会社に頼らず生きていく方法を身に着ける大学生とは?

『会社に頼らず生きていく方法とは?』

『生きていくために必要な力とは?』

『人が生きていくために必要なこととは?』

 など大手で働いていてもダメな大人や会社の看板を自分の評価だと勘違いしている大人などを見て『自分はこんな大人になりたくないな』と考える人もいると思います。そしてその方法として『会社に頼らず、自分の力で生きていく方法はないか?』と考える人もいると思います。

 しかしそれが大学生の立場であると難しいと思われます。学生は大人とは違い、子ども扱いされる為『若造が』と色々と言われると思います。その為、大人を驚かせる為に具体的な実績を積み、そして大学生の立場で一体どのように大人が認める実績を積めば良いのか?そう考えているかもしれません。

 ここでは具体的にどうやって収入や社会的評価を得られる大学生になれるのか?その具体的な例をストーリー形式でまとめております。

会社に頼らず生きていく時代になっている背景

『安定した職業に就きなさい』

 俺は2020年に大学3年生になり、来年就活を始める立場だから親から『安定した職業に就きなさい』と言われていた。この言葉は親や高校の時からの先生からの決まり文句。ただ俺が訊く限り『安定した職業なんて一体何だよ』って思ってしまう。

 俺が大学に入った2018年には長時間労働を是正する為に時短勤務を余儀なくされ『残業代が減った事で生活出来ない』と言い出したり、2019年にはAIの発展に伴い仕事が奪われると言われ、そして2020年にはコロナウイルスである。一体どの時代に安定した職業というモノがあったのかな?俺はそう思ってしまう。俺個人としてはこんなに時代の変化が激しいのであれば会社が倒産しても収入には困らない、そんな人間になりたいと思っていた。

 そんな風に更に思うようになったのが大手メガバンクで働く親父の境遇だ。2017年秋に発表されたみずほフィナンシャルグループの1万9000人員削減を皮切りに各金融業界も人員削減が発表された。あんだけ俺の小さい頃から『銀行員は安泰だ。だからお前もなれ!』なんて言っていた親父もリストラ候補に挙がっていて『あんだけ貢献してやったのに景気が悪化したからって切り捨てるとは!』と言っていた。そして転職活動を行っているが失敗続き。どうやら皆同じような稼ぎ方しかしておらず『ならあなたより若い人を採用した方が良い?』と思われていて上手くいかないらしい。

 そして祖父がやっていた賃貸経営を継ぐ事になり『入居者を増やして家賃収入で生活していくぞ!』と意気込んでいたが、少子化の時代、入居者は来ない。だから古巣の銀行員後輩のツテで耐震強度と内装のリフォームの融資を募り、更に『高齢化社会だから年金を貰っている高齢者を中心に入居させよう』と祖父に相談せず独断で実行。結果、リフォーム代で1000万。更に高齢者の場合、認知症などでゴミ屋敷や家賃不払いの問題が起こる。挙句の果て、高齢入居者が亡くなり、事故物件扱いとなり、マンションの価格が半分にまで下がる問題にまで生じた。当初は7000万でマンションを建て、20年で返す予定が、入居者が集まらず収益がこなく、更にリフォーム代、1000万追加で、7000万の価格が3500万になり、20年で2000万円の赤字状態にある。そして高齢者の入居者を追い出せず、また死亡者が出れば更に価格が落ちる為『どうしてこんな事に・・・』と親父はふさぎ込むようになっていた。

 祖父曰く『バブル時代の儂の成功体験を夢見て賃貸経営を行い、採算を取るのを忘れる。更に今の時代『高齢者は入居お断り』と出ているのに、市場調査まで行わない。これは大手の看板を背負って、肝心な事は部下にやらせてきたんだな。成功する為のノウハウを全く心得ておらん。我ながら情けない息子を育ててしまったようじゃ』

 と言っていた。大手メガバンクの銀行員として働いてきたのに転職は出来ない、老後のお金を稼ぐスキルはダメ。そして年金生活のはした金で満足しようとしている親父を見ると息子ながら情けなく思ってしまう。そして一方でこう思ってしまう。『大手に勤める事になっても社会で生きていける力を身に着けられない。やはり人生100年時代となった今、自分の力で生きていける力を持たないといけない』と思っていた。

『自分の力で生きていける力ってどんなモノだ?』

 祖父に相談すると『とりあえず金を稼いでみろ。そうすると金を稼ぐ大変さが分かる。だから金を稼いで、そしてどうして稼げないのか?そして稼いでいる人は何をやっているのか?その辺の情報収集でもして自分の得意分野を見つけろ!』とそうアドバイスされた。

会社に頼らず生きていくのがどれほど難しい事なのか?

