就活で「問題解決能力」をアピールして内定を取る就活生の例

『問題解決能力は具体的にどんな風にアピールするべきなのか?』

『自己PRに書くべき問題解決能力の例が欲しい』

『ガクチカで問題解決能力をアピールしたけど面接での評価が悪かった』

 

 などESに書いたアピールとして問題解決能力と書いた就活生はいるかもしれません。しかし実際にその内容で面接に挑むと想像以上に深堀され、アピールの仕方を見直したいと考える人はいるかと思います。

 

 就活では一度提出したESを書き直す事が出来ない為、問題解決能力のまま面接に臨まないとならず、アピールの仕方に戸惑っている人もいるかもしれません。そして実際、就活生の中にはESの内容を変えずにアピールの仕方を変えただけで大手から内定が取れるようになった人もいます。

 

 では具体的にその就活生はどのようにアピールの仕方を工夫し大手から内定を取る事に成功したのか?ここでは実際に問題解決能力をESで書いてしまった就活生の視点で問題解決能力のアピールの仕方について説明したいと思います。

 

問題解決能力をアピールして苦戦する就活生

 

「やばい・・・思ったより深堀された・・・」

 

 先ほど大手の一次面接が終わり、想像以上に自分のES内容を突っ込まれて、自分の考えの浅さを目の当たりにした。というのも俺の場合、学園祭の出店で来客数を倍にした話を書いたのだが、面接官より

 

『なぜ売上を倍にする事が出来たの?』

 

 と訊かれたのだ。そんなの当初は『新しい企画が当たり』と新しい事を挑戦した経験をそのままアピールすれば良いと思ったのだが、その後、

『どうしてその企画がヒットすると思ったの?』

『新しい事を挑戦するにあたり、周囲から何か反対意見は言われなかったの?』

『もしやり直せるなら、どんな改善策がある?』

 

 などやった事に対する妥当性や周囲への配慮、更には更なる改善策まで確かめる質問をされる。そしてこれは1社だけでなく、必ずというほど大手の面接で質問され、どうやら単なるビギナーズラックで成功した問題解決能力では評価されないようだ。よって就活で問題解決能力をアピールする場合、そのアイデアの妥当性、周囲への説得術、そして更なる改善案などをアピールする必要がある。

 

 あまりのハードルの高さに俺は頭を抱えたが、もうES提出をしている以上、書き直す事は出来ない。その為、問題解決能力をアピールする上でどんな事に注意するべきなのか?その課題について大手から内定を取った先輩方の意見を聞いて、対策を練ろうと思った。すると就活では、

・ 売上や来客数を水増しする就活生がいる

・ 自分では考えず、先輩の言う通りにやって成功しただけ

・ 書き入れ時に参加し『先月より売り上げを倍にした』と自分の手柄のように言う

 

 と、どうやら就活生の中には本当は来客数は10人程度しか上がっていないのに前年度より100名多く増やしたとか、自分で考えず、先輩の言うとおりに動いていただけ、またKFCのように12月になると売上が爆上がりする時期に参加し、あたかも自分の手柄のように売上を上げたと語る就活生が後を絶たないようなのだ。

 

 そして面接官はそれが本当なのかを確かめる為に、就活生自身がちゃんとそのやり方を考え出せたのか?独断専行でやっただけなのではないか?たまたま上手くいっただけなのではないか?と質問し、就活生の問題解決能力を見極めているようなのだ。

 

 まぁ、確かに聞こえの言いアピールが出来る人って沢山いるもんな。日本でも『最低でも県外』『高校授業料無償化』などと言って首相になった人もいるわけだから、人を選ぶ上では『本当にこの人はビジネスを成功させる必要なノウハウを持っているのか?』と見られてしまうわけか。

 

 となると、そんな就活生ではないと証明する為に、ビジネスで成功するノウハウをちゃんと心得ていますよ、とアピールする必要がある。しかし実際に働いた事のない就活生がそんなアピールなんて出来るか?と思い、アピールの仕方に全くもって検討がつかなかった。

 

評価される問題解決能力とは?

