やりたいことがないのに内定を取る就活生

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『やりたいことがないせいで志望先が決められない』

『やりたいことが見つからないせいで自己PRやガクチカが書けない』

『やりたいことがない。なぜなら働きたくないから』

 などやりたいことがないせいで志望先が決められない人がいると思います。本来、この手の事は自己分析でやりたいことを見つけてアピール内容を練りますが、中には『ただ親の言う通りに生きてきた』『恋愛、ゲーム、アニメなど娯楽系の事しかやりたいことがない』など『やりたいと思わせる経験』がなくて困っている人もいると思われます。

 その結果、志望動機は勿論、アピールすべき内容が曖昧なせいでガクチカや自己PRも書けない状態が続いていると思われます。その為、就活の会社説明会や社員懇談会などの業界分析でやりたいことを見つけ出そうとしますが、特にこれと言ったものはない為、結局不発に終わる人もいると思います。

 しかし就活生の中にはやりたいことがないにもかかわらず、内定を取る人がおり、その人はどうやってやりたいことを見つけられたのか?気になると思います。その為、ここでは実際にやりたいことがない就活生と大手から内定を取った先輩社会人の2人の会話形式で、やりたいことがない状態から内定を取る方法について説明したいと思います。

就活では『やりたいこと』は『ない』方が受かりやすい

「先輩、お久しぶりです。実は今、就職活動をしているのですが、全くやりたいことがないせいで、働いてみたい業界が決められずに困っています。正直どうやったら自分のやりたいことが見つかるのでしょうか?」

「では面白い話をしてやろう。実は就活っていうのは、やりたいことがない方が逆に受かりやすいんだ」

「・・・先輩、どういう事でしょうか?普通やりたいことがあるから『だから私は御社を志望しています』と説得出来て、就活を有利に進められるのではないのでしょうか?」

「確かにそうなのだが、俺が言いたいのはそこではない。実はやりたいことがあまりにも決まっている就活生の場合、採用を敬遠される事があるんだ。

 何故かと言うと、日本の場合、新卒一括採用になっていて、ジョブ採用型、つまり自分の希望する仕事に就けるスタイルにはなっていない。だから仮に面接官に希望の職種を伝えても、実際に配属される場所は違う事がある。

 例えば法学部出身者が『法務の仕事に就きたい』と言っても、実際に配属されたのは営業なんて事があるし、営業希望だったが簿記を持っていた理由で経理部に配属されるなんて事も普通にあり得る。もっと言えば日本の場合、ジョブローテーションが当たり前になっているから、仮に希望の職種に就けたとしても、幅広くスキルを習得する為に3年以内に別の部署に異動する企業がある。特に大手であればなおさらだ。

 だからやりたい仕事に就き続ける事は難しく、それは採用する側も同様に懸念しており、お前の言う『やりたいこと』へのこだわりが強いと感じられれば、早期退職のリスクがあるとして採用を見送られる可能性がある。

 事実、就職後、

 俺は〇〇のような事をやってみたいと思い、このこの会社に就職したのに、全く違う仕事をやらされる。それに希望が通ったとしてもすぐ別の部署に行かされるから、なら自分の希望が通る中小企業などに行って働こう

 なんて事を考えてしまい、しかもそれは就活生全体の3割にも及ぶとデータとして出ている。だから早期退職の可能性がある人材が現れれば面接官は当然採用を控えるだろうし、やりたいことへの過剰なこだわりは就活を不利にさせるんだ」

『鉄オタだからやりたい仕事は鉄道業界』と思って失敗する就活生

「なるほど。確かにその手の話を聞いた事があります。私には鉄オタの友人がいたのですが、鉄オタなので鉄道業界に入れば良いと思い、鉄道業界に就職したら、駅員の仕事を1年間やらされ、しかもその仕事が酔っ払いや痴漢対応、人身事故発生時のクレーム対応もあったので非常にストレスが溜まって直ぐ辞めたかったようです。

