長時間労働を理由に転職したい場合、どうすれば良いのか?

 

『長時間労働ばかりさせる会社。辞めたい』

『長時間労働が平気な人が沢山。きつい、逃げたい』

『長時間労働を理由に体を壊した、って退職理由になりますか?』

 

 と、長時間労働ばかりさせる会社に就職してしまい、日々きつい労働を理由に転職を考える人はいると思います。しかし面接で長時間労働を理由に転職すると言っても面接官から『改善の見込みがなかったの?』『弊社も繁忙期も忙しくなるけど良いの?』と尋ねられ、うまく答えられず失敗してしまう人がおります。

 

 そしてそれで転職せず、今の会社に残り続けた結果、家族との時間が取れず、家庭崩壊やうつ病になるなど悲惨な結果を招く人もおります。このまま会社に残り続けても未来がないと思っているのであれば、是が非でも転職に成功する為のノウハウを身に着けたい筈です。

 

 その為、ここでは実際に長時間労働で辞めたいと思っている社員が何とか転職に成功した例を紹介しております。

 

長時間労働を強いる会社を辞めたいと思っている人の転職理由

 

『では今の会社を退職しようとしている理由を教えてください』

 

 俺は今、転職の面接を受けている。プログラマーとして今、働いている身だが、最近の長時間労働、そしてそれを解決する気がない会社に嫌気をさし、俺は今、転職活動をしている。こういう場合、長時間労働を理由に転職するのだから退職理由はそのまま伝えれば良いのでは?と思うかもしれないが、実際はそうではない。

 

 事実、俺が転職活動を始めた際は『(長時間労働を)改善する見込みがなかったの?』『弊社も繁忙期には長時間労働になるけど大丈夫?』など色々と聞かれた。世の中には長時間労働を理由に転職するなど甘え、なんて言う人もいるけど、本当に些細な事で辞める人もいるから、面接では応募者の忍耐力について調べられる。要は酷い仕打ちを受けても真っ先に転職で逃げるのではなく『問題を解決する為に何かしらの行動を起こしたのか?』を面接で確認してくるのだ。つまり長時間労働だけでは採用側が納得いく退職理由にならない。だから長時間労働でも退職した理由にする為には会社の為に改善しようとしたけれど会社が受け入れなかった、または転職した方がやりたい事が出来るなどの理由が必要になってくる。

 

 その為、長時間労働を理由に会社を辞める場合、何が原因で長時間労働が生まれ、そしてなぜ改善出来なかったのか?その辺の説明が必要になってくる。だからその辺の内容を説明する為に、俺の実体験を述べたい。

 

長時間労働が生まれる原因とは?

 

『今週の土曜日、出られるかな?休日出勤手当出すから』

 

 またか、と俺は思ってしまった。俺は現在、派遣エンジニアとしてシステム開発に携わっている。そして今の現場では納期が近い関係上、時間が足りず、深夜残業、または休日出勤など求められ、本来契約に無かった時間外労働をさせられる。つまりこの現場ではトラブルが発生した際は問題の根本原因究明よりも時間外労働をする事で対処するという方法を取っており、社員に負担を強いる事で解決しているのだ。

 

 これは1度や2度の話ではない。この会社の場合、スケジュール管理はするのだが、そのやり方があまりにも酷い。例えばこの会社では定時になるとタイムカードを切る習慣がある。その為、実際に社員の労働時間を正しく把握してなく、残業代を申請しようものなら『何でこんな夜遅くまで働いているの?』と言ってくる。これは派遣エンジニアの辛い所だが、派遣エンジニアの場合、時間契約で働いている為、一定の時間以上働くと追加費用を請求しないといけない。その為、当初決められた時間内で仕事をしないとお客様や本社よりクレームが入る。この労働契約のせいで、当初決められた時間内で終わらなければ、次の契約更新がされない為、会社からは『定時過ぎそうだったらタイムカードを切ってね』と言われている。

 

 その為、この現場では定時後にタイムカードを切らない社員は直ぐ辞めさせられ、逆に定時にタイムカードを切る社員だけが残る形になっている。よってこの会社の正しい労働環境を把握する術がない

 

 では会社に頼んで長時間労働を是正してもらう為に訴えるという方法はどうか?正直、この現場では上層部に訴えても聞いてくれない。

 

 例えば長時間労働を生む原因としてトラブル発生時の時間がない問題がある。システム開発においてはトラブルがつきものだ。当初、想定されていなかった機能追加により、不具合が生じ、その対応に追われる。だから特定の現場では想定外のトラブルが発生した場合、余分な時間をスケジュールに組むのだが、この現場ではその時間の確保がされていなかった。上層部曰く『お客さんにはこの日までに納品すると言っているから納期は伸ばせない』と言ってきて、それ聞いた管理職の人達は『深夜残業や休日出勤で何とかして』と言ってくるのである。

 