 そんなアドバイスを貰い、先ず俺がやったのは転売だ。骨董品や中古品を扱う店で希少品を探し当てて高く売る。だからブックオフなどをあさって高価格転売出来る代物を探した。そして最初の1月目は10万稼いだ。このままいきたいと思ったが翌月からは1万程度に減った。最初の月は自分の要らないモノも転売にかけ、売るモノが多かったからだ。俺はせめて20万くらいは定期的に稼ぎたいと思い、頑張った。チケット、新商品など人気商品の買い占めを考えるようになった。しかし後に高額転売禁止の風潮が強くなり、実際、メルカリでは特定商品の転売が禁止。管理者が特定商品の取引制限が出来る以上、もっとニッチなモノを見つけて転売するスキルが求められる。そしてこれで食べていける人達は実際に卸売業者に繋がりがあり、安く仕入れる術を持っている人が目立つ。そして大学生である俺の場合、貴重性の高いモノを見つけ出すのに時間がかかるし、見つけても高く売れるかどうか運次第。これではこの日までに予定の金額を集める事が出来ない為、アルバイトの方がマシだと思い辞めた。

 そして次にやったのがクラウドワークス、いわゆる在宅業務だ。具体的には日記やブログの代行などを行い、ライティング業務で稼げないか試してみた。結論から言えば稼げない。記事代行作業の場合、1文字1円でやり取りされており、そして2000文字(2000円)が大半だ。更に単発で終わる事が多く、単価の高いライティング作業となるとIT情報や法律など専門的な内容になってくる。そして何よりも難しいのはこの手のライターは沢山いて、評価が高いのはMBA資格を持っている、実際にITや金融でプロジェクトを率いた事があるなどの実績持ちの人達だ。そして大学生の俺は何もない為、簡単な仕事しか来ない。その為、単価は安いし、その取引限りで終わる事が多く、稼ぎ柱にする事は難しかった為、現在放置中。

 そして最後にやったのがUberEatsだ。自転車もちょうど持っていたし、コロナの影響でバイト先が臨時休業になったので、ちょうど急成長中の宅配代行サービスを利用してみる事にした。結果、これは今までの中で一番稼ぎやすかった。3キロ圏内の宅配1回につき500円ほどの報酬。1回の宅配はおおよそ30分、俺の場合、講義の合間や後にやっていたから稼ぎは月3万ほど。他の人達と比べると少ない。更に他に稼いでいる強者達は移動速度の速いバイクや大量運搬が可能な車を利用していた。学生である俺にはまだ出来ない芸当だ。更に将来これで食べていけるかと言えばそれも違う。確かに将来車などを持てば生計を立てれるかもしれないが、せいぜい月30万円が頭打ちだ。しかも朝10時から夜10時ずっと働いた場合で、コロナの影響で現在、配達員が客の奪い合いになっている。つまり案件が獲得しづらい。そしてコロナが落ち着けば今度は道に車や人が溢れるから通りづらいし、雨や真夏日なども継続して行わないといけない。正直、無職になった場合の食いつなぎ程度の印象が強く、本業でやるとしたら発展性がない。

 他にもウチの大学に起業サークルというのがあったので覗いてみた。結論だが、株やFXもいれば、アフィリエイトなどの広告収入で稼いでいる人、自分のサイトを作って商品を販売している人、アプリを作って収益を立てている人がいた。だがどれも真似するのは難しい。株やFXの場合、実家が金持ちで1000万円の資金を元手に月20万ほど稼いでいるタイプがいる。そして他の人はサイトやアプリなどを作っているが、利用者が数十名程度で稼ぎは雀の涙。だから実績を作る為にサークル仲間を使って閲覧数や登録数を水増ししている。サークルを創業したのもこの為らしい。

 とプログラミングスキルがあれば稼げると思っていたが、ライバルが多いし、実績を作らないと注目されないから依頼も来ない。挙句の果てこの起業サークルではサイトの作り方やアプリの作り方も教えてくれない。だからもうここで手に入るモノはないと見て去った。

 など結局、どれも単発で継続性がなく安定収入が実現しずらい。そして常日頃から出ている仕事は単価報酬が低く、それで生活するなど安く仕入れる、大量生産可能など、何かしら他の人にはないメリットを持たないといけない。何かしらの強み、これがない限り、高い報酬を得る事はあっても、生活費を稼ぎ続けるのは難しいようだ。

会社に頼らないで稼いでいける人の例

 と色々とやったがどれも暮らしていける程の金を稼げない。そして更に稼ぐ方法が見つからない為、今までの話をして一体どうやったら大学生でも会社に頼らず食べていけるのか?その辺のアイデアをもう一度乞う事にした。