 そんな悩みに対し、先輩はその問題に対し、『様々な例を見て、地頭を良くするしかないだろう』と言ってくれて、俺にある1つのたとえ話をしてくれた。

 

「問題解決能力においてはこんな失敗例がある。例えばある島の観光名所で起きた問題なのだが、この島には毎年多くの観光客が来ているのだが、一方で渡り鳥も多く飛来し、鳥のフンによる被害が多発していた。島の管理人はこの問題を解決する為に鳥の数を減らす駆除に乗り出したのだが、鳥の数が多く、駆除するのにかかる人件費や駆除費がかさばり、資金的な問題から断念せざる得なくなった。

 

 そこで次に比較的に安価な音響で鳥を近づけない方法を取ったのだが、その音響攻撃は鳥だけでなく他の植物の成長にも悪影響を及ぼした上、観光客からは『騒音で台無しになった』とフン以外のクレームが増える事になり、これも断念。

 

 そして次にしたのは観光の各名所に鳥が近づけないよう金網を設置する方法だった。しかし金網により景色の外観が崩れる上、金網に引っ掛かった鳥を取り外す際、ここでも人件費や処理費にコストがかかる為、この方法も断念。

 

 そしてこの管理人は次の手も考えていたのだが、度重なる失敗と観光客からのクレームで信用がなくなり、担当から外されてしまう。このように今までのこの管理人がやってきた事は別の案件では確かに解決出来た方法だけど、根本的な問題解決にならず終わってしまった。要は直接鳥を排除すると金がかかるし、では安価な方法であると副作用が出てしまう事を考えていなかったわけさ。さてではもし次にお前がこの問題を解決する管理人になった場合、どのように解決する?」

 

 と先輩は俺に尋ねたが、結局予算が足りなければ解決は難しく、具体的にどんな風に切り込んで解決すれば良いのか思いつかなかった。俺は降参し、先輩の模範解答を聞く事にした。

 

「ここで注目するべき点は渡り鳥はなぜこの島に渡ってくるのか?という点だ。実際、渡り鳥がこの島に来なければ観光客へのクレームが起こらない。だから新しい管理人は専門家に”なぜ大量渡り鳥がこの島に渡来するのか?”調べてもらう事にした。

 

 結果、渡り鳥は餌が比較的多いこの島に飛来してくる事が分かり、次にこの島のどんな餌を狙って渡り鳥が来るのか?専門家に調べさせた。結果、渡り鳥が好む昆虫や果実が豊富にある事が判明。その為、この管理人は昆虫が一番巣を作る廃墟施設掃除や果実の木を別の場所に植え替えて、観光名所から遠ざける措置を取った。結果、渡り鳥は減り、観光客のクレームも減らす事に成功した。

 

 このように問題解決能力をアピールしたいのであれば、先ずは原因究明。なぜこの問題が起こっているのか?を説明しないといけない。具体的な解決策が見えていない状態では当てずっぽで対応しないといけなくなるし、リスクが大きい。実際、前の管理人は安易な方法に手を出し、音響設備・金網の設置など無駄な金や時間を費やしてしまったわけだ。

 

 だから就活ではお前が解決した事に対し、①どのような原因があり、②その原因に対し、どのようんび解決したのか?本質的な解決策について言えるようにしておく必要がある」

 

就活で心得るべき問題解決能力の様々な例

 なるほど。これでようやく問題解決策をアピールするべき流れについて見えてきたぞ。要は俺が解決した問題に対し『このような問題があり、調べたところこんな原因があり、このように解決しました』と、1に事象、2に原因、3に解決と、この流れでアピール内容を組めば良いわけか。

 

 では学生の立場で出来る何かで、かつ就活で評価されるモノは何なのか?それに対し、先輩は『先ず社会で評価される問題解決能力を知っておいた方が良い』と言ってくれた。要はバイトにおいても人手不足や客の出入りが悪くなど、様々な問題があるが、社会的に評価されている問題解決方法について触れなければ評価されない。だから先ずアピールした方が良い問題解決能力について知った方が良いと教えてくれた。

 

評価される問題解決能力①:外部サービスの知見力

「日本の場合、総合職や営業職を応募するケースが多々ある。だから顧客との取引を円滑に進める為にも様々な提案が出来るようにした方が良い。

 

