『自己PRのエピソードがしょぼい』
『自己PRのネタがなく、何も書けない』
『自己PRのエピソードは高校時代のモノでも大丈夫か?』
と自己PRとして書けるエピソードがない為、ESが常に白紙状態になっている人がいると思います。就活というのは志望動機以外にもガクチカや自己PRを書かなければならず、事実上2つアピール出来るエピソードを用意しないといけません。しかし1つなら用意出来ても、2つは用意出来ず、『一体自己PRに何を書けば良いのだ!』と嘆いているかもしれません。
しかし就活生の中には自己PRとして書けるエピソードが無くても無事ESを書き上げ、更に内定を取る人がいます。果たしてその就活生はどうやってアピール出来るエピソードを用意したのか気になると思います。
その為、ここでは実際に自己PR用のエピソードがないのに内定を取った就活生の視点で大手から内定を取る方法について説明しております。
自己PRのエピソードがない上、嘘でも失敗する就活生
『自己PRでアピール出来るエピソードがない・・・』
俺は机の上にあるエントリシートとにらめっこしながら、かれこれ30分ほど経っている。学歴やガクチカについては奨学金返済の為にアルバイトをやっていたから書けている。しかしもう1つの自己PRのエピソードはどう用意したら良いのか?と分からない。
自己PRのエピソードとして学業、趣味、ダイエットなど書いてみたのだが
無論、他の経験がないわけではない。学業、趣味、友達作り、ダイエット、サークルなど色々とはやった。その為、一応は自己PRとして書けるエピソードはあるのだが、このESを書いて模擬面接を受けてみると
『その経験が仕事でどんな風に役立つの?』
と言われてしまう。と、このように学業やサークル活動など他の就活生も普通に体験している事を書いても、自分を欲しいを思えるエピソードにはならない。その為、学業やサークル活動を自己PRとして書くのであれば『この経験が御社の○○に役立つのではないかと思っています』と言わなければならない。要は誰でも出来そうな内容でどうでも良いのである。
自己PRのエピソードとして高校時代に頑張った事を書いてみたが
その為、しょぼいエピソードだと評価されない為、次に俺は高校時代に頑張ったエピソードを自己PRとして書いてみた。
高校時代であれば大学に入る為にバイトを長く続け、更に資格まで取得した。その為、これをアピールすれば良いと思っていたのだが、面接で
『なぜそれを大学時代でも発揮出来なかったの?』
と言われてしまう。酷い事に高校時代にいくら素晴らしい実績をあげられたとしても、大学時代にもそれが活かせないと『偶然、高校時代で成功した』『再現性がない』などと、採用しても会社でそれを活かす事が出来ないと思われてしまう。
その為、高校時代のエピソードを持ちだしても、評価されない為、やはり自己PRに書く内容はでっち上げて、嘘で勝負するしかないと思っている。
自己PRとして書けるエピソードがあるのに内定が取れない就活生
と、嘘で自己PRをでっちあげる場合、どんな事を書けば良いのか?と思うかもしれないが、ここで面白いエピソードがある。それは俺の知り合いに東大出身で、TOEICは990点と満点、更にバイト先の売上を倍にした実績のある奴がいる。
そんな素晴らしいエピソードがあるのであれば、どの企業からも内定が取れ、羨ましいと思うかもしれないが、なんとそいつがこの間『就活でアピール出来るエピソードがない』と言っていたのだ。
何を言っているんだ、こいつは?なんて思っていたが、どうも聞いた話によると
『どうして東大に行こうと思ったの?』
『TOEIC990点の実力を弊社でどんな風に活かそうと思っているの?』
『バイト先の売上を倍にしようと思った理由は?またどうやってやったの?』
と面接で聞かれてしまい、答えられなかったようなのだ。
どうやらそいつは見栄の為に東大やTOEICの資格を取っただけで、特にその実績を会社や社会の為に活かそうとは考えていなかったようだ。おまけにバイト先で倍にしようとした理由に関してはそいつはケンタッキーでバイトしていたのだが、ケンタッキーは12月になるとクリスマスの関係で売上が前月より倍以上になる。それ故、繁忙期にバイトに応募して採用された時の出来事をあたかも自分のおかげで倍になったとアピールしたのだ。
とこのように素晴らしい学歴や資格を持っていても志望先の活かし方について触れないと評価されないし、バイト先の実績も『動機』や『成果をあげる為にやった事』を言えなければ意味をなさない。このように就活で評価される為には志望先の仕事で活かせそうなエピソードを用意しないといけない。それ故、嘘をつくのであれば、即戦力に結び付きそうなエピソードを書くべきだろう。
自己PRのエピソードがない場合の対処法
と、このように嘘を書いても先の東大生のように結果に結びつかないと思われる為、俺は色々と考えた結果、知り合いに大手から内定を取った先輩がいたので、自己PRを作る為のエピソードの作り方について相談してみる事にした。