「いいか、お前は肝心な事を間違っておる。今までの稼ぎ方は稼げるツールを使って稼いでいるに過ぎん。そんな大金を稼げるほどの代物があれば誰も会社に勤めず、そのツールを使っているはずだからな。

 そしてお前は金を稼ぐ事を目的にしている。仮にお前の前に商品を売る人がいて『これが売れれば儲かる』なんて考えている奴がいたら、お前は買うか?ビジネスというのはお金を稼ぐ事を目的にしている人も多いが、本質的には誰かの悩みを解決して、そのお礼としてお金を貰う。そんな互恵関係が出来ておる。だからお前が先ずやらないといけないのはこの世の中の人がどんな悩みを持っていて、お前はその中でどんな風に解決出来るのか?それを考えるべきだ?」

「それで金が稼げるのでしょうか?」

人々の幸福の為に努力すれば金は後からついてくるもんだ。事実、学生の立場でお金持ちになった人は儂は何人か知っている。学校に行くことが出来ない不登校の人達の為に学習サービスを設ける人がいた。すると大勢の子供達に勉強教える為に教室やらネット環境やら用意しないといけない。その場合、お金を出してくれる人って『もっと子供の教育環境を良くしてください』『日本にとって良い人材を作ってくれ』とその人がやっているサービスを応援する目的で支援する。だから資金も集めやすいし、更に『こんなサービスを作ってくれ』『こんな悩みがある』と言ってくれるから、需要と供給が見えてくる

「それで将来儲かるのでしょうか?」

「そりゃあ、その後は真似されたり、悪い噂を流されたりして苦労するだろう。しかし最初のウチはそれで良い。なぜなら今の時代、AIの発展やコロナ、または新しい法律が出来て経営が成り立たなくなる事が良くある。お前さんにとって必要なのは、稼げるビジネスというよりも稼げるようになる為のノウハウ。それが必要なのだろう。実際、儂も定年後も働いておる」

 と祖父は『儂についてこい』と車に乗せられ隣の県の商店街にある総菜屋まで連れていかれた。『ここが儂がオーナーを務めている総菜屋』だと言ってきた。

「バカ息子が賃貸経営で失敗し、そのツケを孫のお前にまで背負わさせるわけにはいかないと思ってな。そしてここはなんと100年も続く老舗店だったが、後継者がなくて売りに出させているのを儂が買い取った

 お前さんはここに来る前『人々の幸福を考えただけでお金持ちになれるのか?』と疑ったな。儂は後継者不足に困っているこの店のオーナーとなり、具体的な経営戦略を提案した。具体的にはこの店は店頭販売のみだったが、店の奥に工場があり、それをレストランに改装し、天ぷらや刺身をメインとした定食メニューにするよう提案した。商店街の中であれば人通りが多いし、来客が見込める。儂は更にレストランの質を上げる為、外国人観光客が利用出来るようメニューを英語、中国語と多言語化し、外国人スタッフも雇った。さて儂は何でこうしたと思う?」

「・・・え~っと、商店街だから店頭販売よりレストランにすれば儲かると思ったから?」

それは誰だって思いつく。問題なのはそれをどうやって店員の人達を説得する?工場をレストランに改装と言っているが、では今まで工場で生産していた商品を今後どのように作る?工場で働いていたスタッフはクビか?そして何よりも改装中の間、無職になってしまう店員達をどうやって養うのか?その辺まで考えないといけない。お前さん、その辺どうやれば良いのか思いつくか?」

「いえ・・・」

「分かりやすく言うと全部借金じゃ。改装中は一時解雇を申し上げてその分の生活費を保証する。改装にかかる費用と配置転換する新たなスタッフや再就職先の手配。これにはお金がかかる。しかし儂は元銀行員で決算書を見て、どのように経営戦略を立てれば銀行は融資をしてくれるのか?分かっていた。それが儂の強みで経営を立て直せると判断してくれて皆、儂をオーナーにしてくれた。

 おかげで改装後は今まで廃棄していた食材が揚げ物にする事で翌日の食材に代わり、店頭販売より焼きたてで新鮮な刺身や総菜も加わった事で人気になり、食品ロスと人気商品、そして外国人の新たな観光客まで呼べた。おかげで月商1500万円だったのが3500万まで上がった。おかげで銀行への返済も出来るようになったし、何より忙しくなって従業員が喜ぶようになっているよ。『沢山のお客さんの笑顔を見る事が出来た』とな」

