公務員試験に落ちた辛い状況から就職出来る人ってどんな人?

 

『公務員試験に落ちてしまった。辛い。』

『試験に落ちたショックで立ち直れない。どうしよう』

『民間企業への就職しかないが、公務員試験に落ちた自分を採用してくれるのか?』

 

 など公務員試験に落ちて辛い時に就職活動を行わないといけない状況にあると思います。何とか落ち込んでいるところを奮起し、就職活動を行ってみても『大手の選考が既に締め切られている』『アピールする内容をどうしても2つ用意しないといけない』『なぜこの時期になっても就職活動をしているの?公務員試験に落ちた原因は?』などを色々と訊かれたくない事に応えないといけません。

 

 また来年、公務員試験に再挑戦する方法もありますが、次の試験までの1年分の生活費や、もしまた公務員試験に落ちてしまったらというリスクを考えるとなかなか踏み出せないかもしれません。もっと言えば今、就職活動で訊かれる事は来年の公務員試験でも聞かれる可能性があり、『なぜ落ちたのか?』という理由について答えられなければ、結局来年の面接でも落とされると思われます。

 

 その為、公務員試験に落ちた就活生が如何に内定を獲得すれば良いのか?モノの言い方や対策について、この記事では説明しております。

 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

就職活動を行う際にあなたがまず取り組む事とは?

 

「先輩、お久しぶりです。実はこの間公務員試験に挑戦したのですが、残念な結果で終わってしまいました。その為、これから民間企業への就職活動を開始しようと思っているのですが、これから頑張っても内定が取れるでしょうか?」

 

「もしこれから民間企業への就職活動を開始するのであれば、大きく分けて3つの課題に対処しないといけない。

 

公務員試験に落ちた理由など辛い質問への対策を練らないといけない

 

 1つは面接に慣れておく事。民間企業への就職活動は公務員試験とは違い、面接の回数が3回ほどある。だから今から就活を始める場合、『何でこの時期に就活を始めているの?』『就活前半で内定が取れなかったの?』『公務員試験は何で落ちたの?』など色々とお前の悪い部分を深堀してくるだろう。その辺の質問対策もそうだが、何よりも動揺して頭が真っ白になってしまう事もあるから、面接慣れは重要だ」

 

「うわ~、嫌ですね。そんな思い出したくもない部分を根掘り葉掘り訊いてくるわけですか。こっちは試験に落ちたショックで塞ぎ込みたいのに、放っておいてくれって言いたいです」

 

「だが民間企業の面接官は容赦ない。ビジネスでもプレゼンなどで取引先から容赦のない質問責めなどをしてくるからな。お前のコンディションや都合など二の次だ。だから面接などの質問に答えられるようになる為にも、色々と自分が不利になる質問への対策が必要なんだ

 

「え〜、そんな仕事するんですか!?民間企業って大変ですね」

 

「・・・お前、公務員だと日常的に来る市民の人達の対応をしないといけないんだぞ?つまり民間とは違ってクレーマーだと訴えられないし、民間企業であれば金を払う前だから良いけど公務員の場合『俺達の税金を使っているくせに!』と訴えてくるから平謝りするしかない。だから質問責めや罵倒で言うのなら民間より公務員の方が辛いと言わざる得ないぞ。

 

アピール内容を2つ用意しないといけない

 そして2つ目なのだが、履歴書を見ると分かるが、就活では『自己PR』と『学生時代に頑張った事』2つをアピールネタを用意しないといけない。これは公務員試験を目指していた人からすれば『公務員試験一筋でやってきた。しかしそれも落ちて、アピール内容としては言えない。あとは学業くらいだけど、結果を出していないのにこれもアピールとして言えない。一体どうしたら良いのだ』とアピールするものがなくて困ってしまう事になる」

 

「ああ、それ分かります。今も何も書けない状態の履歴書が机の上に出しっぱなしです。民間企業ってどこも履歴書の提出が求められるので、正直、書く事があまりなく、もうダメかなと思ってしまっています」

 

「まぁ、そうだろうな。俺もかつてはそうだった。だから俺の場合、自己PRやガクチカで勝負するのではなく、志望動機や志望先の仕事ぶりについて理解していますよ。と中心に語って内定を取ったよ。学生時代は正直学業一筋。中身がない。そして面接官も落ちた理由ばかり聞いてくるから、どちらかと言えばガクチカや自己PRの話はさせず、志望動機や公務員試験に失敗した理由ばかり話して面接を終わらせる方法を取っていた」

 

