就活で役立つ『地域基幹職』『一般職』『総合職』の違い

 

「郵便局の『総合職』『地域基幹職』『一般職』の違いとは一体何なのか?」

 

 就活で郵便局の会社説明会に参加しても、地域基幹職は一般職より高度な業務を行うとしか説明されず、結局のところ窓口コース、郵便コース、そして金融アドバイザーの業務というのがわかるだけで、一体どんな違いがあるのかわからないままだと思います。これではいざ面接で「なぜ総合職?」「なぜ地域基幹職?」「なぜ一般職?」と聞かれた場合、どのように違いを言い表せればいいのかわからないと思います。

 

 どの職種においても、この3つの違いを理解していなければ、志望動機を聞かれただけで不採用になってしまうリスクが存在し、だからこそこの3つ職種の違いについて正しく把握し、そしてまともな志望動機を言えるようになる事が必須だと思われます。

 

 ここでは実際に、郵便局から内定をもらった先輩社員に対し、これから就職活動行う後輩就活生の2人の会話形式で、郵便局の各職種の違いについて説明したいと思います。

 

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郵便局の『総合職』『地域基幹職』『一般職』の基本的な違い

 

「先輩、実は先ほど郵便局の会社説明会を受けに行ったのですが、郵便局って総合職だけでなく、地域基幹職や、一般職など3つの職種が存在するんですね?。だからこそ自分に向いている職種はどれなのか?その辺を会社説明会で理解しようと思ったのですが、正直全く各3つの違いについて理解出来ずに終わってしまいました。一体、郵便局の総合職、地域基幹職、そして一般職には具体的にどんな違いがあるのでしょうか?

 

「郵便局という巨大な組織になると上の人の発言が下に行き届きにくくなり、中間地点に自分の意向を下に伝える管理職という存在が必要になってくる。

 

 だから郵便局には全体を取り決める人、そしてそれを下に浸透させる人、そして実際に現場で働く人の3タイプに分かれている。それが総合職、地域基幹職、一般職の違いだ。つまり郵便局という巨大組織を動かす為には、総合職という限られた人たちが舵を握り、そしてその運用を下の人達に伝える地域基幹職という業務が必要になっている。よって総合職というのは郵便局全体のサービスを取り決める仕事。そして地域基幹職は各地域に散らばった郵便局支店を管理する仕事。そして最後の一般職はさっきの地域基幹職の人たちの下で働く一般職という業務になる」

 

地域基幹職と一般職の違い

 

「とりあえず郵便局の職でわかりづらいのは地域基幹職と一般職の違いだ。

 

 わかりやすく説明する上でも、まず一般職の仕事について説明させてくれ。一般職の業務というのは主に郵便局の標準業務、具体的には窓口業務、郵便物の区分や集配、そして保険関連の手続き、後は顧客対応という事になる。まぁ、郵便局だけにとどまらず、この手の業務は他の企業でも行われているが、地域管理職の業務というのはその業務に携わる人たちの指導や監督を行う。

 

 つまり仮にお前が地域管理職として採用された場合、一般職業務で働く人たちに先の説明した窓口業務や郵便物の管理等の対応をサポートすることになる。地域管理職の主な役割というのは店が抱えている課題や、そして目標に向かって導くような仕事をする。一般職に携わる人たちは、その指導に従い、郵便局業務に必要な業務を効率的、かつ安定的に取り組んでいく仕事をすることになる。

 

「なるほど、つまり一般職の人が部下で、地域基幹職の人がその上司みたいな関係で仕事をするというわけですね。なんとなくですが一般職と地域基幹職の違いについてはわかりました」

 

「あ、肝心なところ忘れていた。実は地域基幹職と一般職の違いにはもう一つあって、一般職には転勤がなく、地域基幹職はエリア内の転勤が義務付けられている。エリアの範囲については、うちの会社の『エリア』で検索して調べて欲しいのだが、関東エリアの場合、栃木県、群馬県、茨木間、千葉県、埼玉県のいずれかのエリアに転勤することとなり、東京エリアであれば東京都の何処かの支店で働く事になる。一般職の場合、大抵はずっと同じ職場で働くことになる。

