8月に内定なしの就活生が内定を取るまでの例

『8月になっても内定なし。どうしたら良い?』

『何で8月になっても内定が無いの?って言われる』

『8月のお盆までに内定取ってと親に言われる』

 8月の段階で内定が無いと就活で内定が取れない理由について訊かれたり、周囲の人達から冷たい視線を感じるようになる。そして内定が取れない理由が分からず、そのまま就活をしても同じ失敗の繰り返し、先ず自分を採用したいと思えるアピールをどうすれば良いのか?そこを思いつかない限り始まらない。

 そして8月に優良企業を見つける事も重要で、大手の夏採用はやっているが、競争率の高さがうかがえ『入れないな』と始めから諦めている人もいると思います。そして優良企業と言わず、ブラックではない企業を見つけて就職したい。そんな気持ちで就活をしているのかもしれません。

 では具体的にどうやれば良いのか?ここでは分かりやすいように8月序盤から8月終盤までの1か月の間に無事内定を取る事が出来た就活生の視点で時系列順に説明したいと思います。

8月1日。内定なしからスタートの就活生

『もう8月か・・・』

 と月が変わった事に絶望感を覚える俺。俺の大学は7月後半からの2週間、中間試験が行われる。中には8月に入っても試験勉強に励む人はいるが、俺は運よく7月以内に全ての試験科目を行う事が出来た。本来なら『8月になったから夏休み。友達からの誘いもあったし、最後の大学生活なんだからいっぱい遊ぶぞ!!』と意気込むはずなのだが、内定が無いのである。

 8月になっても内定がない。『もう8月か・・・』と俺が序盤で呟いていたのがこれだ。過ぎ去った時の速さに驚いていて、無い内定の状態で卒業してしまうのではと危惧している言葉でもある。

 そもそも何で内定を持っていないのか?俺はちゃんと3月から就活を始め、説明会にも参加したり、書類選考もいくつかの企業が通った。だが第一志望である企業から不採用通知が届き、あろう事か、俺より下だろうと思っていた奴がその企業の面接を受かり、その後、内定を貰ったと聞いたのだ。

 『俺はあいつより下なのか』なんて思ってしまったのが原因でそれ以降、俺は頑張っても無駄だなんて思ってしまい、1か月ほど就活をしていなかったのだ。そして気づいたら7月に入っていて『このままじゃ、中間試験までダメにするよ』と言われ、俺は中間試験に向けて勉強した。それがウォーミングアップになったのか、気分が何とか晴れ、そして8月1日の今日のこの日、『就活を再開しようか』とそう思っていたのだ。

8月の猛暑日の中、就活をしないといけない恐怖

『暑い・・・』

 8月2日の朝。朝食食べながら朝のニュースを見てみると『熱中症にご注意ください。適度に水分補給してください』と流れてくる。俺はこんな猛暑日の中、背広を着て面接に行かないといけないのか?と不安になる。

 中間試験を終えた最終日、黒いリクルートスーツを着ていた学生がいたが、あれは間違いなく試験後に面接を受ける就活生だ。強い日差しが照り付ける中、他の人達は半袖や日傘をさしているにもかかわらず、その人は日傘もささず、長袖、黒いスーツを着て、まるで熱を吸収しているかのように歩いていく。俺は絶対御免だ。と思いつつも、俺も就活を再開したらああなるかと当初は困惑した。

 そんな熱中症への心配をしていたが、なんと明日受ける企業からメールが来て、クールビズで構いません。と書かれていたのだ。『いい会社だ。ここに入ろう』ちょろいな俺なんて思いながらも、よくよく考えればコロナや猛暑の影響でオンライン対応をする企業も増えているのに、訪問面接をさせるこの企業は配慮が足りていないなどを思うべきだ。何でそう思うのか?実は俺はこの後、この会社から酷い仕打ちを受けるのである。

8月1週目 就活で内定なしの状態が続く

 8月3日の午後、俺は都会のオフィスビルで面接(面接官2人)を受ける。受けごたえは十分。特に『8月になっても何で内定がないの?』なんて訊かれなかったから、バイトの話を終えて悪い印象を与えずに8月第1回目の1次面接が終わった。実はその後、急に体調を崩し、トイレに駆け込んだ。この真夏日にいきなり外に出たのが体に応えたのだろう。だから暫くトイレの個室で休んでいたのだが、5分後、なんと俺と面接した社員と同僚が入ってきたのだ。