 そして面接で印象良く感じさせる為に、再発防止の妥当性のネタを中心に言いまくって、他の話として『御社の仕事はこんな風に働くのですよね?』と志望先の業務を中心に話して『お!、この子、うちの仕事について良く分かってんじゃん』と志望先の業務知識の理解力で勝負する方法を取っていたよ」

 

「ヘェ〜、そんなやり方で乗り越えたのですね」

 

 そして履歴書などに書く内容としては公務員に関する仕事ぶりについて調査したと話して、そしてそれが志望先の業務に関してどんな風に役立つのか?その辺の結びつきについて語ったよ。だから公務員試験ばかりやっていて話すネタがないと嘆いているかもしれないが、志望先の仕事について調べて、こんな風に勉強していました。とアピール出来ればなんとかなるだろう」

 

公務員試験に落ちた学生にオススメの就活サイト

「しかし先輩、結局のところ失敗談ですよね。就活って不採用の理由について教えてくれないので、恐らく面接官は本音で語ってくれないでしょうし、ちゃんと失敗経験でも評価してくれる企業なんてあるのでしょうか?

 

「確かにお前の言うとおり、失敗談という事で初めの段階から聞く耳持たずという面接官は必ずいる。これからお前は短い時間で結果を出さないといけないわけなんだから、そんな初めから落ちる面接官と会う事は極力避ける就活をしないといけない。だから俺がお勧めする方法としてはOfferBoxってスカウト型就活サイトを利用してみると良い」

 

「そのスカウト型就活サイトってどんな就活サイトなのですか?」

 

「リクナビやマイナビの違いを話すとOfferBoxというのはスカウト型の就活サイトになる。分かりやすく言うと、通常の就活サイトの場合、こっちが働いてみたいと思える企業を探し出して応募し、そして面接を受けるスタイルになっている。しかしスカウト型就活サイトの場合、まず自分の履歴書やエントリーシートを載せて、そしてその内容に関心を持った企業が声をかけてくれる、言わば一種の逆採用形式になっている。

 

 これの何が良いかと言うと通常の面接では自分が用意した内容をそのまま語る形になっていて、面接する前の情報で全てが決まってしまう。しかしスカウト型就活サイトというのは面接官が『なぜ君に声をかけたのか?』その理由から説明してくれるわけだから、全く向こうの業務知識を知らなくても、自分と企業の相性について説明してくれる。だからどんな企業がどんな人材を求めていて、どんな風にアピールしないといけないのか?その辺の必要な知識を向こうから教えてくれるシステムになっているわけだ。

 

 俺も利用してみた事があったのだが、公務員試験に落ちた自分にどうして声をかけてくれたのか尋ねてみると『公務員を目指していたのであれば、街づくりや地域活性化などに興味がある学生なのではないかと思ってね。弊社は地元の空き家対策としてリフォーム事業を展開している会社なのだが、空き家をリフォームして地元暮らしやすいさを実現する事を目標に頑張っているから、地元が好きな人が欲しいと思っているんだ』と公務員試験をやってきた経験がどんな風に民間企業から評価されるかその時、初めてわかったんだ。

 

 リクナビやマイナビの場合、求める人物像や不採用理由すら正確に言わないからな。やっぱり事前に用意した内容がたまたま向こうのニーズに応えていれば受かるという運ゲー要素が就活にはある。それら全て事前情報は全て自分で調べないといけないから就活後半から始めたお前からすれば不利と言わざる得ないし、外れくじを引きやすい。だからこのスカウト型の就活サイトのような始めの段階から本音で話してくれるサービスを利用すれば的を射た情報を得やすいし、その時、ダメだったとしても同業他社を志望する際、必要な情報が手に入る」

 

「スカウト型就活サイトって便利ですね。しかしなんでリクナビやマイナビではそんなシステムにしないのでしょうか?」

 

「簡単に言えばリクナビ・マイナビは求人の掲載料で稼いでいて、もう載せてしまえば後は放置で問題ないからなんだ。スカウト型就活サイトの場合、採用されて初めて報酬が発生するわけだから、何がなんでも就活生が採用されるよう、リクナビやマイナビより良いサービスを提供しないといけない。お前は知らないだろうが、リクナビやマイナビの場合、そのサイトに載っている求人票は一度掲載されると13カ月間ずっと掲載される。つまり採用人数を満たしていても掲載されているってわけだ。まぁ、中には募集は終了しましたと丁寧に表示してくれるところもあるが、権限がない人が担当していた場合『もしかしたらもっと良い人材が来るかもしれないし、面接担当するのは私ではないから、とりあえずこのまま掲載しておこう』とそのまま掲載し続ける企業もある。つまりお前がその企業を応募しても不採用になる確率が高くなるから、せっかくお前が完璧なアピール内容を練っても『一体どうして落ちたんだ』と落ちたショックで辛い思いをする事になる。他にも学歴や性別で元から採用しない企業もあるから、ハズレくじばかり引いて、辛い就活を続けるリスクをするよりも、初めから自分に興味を持ってくれる企業が声をかけてくれるスカウト型の就活サイトであればそんな辛い目に合わなくて済むわけだ」

