている
避けたい趣味の書き方
- 「読書」「音楽鑑賞」だけで具体性がない。
- 応募先に合わせて、経験のない趣味を作る。
- 趣味から「継続力」「コミュニケーション力」へ急に飛ぶ。
- 他人や作品を強く否定し、こだわりを示そうとする。
- 健康、賭け事、政治・宗教など、説明に配慮が必要な話を無理に入れる。
親は代筆せず、具体化の質問をする
親御さんが「その趣味では印象が悪い」と否定すると、本人は本音を隠し、面接で説明できない趣味へ置き換えがちです。まず「どこが面白い?」「誰かに勧めるなら?」と聞き、本人の言葉を短く残してください。
自己PR全体が作れない時は、ESを書けない時の親の関わり方、経験そのものが見つからない時はガクチカを整理する手順を先に使います。
第三者に添削してもらう目安
締切まで3日以内、親子で直すたびに文章が別人のようになる、面接で答えられない場合は、大学のキャリアセンターや公的支援へ持ち込みます。趣味欄だけではなく、応募書類全体の一貫性を見てもらってください。