『親が勝手に内定先に電話。内定辞退された』
『親のせいで内定取り消し。内定を親に言わないなんて可能?』
『親、内定を喜ばない上、内定ブルーになり、反対される』
と、このように就活では親の干渉により勝手に内定を取り消されたり、志望先を決められたりして、自分の意志で就活が出来ない人がいると思います。そしてその事を周囲に打ち明けても
『親なんか無視すればいいだろ!!』
『就活は普通、就活生自身がやり遂げるモノだ』
と親の意見に振り回されているあなたの方に問題があると言う人がいます。しかしその意見は的外れであり、実際、就活では
● 保護者同意書の提出を求められたり、
● 親が勝手に内定先に電話して、内定が取り消されたり、
● 内定先が親に連絡を取り、子供の内定先を認めているのか確認したり、
と就活を終わらせる為には親の許可が必須になっており、親を無視すれば解決出来る問題ではありません。その為、自分の周りには的外れな事しか言わず、親に説得しても考えが変わらない場合、どのようにこの状況を乗り越えれば良いのか?
ここでは内定を取り消して来るほどの過干渉の親の場合、どのように就活を行い、更に今後、どのように付き合っていけば良いのか?ここではそんな解決のヒントになるような例を載せております。
内定を取り消して来る親への対処法
子供が一生懸命厳しい選考の中で勝ち取った内定。
本来であれば親はその努力と結果に喜んで一緒に祝福してくれるはずですが、親が過干渉の場合、『もっと良い所がある!』『こんな会社に入る事許しません』と内定先に就職する事に反対してくる事があります。そして仮に親の反対を振り切って、やっと内定を取っても保護者同意書へのサインが求められ、最終的には親が内定先に電話して内定を取り消す事をしてくると思われます。
『こうでもしないとあなた考えを変えないでしょ?』
過干渉の親の場合、子供を立派な企業に行かせる為、ありとあらゆる手段を取ってきます。仮にそれが就活終盤で、その内定が最後のチャンスだったかもしれなくてもです。
内定を取り消した親を反省させる事が出来るのか?
このように内定を取る大変さを心得ていない親が相手になると、また内定を取っても取り消して来る可能性があります。その為、就活生の中には『こんな親でも説得してもう二度とやらないと約束させる方法なんてないか?』と親との和解を望むかもしれません。
反省を促す方法として先ず、内定を取り消して来る親の特徴を知る必要があります。事実、内定を取り消すほどの過干渉な親の場合、大きく分けて2つのタイプがあります。
1、子供を自分の望む形にしようと束縛してくる【悪意タイプ】
2、本当に良かれと思って内定を取り消して来る【善意タイプ】
1の悪意タイプの場合、『折角の召使が遠くに行ってしまう。遠くに行かないよう見張っておかないと』と、子供を自分の届く範囲に置いてくるタイプです。
親の中には子供の事を『自分が年を取った時の介護要員』『家庭を支える為の財布』と考えている人がいます。その為、就活を機に親元から離れないよう近くに置いてくる親がこれに該当します。この親は自分の望んだ企業、例えば給料が高い、または転勤のない会社や地元の企業に就職させて、目の届く範囲に置いてこようとしてきます。
2の善意タイプの場合、『志望先が気に入らない。でもウチの子はここに入ると言って、言う事聞かない。なら内定を取り消してもっと良い企業にいけるよう助けてあげよう』と良かれと思ってやっているタイプになります。
この2つの何が違うのか?悪意タイプの場合、転勤無し、または地元の会社に就職すれば就活自体終わるかもしれませんが、善意タイプの場合、いつまで経っても終わらない可能性があります。
どういう意味かと言うと今後以下のように接してくる可能性があります。
と、このように安易な気持ちで就活終盤なのに保護者同意書にサインせず、それが原因で内定を取り消されても『あなたの為』と言ってきかず、そして内定がないまま卒業しそうになった途端、『まだ就職先が見つからないの!!』と無責任な事を言い、責任転換してくる可能性があります。
内定取消に責任を感じない親
ここで悲しいのは親が内定を取り消したからと言って、親を責めても事態が好転するわけではないという事です。
子供から見れば、親が勝手に内定を取り消したのだからその責任を取ってほしいと思うでしょう。しかし一度撤回した内定は変わる可能性は低く、つまりいくら親を責めても内定が戻ってきません。
更に親の中には
親を責めても仕方ないでしょ。企業が内定を取り消した以上、また新しい所から内定を取るしか方法はないわけだし。だから親を責めている暇があったら、これから就活を再開して、もっと良い企業から内定を取らないと何も解決しないわよ