 でも将来、自分の好きな仕事が出来ると信じ、我慢していた結果、楽しみにしていた運転手にはなれず、どちらかと言えば駅ビルのイベント企画を考える部署に配属され、更に数年後、旅行代理店の連携業務を中心に行う業務に就いたらしく、自分のやりたい事が出来ないと言って退職したと聞きました」

「その友人の場合、志望先のキャリアプランを正しく理解していなかったのが原因で失敗しな。

 こういう例はよく聞く。例えばアニメファンだからアニメ業界。自動車が好きだから自動車など自分の趣味で志望先を決めると痛い目に遭う。なぜなら大抵の仕事は辛いし、大変で、だからこそお金を出してくれるんだ。『こんな仕事面倒だから誰かやって』みたいな。だから趣味に没頭したいのであればその分野に関係するモノよりも、ワークライフバランスの整った会社に就職した方が良い」

好きなモノでやりたい仕事を決める問題点

「しかし先輩、仕事は辛いモノだと知っていますが、だからこそ自分の好きなモノであれば耐えられるなんて考え方もアリだと思いません?スポーツでも『体を鍛えるのは大変だが大好きな野球だから頑張れる』なんてセリフを訊いた事があるでしょう。仕事でも同様に自分の好きな事だから頑張れる。なんて事にはなりませんか?」

「それはケースバイケースだろう。確かに野球漫画でそんなシーンあったかもしれないけど、でもあれって大抵は『仲間と一緒に分かち合う』『仲間の足を引っ張るわけにはいかない』など仲間の絆によるものが強くて、自分個人の事なんて動機として弱いと思っている。

 実際、行う仕事を詳細化するとアニメ好きだからアニメ業界に就職しようとしたら、年収が100万円程度と言う話を知り、自分の好きなアニメグッズが買えなくなるどころか、生活すらままならないなんて事もある。

 そして自動車業界の場合、本当は自分で考えて車を作る仕事をやりたかったのに主な仕事は図面を引いて、毎日数字を測るだけ。おまけに組織が縦割り構造のせいで、自分のやる仕事が毎日同じでつまらない。そして延滞も日常的に起こるから、事あるごとに他部署間の責任の押し付け合いが起こって、人間関係的にギクシャクしている。なんて事もある。

 正直、自分の趣味に関する事だからと言って業績や社風などに問題があれば、目の前にやりたいことがあるのに、いつまで経っても出来ないなんて言うお預け状態になってしまう事がある。ちなみに俺の知っているケースではそういう人達は『自分の好きな漫画や絵がかけるフリーのイラストレーターになろう』とか『自分の考えた車が作れそうな中小企業に行こう』とする人がいた。

 その自動車好きな人の後日談だけど、大手から転職してその後、障碍者向けの車の開発を行っている中小自動車メーカーに就職した。当時、障碍者向けの自動車を作っている人が少なくて、電動車椅子や電動リフト付き自動車を開発して、世の中の役に立つ仕事が出来て、やりがいを感じているらしい。

 だからもしやりたいことがあるのなら、裁量権が比較的大きい中小企業の方がある意味向いているかもしれない。正にやりたいことが叶う仕事なんてケースバイケースだから、同じ分野だからってやりたい仕事だと安直に考えない方が良いぞ

やりたいことを正しくアピール出来ない就活生

「なかなか難しい話ですね。では先輩、具体的にどうやって『やりたいこと』を見つければ良いのでしょうか?」

「大まかに言えば『興味のある仕事』というより『自分なら出来そう』と得意になれそうな仕事を見つける方が良いと思っている。なぜなら大抵の仕事って『俺はこれが得意。部下も俺の指導を仰いでくるし、もっと頑張ろう』とやりがいを感じるようになるだろ。

 就活で難しいのはそんな働いた事のない就活生に対し『やりたいことは何ですか?』と訊いてくる点にある。しかし実際に働いた事が無いから、根拠なんてないし、就活で成功する為には面接官が『この就活生はこの仕事が出来そう』と思わせるアピールをしないといけない。

