『大卒フリーターから正社員になった体験談なんてない?』
『大卒フリーターの女だけどアルバイトから正社員になる方法なんてない?』
『大卒フリーターの末路がやばい。就職したい!』
など大卒フリーターが正社員就職を目指す場合、何をすべきなのか分からず、迷われると思われます。事実、仮にバイト歴をアピールしても『その経験が何の役に立つの?』と言われたり、『なぜ大卒フリーターになったの?』と今日まで職歴なしになっていた理由も答えなければならず、大卒フリーターになった経緯とそれまでの経験で勝負しなければなりません。
そして仮にアピール内容の課題を克服しても、世の中にはブラック企業が存在している為、就職先の選定方法も心得なければなりません。このように大卒フリーターが就職に成功する為には大卒フリーターになった言い訳や、志望先の選定、そしてその企業に就職するなどのアピールの仕方が必要になります。
世の中には自分と同じ大卒フリーターでありながら優良企業に就職する人が存在し、その人は具体的にどうやって内定を勝ち取ったのか?
ここでは実際に大卒フリーターである後輩と、現在面接官としても働いている元大卒フリーターの先輩社員、2人の会話形式で大卒フリーターが優良企業に就職する為のノウハウについて紹介しております。
大卒フリーターが正社員就職で成功する為にはどうすれば良いのか?
俺は大卒フリーターで就職活動中の身だ。しかし現在、失敗続きでどう就活に取り組めば良いのか迷っている。主な失敗原因は『なぜ大学卒業してから何処にも就職していないの?』と職歴なしの点について聞かれてしまうからだ。
俺の場合、新卒採用で第一志望に受からず、ふてくされて卒業してしまい、メンタルも弱く、大事な時期に勝負を投げ出す人間として見られる。
更に就職活動していると親切?な面接官と何人か会うのだがブランク期間が長いと『精神科や刑務所にいたのでは?』と思われ、採用したくない人達との区別がしづらい、と言われ、大卒フリーターの就職が如何に難しい事なのか痛感した。
だから大卒フリーターの就職は諦め、このままバイト生活も良いかと思っていたが、第二新卒を利用して正社員就職する元バイト仲間や、30歳以上になってからバイトに受からなくなる先輩や、コロナの影響で下っ端が切り捨てられる現場も目の当たりにし『やはり正社員で働くしかないよな』と考えるようになる。
しかし大卒フリーターの肩書が足枷になる為、正社員就職で成功する為には
1,大卒フリーターになってしまった言い訳を言えるようにする
2,大卒フリーターなのに採用したい魅力的なアピールを用意する
3,大卒フリーターを採用しても良いと思っている優良企業を見つける
この3点を何が何でも身に着けなければならない。しかしどうやれば良いのか分からない。しかし俺の運の良い所は知り合いに同じ境遇で内定を取り、かつ現在、大手人材派遣会社で働いている人がいる為、面接の裏側や成功している人の情報を入手する上でも、その先輩に会ってみる事にしてみた。
大卒フリーターの肩書を悪く思われない言い方とは?
「というわけで、大卒フリーターとして就職活動をしても今日まで大卒フリーターとして働いてた理由や、優良企業の選定、ならびにその企業に就職する方法が思いつかずに困っています。先輩は大手人材派遣会社に勤めていて、数多くの就職成功者を見てきたと思います。先輩の視点で大卒フリーターなのに優良企業に就職出来る人ってどんな事をしているのか教えていただけませんか?」
「まず俺個人の見解として『大卒フリーター=働けない人』と思われている印象を払拭させたいのであれば、言い訳はしてはいけない。
色々と大卒フリーターなのに採用される人を見てきたが、やっぱり言い訳せずに、これから社会人になるのだから、どんな不況でも乗り越えようとする意気込みがあると印象が変わる。
人には大卒フリーターになったやむ得ない事情もあるのだろうが、言い訳ばかりしている人を採用すると今度は採用先の商品や社員に問題ありと言い訳ばかりし、社内の雰囲気を悪くする。だから面接官の中には

『不利な状況でも言い訳せず、成果をあげる為にはどうするべきか?と考えられる人が欲しい。だから大卒フリーターの境遇を悪く思わず、その経験をどう生かせば良いのか、またどのように乗り越えようとしているのか?前向きな姿勢が感じられる人を紹介してくれ』
と要望してくる企業が多い。だから大卒フリーターとして成功したいのであれば、大卒フリーターになってしまった原因と再発防止は少なからず語れるようになる事が重要だ」
誰でも出来る大卒フリーターになってしまった言い訳とは
「しかし先輩、私の場合、新卒採用で失敗し、そのまま卒業してしまった身です。メンタルも弱いですし、成果をあげる為の段取りも心得ていない人間と思われます。こんな人間がどうやってダメな部分をアピールしつつ、もう二度としないと思えるアピールはどうやれば出来ますか?」
「俺の知っている例だが、

『お金目的で就職先を選んでいたのが大卒フリーターになってしまった大きな要因だと見ております。新卒時では給料や福利厚生などで志望先を選んでおり、それが面接でも伝わり、新卒で失敗した原因だと思っています。
ビジネスは収益を稼ぐ必要性はありますが、本来、お客様が喜ぶ提案があってこそ成り立つモノだと思っております。それ故、仕事をする上では自分で考え、提案する仕事に就きたいと思い、現在、提案営業職を中心に志望しております』
と、アピールしているのを見たね。要は新卒で失敗した理由と、その理由に紐づく再発防止が分かる言い方を用意出来れば良い。
今回の場合、お金目的の就活から、客先への貢献へマインドが変わり、その気持ちに答えられる仕事に就きたいと思っております。という言い方をしている。だからもし大卒フリーターをネガティブな視点で捉える面接官に会ってしまった場合『考え方が変わった』と働く事に対する考え方の変化をアピールすれば良いと思うぞ」
大卒フリーターでも採用したいと思う優良企業とは?