ともっともだが納得しない反論をしてくるでしょう。この事から親の中には内定取消を些細な過ち、またはそれほど気にする事ではないとして記憶に残らない場合があります。
つまりまた同じ過ちを繰り返す可能性があり、就活生の中にはいくら頑張っても反省しない親の対策として親の考えを変えさせる方法について知った方が良いケースもあります。
内定を取り消した親を反省させる方法
ここでは内定を取り消した親が反省出来る場合において説明します。
(※注意:就活生の中には親の干渉により就活仲間がいなかったり、スマホを持たせてくれなかったりする場合があります。その場合、こちらの内容は対象外なので、次の『親が内定を取り消しにした場合、撤回する事は可能なのか?』までスキップしてください)
今後の親への対策として、自宅の中に就活の厳しさを見せる機会を増やしましょう。例えばもしこれが就活の序盤であれば、就活仲間を家に呼んで、就活の大変さを親の耳に届く所で議論したり、模擬面接や面接を受けて、親が子供に勧めてきたアピール方法を目の前で見せるのです。
親の中には心配性で不安に耐えきれず、内定取消の方法を取った場合もあります。そして世間知らずであるが故に誤った判断を下している可能性もあります。そういう親であれば他人の意見を聞く機会を増やす事で、就活の一般的な常識、または厳しさを目の前で見せる事で『自分の判断が間違っていた』と反省する場合があります。
過干渉な親に見せておくべき話題としては
『なぜこの言い方だと面接官のウケが良いのか?』
『なぜこの時期に採用活動を行うのか?』
の上記2つです。
読者の親がどのような干渉をしているのか不明ですが、少なからず的外れなアドバイスをしているのでしょう。それを直す為には実際に大手から内定を取った人のアピールを見せた方が良い。
また過干渉の親の中には採用の時期について正しく把握していない可能性があり、この時期に内定を取り消すと後はどんな企業の応募しか出来ないのか?分かるように伝えた方が良いでしょう。例えば親の中には就活後半であるにもかかわらず『大手の秋採用が開始されたわよ』と言って大手を志望させてくる人がいます。
しかし就活後半からの大手の秋採用は春採用に内定を辞退した人達の穴埋めである為、よほど優秀な人達でないと受かりません。しかしそれでも『もしかしたら受かるかもしれない』と言って受けさせようとして来る親もいると思いますが
『公務員試験の不合格者にどう立ち向かうつもり?』
『海外からの留学生がこの時期に戻ってくるけど、どうやって勝つつもり?』
と、ライバルの就活生について述べれば考えが変わる可能性があります。公務員試験というのは8月に行われ、大手の秋採用というのは大抵、公務員試験から零れ落ちた優秀な人に向けて行われる事があります。更に海外の大学は日本の大学とは違い7月に卒業される為、海外留学組を確保する為、秋採用を行われる場合があります。つまり公務員試験に受かるかもしれないほどの地頭持ち、または外国語がペラペラの就活生と比べられる事になります。つまり子供は日本にいて何処からも内定が取れない就活生で、一体どうやってその人達より良いアピールをするつもりなんですか?と言われるといくら親でも黙るしかないと思われます。
更に補足として大手と言うのは就活序盤に行われ、大手の人気に勝てないから、その他中小企業は大手の選考が終わった後の時期に採用活動を開始する為、今の時期になると大手の選考は終わっているという事も話した方が良いでしょう。それを言う事で如何に大手を志望する事が無謀なのか、ちゃんと正しく判断出来る親であれば控えるはずです。
就活生を家に招く以外にも、就活相談窓口を利用して、自分の代わりに親が相談する事を促すのも1つの手です。実力のある人のアドバイスを直に聞けば、親が代わりにそのアドバイスを言ってくる為、的外れなアドバイスが減ります。
また他のやり方としてスマホで面接のやり取りを録音して聞かせる方法があります。面接官によっては親の言った意見が如何に面接官からしたら的外れな意見なのか答えてくれる人もおり、それを聞かせて面接での受け応えを修正していくのも1つの手です。
少なからず親が的外れな対応をしてしまうのは全部親の頭の中だけで判断しているのが原因だと言われています。もしここで同じ就活生の子供を持つ親と情報交換していれば、間違ったアドバイス、特に内定取消という暴挙に出てこない筈なので、出来る限り、外部の情報を親に見せましょう。
親が内定を取り消しにした場合、撤回する事は可能なのか?
