やりたいことがないのに内定を取る就活生

『やりたいことが見つからない』

 仕事に対する関心や興味がなく、就活生の中にはやりたいことが見つからずに困っている人もいると思います。そして就活では詳細な仕事の情報はもちろん、不採用になった際、何がダメなのか?教えてくれない為、自己分析や業界分析の仕方が分からず、やりたい事どころか、目標すら定まらず、正解が何なのか分からないまま、志望業界も絞れず、ただ時が過ぎ去ってしまう。なんてことはないでしょうか?

 この手の状態に陥ると人によっては『俺ってどんな生き方をしたいのか?』と自分の人生についてまで考える事になり、この状況から抜け出すためにはやはり『自分が何に向いていて』『なぜ御社に向いているのか?』相性の良さや実力がある事を面接でアピールしなければなりません。

 では具体的にどのようにやりたいことを見つけてアピールすれば良いのか?ここでは実際に将来のビジョンが見えず、志望業界すら決まらなくなった就活生の視点で、就活でやりたい事を見つけ、内定を取るまでの流れについて説明しております。

就活でやりたいことがないせいで苦労する就活生の例

『初めは何処か大手に就職して安定した職種に就ければ良かった』

 俺が就職活動を始めて、最初のうちに思っていたことだ。大人達を見ていると賃金で長時間働かされるし、さらにAIの発展で仕事まで奪われてしまうと言う始末だ。正直、働きたいなんて心の底から思わないし、どちらかと言えば定年退職後に如何に楽しい老後を過ごすかどうか?それが問われているようにしか感じない。だから俺自身、就職活動を始める場合は、ただ給料の良い、更に俺が定年するまで潰れなさそうな大手に入れればそれで良いと思っていた。

やりたいことないせいで苦労する理由①: 志望意欲を感じない

 しかし就活ではそんなに甘くない。どちらかと言えばそんな就活生を見抜くために、面接官はありとあらゆる手を尽くしてくる。例えば就活では必ず志望動機を言わないといけないのだが、ありきたりなことを言えば『では具体的にどんなふうに働いてみたいの?』と更に詳細な内容を求められる。

 『何でウチを志望したの?』『どうしてそんな風に働いてみたいと思ったの?』『では入社後、具体的にやってみたい事は?』と選別理由、動機、そして入社後のキャリアプランなど具体的に訊いてくる。そして自分のやってみたい事が自分の経験に結びついているかどうか確かめてくるし志望意欲の高さを示せば示すほど、詳細な仕事内容の理解力について問われるから、どちらかと言えばこの手の話の流れは避けたかった。

 しかし最初の段階でどこか大手に就職できれば良い。などと思っていたせいで、あまり魅力的な話を用意できないでいた。だからこそ志望意欲について問われ、なぜこの仕事をしたいのか?その辺について答えられないといつまでたっても内定が取れない状態でいた。

 自分で言うのも情けないが、志望動機に答えられない。いつか自分に合った企業を見つけられる。いざとなれば嘘でも何でも良い企業に就職しようなどと考えていた。しかし俺は面接官を騙せるほどの実力がなく、更に最後には志望動機は『え~っと・・・』などとこんな当たり前な質問に躓くのか?と思われるような回答になっていた。だって中小企業や法人向けの企業って何やっているか分からないんだもん。

やりたいことないせいで苦労する理由②: 周囲の人の情報が理想論だったり、働きたくないのが本音で、頼りにならない

 6月に入ってから面接は10社も落ちていて『今までのは練習だ』と自分に言い聞かせて、良い給料の企業の面接を受ける。しかし働きたい理由、そしてその言い方が分からず一次面接で落ちてしまう。時間も資金も無駄にするこの状況に苛立ちを感じ『やはり働きたいと思わせる言い方を見つけないとダメか』と情報収集に徹する