『どうする?あいつ採用しますか?』

『んなわけねぇだろ。『どうして弊社を志望したのですか?』なんて訊いても『御社に魅力を感じたからです』とか『御社の企業理念に感銘を受けたからです』なんて誰でも言えそうな事を言っている時点でもう採用する気がなくなったよ。出来ればこの業界ではこんな風に働けると思い、それを御社で実現出来るのでは?と言えれば良かったんだが、そんな話、一度もなかった。明らかに『内定が貰えれば良いや』人材で、脈なしだったね』

 と開始早々。採用する気がなし、と判断されていた事に俺は驚いた。トイレで見えないとは言え、志望動機の段階で採用有無を決めていたとなると正直あの時、楽しく話していた談話は何だったんだ。と思ってしまう。

『あとアイツ、学歴低すぎ、成績も悪いし、正直、人柄が良くて俺が採用しても、社長が反対しただろう。社長は学歴主義の所があるからな』

『先輩、だったらリクナビの求人票に『高学歴のみ』なんて書いてくれませんかね?もとから採用する気のない人を面接する事になれば時間の無駄ですし、こちらの仕事に差支えが出るんですよ。また採用する見込みが少ないのであれば、もう掲載するの辞めてもらえませんかね?』

『俺だって高学歴のみ、男性のみって書きたいよ。ウチの場合、男性主義で高学歴のみって言うの知っているだろ?しかしリクナビの担当者から『それは男女差別で、更に学歴差別でもあります。そんな表現は求人票には書けない法律上のルールがありますのでご理解のほどよろしくお願いいたします』って言われたよ。なら面接で落とすしかないじゃん。

 掲載取りやめも、社長が『もしかしたら良い人材が来るかもしれない』とか言って許可出さねえんじゃん。リクナビって一度金出せば13か月間ぶっ続けで掲載してくれるんだぜ。そして来年にまた金を出して同じ事の繰り返し、掲載を取りやめるってどうやるんだっけ?正直、忘れたよ』

 ハハハ、と二人はトイレから出ていく。そして暫くしてトイレの個室から出る俺。

『つまり俺の実力関係なく、最初っから不採用にするつもりだったのか!?』

 学歴差別をする企業があるのは知っていたが、改めてやられると腹が立つ。今の8月になれば募集している企業が少ないのに、こんな向こうの都合で不採用になされるなら『やってられるか!!』と思い、就活を投げ出したくなる。しかし俺は耐えた。なぜならそれで6月から7月初めまでふさぎ込んで時間を無駄にしていたからだ。これ以上、無駄にする事は出来ない。まぁ、耐性でもついたのか、俺は『感情的にならず、何とか打開策でも見つけよう』とそう思い、採用する気のない企業に当たらない方法は何かないか考えた。

8月2週目 内定なしからの就活対策を見つける

『スカウト型就活サイト?』

 8月7日。俺はこれも見て、ピンと来るものがあった。というのも採用する気のない企業に応募しないようにするにはどうするべきか?と考えていたが、リクナビやマイナビを見ても一向に分からない。皆募集しているように見えるからな。しかしこのスカウト型就活サイトというのは、こちらが事前に載せたプロフィールを見て、企業側が声をかけるスタイルになっている。つまり俺を採用する気のない企業から声はかからない仕組みになっているのだ。

 俺はこの就活サイトに魅力を感じた。なぜなら俺は東大やMARCHなど高学歴ではない。だから応募して『低学歴だから』という理由で弾かれるかどうか心配していた。就活は不採用理由を言わなくても良いからな。だから学歴や成績などで判断せず、俺の事を欲しいと思える企業しか声がかからない。8月中旬で募集している企業が少ない中、向こうから声をかけてくれるスタイルのこの就活は俺にとって時間の節約になると思い、試しに利用する事にした。

 8月9日。ようやく業界分析の仕方を覚える就活生

 このスカウト型就活サイトのおかげで、俺はまさに驚くべき成長を遂げた。なんでそんな事言ったかって?実はこのスカウト型就活サイトと言うのは、『なんで俺に声をかけてくれたのか?』と聞ける魅力がある。今までは『どうしてウチを志望したんですか?』と、志望先の仕事について分かった前提でアピールしないといけなかった。

 当然、俺の場合『魅力的だった』『御社のホームページを見て御社の仕事に感銘を受け』などあまりにも抽象的な言葉しかアピール出来なかった。まぁ、分かると思うが、そんなその場で取り繕ったアピールをしても、いつまで経っても内定を取る事は出来ない。だから中小企業への就職活動と言うのは志望先の理解が必要で、働いた事のない就活生の立場からだと志望先の仕事を理解出来ず、正しいアピールが出来ない、そんな問題を抱えている。