ちなみに内定を取り消されたのであれば、就活生本人がその企業に電話し、辞退を撤回するよう頼めば良いのではと思うかもしれませんが、そう簡単な話ではありません。
今の時代、”オヤカク”と言って、親が子供の就職先に対し、賛成しているかどうか確認してくる企業がいます。企業から見れば、子供の就活に内定辞退の電話を入れる親の就活生を採用したくない思いがあります。仮に就活生に内定取消の意志がない事が分かっても、親をコントロール出来ない就活生であれば、今後仕事について口出しして業務に支障をきたす可能性があると考えてきます。
例えば、息子の取引先に菓子折りを持っていき、現場の人に迷惑かけたり、息子の仕事を詮索して、内部情報を外部に漏らし、取引先との信用問題にまで発展したりするケースもあります。このように過干渉の親に警戒心を持っている企業もありますが、別の意味ではその就活生にもある懸念を抱き採用を控えたい気持ちもあるのです。
どういう意味かと言うと、過保護に育てられた子供は小さい頃から親のいう事を聞いて育ってきた人が多く、自分一人で考えられない人が多くいます。その為、上司の指示がなければ動かなかったり、問題が起こっても深刻に思わず、そのまま放置してくる人も存在します。
それ故に過干渉の親に育てられた子供は自主性がない、または常識が備わっていない人と見てくる為、子供の方にも変な疑いを持たれてしまうのです。それ故に内定先を説得する為には親のコントロール、そして自分は常識人であると説得する必要がありますが、難しいと言わざるを得ません。
内定を取り消された場合、どのように親と付き合っていけば良いのか?
この話を聞くと、この就活だけでなく、就職した後も親の干渉について考える必要があります。その為、今後、もし親と仲直り、または疎遠するか判断するのであれば、自分の親が今後干渉し、自分の人生を台無しにしてくるかどうかで決めた方が良いでしょう。
過干渉の親から離れる事に成功した例としてノマドワーカーという働き方があります。
よく親から逃げられた人がやっている仕事として『パソコン1つで場所を問わず働ける』という言葉を良く聞きます。実際、住民票で自分の暮らしている場所が分かっても、ノマドワーカーであれば、各地の有名旅館を転々しながら仕事が出来る為、自宅に突撃されても仕事を邪魔されず、更にIT業界の場合、セキュリティーが厳しい関係上、同じ会社でも別会社で働き、親と鉢合わせしにくいと言われています。そして最近ではクラウドエンジニアと言って仮にパソコンが親に没収、壊されたりしても、ネットに繋がっていれば仕事が進められ、会社に大損害を与える事は避けられ、結果、親がPCを壊した際、それを録画し、近所に噂され、周囲の目を気にし、何も言わなくなった話があります。
このように過干渉の親であれば知的財産系の業務に就き、壊しにくい、また場所を問わず働ける職に就く事をオススメします。IT以外にも翻訳、イラスト、悩み相談などPCで稼げる手段は色々とあり、その手の専門スキルを身に着け、親に奪われにくい仕事に就くのが1つの手と言えるでしょう。
では具体的にどんな仕事があるのか?それはココナラなどスキルシェアサービスを利用し、自分の得意分野を見つけていくのが良いでしょう。フリーランスとして食べていくのは大変かもしれませんが、月3万でも親から離れる為に必要な一人旅に必要な宿泊サービスが出来るようになります。
上記のように親に依存しないようにする為には親元から離れられる住まいと、そこで親元以外の場所で暮らす為の生活費を稼げるようになる必要があります。つまり1人暮らしに必要な金融口座やクレジットカードを入手する為に先ずは就職する事をオススメします。
しかし実践しようとしても、就職したら副業を許してくれなかったり、テレワークではなく自宅からの通勤必須の職場に就職し、逆に親が仕事の口出しをされるパターンに陥ります。その為、具体的にどうやってその条件に合う企業を見つけて就職すれば良いのか?1つの方法として口コミサイトを使って副業可、またテレワーク可能な企業を見つける事です。
上記の条件をクリアする為にはどうしても本業以外にも自分の収入源の確保が必要で、その為にも副業を許していて、更にテレワークなど場所を問わず働ける会社を見つけなければなりません。
これは求人票には載っていない情報なので面接で尋ねたり、他の就活生との体験談を聞くなどして情報を集めなければなりません。しかしそれでは非効率である為、世の中には就活生の体験を知る事が出来る口コミサイトがあり、それを利用する事をオススメ致します。
特に文系の自分でも働けるようになる為に研修制度や、その企業に就職する為にどのような質問に答えないといけないのか?も調べないといけません。選考情報、志望先の情報を集める事で文系の自分でもエンジニアとして働ける場所は何処なのか?を絞り込む事が出来ます。そして自分のやるべき事が出来る企業を見つけるのが親を避けられる1つの方法となります。
今の時代、自分の考えが正しいと主張する親の特徴として古い価値観を持っている場合があり、その価値観に従ってしまったが為に不幸な人生を歩む人が後を絶ちません。IT業界を進めているのはITはどの業界でも関われ、更に業務の効率化というどの業界でも必要とされる課題を解決出来る分野と言えます。
親の干渉から逃げる為、自分を助けてくれる人を見つけたり、また場所を問わず働けるようになる事が1つのコツなので、IT業界で働けるようになる事が1つのやり方と言えます。しかしIT経験のない自分がエンジニアになれるのか不安に感じていると思いますが、世の中にはそれを成し遂げられる人もいます。そんな人はどんな人なのか?その点に関しては以下の記事に載せており、興味がある方はご覧ください。
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