 するとネット上に『自分が何をしたいのか分からない』と書かれたスレットが立っており、それを見て『お!何かヒントを得られるか?』と期待したが、『やりたいことは見つからないのは甘え』みたいな批判ばかりで応援する内容だけに限定すると『背伸びして入っても働き方に疑問を持ち転職の繰り返しです。自分の望む会社を見つけましょう』『少し休みましょう』『地道にコツコツ見つけていこう』など警告、休息、努力などのお決まりパターンしかない。はっきり言って役に立たない。

 ネットは頼りにならないな。だから次に頼りになるのは実際に働いている親父なんだが全く役に立たない。なぜなら第一声で『なんで働きたいと思わないんだ?』『お前は一体何がしたいんだ?』などと言ってきて、アドバイスというより説教から始まってしまうからだ。そして自分がどうして働きたいと思わないのか?と自分の人間性に問題がある。なんとかしろ。みたいな話で終わり。正直自分の評価を下げるだけだ。

 挙句の果てウチの親父の場合、何も考えずに発する場合が多いから、仕事上でも思いつきで語り、優秀な部下が仕事で成果を上げ、あたかも親父が自分の実力で成果をあげていると勘違いしているみたいな話を聞いたことがあるから、結局のところ向かをこき使うことにやりがいを感じているようだから、人様にアピール出来るような内容を親父から得られないと判断していた。ちなみに母親は専業主婦一筋。はっきりって頼りにならない。

・ その場しのぎの志望動機ではダメ。

・ 周囲の人達は頼りにならない。

 だからこれ以外の方法で現状を脱する方法を見つけなければならない。何か良い方法あったかな?と思っていたら、その手の事でせこい手で大手から内定を取った先輩がいた事を思い出した。まだ俺には頼りになる仲間がいた事を思い出す。だからやりたい事がない、この状況をどうやって抜け出せば良いのか?そのヒントを訊こうと思い、先輩に会うことにした。

『やりたいことがない』のに内定を取る就活生とは?

「・・・という訳なんです。先輩、正直やりたいことが無いせいで、全く志望動機や志望業界を絞り込めずにいます。一体どうやったらこの状況から抜け出せるのでしょうか?

「先ず初めに言っておくが、やりたいことを学生のうちに見つけるなんて至難の業だぞ。なぜなら大抵やりたいこと、特に将来の夢と言う話になると、大抵小さい頃からやっているものに限定したものじゃないと評価されない。例えばテレビでサッカー選手が活躍していたら、サッカー選手になってみたいとか、憧れの先生がいたら、こんな先生のような人間になりたい。と言って小さいころそう感じた事くらいあるだろ?しかしその感情が何かの形で作られていなければ面接官だって評価しないだろ?『一時的に感化されてやってみたいなんて思っているだけだろ?』とね。

 そしてその事に気づかず、就活で失敗する人の中には志望動機を訊かれるから『自分がやりたい事は何だろうか?』などと考えてしまい『自分がどんな仕事がしたいかわからない』と嘆いてしまう。はっきりって就活をやり始めた時点で考え出した『やりたいこと』なんて付け焼き刃みたいなものだ。更に言えば仕事ではやりたくもない仕事を任されたりする。だから『君が死亡する分野に行けなかった場合どうするの?』などと訊かれたら正直オワタとか言いようがない。実績がない以上、説得力に欠けるし、悪手だ。この手のやり方で面接に臨むべきではない」

「では先輩、具体的に志望動機はどのように答えればよろしいのでしょうか?やってみたいと思っているから、私は企業を志望するのですよね?」

「例えばお前が自動車に詳しくて、自動車メーカーの面接を受けていたとしよう。その際に、自動車の魅力を如何に詳しく話せたとしても、面接官は果たしてそんな豆知識を評価すると思うか?

 そして一方でお前の隣にいた別の就活生が『今トラックやバスなどの運転手が人手不足になっています。しかし自動運転の登場で○○のような形で問題解決に結びつけています。私はそこの現場で働いたことがあり、そのため私は○○のように働いてみたいと思っています』と言ったら、どちらが採用されると思う?