 

 そもそも郵便局でずっと勤めていくつもりなら一般職より地域基幹職を目指す人が多い。一般職というのはどちらかと言えば将来結婚する予定で直ぐに退職するという人達の印象もあって、実際、一般職の人達はパートや契約社員から採用されているケースが多い。だから無論、新卒から一般職になることも可能なのだろうが、新卒で入るのであれば地域基幹職か総合職になるだろう」

 

 

総合職と地域基幹職の違い

 

「なるほどでは先輩に従って総合職から地域基幹職のいずれかを志望したいと思います。ただ総合職と地域基幹職の仕事の違いについて知らないのですが、この2つの職ってどういう違いがあるのでしょうか? 」

 

「総合職と地域基幹職の違いについて知りたいのであれば、まず総合職について話させて欲しい。郵便局には主に本社業務、銀行業務、そして保険業務の3種類が存在する。

 

 本社業務というのはもう郵便ビジネスを発展させるための業務を全般を指す。例えば現在日本郵便では働き方改革に向け、郵便法の改正を要望に出している。日本郵便は2018年の11月だったかな、現在、郵便法だと土曜日の業務も必須になっており、週休2日制が確保出来ず、更に深夜業務も減らす事も出来ない為、総務省に法改正の要望を打診している。

 

 土曜日の休みが確立出来れば土曜日に出勤する普通郵便の配達要員5万5千人のうち、4万7千人を他の曜日や、荷物宅配、そして深夜業務もより充実した人数で回す事が出来ると言われている。だから今後郵便法改正に伴う人員配置に関する業務を行っていくと思われるし、手紙やはがきの需要減における新たなビジネスも求められる。

 

 俺の見方としては新たな事業拡大に向け、発展途上国などの国外に日本の郵便システムをどのように展開していくのか検討する国際事業部という部署がある。他にも『はこぽす』と言って、宅配物を駅近くに配置してそこで客が受け取るシステムというのがある」

 

「あの~、それってこういうやつですか?」

 

 

「・・・多分これはヤマト運輸なども含めた宅配ボックスだから違うかな。まぁ、でもこれと似たようなヤツと考えた方が良い。

 

 日本は現在人手不足で郵便配達員の数が減っていることから、このような設置型の宅配ビジネスの拡大も検討されている。このように配達業務のインフラが変わりつつあるから、多分改革推進部の人達がどのように働きやすい環境を作るのか考えたりもする。あと他に総合職で行えそうな仕事と言えば郵便業務を円滑に進めるための研修内容や、またはデジタル機器の導入やシステム開発などもあり、まぁ、今話した通り郵便業務を円滑に行うための業務全般が本社業務と言えるだろう。

 

 そして地域基幹職では、まぁ、支店の販売の促進なのだから切手、葉書、ゆうパック、物販カタログなど販売に係る一連の業務。または来店する事が出来ないお客様に対し『かんぽ生命保険』『がん保険』『自動車保険』『引受緩和型保険』といった、各種金融商品のご案内・ご提案など本社で決めた業務を窓口などで提示する業務をする。

 

ゆうちょ銀行の本社業務と地域基幹職の違い

 ゆうちょ銀行のような銀行業務ついては、まぁ金融という専門的な知識だと理解するのが難しいかもしれないが、ゆうちょ銀行で法人向けサービスの場合、入金確認をスムーズに行うサービスや、入出金の事務作業の簡略化、まぁ、多分『ゆうちょダイレクト』や『ゆうちょBizダイレクト』を提案して利用者を増やしていく仕事を地域基幹職ではやっていく。

 