 

「なるほど情報収集、兼、不当な面接を避ける事に役立てるわけですか」

 

「そして1つ伝えないといけないのが、この手の就活サイトの欠点はリクナビやマイナビと比べ、求人数が少なく、更に閲覧する人達は大勢の就活生を囲い込みしないよう少人数しか見れない設定になっている。だから大勢の人が見てくれない部分があるから、この手のスカウト型就活サイトを複数利用した方が良い

 

 これからお前は面接などを受けてどんな風に話せば良いのか模索しないといけない。となれるとこの手の採用担当者側の本音を引き出せる就活が理にかなっているし、お前を見て、どんな質問が来るのか?知る事が出来る。だから数多くをこなす上でも複数のサイトを利用する事をオススメする。

 

 

 

企業が公務員試験に落ちた就活生でも採用する理由

 

「さて大方、就活を始める為の事前準備は伝えられたと思う。では次に公務員試験に落ちた言い訳をどう言えば良いのか?その辺について説明してみようと思う」

 

「助かります。今の話を聞く限り、やっぱり最初の会話が肝心だと思います。その為にも公務員試験に落ちた悪い印象をどう払拭すれば良いのか?その辺のアドバイスについてきていただけるとありがたいです」

 

「・・・お前は公務員試験に落ちた就活生は悪い印象を持たれている。と思っているかもしれないが、実際のところそんな悪い印象を面接官の人達は持っているわけではない

 

「え、どうしてですか?」

 

「実は、今の時期に就活をやっている人達と比べると、公務員試験に落ちた就活生と言うのは比較的に良い人材に見える。

 

 実際、この時期になっても就職活動を続けている学生というのは大手の選考に生き残れなかった人達、特に複数の企業に応募しておきながらどこからも内定を取れなかった人達だ。そういう人達と言うのは少なからずコミュニケーション能力がない、または志望先の業務知識について正しく心得ていない、または働きたくないなど、色々とデメリット持ちを持っている可能性が高い。

 

 一方で、公務員試験に落ちた人達と言うのは、この時期になっても内定がないのは当たり前だと見てくれる部類であり、更に『公務員試験に受かると思えるほどの事頭を持っている』と前向きに捉えてくれる面接官もいる。だから民間企業の就職活動に失敗している学生と、公務員試験に落ちた就活生と比べれば、どちらかと言えば公務員試験に落ちた就活生の方が良い印象に見えるわけだ。

 

 ついでに言うと、お前以上に魅力のある人材と言うのであれば、事故や病気などで就活前半で就活する事が出来なかった優秀な人、または家が貧乏で就活する為に必要なお金をまだ集めていなかった人達だろうがそんなの少数。他にいるとすればこの時期に日本に戻ってきた海外勢の人達も候補となるが、まぁ、その場合大抵大学を卒業してきた人達になるから、新卒採用枠ではなく、既卒生枠で勝負する事になるのだろうが」

 

「え、この時期に来る海外の人達って卒業している事が多いんですか?」

 

「ああ、この場合、日本が特集でな、先進国のほとんどは7月以降に卒業する形になっていて、3月に卒業するスタイルは日本 1階であればサウジアラビアくらいで世界的に見ても独特なスタイルと言える。だからこの時期に日本に帰国してくる人達はもう既に卒業しているだろうから、外国語を話せる実力がある以上お前より上だろうが、まぁ、その辺は心配しなくていい」

 

 

悪い印象与えない公務員試験に落ちた時の言い訳

 

「ではこれから試験に落ちた言い訳について説明するけど、多くの就活生がやってしまう失敗例を先に説明すると『運が悪かった』『あの問題は難しすぎる』と自分のせいというより何かしらの外部的要因にして責任逃れをしようするパターンだ。

 

 公務員試験に受かる人がいる以上、試験に落ちたのは明らかにお前の実力不足だ。この辺はしっかり認めなければならない。事実、責任逃れをしようとする人がいれば、面接官は『ビジネスというのは法律の変更によって、経営難に陥るケースだってあるんだよ。コロナウィルスが起こる前は東京オリンピックを開催する為に飲食店の喫煙は全面的に禁止する条例が発令された。そのせいで喫煙者を対象として売り上げを上げていた飲食店のビジネススタイルを大きく見直す事になったし、それが原因で倒産した飲食店も数多くある。コロナウィルスの件もそうだけど、法律や、またはバイトテロなど様々な外部的要因によって、経営難に陥る事はよくある事だから、なのにそれをただ『運が悪かった』と言って終わりであれば事あるごとに言い訳する人材にしか見えないから、君は不採用だよ』とそんな風に見られる。