 この辺について理解していない就活生が意外と多い。例えば食品メーカーを志望する就活生の中には『私は食べる事が好きなので食品メーカーで働いてみたいと思いました』なんてアピールする奴がいる。しかし食品業界って自社商品をスーパーや飲食店に卸す仕事を中心に行うわけだから、食品メーカーで働きたいのであれば『御社の商品を売りまくる営業マンになりたい』と言わないといけない。だから自社商品が好きなんてアピールしても『では今後消費者としてわが社の商品を利用して下さい』としか思われない。だから就活でやりたいことを考える上では『やりたい』というより『どのように働けるようになりたいか?』それを考えるようになる事が重要なんだ。

 だからさっきの食品メーカーの例で言うのであれば

・ 生活習慣病や低カロリーの食事を求めるお客様に対し、健康食を提案出来る営業マンになりたい。

・ 女性の家事負担を減らす為に早く、そして美味しく作れる料理レシピを提案出来る営業マンになりたい。

・ 日本食の良さを海外に伝えられる営業マンになりたい。

 と言えれば的を射てくる。実際、食品メーカーの中には低カロリー商品を販売して糖尿病や高カロリーを食べてはいけないご高齢の方々向けに食品開発をしている所がある。他にも冷凍食品を開発している企業の中には自然解凍と言って冷凍食品をそのまま弁当の中に入れても食べれるようにし、短時間で終わらせる事が出来る事からキャリアウーマンから支持されている所もある。

 だから学生時代に頑張った事として『祖父母の介護をしていたのですが、その際に低カロリーの食事を作らないといけなくて、その際に御社の食品のおかげで大いに助かり、祖父母のように健康食を求める方々への支えになりたい』とか。『朝早く食事を作らないといけなかったのですが、自然解凍の冷凍食品があるおかげで母の仕事を減らす事が出来て嬉しかったので、女性の社会進出に貢献出来そうな仕事をしたいです』など言えるようになれれば評価される志望動機になってくるだろう」

やりたいことを見つける事が出来る就活生

「先輩、色々とやりたいことが見つからない私に参考となる情報ありがとうございます。ただ話を聞く限り、どうも志望先の仕事について正しく理解しないといけないなと思いました。ですので自分の力で役立ちそうな情報を仕入れないといけません。何か良い方法はありませんか?」

「ならdodaキャンパスというスカウト型就活サイトを使ってみてはどうかな。俺も就活をしていた際にこのスカウト型就活サイトで結構使える情報が集まって助かった。なぜならこのスカウト型就活サイトは事前に載せた自分のプロフィールを見た企業がオファーをかけてくれるスタイルで『どうして自分に声をかけてくれたのですか?』と訊けるんだ。

 リクナビやマイナビなどの就活の場合、俺達が事前に調べた内容を元に面接に臨む事になる。しかしさっき言ったように『鉄オタなので鉄道業界を志望しました』なんて言えば『では酔っ払いや遅延問題が起こった場合、どのように対処するの?』なんて訊かれて、想定外の質問に対する対処が必要になってくる。

 だがこのスカウト型就活サイトの場合、先ず『どうして自分に声をかけてくれたのですか?』と訊けるから、自分のガクチカや自己PRに基づいて、どうして採用候補の一人として選ばれたのか訊けるんだ。

 その結果、俺の場合、居酒屋のバイトをしていたんだが、オファーがかかったのはWi-fiを販売している通信会社で当時、2020年に東京オリンピックが開催されると思われていたから

『外国人観光客は日本の居酒屋文化に関心を持っている。しかしWi-fiなど世界共通の電子端末を置いている飲食店はまだ少なく外国人観光客からは『スマホが繋がらない』と不満を漏らす人が結構いる。その為、弊社では居酒屋に向け『外国人観光客が来るようになる店舗づくり』を意識して今後営業をしかけようと思っている。だから居酒屋の労働環境を心得ている学生に声をかけ、どのように提案すれば良いのか?考えられる就活生を現在探しているんだ』

