「就職決まらず大学卒業しそう」
「年明けなのに就職先が決まらない」
「専門・短大卒の女です。就職先が決まらず人生終わりました」
就職先が決まらないまま卒業を控えていた場合、就職留年するか、専門学校に通うか、それとも既卒で就職活動するか、のいずれの選択を迫られると思われます。資金的に余裕があるのであれば、就職留年の方がよく、もしあまり資金的に良くないのであれば、卒業後既卒、または派遣やバイトを通して正社員を目指す道を選ぶと思います。
しかし日本の場合、新卒一括採用が一般であり、大手への就職をする為には新卒枠で就職しなければ福利厚生の整った企業への就職は難しくなります。では就職が決まらず、このまま卒業しそうな場合、残りの限られた時間の中でどのように立ち回れば良いのか?ここでは実際に就職先が決まらず、卒業を控えている就活生が同じ境遇で内定を取った事がある先輩社員との会話形式で説明しております。
就職決まらないまま卒業しそうな就活生の選択肢
「先輩、実は今2月ですが、恥ずかしながら何処からも内定を貰ってなく、就職先が決まっていない状況です。今年3月までに卒業するので、それまでに就職先、特にブラックではない企業から内定を取りたいのですが、正直どうすれば良いのか分かりません。一体この状況下でどうやって自分の進路を決めれば良いのでしょうか?」
「ちなみに親は何か言ってる?ああ、もちろん『なんで内定が取れないんだ!』とかではなくて、今後の進路についてだ。もし資金的に余裕があり、就職留年を許してくれるのであれば、そうした方が良い。大学によっては就職留年による学費免除出来るところもあるからその制度を利用して来年就職を再チャレンジした方が良いと思うぞ」
「その後、大学のキャリアセンターに行ったのですが、そんな制度はなく、多額の奨学金を借りるパターンだったので断念しました。専門学校で資格を取るケースも考えたのですが、私の通える範囲の専門学校で2年で200万。そして国家資格取得に4年もかかるという事で『ちょっとウチの収入じゃ無理かな』と言われました。そして父からは『大学卒業までに就職先が決まんなかったら出て行ってもらう』って言われていて学費援助は期待出来ません」
「となると否が応でも大学卒業までに就職先を決めないといけないわけか。ならいくつか方法がある。1つはお前の自己PRで採用してくれそうな企業を見つける事。そして2つ目は、まぁ、内定直結型のイベントに参加して内定を取る方法。少なからず、今リクナビやマイナビなどで掲示されている企業の中にはもう募集が終えていて、しかし掲載を取りやめていない企業も多いから、説明会をやっている企業を見つけるのも時間がかかる。だから就活を円滑に進める為にも、直ぐに今の時期でも募集している企業を見つけるのが先決であり、その手のイベントに参加した方が良いぞ」
就職決まらないまま卒業しそうな就活生が内定を取る方法
「しかし先輩、その『自分を採用してくれる会社を見つける』って具体的にどうやるのですか?」
「今の就活にはスカウト型の就活サイトがある。まぁ、つまりお前の自己PRや学生時代に頑張った事を載せて企業からオファーがかかる仕組みだ。もう2月間際で良い企業を見つけるのも一苦労かもしれないが、今の時期でも理系の就職活動が始まっていたり、駆け込み需要と言って、卒業間際に再度就活を始める就活生が多いことから、この時期に大手も含め採用募集を始める企業も存在する。それだけ人手不足が深刻で猫の手も借りたいくらいなんだ。
そして俺おすすめのスカウト型の就活サイトとしてOfferBoxというのがある。これはさっき説明した通り、大手からのオファーもあるし、お前が今まで見てこなかった業界からもオファーが来る場合がある。俺の場合、居酒屋のアルバイトをしていたから、当初は飲食関連の業界を志望していたんだ。しかし飲食業界ってブラックで有名だし、だから食品業界を中心に見て志望したんだけど、そこからの業界からは縁がなくて、就職先が決まらないまま卒業間際になってしまったんだ。