 社会人の中には少しでも契約数を取る為に客の言いなりになってしまうケースがある。例えば『もうちょっと値引きして』とかね。だからダメな社会人の中には契約を切られたくないが為に安請け合いし、薄利多売になってしまうケースがある。だから問題解決能力をアピールする為には値引き以外のやり方を心得ているとアピールした方が良い。

 

 例えばコロナの影響で経営が厳しくなっている飲食店が取引先だった場合、国からの助成金制度、または借金の返済を先延ばしする制度などを紹介したというのも良い。俺の知っている銀行員の場合『融資金額を減らす為にクラウドファンディングを利用して融資申請を通りやすくしてください』と言って、新ビジネスに必要な資金を確保した話を聞いた事がある。このように国の支援制度や外部サービスを利用して解決したという話が出来れば法律に詳しいと思わせられる。

 

 実際、飲食店の経営は大きく様変わりしている。2019年頃は東京オリンピックが開催されるという事で東京都は飲食店の店内を全面禁煙にする条例を出した。だから飲食店は条例に引っかからない小規模の運営を行うか、それとも喫煙家以外の客層をターゲットに変更せざる得ない状態にとなった。その後、コロナの影響で店内飲食ではなく、デリバリーによる宅配サービスを手掛けなければいけなかったり、脱プラスチックの影響でビニール袋の持ち帰り以外の方法を見出さないといけないなど様々な運営を求められた。

 

 そこでお前が激動の最中、条例変更に伴い、外国人観光客も来店出来るよう外国語のメニュー欄を外部に依頼、国際端末が利用出来るようWi-Fiや国際クレジットカード対応化のレジの導入を手伝った。外部サービスの連携について述べられるのも良い。他にも宅配サービスが出来るようにする為にウーバーイーツや出前館との外部サービスと連携した話も出来れば良い。

 

 この手の話は飲食店自ら、導入の際のメリット・デメリットについて語っているブログなどがあるから、その手の情報などを調べて『こんな風に苦労しました。しかしこんな風に乗り越えました』と言って、目の前の問題解決に貢献した話が出来れば良い。俺の場合、『店長があの有名企業を脱サラした人で、様々なノウハウを教わりました』と言って、面接官に『この子は様々な外部サービスの連携方法について教わった』と思わせたよ。だからバイト先で問題解決能力をアピールする場合、外部的要因に対し、どのように対処したのか?それが述べられるようになった方が良い。

 

評価される問題解決能力②:対人関係や外部との交流力

 まぁ、外部サービス以外にも対人関係の問題もある。さっき外国人観光客への対応の為と言ったが、異文化の方々と仕事をするのは本当に難しい。例えばロシアの場合、仕事上でウォッカが飲めないと良好な人間関係が気づけない風習がある。更にロシア人に対しては武器を贈呈してはいけない文化がある。実際、暗殺の武器として使える為、縁起がないという事から、剣をプレゼントされたロシアの大統領プーチンは貰うのではなく、購入する形に切り替えたなんて話がある。だから外国人とのコミュニケーション能力を示せるのであれば、異文化交流の知識について述べた方が良い。

 

 身近な例でいえば、イスラム教徒に食事を提供する場合、アルコールが含まれない食事を宗教上の観点から渡さないといけない。それは食事の成分だけでなく、皿洗いの際の洗剤にもアルコールが含まれている場合、それも対象外になる。おまけに1日に5回ほどお祈りをしないといけない為、どの方角にお祈りしないといけないのか事前に調査しないといけないなど、宗教的な配慮や知識が求められる。日本は人材不足を補う為、外国人労働者を雇っているから、彼ら彼女らへの対応力について心得ているのもプラスになる。

 

 まぁ、今までのお話はお客さん相手の話だったが、対人関係は何も外部だけでなく、内部でも求められる。例えば部下の教育とかな。最近ではハラスメント問題があり、パワハラやジタハラの問題がある。特に日本の場合、少子高齢化社会だからAIの導入や女性、高齢者、外国人労働者の活用など人手不足を補おうとしている。だから人材の活用術について心得ているのも良い。