 と説明してくれたんだ。だから当時の俺からすれば通信業界がどのように自分に興味を持ってくれたのか?分からなかったのに、就活生のガクチカに基づいて求める人物像を教えてくれるスカウト型就活サイトは結構役に立つんだ。

 そしてその後の俺は、この内容を参考に他のWi-fiを売っている会社に『私は居酒屋にアルバイトをした事があり、外国人観光客を呼び込む為にWi-fiを設置したら、スマホが繋がるようになり、宣伝効果となって、来客数が増えました』とアピールしたよ。更にバイト先の店長の所に行って『今まで凄い提案をしてきた営業マンはいますか?』と訊いて、その内容を元にアピール内容を更に練って、面接で話せるようになっていったよ」

「なるほど、あとは『この経験を元に居酒屋の経営を支えられるような提案が出来る営業マンになりたい』なんて言えればやりたいことを言える就活生になれるわけなんですね」

「その通りだ。やっぱり就活では志望先が欲しいと思っている人材と、自分がやってみたい働き方、これを両立させるのが重要だ。だから今のは通信業界向けに作ったアピールだが、志望先の仕事を知る度に『これなら俺も出来そう』なんて仕事が見つかって、どのようにアピールすれば良いのか見えてくる。

 実際、他にも

銀行の場合

『銀行って100万貸して110万で返して貰うという利子で稼ぐビジネスをしている。そして居酒屋の場合、人気店であれば2店舗目を開いたりする事があるから、開店資金として銀行員の人が融資しに来ているのではないかと思い、2店舗目を開店するにあたりどのような提案をしたのか知っているのでは?と思い、オファーをかけた。

 と銀行は企業に対し資金的なサポートをして社会的ニーズに応えているのが分かる。だから志望動機を作成する上でも『資金的なサポートをしたい』と言えるようになる事が重要だから『具体的に御行ではどんな風に融資提案をするのでしょうか?』と具体的な提案方法をさりげなく訊く事が出来れば、他の銀行の選考に参加する際『私はこんな風に提案出来る銀行員になりたい』とアピール出来るようになった。

IT業界の場合

『居酒屋の君の働き方を見る限り、君は如何に早く料理を運ぶか、そして会計を済ませるかスピードを重視している。IT業界の場合、如何に大量の情報をさばくかが勝負になるから、効率的に仕事をする事が好きそうな人が欲しい。君はIT業界に興味ないか?』

 と文系の俺でもIT業界からオファーがかかる理由について聞ける。俺は今まで『ITなんて文系の俺には無理だ』と思っていたから、就職後、簡単なテスト作業をやりながら、その横で先輩がやっているプログラム改修を見て、半年から1年かけて学べば良い。と許容してくれるIT企業がある事を知り、ITも視野に入れてみようかな、なんて考えるようになった。

水産加工会社の場合

『居酒屋であれば当然魚を扱ったメニューがあるよね。弊社のような水産加工会社の場合、自社で加工した魚を飲食店に卸す仕事柄、『こんな魚料理をメニューとして加えてみませんか?』と提案して、自社の商品を売り込む仕事をしている。だから居酒屋でどんな魚料理が人気で、ではどのように提案すれば良いのか?それを考えられる就活生を探している。君はどうかな?』

 と居酒屋のバイトをしていただけで金融業界、IT業界、大手水産加工会社等の求める人材が分かるし、どうアピールすれば良いのか見えてくる。だからやりたいことが今のところ見つからないのであれば、自分のアピール内容がどのように企業から魅力に感じるのか?その辺を調べてみる事をやってみてはどうかな。

 そしてその集めた情報を元に自分の魅力や出来そうな仕事、そして面接官が欲しいと思わせる就活生だと思わせる為にはどのようにアピールすれば良いのか?このスカウト型就活サイトを使って試してみるのも良いと思うぞ」

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