「なるほどおじいちゃん、本当に凄いですね」

「ハハハ、凄いか。ならお前は儂の言いたい事が分かっていないな。いいか、儂はただ提案しただけだ。具体的な調理や店舗運営はスタッフがするし、儂が提案したホームページやメニュー作りなどは全て他の人に頼んで作ってもらった。儂のやった事と言えば会社にどのようにしたらもっとうまく回るのか?事前の調査と経営のコツを教えた程度だ。つまり結局どうやったら良くなるのか?その辺のノウハウを知っているだけで世の中に必要とされる人になれる。難しい事は外注すれば良い。さてここでお前に質問じゃが、店頭販売しているこの惣菜店を儂の思いついたように経営を立て直すほどの良い提案をする事が出来るか?」

 もちろん出来ない。そもそも工場をレストランに改装し、揚げ物を翌日に回して売れば食品ロスに繋げるなんて発想すら思つかない。

「ただそれは一度体験すれば誰でも出来る。そしてそれはお前も出来る。だからお前が今後会社に頼らず、世の中に必要とされる人に成長する為にはビジネスを通じて、お客さんや従業員を幸せにするアイデア、そしてそれを実現させる術。それを身に着ける事なんじゃないかな?」

 なるほど要は揚げ物にして消費期限を翌日に延ばしたり、外国人観光客を呼び込む為にメニューやスタッフを多言語化するというのはあくまで手段であって、どうやったらこの店の従業員やお客さんは喜ぶのか?そのアイデアを思いつけるようになれとそう言いたいわけだ。

会社に頼らず生きていく大学生とは?

「さて儂なりにビジネスで成功する為に何をしないといけないのか?説明したと思っておる。しかしやはりビジネスというのはそんな一言で言える程簡単に言える代物でもないし、時代の変化でそれが通じなくなる可能性がある。息子のようにな。

 そして儂の過去を振り返るにあたり、今までの経営ノウハウは誰からの受け売りだ。揚げ物にして翌日の定食に回すやり方も飲食店で働く誰からの受け売りで、ネットビジネスやメニューの多言語化も確か地方で頑張る若い子から学ばせてもらったやり方だ。集客は大事だからの。

 だからお前さんに必要なのはビジネスを成功している人の下で働く事だと思っておる。今、話した通り、お前さんには経営の基本的知識や実際に事業を立ち上げた経験もない。だからお前さんが1から考えて成し遂げるのは難しく、誰か同年代で出来る奴の元で手伝う、そんな事をしないといけないと思っておる」

「しかし大学の起業サークルにも行きましたが、プログラミングスキルを教えるというより自分のビジネスの数合わせみたいな事をされます。ビジネスが出来る大学生ってどうやって見つければ良いのでしょうか?

もっと外に目を向けなさい。例えば儂がM&Aマッチングサイトを通じて、若者は【WILLFU STARTUP ACADEMY】に参加してスキルを磨いたと言っておった。もともと起業とは何か?と分からない子だったらしいが、経営スキルや事業プランの作成方法などを2週間で学び、そして実際に事業を計画してビジネスを成功させた。

 何よりも魅力だったのは一緒に事業をする仲間に出会えた事だ。Webサービスを作れる学生がいたが、どんなWebサービスを作れば分からず、スキルを持て余していた若者。地方の漁業産業を営んでいたが、外に販売する為のノウハウを心得ていなかった若者などおったようだ。そして起業に成功しているアドバイザーが色々とアドバイスしてくれて、Webサービスを通じて地元の名産品を外部に売る。どのように宣伝、集客すれば良いのか?も心得るようになって最終的には今は儂のようにどこかの名店を買い取って、そして付加価値をつけたら売る、そんな事をしておる」

「え?店を売買しているのですか?

「何を驚いておる。M&Aというのは事業の売却をさす。だから少年の場合、最初の起業ビジネスで稼いだ資金を頼りに100万で買える地元店をネットビジネスや集客などで大きくし、そして300万など買い取った価格より高値で売る事をしておった。これはただの金稼ぎではない。地元にネットビジネスのノウハウを広げて、かつ優秀な人材を外部から呼び込む誘致活動だ。実際、ネットビジネスのインフラが整った後、広告業界の大手の人や料理人のプロを新しいオーナーにして更に店や町を活性化させておる。『自分のスキルが地元を良くしていって楽しい』と彼は言っておったよ」

 俺はこの話を聞いて『かっこいいな』と思った。今まで俺は会社に頼らず生きていくと考えていただけだが、良い会社を作りまくって社会を良くするなんて考えてもみなかった。

「お前さんからの立場からすれば先ず『実績』を作る事が何より大事だ。若い奴がいきなり主張しても『若造のくせに』と言ってくるのがオチだからな。だから先ずはイベントや売上などで成功して『私はこんな事を成し遂げました』とアピール出来るようになる事が大学生のうちに成し遂げる事だと儂は思うぞ」

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