 

 だから手初めに

『今回の経緯につきましては完全に私の実力不足だと思っています。色々と数ヶ月前から勉強がんばってきたつもりなんですが、今回の結果を出してしまい、家族や、協力してくれた先輩方や友達に大きな迷惑をかけ、申し訳なく思っています』

 

 という形で、反省している姿勢を見せた方が良いだろう。その上で

『だからこれ以上迷惑をかけない為にも、早く仕事について、みんなに迷惑かけないよう独り立ち出来るようになりたいと思っています』

と前向きな姿勢を見せた方が良いだろう」

 

公務員試験に落ちない為の再発防止のネタ

「まぁ、そうですよね。不祥事を起こした経営者や政治家が出るたびに言い訳を最初にするとなれば印象が悪くなりますからね。最初は自分の悪い部分を認めて、そして今後どうするべきかを語れる事が、やっぱり素直に反省していると思わせる言い方だと思っています。では先輩、1つ確認したいんですが、どのように再発防止をすれば相手は納得していただけるのでしょうか?

 

「それはお前が志望する業界によって変わるが、金融でも不動産でも、働きながら資格を取らないといけない事が今後よくある。だから働きながら資格試験に合格する為にどのような対策を取るのか?その辺の説明が出来れば良いだろうね。

 

 俺だったら

 今回、私が試験に落ちてしまった1つの原因として、1つの参考書だけで勝負したからではないかと思っています。私の家庭ではあまりお金がない為、参考書もバイトで稼いで買っています。更に勉強仲間も作らず、自分1人の頭の中で考えてしまい、自分が正しいと思った回答で勝負したのももう1つの原因ではないかと思っています。

 ですので今後御社に勤めて資格などを取る場合、勉強の幅を広げたいと思っています。私は以前から、動画配信サービスに興味があり、御社に勤めてお金が入った暁には、勉強系の動画配信サービスに登録して、今後御社に必要な資格を取ってみたいと思っています。私の知っている勉強動画では先生が『ここに注目』と専門的なアドバイスをしてくれる為、自分独自の解釈から抜け出せると思います。更に分かりやすく説明してくれる為、覚えやすいのではないかと思っています。その為、今回の公務員試験の失敗を機に、勉強のやり方を改めて見直したいと思っており、それをもとに同じ事を繰り返さないよう頑張りたいと思っています。

 と言うね」

 

「なるほど。資金的な強みを得て、そしてあらゆるサービスに登録して、勉強のやり方を変えていく。とアピールすれば良いんですね。それでしたら確かにお金のない学生からすれば出来ない事ですし、より一層レベルの高い勉強が出来ると思わせる事が可能になるかもしれません。先輩いい事を教えてくれてありがとうございます」

 

「結局のところ、面接と言うのは物の言い方だ。向こうにとって納得出来る言い方をしたものが、民間企業の就職活動を制する。だからお前は公務員試験に落ちたと落ち込んでいるのではなく、この状況をどのように乗り越えれば良いのかその辺のネタ探しを徹底していけば、おのずと道は開ける。だから辛い気持ちで申し訳ないがあって、そうやって落ち込まず前に進んだ人が報われる世の中になっているのだから、お前には頑張っていただきたい。

 

来年、公務員試験を目指さないの?と聞かれた場合

 ああ、そうだ。他に俺が就職活動していて、苦労した質問の中に『どうして来年は公務員試験を目指さないの?』と言う質問がある。最初は家庭の事情で。と答えておけば良いと思っていたんだが、たちの悪い面接官の中には『じゃあもしお金があれば来年公務員を目指そうと思ったの?』と聞かれる。

 

 なぜこういう質問をされるのかと言うと、もしお前が見事民間企業から内定をとって働き始めた場合、当然ながらお金が入り、選択の幅が広がる。となると公務員になる為に転職活動をする選択だって出来る様になるわけだ。だから当然面接官も『将来この人は転職するのかどうか』とそんな目でお前の事を確かめてくる。

 

 だから『来年公務員試験を受けないの?』と聞かれた場合、『きっぱり諦めた』とはっきり言った方が逆に良い」

 

「なるほど、では先輩、具体的にどのように公務員から民間企業のサラリーマンとして働きたいと面接官に納得させれば良いのでしょうか?」

 

