就活でアピールすることがないのに内定を取る人ってどんな人?ESをすぐ埋めたい人向け

 

「就活でアピールするモノがないからESに何も書けない」

「学生時代に遊んでばっかで、アピール出来るモノがない」

「アピールするモノが無いけど内定取る奴って何したの?」

 

 就職活動を始めるとエントリーシートに自己PRやら学生時代に頑張った事を書かないといけないと知り、何も書けずに愕然としてしまう人もいると思います。

 

 しかし何かしらアピールするモノを書かないと内定が取れない為、企業側が欲しいと思える内容を書かざる得ない。しかしそんな都合の良い内容なんてあるものかと思われます。しかし世の中には実際に自分と同じ状態でありながら大手から内定を取る人もおり、世の中には例え遊んでいて結果を出していない人でも内定にこぎつけるテクニックがあるのだろうと推測できます。果たしてそれは何なのか?

 

 ここでは実際にアピールするものがない状態から内定までこぎつけた就活生の視点でどのように内定を取れば良いのかを説明しております。

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

アピールするモノがない就活生が最初にやるべき事

 

「遊びすぎた・・・」

 

 就活の時期が来て、合同説明会に参加した後、履歴書やESを提出してくださいと言われ、今それを書こうとしているのだが、全く手が進まない。学生時代の思い出を振り返っても全く人様にアピール出来そうな経験はない。だから常にESは白紙のまま、本来であればESを提出して面接対策をするべきなのだが、全くその段階に進んでいない。

 

 途方に暮れていたが、俺の大学では遊んでアピールする物がないはずなのに大手から内定を取ったと自慢していた先輩がいて、明日も確か遊びに来ると言っていた。俺は身近に味方となる存在を思い出し、翌日、現状を伝え、一体どうやれば内定にこぎつけられるのかその方法について尋ねてみた。

 

「それは簡単だ。先ずは情報収集、そう企業が欲しいと思える人材の情報を集めるんだ」

 

「企業が欲しいと思っている人材の情報ですか?」

 

「そうだ。仮にキッコーマンのような醤油を販売する会社の場合、こんな人材を求めている。

・醤油の売り先は主にスーパーや飲食店などになる。だからスーパーの主任に『この醤油を店頭においていただけませんかね?』と説得できる人材が欲しい。

・醤油は日本にしかない独自の文化でもある。だから海外に寿司や和食などの異文化を根付かせる事が出来る人が欲しい。

 となるとこの会社から内定を取る為には面接で如何に上記のような事が出来なそうと思わせる話し方が出来れば内定に近づく一歩になる」

 

「つまり学生時代にアピール出来るような経験がなくても、志望先で役立ちそうな知識を集めまくって、短い面接の中で披露すれば良いってわけなんですね」

 

「その通りだ」

 

「でも先輩、仮にそれで醤油の販売に必要なノウハウをネットなどで調べて知る事が出来たとします。しかし面接では高い確率で『それが出来るようになる為に君は学生時代に何か頑張った事があるの?』と結局学生時代に頑張った事を聞いてくると思います。その場合、どのように返答すれば良いのでしょうか?」

 

「俺の場合、『バイトをしていた先輩から色々とノウハウを教わりました』なんて他人の活躍を中心に言って、自分も心得ていますよと言ってごまかしていたよ。居酒屋でバイトをしていた先輩が外国人観光客は日本文化に関心を持っている事が多いから、調味料である醤油について尋ねてくると聞いた事がある。そして海外では日本料理がこんな風に人気だなんて話を聞いた、という話をした。

 

 仮に学生時代にアピール出来るほどの経験がなくても、他人から聞いた経験の活かし方を話せば『この子は人の話を聞いて市場の動向・ノウハウを知っている』と知識の面で魅力に感じさせる事が出来る。だからもしあまり良い経験がないのであれば、知識力で勝負した方が良いと思っている。

 

 就活生の中にはお前みたいにアピール出来るモノがないと嘆いているが、実際、学生で培った経験などたかが知れている。バイトやゼミで得た経験など所詮は単なる学生のママゴト。自分で考えて金を稼いだ経験より劣る。だから就活で評価されたいのであれば志望先の仕事がどのように社会から評価され、お金を得ているのかを把握し『私も出来ます』なんて思わせる発言が出来るようになる事が重要なんだ」

 

アピール出来る経験がない就活生がやっている情報収集

「なるほど、要は先輩の場合はたまたま身近に醤油の販売でうまくいっている人の噂話を聞いて、それを醤油の販売に活かせるそうな大手に応募して内定にこぎつけたというわけなんですね。うらやましいです。しかし恥ずかしながら私の場合、そんなビジネスでプラスになりそうな噂話なんてこれっぽちも知りません。ゲームや愚痴くらいしか話のネタがないので。ですので先輩ならどうやってそんな面接で使えそうな情報を集めますか?