しかし通信業界の企業からオファーがかかって時間がなかったから会ってみたんだが、まぁ、『どうして私にオファーをかけたんですか?』と訊くと『ウチの場合、Wi-Fiを販売するビジネスもやっているんだけど、外国人観光客の訪問先の1つに居酒屋があってね。居酒屋って日本文化の1つのでもあるから、居酒屋経営の中には情報発信の為にWi-Fiを置きたいという人も結構いてね。だから居酒屋で働いた事がある人を中心に今スカウトをかけているんだ』と言ってくれて、自分のアルバイト経験がこんな形で企業の人に興味を持ってくれるんだ。と通信業界や、居酒屋相手にビジネスを展開している企業を中心に見ていくことをしたんだ。まぁ、そんな新たな発見があって、今はpaypayなどのスマホ決済を行っている企業から内定を貰って何とかなったんだけどさ。
とりあえず俺が言いたいのは、今まで就活で失敗してきた理由の1つに自分のアピールの仕方が上手くいかなかった点がある。俺の場合、食品業界だから『食べることが好きです』なんて言ってアピールしててさ。あれって本当は『美容や健康など食を通してお客様を支えていく仕事がしたい』って言うのが正解で、だから俺が食品業界から内定を取る為には美容や健康に関する調理法や栄養素の説明などが出来るようになる事が重要だったわけだ。それも食品業界の人から訊いて自分が的外れな事を言っていた事に気づいたから、実際に就活生を採用する立場の人に出会えるのは強い」
「なるほど。餅屋は餅屋にって言いますからね」
「それにもう1つのメリットがある。この就活サイトは既卒後1年以内であれば利用可能だ。最悪、卒業後も就活が続いた場合、オファーしてくれる企業もあるから、まぁ、既卒専用のサイトを探すのも良いけど、既卒の立場でも自分を採用しようと考えている企業と会って『なんで既卒の私と会ってみようと思ったのですか?』と訊いてみるのも良い。俺の既卒のダチは他の既卒専用の就活サイトと併用してアピール内容を練って役立ったから、この手のサイトの有用性は高いと思うぞ」
就職先が決まらないまま卒業する場合のブランク回避策
「ただ既卒で就活をするようになった場合、ブランク期間がネックになってくる。3月に卒業した後、就職していない場合、その分の空白期間が発生し、不利になっていく。企業からすれば『この時期になって就職していないのはどうしてだ?』と病気や犯罪などで就職する事が出来なかったのでは?と警戒する。だから早めの就職がカギとなってくる」
「先輩、なら大学のキャリアセンターやハローワークなどで相談してみてはどうですか?」
「いや、正直なところ、あそこはおすすめしない。というのも大学のキャリアセンターの場合、俺のところでは大学に来る求人票ばかりを渡してきて、多分だが、その求人票を通した採用率によってキャリアセンターって評価される仕組みになっているんだろうな。今の時代、ネットインフラが整っているのに大学に来る求人だけに頼るなんておかしな事だ。実際、卒業間際になると『ウチにはこの時期になると求人票は来ていません』って門前払いされたから、求人の数が圧倒的に多い民間に頼った方が良いと思っている。
そしてハローワークも利用した事があるのだが、あそこって求人票、無料で掲載できるから、まぁ、求人広告の掲載費もケチる悪い企業まで混ざっている。更に紹介する職員も公務員だから、良い企業を紹介しても評価に繋がらない。つまりハローワークが管理している求人票を検索して、その中から俺達に合うモノを紹介するスタイルになっている。民間企業の就活サイトと一体何が違うんだ。というより民間の場合、掲載するのにお金を払うのに対し、ハローワークはお金を払わない企業も混ざっている。正直利用するのが怖い。だから既卒で就職活動をするのであれば民間企業の方が安全で幅広く企業を探せると思っている。
それ故に早い段階で内定を取る事も必須になるだろうから、先のスカウト型と併用して使うという意味でも民間の就活サービスも利用した方が良いだろう。1つおすすめなのが就活エージェントと相談して就職先を決めるタイプのモノだ。さっきの食品業界へのアピールの仕方も実際にどんな言い方をすれば内定が取れるのか?また自分の強みや経験で就職先を決める場合、どのようにアピールすれば良いのか、その手のプロの人からも聞くのも1つの手。
就活のプロの意見を訊けるようにするのも大切だと思っている。俺の知っている就活サービスの中にJobSpringというのがある。それで人生相談やアピールの仕方などを色々と見ていただいて、それにあった志望先を紹介してもらう方法を取るのも成功する1つの方法だと俺は思うぞ。