「という事なんです。先輩、学生時代に頑張った事が1つしかない為、自己PRに書けるエピソードがありません。この場合、一体どうした良いでしょうか?」
「用意出来るエピソードが1つしかない場合の対処法だが大きく分けて3つある。
① 自己PRとガクチカと同じエピソードにする
② 嘘八百で押し通す
③ 就活中に別エピソードを用意する
自己PRがない場合、ガクチカと同じエピソードにする
「先輩、言われなくてもその3つは思いつきました。しかし個人的にどれも良い方法だと思いません。特に①の『自己PRとガクチカと同じエピソードにする』なんて、内容が重複している以上、評価されないと思うのですが、違うのでしょうか?」
「まぁ、同じエピソードをアピールして『この大学生はこれくらいの事しかやっていないの?』と思われてしまうのも事実だ。しかし今のお前はエントリシートが出せないほど内容に行き詰っている。だから同じエピソードでも評価される書き方を心得ておいた方が良い。
先ずガクチカと自己PRの違いについて説明させてほしい。というのもなぜ同じエピソードでも評価されるのか?というとガクチカでは成果をあげる為のノウハウを心得ているかを見てきて、まぁ、お前がさっき説明した売上を倍にしたのであれば就職先でも同じように売上を倍にする事が出来るのか?という再現性を見られる。
そして自己PRでは志望先との相性を確認しているんだ。
就活では就活生の約3割が入社3年以内に退職している。その理由の殆どが『志望先の仕事を正しく理解していなかった』というのが理由で、採用した企業側からすれば折角採用したのに辞められては教育面での時間やコストが無駄になると思われる。
だから就活では仕事のスキルだけでなく『この子はちゃんとウチの仕事を理解しているのか?』と確認してくる。だから自己PRをアピールしたいのであれば自分の性格を元に『御社に向いています』なんて言わないといけないんだ」
「先輩、確かに相性の良さは重要だと思うのですが、そんなの面接でアピールする事が出来るんですか?」
「まぁ、イメージするのは難しいけど、具体的な例として鉄道や電力などのインフラ業界をしたけど、早期退職した就活生の話がある。
大抵の就活生は『若いうちに色々と先輩達からノウハウを学んで、新しい企画を作るぞ』と、自分の力で成果をあげる事を目標にしている人が多い。しかしインフラ業界というのはノルマと成績など評価制度はなくて、ただ機械の点検や客からのクレームに対処するとか、そんな仕事ばかりやらされる。
要は日々のルーティン業務は常に同じ事の繰り返しで、この業界に向いている就活生というのは電力や水力、ガスなど生活に欠かせない代物を安定して届ける、そんな使命感を持っている人になる。一方で『自分で考えて何かしたい』と思っている就活生からすれば『毎日チェックリストにチェックを入れるだけの仕事。つまらない』と思ってしまい、自分の向いていない業界という事で早期退職する事になる。
「なるほど」
「そして話は戻すが、なぜガクチカと自己PRの内容は同じエピソードにして良いのか?についてだが、もし俺がインフラ業界を志望するのであれば、ガクチカには『豪雨被害に遭った地域復興に向いてどのように対応したのか?』その経験をアピールする。そして自己PRには『災害被害に遭った人たちをなぜケアしようと思ったのか?』となぜこの仕事をしようと思ったのか?そのきっかけに関するエピソードを書く。
つまり同じエピソードでもノウハウと動機と分ければ同じエピソードでも異なる内容になる。だからもしアピールするのであればインフラ業界を志望する動機、そしてインフラ業界で役立ちそうな経験と分けて書いてみたら良い」
自己PRがない場合、嘘八百を押し通す
「なるほど、同じエピソードでも主旨を変えれば全く別エピソードとしてアピール出来るわけですね。参考にさせていただきます。ただそれでもどのように自己PRを作れば良いのか分かりません。一体どんな事を書けば就活で評価される嘘になるのでしょうか?」
「お前がさっき話した通り、東大出身だったり、TOEICが990点だったりと立派な学歴や資格を持っていたとしても志望先の仕事で活かす話に繋げなければ評価されない。だから大抵の就活生は就活の途中で業界分析や自己分析を始める。だからもし嘘で内容を作るのであれば『私は御社でこんな風に御社働けるのでは?』と思わせるエピソードが良い」
「先輩、言っている事は分かりますが、そんな働いた事がない俺のような学生がそんな業界分析やら自己分析やらなんて急に出来るようになるとは思えません。自分の大した事のない経験を企業が欲しいと思えるアピールにする簡単な方法なんてありませんか?」
「ならスカウト型就活サイトに切り替えてみたらどうだ。これはリクナビとは違い、自分から応募するのではなく、自分のプロフィールを興味を持ってくれた企業からスカウトをかけてくれるスタイルになっている。実際、俺が就活をしていた時『居酒屋のバイト程度でスカウトなんか来ないよな』と思っていたら、大手ビールメーカーとIT企業からスカウトが来ていた。