 面接では熱意も大事だが、何よりも求められるのは成果を上げる事ができそうな雰囲気だ。今のは自動車メーカーの話だったが、他にも鉄道業界であれば、鉄オタがいかに電車の事について詳しく語れたとしても、お前が人口減少に伴い今後どのように鉄道事業は関わっていくべきなのかどうか?その辺について語れたらどうなるだろうか?

 分かったかもしれないが、結局やりがいなんて二の次。どちらかと言えばやりたくない仕事でも結果を出してくれるのか?その辺が面接では求められる。だからやりたい事よりも出来るノウハウについても述べられた方が面接では評価される。その分野を発展させるために必要な考え方を身に付けていると面接で判断されれば、俺が今言った懸念材料は排除される。だからこそ就活で志望動機を言うためには、志望先の業界が今後どのように発展していくべきなのか?そしてお前自身がどのようにその中で関わっていきたいのか?その辺について話せないと、正直内定はいつまでたっても取れないだろう」

やりたいことないのに内定を取る就活生の志望動機

「先輩、要は内定を取る為には『やりたい事を見つける』よりも『こんな結果を出せるような人間になりたいんだ』みたいな言い方が出来ないといけないってわけですよね。となると今までの自己分析や業界分析もやり直さないといけませんが、正直出来るかどうか心配です。一体どうやったら面接で評価される志望動機を作れるのでしょうか?

「俺の場合、やっぱ実際に働いている人から情報を手に入れるのが良いと思っていたから実際の採用担当者と会う事が出来るOfferBoxというスカウト型の就活サイトを利用した。

 これは自分がサイトに登録した自己PRや志望動機などを見て、企業の方から会いたいと声をかけるタイプの就活サイトだ。これがどんなメリットをもたらすかと言うと実際に会った時『どうして私を会おうと思ったのですか?』と採用しようとした理由について訊ける。リクナビやマイナビの場合、説明会や面接で社員と会う事が出来ても『私はこの仕事に向いていますか?』みたいな質問なんて出来ないだろ?だから自分がどうして採用してみるか、と考えるまでに至ったのか?自分の魅力が分からない人向けの就活サービスだと思っている。

 学生の立場だと志望先の仕事について本当にやってみたい仕事なのかどうか判断出来ないからな。俺の場合、居酒屋のアルバイトをしていたんだが、オファーがかかったのはWi-fiを販売している会社で『外国人観光客は日本の居酒屋文化に関心を持っている。しかしWi-fiなど世界共通の電子端末用のインフラを整えていない場合があるから、居酒屋に向けて営業をかける為にも居酒屋の労働環境を心得ている学生に関心があるんだ』と言って、なぜ自分を採用しようとしたのか?説明してくれた。自分のバイト経験がこんな形で役立つんだなって」

「なるほど確かにスカウト型ですと自分の興味のない仕事が実は向いているんだと分かるメリットがあるわけですね」

「他にも食品業界の場合、最初は俺も志望先の食品が好きであれば合格かな?と思っていたのだが、食品業界で働くとなると『こう調理すると健康や美容に良いですよ』などの成分的な知識が求められたり、『この手の食材はこんな風に世間から求められています』と販売先の飲食店にアドバイス出来る実力が求められているから『食文化の改善に一役買いたいの?』と質問されて、全然その事について考えてなかった事に気づく。

 銀行の場合、あれって100万貸して、110万で返してもらう。つまり利子で稼ぐビジネスをしているって事が分かったよ。だから資金的なサポートをして、投資先のビジネスを成功させる。そんな人材が金融業界では求められている事を知って、今までどんな風に働いて稼ぐのか分からなかった業界の事も知って良かったよ。

 リクナビやマイナビの場合、説明会や面接で社員の方と話す事があっても、その業界が自分にとって正解なのかどうかは分からないしな。しかもお前の場合、これから改めて志望先を見つけないといけないわけだろ?受けたいところがない、なりたいものがない場合、向こうからオファーがかかってくるスカウト型の就活サイトを利用すれば視野を広げられるかもしれないし、この手の就活サイトを利用してみるのも良いと思うぞ」

スポンサーリンク