「なるほど、要は新卒時は『給料はいくらですか?』と年収ばかり気にしてそれが面接官に伝わって落ちていたのだと思っています、と言えば良いのですね。となると、次は優良企業の選定です。具体的にどうやって優良企業を見つければ良いのでしょうか?」
「俺個人としてオススメなのは研修制度や大卒フリーターを一人前に育てた事がある企業に就職した方が良い。やはりバイトとは違い、新しく仕事を覚えるのだから、その手の人を採用し、育て上げた実績のある企業に就職するべきだと思っている。
しかも大卒フリーターとなると年齢的に高いから『こんな人の下で働きたくない』と思われ、部下が退職したり、または年上年下の年齢問題に遭遇するから働きづらい。
だから大卒フリーターとして長く働きたいのであれば、訪問営業など部下などを持たず社員一人の力で成果を出せる企業を中心に受けてみると良い」
大卒フリーターを使い捨てにするブラック企業を見分けるには?
「まぁ、確かにこれから働きだす身としては、1から学びなおせる環境に身を置くのが一番ですよね。ただ先輩、1つ気になるのですが、ブラック企業ってどうやって見分ければ良いのですか?」
「俺の見解としてブラック企業の特徴というのは社員を低賃金で働かせたり、またサービス残業や罰金刑など出来る限り人件費を抑える・搾取する会社と言っても良い。
だからその手のブラック企業の特徴として他の企業に負けない強みみたいなモノがないから、面接で『御社の商品の魅力を教えてください』と聞いてみると分かる。
もしその回答が『お客様の視点に立って最適な提案をする』『熱意を伝える』と抽象的な返答しかしなければ、提案する際、自社の強みをアピール出来るモノがないと判断し、提案を日頃から具体的にしていない企業だというのが分かる。
一方で優良企業の場合、面接官は『弊社では○○という商品を扱っていてね。これって○○で役立つんだ』と、商品をどのように扱えばお客さんの生活や仕事にプラスになるのか?具体的に言えるはずだ。
社員の給料や福利厚生、ならびに教育に力を入れられる企業というのは売れる商品を扱っていて、その利益を社員の育成や労働環境にあてている会社と言っても良い。だからライバルに負けない何かしらの強みを持っていて、志望先の良し悪しを判断したいのであれば、志望先の強みを聞いてみるのも良いと思うぞ」
大卒フリーターでも採用したいと思えるアピールとは?
「先輩、とりあえずブラック企業の見分け方や、私が就職すべき会社の特徴について何となくですが、分かりました。ただやっぱり、その企業に就職しなければ意味がありません。こんな大卒フリーターでも採用されるアピールなんてどんなのがあるのでしょうか?」
「こればかりは学生時代、または卒業後に頑張った事次第で変わってくる。実際、これは俺の体験談だが、大学卒業後、居酒屋のバイトで内定を取る事が出来た。
たかが居酒屋のバイト程度、と思うかもしれないが、確かにそのままでは内定を取る事が出来ない。実際、俺が当時、面接に臨むと大卒フリーターだと分かった瞬間、面接官から笑顔が消える事が何度もあった。俺個人として、大卒フリーターが就職で成功する為には面接前に大卒フリーターだと知らせた上で臨んだ方が良い」
「そんな事前に知らせる方法なんてあるのですか?」
「例えば世の中にはスカウト型就活サイトと言って、俺はこれに結構助けられた。例えばこの手のスカウト型はリクナビのような応募型とは違い、事前に自分のプロフィールを載せて、その内容に関心を持った企業がオファーを出してくれるスカウト型になっている。要は大卒フリーターだと事前に知らせると向こうから採用される余地のある企業を教えてくれるから、空振りしにくい。
だから大卒フリーターだと面接で知られて門前払いされるより、大卒フリーターだと知った上でオファーを出してくれるタイプの方が面接で成功しやすい。この手の大卒フリーターでも採用しようと思う企業はブラック企業か、大卒フリーターを育て上げた事がある実績持ちのいずれかになるからな」
「なるほど確かに就活では大卒フリーターだけでなく、低学歴だったり、女だったりなど、学歴や性別で差別される事が良くありますからね。面接前に事前に知らせる仕組みは学歴フィルターなどの被害を避ける上でも役立つかもしれませんね」
「話は戻すが、では大卒フリーターの立場でどんなアピールをすれば内定を取れるようになるのか?についてだが、俺の場合、居酒屋のバイト経験の活かし方を知っている企業を見つける、が答えだった。