 つまり現在進行形のプロジェクト管理を是正する事は難しいと言える。なら『次のプロジェクトではトラブル発生時の余分な時間の確保していただけるのですか?』と聞くとその時は『勿論だ』と言うのだが、いざ本番になると『このくらいの時間が空くのならこんな機能追加出来ない?』などと言って想定外のトラブルとして見積もった時間を新しい仕事に回してしまうのである。そして実際に問題が発生しても『何でこんな問題が起きたの?』と言って、時間を潰した事より問題が発生した責任追及の話へと変えてしまう。その為、全く改善される余地がないのだ。

 

 ちなみに予備の時間を潰した事を訴えても『でも前回、このスケジュールで出来たよね?』と言ってきて、社員が違法労働して結果を出しているのに、それを知らずに言ってくる。おまけに長時間労働が社会問題になった際、この会社でも残業禁止のスケジュールで組もうとしたが『君はそれでちゃんといつもの納期で行う事が出来るの?いや、出来るんならいいんだよ?』と言ってきた。要は労働環境の改善は大事だけど、それで結果が出なかったら誰が責任と取るんだい?と言ってくる。要は俺のような派遣エンジニアの場合、権限がないから変えられないし、上も変える気がないというわけだ。

 

 ちなみにある社員は『スケジュール時間外でも働いているのです』と言ってくれたのだが『そんな話は聞いていないが』と言って知らんぷり。最早、裁判で訴えない限り改善されないのでは?と思っている。

 

 では実際に裁判を起こしてみれば良いのではないのか?と考えるかもしれないが、その為には会社の労働環境の実態を把握しないといけない。つまりタイムカードが切られている状態で、別の場所から正しい労働時間を把握し、長時間労働を証明する必要がある。その場合だが、実際に働いている社員が結託し『実際はこのくらいの時間働いていました』なんて訴える方法が良いのだが、長時間労働を長く続けていたせいか、こんな事を言う社員がいる。

 

『俺が若い頃は徹夜したり、休日出勤は当たり前だったぞ』

 

 これは俺の上司の言い分だが、どうも感覚がマヒして、どちらと言えば長時間働く事が当たり前だと思っていた。そしてこれは俺の上司だけでなく、大抵の人達は長時間労働や休日出勤が当たり前だと思っていて、長時間労働をおかしいと思う社員が少数派になっていた。その為、本当の長時間労働の是正に協力してくれる人は皆無だった。

 

 なぜこんな社員が多いのか?それは長年の労働環境に問題がある。労働環境の実態を把握せず、現場に無茶なスケジュールを押し付ける環境で社員を働かせていれば当然、体を壊す人や退職する人が出てくる。実際、定時後、会社内で残れない場合、近くのファミレスで同じ会社の社員同士が一緒に働いていたり、家族との時間を設ける事が出来ず、離婚する社員の話を何度も聞いた。

 

 だからそんな退職者が相次いだり、または体を壊す人が出れば、上層部も労働環境に問題があり、改善しないといけないのでは?と考える事を期待していた。しかしこの現場ではそんな事を考えず、退職者や体を壊す人が出ても『運がなかった』『当人の自己責任』と言って終わらせる。そして空いた部分に関しては『新しい派遣エンジニアがいないか?』と言ってきて、労働環境の改善より新しい人材確保で何とかしようとしてくる。つまり退職者を減らす方法でなく、空いた穴を新しい人材で埋める方法ばかりする為、離職率の高さについては調査せず、問題を放置、そして社員は劣悪な環境でずっと労働し続ける問題が残り続けるのである。

 

転職で通じる長時間労働で退職する理由とは?

 と、長々と話してしまったが、俺が転職する際に通じた内容が以下の内容だったので、勘弁してもらいたい。

・ このシステム開発のスケジュールを決めるのは現場のエンジニアではなく、案件を取ってくる営業担当者になっている。

・ 上層部が労働環境の実態を把握してなく、余計な仕事や間違った指摘をしてくる。

・ 実際に労働環境の改善を訴えた社員への待遇が悪くなる事例が発生している。

 

 長時間労働を理由に転職したいのであれば、やはり長時間労働が出る原因と改善の見込みがない事を説明した方が良い。その理由として俺は

・納期スケジュールを決める決定権がない

・スケジュールの決定権を持つ人達が現場を正しく把握していない

・労働環境改善よりも納期優先のスタイルになっており、現場社員への負担を考慮しない

・労働環境の劣悪さを証明したくてもタイムカードが切れており、協力する社員が少ない

・離職率が高くても、新しい派遣エンジニアを雇い補うスタイルで行っている

 

 と言うと、改善の見込みがないと判断してくれる。おまけに一番効果的な内容は『労働環境を改善しようとしている社員への対応が冷遇』という話だ。

 

 実際、俺の現場でAさんという方がいたのだが、その人は上層部に労働環境を改善するべきだと訴えたのだが、先の言った通り『納期に間に合うの?』と言われ、取り合ってくれない。そして協力してくれる社員は少ない為、AさんはVBAなど自動化関連のプログラミングを組んで、いつも1時間かかっている作業を1分で終わるよう労働時間を減らしてくれた。

 