 

「良い質問だ。俺的には今、働いている人から情報収集をした方が良いと思い、スカウト型就活サイトを利用した。スカウト型就活サイトってなんだ?と思うかもしれないが、リクナビと同じようなサイトなのだが、1つだけ違うのはこちらが事前に載せたプロフィールを見て、それを見た採用担当者がスカウトしてくるタイプの就活サイトだ。

 

 これの何が良いかと言うと仮にそれで大手から連絡が来たら『なぜ私をスカウトしようと思ったのですか?』と聞けるんだ。おかげで俺はこんな意見を貰えた。

『プロフィールを見てみると居酒屋でのアルバイト経験があったんで、ビールを販売する弊社からしたら、どんな営業マンが来て、提案しているのか見ている可能性があるから声をかけてみた。酒類のアルコール販売が出来る就活生となると居酒屋などの酒売りの経験があると助かるからね』

『弊社はWi-fiの販売をしているんだけど、居酒屋って日本文化の1つという事で外国人観光客の人気スポットになっているんだ。ただ残念な事に日本では外国人が良く使っている通信インフラの設置をしていない所もまだ多く、弊社はWi-fiなどの通院端末を販売するビジネスをやっているんだ。だから外国人観光客の対応をした事がある可能性のある就活生を中心に声をかけている』

『飲食店の情報を扱うアプリ開発をしていて、売れている飲食店の動向を感じる事が出来る人材を探しているんだ。実際に現場に出て『ああ、ここ衛生面でルール守っていないな』なんて分かると助かる』

 

 こんな返事をしてくれると居酒屋のアルバイトだけでビール業界、Wi-fi端末販売会社、IT業界などからこんな風に自分に魅力を感じてもらえていると分かり、どんな事をアピールすれば良いのか調べがつく。実際、俺の場合、ビール販売で成功している人のブログをその後、ネットで見つけて、2つ目のビールメーカーの面談で『こんな風に売っていきたいですね』なんてアピール出来た。居酒屋のバイトだけでこれならコンビニやサークル活動でプラスになる情報が得られるし、その上でどんな情報を企業側が求めているか分かるから、俺以上のアドバイスが貰えるだろう」

 

 

 

今から出来るアピールがない就活生の志望動機、自己PR、ガクチカの書き方

「なるほど、これでどうやってアピール内容を練っていけば良いのか分かりました。ただ確認したいのですが、今、見ての通り、志望動機、自己PR、ガクチカがまったくもって白紙の状態です。プロフィールを作る上でもこの3つはせめて書いておく必要があると思うのですが、アピール要素がない現時点で書ける上記3つの内容でオススメなモノはないでしょうか?」

 

「俺ならこう書くね。

志望動機:

私はビジネスは単なる金稼ぎだと思っていました。しかしバイト先に訪問してきた銀行員の方が資金的な提供だけでなく、どのようにお金を活用すれば良いのかと相談までして、人様から感謝される事でお金を貰う。こんなやり方があるのだと知りました。この光景を見て、私自身、お金を稼ぐのではなく、人様から頼られる仕事が出来る人になりたいと思い、現在、銀行だけでなく、様々な業界を目にする事で自分がやってみたい仕事を探しております。その為、この就職活動において志望先を選ぶ上でどのような提案や社会的にプラスになるのかを学んでおります。そしてその上で一番やってみたい仕事に就こうと思い、就職活動をしております。

293文字

 

 初めのうちは『この業界で働きたい!』なんて書くと『じゃあ、ウチからはスカウトしない方が良いな』と考えて、お前に向いている仕事が見つけづらくなる。一番説得力のある言い方としても『この業界とこの業界も見ましたが、やはりこの仕事で働いてみたい』と様々な業界を見た上で御社が一番です。と言えるようになるのが良い」

 

「なるほど。スカウト型の就職サイトだと『この業界にしたい』って決めなくても志望動機として成立するんですね。私の場合、『どうしてこの業界で働きたいの?』なんて言われたらどうしようかと迷っていましたが、暫定として書けるのであればこのやり方で進みたいですね」

 

「まぁ、最初はこんな形で書くが、面談して志望先の業務の良さや求められるスキルなどを聞いて、その度に内容を変えていけば良い。ただ問題なのは他のアピール要素と矛盾してはいけない点だ。志望動機で人様から頼られるようになりたいと書いているのに、金を稼ぎたいなんて他の部分で書いたら『君は金目的で働くの?』なんて思われかねないからね。だから自己PRやガクチカの場合、こう書く」

自己PR:

人を喜ばせるのが好き。バイト先でも後輩にやり方を教えたり、店長の仕事を手伝えるようになるなど、自然とみんなの役に立てるように頑張る自分がいました。その為、私自身、人の為に頑張れるようになりたいのだなと思い、人様においてプラスなる業務を行いたいと思っております。

 とこう書くね。自己PRって自分の性格が志望先の業務に合っている事を説明できれば良いと言われている。つまり人を喜ばせる事が好きってどこの企業でも言えるわけだから、お前がこれからどんな企業に向いているかどうか見極める上では万能な言い分と言っても良いだろう。

 

 そして学生時代に頑張った事についてだが、以下のような形で書いた。

学生時代に頑張った事:

人の成功体験を集めるのが好きです。私自身、スポーツで成功した先輩がどのように努力したのか?憧れの選手がどのように努力して優勝したのか?など結果を出すまでの過程について知る事が非常に興味があります。その為、就職活動においては社員の方々がどんな風に努力して、それがどうして結果を出すまでに至ったのか?その辺について聞いて見識を深めております。

 という風に書いた。これだけだと何処でも狙えるせいでありきたりな内容になってしまうが、様々な仕事の内容について知る上では、まだ何も知らない状態だと伝わるような内容が良い」

 

「確かに今の自分の状態を考える限り、全く白紙な状態なので、向こうから貴重な情報を言ってくれる事はありがたいです」

 

「ほとんどの就活生ってお金目的で就職先を決める傾向があるから、そんな理由ではなく、仕事に魅力を感じてそうと思わせる書き方が良い。そしてそうなるとその期待に応えようと向こうが仕事におけるやりがいについて触れる内容を言ってくれるわけだから『私もそんな風になってみたいです』『そんな風になる為にこんな風に努力しようと思っています』なんてアピール内容が練れるよう情報収集すれば良いと思うぞ」