俺の場合、大卒フリーターとして居酒屋のバイトで食いつないできた身だが、その居酒屋でのアルバイト経験に興味を持った通信端末を扱っているIT企業からオファーがあり、まぁ、ITの知識のない俺がなぜ?と思い、会ってみる事にした。
そして会ってくれた担当者の方の話によると、その通信端末と言うのはWi-Fiや、国際端末のクレジットカード専用のモノで、居酒屋と言うのは日本独自の文化である為、外国人観光客が多く、彼らが利用しているWi-Fiやクレジット端末決済を用意していない居酒屋が結構ある。
そんな所に目を付けたIT企業が、居酒屋向けに自分達のIT端末を卸す事が出来る材を探していると面接で聞いて、事実、俺はWi-Fi端末やクレジット端末の扱い方だけでなく、外国人の呼び込む為にどういう風にアプローチするべきか?店長に提案出来る人材かどうかも面接で確認され、まぁ、居酒屋でのバイト経験、いわば端末設置による効果、設置方法を心得ている人間という風に見てきたわけだ。
だから俺はその面談後、店長に尋ね、Wi-Fi端末を導入したきっかけや、外国人観光客への対応方法を教えてもらい、店長に提案したその営業マンはどうやって提案したのか聞いた。んでその方法を知った後『私だったらこういう風に提案します』と同業他社の面接で言えるようにして、契約を結べる人材と思わせるようにアピールした。
んで店長の場合、東京オリンピック開催で、東京都の条例が変わり、店内全面禁煙の徹底しないといけなくなったせいで、店内でタバコを吸う事を楽しみにしていた喫煙者の利用が減り、新しい客層が必要になった。んで当時東京オリンピックで外国人観光客が多かったから、Wi-Fi端末を販売している営業マンが、SNSで宣伝しやすくする為にWi-Fi端末を設置しましょう、提案されたので受け入れた。と聞いた。
こういう成功体験を聞くと、俺もどうやって飲食店にWi-Fi端末の販売提案をすれば良いのか分かってくるから、同じ端末を扱っている同業者の面接にて『私なら条例など法律が変わった時に売り込む事をします。例えば東京オリンピックで東京都の条例が変わった事があったじゃないですか?』と言って、飲食店へのアプローチの仕方を面接官に伝え、結果、内定を取る事に成功した」
「なるほど要は大卒フリーターのしてきた事次第になるけど、居酒屋のバイト経験の場合、居酒屋と取引している企業を中心にアプローチかければ突破口になるってわけですね。先輩の場合、Wi-Fi端末だったという訳ですね」
「その通りだな。スカウト型就活サイトの場合、俺が向こうの為に会ってくれている形になるから、先方が挨拶代わりに自分達の企業の特徴を教えてくれる。リクナビやマイナビの場合、こちらから応募するスタイルだから、向こうがこちらの為に時間を割いている雰囲気になって『ちゃんと調べたの?』となるから受かりにくい。
おまけにリクナビとは違い『なぜ自分と会ってくれたのですか?』と質問出来るのも面白い。
俺達大卒フリーターの場合、自分の強みを見つけないといけないのだが、この手のスカウト型だと『なぜ自分に関心を持ってくれたのか?』その理由について聞ける為、自分の強みを見つける事が出来る。
俺の場合、東京オリンピック需要の活かし方だったが、今はコロナの影響で外国人観光客はあまり来なくて俺のアピールの仕方は通じない。ただ代わりに普及しているのがUberEatsなどのテイクアウト系の端末で、その手のITツールの知識を持つ人が有利だ。
実際、俺が知っている大卒フリーターで就職に成功する人はアピールの仕方が上手い。例えば『バイト先の店長が大手に勤めていた人で営業で成功するノウハウを色々と教えてもらった』とか『派遣先に清掃業を退職した人がいて、その人から清掃の極意を教えてもらった』と言って他人の体験談をあたかも自分の体験談みたいに言ってアピールしていた。やっぱ成功する人の条件として、自分の強みを理解している人が目立つ。
これから大卒フリーターとして就職活動をしていくわけだろうけど、俺個人として大卒フリーターが正社員採用に成功する為には情報収集は欠かせない。
だから時代によって求めるニーズが変わってくるから、スカウト型就活サイトなどを利用して面接官に質問しやすい雰囲気を作り、自分の強みを見つけていくやり方をしていけば自ずと就職出来るようになると思うぞ」