 だから俺がさっき話した通り『どうして俺を採用候補の1人として見てくれたのか?』と訊けるこの就活サービスは、俺のどの部分を見て、どうして働けると思ったのか?志望先の仕事を踏まえて、説明してくれる機会がある為、業界分析の手助けになるのである。

 実際の出来事である。俺がその質問をするとコンビニにお菓子を卸している企業の採用担当者からこう言われた。

わが社のようにコンビニ商品を卸している会社は今、コンビニのPB戦略に苦戦している。(※PB戦略。プライベートブランドの略らしい)コンビニ自身が商品を自社開発している関係上、運搬や人件費がかからない。そしてわが社の類似商品より安く販売出来、低価格路線に苦戦している状態だ。

だから君のようにコンビニでバイトした事があり、他のお菓子の販売を間近で見た事がある人なら、どんな商品が売れているのか判断出来るのではないかと思い、オファーをかけた。

 と説明された。確かにセブンイレブンでセブンプレミアムのポテトチップスが、カルビーより10円安く売られていたな。あれってコンビニが作っていたら安く出来たんだ。と俺はこの時、初めて安売りの秘密を知った。んで目の前のお菓子メーカーの採用担当者はそんな低価格販売にかつ戦略を考えられそうな人材が欲しいとして、コンビニのバイト経験がある俺に声をかけたとの事だ。

 安売りにより良い販売方法なんてあるのか?と俺はこの時、商品を売る為には安くするしかないとかしか思っていなかったから、果たしてどんな風に売れば良いのか分からない。だがこの面接で俺はどんな風にコンビニのバイト経験をアピールすれば魅力に感じさせられるのか?その辺が分かっただけで大きな収穫だ。今まで全く無反応でありきたりだったんだからな。

 今回の面談は残念な結果になったが、俺はこの経験を踏まえ、他社のメーカーがどんな風にコンビニの低価格商品に打ち勝っているのか?かつてのバイト先の店長に相談してヒントを得ようとした。

 8月10日。ようやく自己分析の仕方を覚える就活生

 そして俺はさっそく暇そうにしている店長に安売り以外で売れる方法について教えてもらう事にした。

 例えばチョコレートの商品で言えば、今まではこの夏になるとチョコレートが溶けてビジネスマンの人達が『チョコレートは溶けて手にベタつくからパソコンのキーボードや書類等について不便よね。チョコレート大好きなのに』と買うのを敬遠していた人がいた。しかしある会社が技術開発でチョコレートの周りにコーディングを施し、夏になっても溶けない、または人の体温でも溶けないチョコになった事で、その人はその後、チョコレートを買って仕事をしている。

 他にもストレス軽減、記憶力アップなどを謳う機能性食品や、目覚ましになるエナジードリンク、低カロリーで太らない食品など、価格ではなく商品の機能などで勝負し、低価格路線に対抗している。だから俺なら市場が求める技術を持っている御社で働きたいと思い、志望しました。なんてそうアピールするかね。

 青天の霹靂とは正にこの事。今まで安くすれば売れるなんて思っていた俺からすれば記憶力や低カロリーで販売する考えなど全く思い浮かばなかった。

 そして店長は話を続ける。

 他にもこれはオフィス街のコンビニの話。お前、俺の頼みで以前住宅街のコンビニに助っ人として手伝いに行った事があるだろ?

 オフィス街の場合、業務の助け、または邪魔にならないお菓子が人気だったが、住宅街になると別のニーズが求められる。例えば子供のお弁当作りに役立ちそうな冷凍食品や会社帰りのサラリーマンが夜食として食べるような商品が人気だ。

 更に8月の場合、台風だったり、猛暑日だったり、豪雨等で災害や熱中症対策の商品が人気になってくる。災害が来た場合に備えての備蓄品や、保冷系商品がコンビニの売れ筋商品になるから、季節ごとに売れ行き商品が変わる為、私はそんな場所や時間によって人気商品が変わるこのバイトを経験し、市場のニーズに応える事が出来る仕事に就きたいと思った、なんて言えれば良いのではないか?