何で居酒屋のバイト経験しかない俺にスカウトが?なんて思っていたが、面談の際、このように答えてくれた。
『ビールメーカーというのは主にビールを販売している居酒屋などの飲食店に向けて取引している。だから今のお客さんがどんなビールが好きで、どんな客層にどんな提案をすれば売れるのか?把握しておかないといけない。だから居酒屋のバイト経験のある君なら弊社のビールを売る際、どんな風に提案すれば良いのか?分かるのではと思い、スカウトをかけたんだよ』
と、居酒屋のバイト経験をもとに客層のニーズやアルコール飲料の商品知識について聞かれた為『ああ、ビールメーカーの場合、この部分を中心にアピールすれば良いのか』と思い、アピール内容を作る事が出来た。
ちなみにIT企業の場合だが面接の担当者は以下のように答えてくれた。
今、弊社では飲食店向けの宅配ビジネスを導入するシステムを開発しています。その為、今、飲食店向けに宅配ビジネスに切り替えるよう営業部隊を作っていて、居酒屋などの飲食店で働いた事のある学生を中心に声をかけています。現在、政府がコロナ対応の為、ITシステムを導入した企業には助成金を出す制度を導入しているので、ほぼ無料で導入出来る今、飲食店の販売網拡大が出来る人材が欲しいのです。
と、俺のような文系出身の就活生でも畑違いのIT企業にどのような形で関わる事が出来るのか?異業種でも志望出来るきっかけに教えてくれた。他にも今、政府がITシステム導入の為に助成金を出してくれているという話を聞いてから『もし私が御社の営業として働くのであれば、今、政府がITシステムを導入する際、助成金を出してくれるので、それで導入費用が抑えられますよ、と言って提案して販路拡大に努めていきますかね』とアピールするようになってから面接で通るようになった。
まぁ、今のは居酒屋バイトの例だったが学園祭の店舗運営の話をした別の就活生の話だと不動産業界からテナント業務に興味ある?と声をかけられたり、ボランティア活動に参加した就活生にはさっき話したインフラ業界の人達から声をかけられたようだ。
だから、自分の魅力を元にどのように働けば良いのか、向こうから答えを教えてくれるこのスカウト型就活サイトはアピール内容を練る上で非常に役立つ。まぁ、だからもしこれから就活のアピール内容を練り直すのであれば使ってみたらどうだ」
自己PRのエピソードがない問題を解決する為にすべき事
「先輩、確かに自分の知見を広める上では実際に働いている人達からアイデアを貰う方法は良いと思いますが、正直、ちゃんとうまく話せるかどうか不安です。他に何か良い方法なんてありませんか?」
「ならいっそエピソードを作るのは止めて、仕事で良くある課題に対し、どう取り組めば良いのか?仕事の課題に答えて企業の選考に参加するスタイルの就活サイトがある。
この就活サイトは、アピールするエピソードがない就活生向けに仕事のお題を出して、その回答次第で企業がオファーを出す、なんて言う就活サイトがある。だから自己PRなどアピールするエピソードがない場合、こちらのサイトの方が便利」
「ちなみにどんなお題が出るんですか?」
「俺の場合、営業関連のお題が出たと聞いたよ。俺が居酒屋でバイトしていた時、銀行員やらIT企業の営業マンが居酒屋向けに色々と提案してくる事があった。まぁ、居酒屋のような飲食店の場合、コロナの影響で従業員が減ったり、宅配サービスに切り替えないといけなかったりなど対応に追われたりしていたからニーズはあった。
銀行員の場合だけどコロナの影響で来客数が減った今、リフォームのチャンスという事で融資を提案していた。俺のバイト先の居酒屋は耐震強度が今の法定基準を満たしていなくて、建て替えるのであれば営業自粛の今なのでは?と提案してきたりする人はいた。
IT企業の場合、非接触型サービスの導入を提案して、ITに強い若者を新たな客層として呼び込んでSNSによる広告も狙ってみては?という提案もしていた。
だから営業に関する課題は今みたいにお客さんがどのような悩みを抱えていて、どんな風に答えるのが最適なのか?という問いが殆ど。だから耐震強度の不備に関する悩みであれば、建て直しの際、営業時間の自粛、ならびに客離れの心配がありますが、コロナの影響で何処も営業自粛なので、コロナが収まった際、リフォーム後であれば宣伝として使える、と提案出来る。
このようにお題によってどのように提案すれば良いのか言えれば『この就活生は提案の仕方を心得ていると見てくれて学生時代に頑張った事は二の次にして評価してくれる。更にこのお題への挑戦は何度でも出来るから、答えてフィードバックを貰うごとに改善していく事も出来る。
俺がさっき助成金の話を聞いた後、リフォーム費用や政府が出している助成金や補助金で他にないかと調べたりして『あれ、俺って資金的なサポートを提案出来る営業マンになりたいのでは?』と思い、自分がやってみたい企業を絞る事にも役立った。
だからもし学生時代でアピール出来るエピソードがない場合、この手の仕事に関するお題に答えて、自分の仕事力を磨いていくこの新卒就活サービスを利用してみるのも良いと思うぞ。