 

 俺の場合だが『バイト先で新人アルバイトの教育を任されたのですが』と言って、最近、離職率が高かったので、なぜ離職率が高かったのか長年働いている人に聞いてみると『バイトリーダーがただ罵倒する人で雰囲気が悪かった』と原因を示した。

 

 今の時代、MeTooだったり、オリンピック委員会の森会長が女性差別発言で辞任するなどハラスメント問題が目立つようになっている。だから現場では罵倒などパワハラやモラハラなどをしない人材教育が求められている。

 

 就活生の中には『俺が皆を鍛えた』とか『俺がいないと回らない』など自分の実力の高さを示す人がいるが、そういう人ってハラスメントに引っかかったり、他人に仕事を与えない人と見られてしまう事がある。だから俺自身、ハラスメントをしない人間だと思わせる為にも『褒めて伸ばす』教育を行ったとアピールした。

 

 要はほんの些細な事でも褒めるように努力した。ほんの些細な事でも良い。皿洗いを自主的に行ったとか、掛け声が良かったとか、ほんの些細な事を褒めていると『この人は自分を見てくれている』と思ってくれて、自ら積極的に動いてくれるようになった、と面接ではアピールしたね。

 

 だから面接では『具体的にどうなったの?』と尋ねられる事があるけど

『みんな自分から意見を言うようになりましたね。近辺の飲食店が鶏肉料理のキャンペーンを行うので魚で勝負しませんか?と差別化戦略を言ってくれたり、常連さんが勤めている会社、テレワーク導入するから来週から来ないなど、お客さんとのコミュニケーションも良くなりました。そして辞める人も減って、人手が足りた状態で店が回せています』

 

 職場が良い雰囲気になっていると、アピールしたよ。人を褒めるって結構難しくて、それって日頃から周囲を見て、前より改善したかどうか見ないといけないからね。だから毎日のルーティンとして店を閉める際は今日よかった事と振り返り作業を行ったし、記録に残したりしているなど、振り返り作業を行っていると言ったよ。

 

 ハラスメント行為をする人の特徴って周囲が見えていなかったり、自分が見えていなかったりするパターンが多いからね。だから周囲への気配りや自分を見直す習慣があるかどうか、面接で見てくる人がいるから、その辺は心得ていた方が良い」

 

問題解決能力をアピールして内定を取る就活生

 と色々と先輩から教わったが、今までの話をまとめると

① 問題解決能力は問題、原因、解決法。のこの3つの流れで説明した方だ良い

② 問題解決能力の高さをアピールする為に制度、知識、実践を極力アピールした方が良い

 

 と言ったところか。そしてアルバイト経験の場合、客への接待、新人教育、店舗運営などを言えた方が良い。これは先輩が更にアドバイスした内容だが

『最近は人手不足の影響で、年上の人達との交流も求められる。だからバイト先で専業主婦や定年退職後のおじさんなど年上の人達との交流を深めた、なども言えた方が良い』

『もっと知識を深めたいのであれば従業員満足度や顧客満足度を調べた方が良い。最近では従業員の幸せを考えた結果、顧客満足度に繋がる。という相乗効果も注目されているから、そのノウハウを調べて、様々な問題をどのように解決するべきか?結論を言えるようにした方が良い』

 

 とも言ってくれた。確かにブラック企業の特徴として売上が低ければ『もっと働く時間を増やそう』『ノルマを達成出来なかった社員には給料カットをしよう』と安請け合いや人件費削減で解決してくる。そんな方法ではなく、もっと短時間で成果を出す方法や、高い値段で契約を結ぶなど、業務効率化や、商品に付加価値を与えるようなやり方が社会的に評価される。その辺の知見を深める事が問題解決能力をアピールするのに必要な知識を身に着ける事に繋がるか。

 

 あとは人間性。さっきのハラスメント問題もあるが、世の中には問題が発生した場合、誤魔化したり、または責任を押し付けあうような事をする。だから自分はそんな人ではないと証明する為にも、どのようなやり方をすれば結果を出せるのか?そのノウハウについて、また誤魔化しても報われない要因についても説明出来るようにした方が良いだろうな。

 

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