 俺はこの瞬間、自己分析まで出来る人間に成長した。確かに俺はコンビニの売れ行きを見て『なぜこの商品は売れるのだろう?』と考えた事があった。だから俺は商品の売れ行きを分析し、どんな風に売れる商品を作れば良いのか?そんな仕事がしたいと思っているのではないかと思った。

 と店長の受け売りをあたかも俺が思いついたかのように語る。まぁ、俺が言いたいのは今までどんな風に業界分析や自己分析をすれば分からなかったのに、今になってようやくやり方が分かったのだ。だから内定なしだったんだな。と思ったが、これで俺はコンビニに商品を卸している会社を中心に志望し、そしてどんな風に低価格路線に負けない販売をすれば良いのか?その辺をアピールしてみようと思った。

8月3週目 内定なし就活生、最終面接に挑む

 8月23日。俺は店長から貰ったアイデアを元に5社も会社を受けていた。そして1次、2次まで通し、いよいよ最終面接の知らせを頂いたのだ。

 俺はここまで色々とあった。商品知識についてコンビニ店長のサポートがあったから、何とかなったが、面接官の中には『なぜこの時期になっても内定が取れていないの?』とそんな意地悪な質問をしてくる人がいる。だから俺なりにどういう言い回しが、この時期になっても悪い印象を感じさせない言い訳に繋がるのか説明してみようと思う。

内定なしの理由について訊かれたらどのように答えるべきか?

 私は独りよがりでした。何でもかんでも自分で決め、そしてこれが正しいんだと振り返りもせずに独断で決めていた部分があります。その結果、志望先の業務について正しく理解せず、この就職活動はあまりにも自分の頭の中でしか考えていなかったんだなと自分の悪い部分を見つめ直す良い機会になりました。

 食品業界の場合、食べる事が好きと言う理由で志望動機を書いていました。本当であれば、いかに食文化を広げる、例えばご高齢の人たちが上安い版を多くの人に知ってもらう、または低カロリー、虫歯になりにくいなど、生活習慣を直すような世の中に広げていきたいなど、自分がこの社会にとってどんなふうに必要とされる人になりたいのか?、そのように語るべきだったと思っています。

 私のバイト先のコンビニの店長は、3人のレンガ職人と言う話をしていただき、一人目はお金の為、二人目は家族の為にレンガ職人をやっていました。しかし三人目は「大勢の困った人たちを作ってくれる大聖堂を作っているんだ。素晴らしいだろう」と多くの人たちを救える大聖堂を作る職人として働ける事に喜びを感じている話を聞きました。

 この話を聞いて、商売と言うのは単なるお金稼ぎではなく、世の中に役立つサービスを提供する事で、お礼としてお金をもらう。そんなシステムが含まれているんだなと私は思いました。ですので私自身、企業に就職して、世の中に必要とされる人として成長し、立派な社会人になってみたいと思い、今御社を志望しています。

 と一人称を私に変え、上記のように就活で失敗した原因と反省について触れ、再発防止や高い目標に向けて頑張っているように答えた。

 このようにこの時期になっても内定なしの理由について問われた場合、単なるお金を稼ぐ目的で就職活動をしていた。しかしある人がレンガ職人の話をしてくれて、世の中に必要とされる人物になる大切さについて教えてもらい、お客さんを喜ばせるような人になりたいので、御社で○○として働きたいと思っています。

 と言えば、ウケが良い。流石店長、どんな風にアピールすれば良いのか分かっているおかげで、店長が書いてくれた反省内容を参考になんとか最終面接まで行き着く事が出来たぜ。

8月4週目 内定なしから卒業し、就活終了

 8月30日。自宅に帰ってみると『内定通知書が届いたわよ』と母さんから声がかかった。ウチは実家暮らしで、どうやら母さんは俺の許可なく、勝手に届いた封筒を開けたらしい。プライバシーの侵害だから辞めろよ。そういうの。

 しかし母さんはそんな俺の気持ちも知らず『8月になっても何処からも内定が取れなくて、ああ、あたしは子育てに失敗したんだって自分を責めたわよ。就職留年して、来年また再チャレンジするんだ。ってお盆の時、おじいちゃん、おばあちゃんに伝えたけど、ほんと良かった。早くおじいちゃん、おばあちゃんに内定取ったって連絡しなさい!!』と言ってくる母さん。まぁ、良いか。

 という訳で、8月になっても内定なし状態から抜け出す方法としては以下の3つ。

  1. スカウト型就活サイトを利用して、今の時期に自分を採用しても良い企業を直ぐ見つけられるようにする。
  2. 『何で私に声をかけてくれたのですか?』と質問して、自分の魅力と、志望先の仕事でどのようにそれを活用すれば良いのか情報収集する。
  3. この時期になっても内定が取れない理由と反省、そして再発防止を提示する。

 上記の3つである。だからこれから就活を再開するのであれば、先ずはスカウト型就活サイトを利用してみるのをオススメする。

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