 その為、このままVBAなどの開発を行い、作業時間を減らしてくれれば良いと思ったのだが、現場社員がそのシステムを使わないという問題が発生。彼ら曰く『どうやって使えば良いのか分からない』『沢山ツールがあって、どういう時に、どのように使えば良いのか分からない』と言ってきて、今までの古いやり方で頑張る形になっていた。

 

 その後、ツールのマニュアル作りや、ツール使い方をレクチャーしたりしたのだが、覚えてくれなかったり、Aさんの時間確保が出来なかったりなどスムーズに進まない。おまけに自動化と言っても環境が変われば自動化システムも変えないといけない為、その都度、修正が必要なのだが、その変更の時間を設ける事が出来ず、上層部から『いつになったら改善するの?』と怒られる。

 

 最終的にはツールの使用をやめ、Aさんは退職。そして上層部は『そんなAさんにしか分からないプログラムを組まれ、時間が無駄になり、現場が混乱した。今後余計な事をしないように』と言われ、業務改善に抵抗感を抱く職場になってしまった。

 

 このように労働環境の改善の為、自動化ツールを導入しようとしたAさんに対する待遇が酷く、更に改善しようにもその人に任せきりで会社は何もしてくれない実情に嫌気を指し、転職を決意した、という流れで話せば長時間労働の会社から転職したい理由として成り立つ。

 

長時間労働の経験からどんな会社に転職するべきか?

  と、このように退職理由について述べられても、『では何で弊社を志望したの?』と面接で聞かれる事がある。いくら前職の労働環境が酷くても、志望する理由にはならない為、転職で成功する為には面接官が採用したいと思える志望動機を用意しないといけない。

 

 正直、長時間労働で働く立場からすると業界分析や志望動機などの構成にかける時間はあまりない。どちらかと言えば行きと帰りの電車の中で調べるくらいだろう。そんな短時間で出来る方法だが、俺の場合、転職会議のような口コミが書かれている転職サイトを利用して、情報収集を行った。

 

 この口コミ転職サイトというのは、退職者が会社で働いた感想が書かれており、それを見て、自分が働いてみたい会社はどれなのか探す事が出来るサイトになっている。実際、俺の会社のコメントを見てみたのだが、

・上司も同僚も『長時間労働は当たり前』と考えている職場。その為、問題が発生しても時間外で働けば何とかなると考えており、社員の時間を奪って業績を上げているイメージ。

・営業がお客様と納期や予算を決めてしまう関係上、その内容でスケジュールを組まないといけない。知っての通り、納期や予算は早くて安いと受注しやすくなる為、そんな無茶な案件ばかり取ってきた営業ばかり評価され、常に現場は疲弊している。正直、案件を取ってくる営業の評価制度を変えない限り、楽はない。

・優秀な社員であればあるほど無茶な仕事をさせられる職場。正直、中途半端なスキルだけしかない人の方が失敗は出来ないという事で仕事が回らず比較的楽に作業が出来る。

 

 など俺が思っていた不評が赤裸々に書かれていた。その為、もしこの口コミサイトを初めから利用していれば今のような長時間労働の会社に就職せずに済んだのかもしれない。そしてこの手のコメントはこの会社だけに限らない。

 

社長が入れ替わり、ワンマン経営に変わってから上司の許可がなければ業務が進まなくなくなっている。その為、スピードが売りだった弊社の強みがなくなり、顧客が奪われる現象が今、起こっている。

年功序列の制度が残っており、無能な上司も年を重ねれば昇進、昇給される。そして40代になってようやく年収600万以上になり、20代、30代の状態では年収200万円代で働かされる。求人に年収400万と書かれていたが、年齢層毎に格差があり、勤労年数で給料が変わる為、転職者の場合、この会社はお勧めしない

社員の情報漏洩が発覚して以降、監視体制が強化されている。しかし実態はチェック回数が増えただけで、納期に間に合わせる為に誤魔化さざる得ない社員が増えてしまっている。その結果、真面目な社員は進捗に支障をきたし、そしてあまり動かない中年層は処罰の対象になりづらい環境になっており、努力している人が報われない状態になっている

 

 など、各会社ごとに抱えている働きづらさの様子が垣間見える。求人票には給料や福利厚生などの情報しか載っていない為、俺がこの会社の就職した際に知りたかった情報は載っていない。その為、もし長時間労働をしない会社に転職したいのであれば、このように実際にその会社で働いた事がある社員のコメントを参考に志望先を選定するのも良いと思う。

 

 更に会社の待遇以外にも『働き甲斐』の項目があり『裁量権が高い為、若い人でも自由に仕事をさせてくれる』『資格支援制度があり、欲しい資格がある場合、会社に申請すれば一定の期間休みを貰える』『中間管理職の人がITシステムに詳しく、現在業務改善の方針によりシステムの導入に力を入れており、以前より早く帰れるようになっている』など色々とメリットが書かれている

 

 その為、志望動機を述べる際、この手の口コミサイトの内容を元に『評判が良かったので御社を志望しました』と言えば、通じる部分がある。それ故に長時間労働をしない会社を見つけたり、または志望動機を作る上でもこの手の情報を電車の中で収集できる口コミサイトを利用した方が効果的だと思っている。