 ただ総合職の場合、新たな金融サービス、例えばゆうちょ銀行の場合、2017年に『mijica』というプリペイドサービスも開始され、そのプリペイドを利用する店舗開拓を本社業務ではする。他にも銀行業務ならではの貸付業務。まぁ、100万貸して110万で増えて返ってくるかどうか調べる為、融資先の調査や、信用力の調査など行ったりする。他にも保有している資産の信用度を審査する審査部というのもあって、本社ではその格付けの見直しをしたりする。

 

かんぽ生命の本社業務と地域基幹職の違い

 かんぽ生命のような保険業務だと『生きるためのがん保険Days1』などのがん保険や『総合福祉団体定期保険』を販売する事になるのだろう。

 

 最近の保険業務においてはシステム化の推進の話をよく聞いていてな。保険業務を契約する際に『契約するべきかどうか?』の決済という業務があるのだが、それを自動化にするという話もある。まぁ、1つの例に説明するけど、直ぐ死ぬ可能性がないかとか?保険料が払えない程経済的に追い詰められていないだとか?暴力団関係者じゃないかとか?それを資料や社員の聞き込みなどで判断するシステムにするらしい。

 

 郵便局の窓口で販売することになるから、この業務は1つの大手保険会社の商品を代わりに販売するという業務を行うことになる。だから実際に大手保険会社に出向いて、そこで商品の勉強をして、そしてお客さんに提案するためのノウハウを学んで実際に販売をしていくことをする。

 

総合職と地域基幹職と一般職の志望動機の違い

 

 とまぁ、郵便局というのは品物の配達だけでなく、金融資産も扱っている。だから総合職を志望するのであれば、輸送に関する最適なインフラを整えたい。または御社の窓口を通して最適な金融商品を地元の人たちに届けていく仕事をしたい。という言い方がだとうになってくる。

 

 また銀行ではなくなぜ日本郵便を志望したのか?という質問が来た場合、公共性の高さをアピールした方が良いと思う。銀行というのは1種の民間企業であり、利益追求型のビジネスを行っている。ただ日本郵便もそうだけど、その手の民間企業よりも公共性の高い仕事であるため、更に地元が好きであり地元密着型ビジネスを展開出来る企業はどこかな?と考えた結果、日本郵便を選びました。という言い方が良いかもしれないな」

 

現在の郵便局の有力な情報を手に入れる方法

 

「いや~、色々と貴重なお話ありがとうございます。しかしこれほどの情報、先輩は一体どうやって入手したんですか?」

 

「俺の場合、やっぱり会社説明会で話を聞いたというのも1つの方法だが、他にもスカウト型就活サービスを利用して内部事情を知る機会を得る事が出来た」

 

「スカウト型就活サイトですか?」

 

「ああ、わかりやすく言えば、自分のプロフィールなどを載せて、それに関心のあった企業からオファーを受ける仕組みの就活サイトなのだが、ちょうどかんぽ生命からスカウトがあって郵便局の仕事ってどんな仕事なんだろうな、と知見を広める為に会ってみようと思ったんだ。

 

 そして先の『地域基幹職』『一般職』『総合職』の違い、そして仕事についてどんな違いがあるのか聞いてみたんだ。向こうも就活生が良く聞く質問という事であらかじめ調べていたらしいから、その手の有力な情報を手に入れた」

 

「先輩って大手からスカウトされるほどの凄い実績なんてありましたっけ?」

 

「いや、俺の場合、あまり高学歴でもない俺でもスカウトがかかるんだ、と不思議に思っていたのだが、少子化の時代、チャンスがあれば声がかかるようになっていると面談の際に聞いたし、実際、他の大手からもスカウトがかかっていたよ。

 

 だから『なんで私をスカウトしたのでしょうか?』などと聞いて、自分の魅力について確認したりして、どんな経験が企業から魅力に感じ、そしてどのようにアピールすればもっと魅力に感じるのか?自分にあった就職先を見つける上でも非常に役立ったサイトだったよ。

 

 だからもし郵便局などにこだわりがないので、あれば自分に合った就職先を見つける上でもこの手のサイトなどを利用して知見を広げてみてはどうかな?」