「その上でお前に公務員と民間企業の違いについて説明しておきたい。民間企業というのは言わずと知れたお金を稼ぐ仕事をしている。しかし一方で公務員は俺達が払っている税金で道路を作ったり、助成金やイベントを行ったりしている。この違いは何なのか?要は民間企業ではなく、公務員を目指す人ってお金を稼ぐ事よりもより良い街づくりを目指しているケースが多いんだ。

 

 この街で暮らしてくれる移住者を増やす為に母子家庭に対し、厚い支援をしたり、祭りやふるさと納税などネットなどで宣伝し、良い街づくりを目指す事をしている。だから地方公務員の場合、市役所の仕事をする場合、どんな助成金があって、どんな条件であれば支給されるのか様々な条件を学び、地域活性化を目指す。だから公務員を本当に目指しているのであれば、何かしら暮らしやすい街づくりを目指すのが本来あるべき姿なんだ」

 

「確かに先輩、さっき空き家問題を解決する為にリフォーム事業を手がける不動産の話をしましたよね。つまり民間企業も公務員と同様に世の中を良くする何かをしていて、民間企業で働くのであれば、何かしら良い世の中に役立つ何かを作り出したい、または皆んなに届けたいと言えば良いのですね」

 

「良いアピールの仕方だ。ただスカウト型就活サイトを使って、中々その情報を引き出すのは難しいだろう。大抵の場合『君はどんな風に働きたいの?』と訊いてくるだろうから、まぁ、志望先の業界についてあまり知らない立場からすると中々答えづらい質問だと言える。だからそんな志望動機について聞かれた場合、その質問からどのように志望先の働き方について聞き出せば良いのか?俺がやっていた方法を教えよう。

 

 俺の場合、もし『君はどんな風に働きたいの?』と訊かれたら

『実はまだ探している途中なんです。私自身、世の中の役に立つ人間になってみたいと思って、お金ではなく、公務員の仕事を目指していました。ただ松下幸之助の『電球磨き』という話を聞いて、決して民間企業の仕事が単なる金稼ぎではない事を知りました』

 といって乗り越えた。

 

 ちなみにこの『電球磨き』というのは松下電器(現パナソニック)の創業者である松下幸之助が電球磨きをしている社員とのやりとりについての話だ。その社員は電球磨きの仕事ばかりやっていて仕事に対するやりがいを感じていなかったんだ。しかしその時の社長、松下幸之助が『君が電球を磨いてくれるおかげで暗い夜道も明るく照らしてくれるし、子供に夜遅くまで本を読んでもらえる。君は人を笑顔にする仕事をしているんだ』と言ってくれて、その社員の仕事に対する姿勢が変わったんだ。単なる単純作業であってもその作業がどのように人を喜ばせているのか?と考えると仕事に対する見方が変わってくる。それにこういうビジネスって大抵は人が喜ぶ何かをして、そのお礼としてお金を貰うスタイルになっている。だから民間企業のビジネスも何かしら人の役に立っているわけだ。

 

 話は元に戻すが、それで『君はどんな風に働きたいの?』と尋ねられたら

『私自身、今その仕事を探しています。私自身、公務員試験に受かる事しか考えてこなかったので、民間企業の仕事について考えてきませんでした。ただ世の中には公務員のように空き家問題解決やイベントを企画して盛り上げるなど世の中を良くするサービスをしている企業は沢山あります。だから私自身、その中の1人となって世の中の役に立つサービスを広げていけるようになりたいです』

 

 と言って『その為、御社のサービスはどんな風に世の中の役に立っているのですか?』と聞き出すね」

 

「なるほど、まぁ、今のはあからさまでしたけど、要は『御社のサービスはどんな風に世の中から支持されていて、私はどんな風にその仕事を行えば良いのでしょうか?』とそんな流れで相手の仕事について聞き出すってわけですね」

 

「正にその通りだ。これからの就活は如何に相手から必要な情報を引き出すのか?が肝心になってくる。だからこの手の言葉のやり取りにおいても一字一句、注意を払わないとならない。これであれば多分スカウト型の就活サイトでも利用して、最初の出だし『どうして公務員になろうと思ったの?」と言われても、なんとか答えられるし、必要な情報を引き出す事が出来るだろう。そしてその後、お前にとって必要な情報を引き出し、今後のアピール内容練るネタとして集めていけば良い

 

「ちなみに公務員のような仕事が出来る業界って具体的にどんな所があるのでしょうか?

 

「1つの例として日本は少子高齢化社会になっているから、今、政府が自動化技術の開発で少ない労働力で経済を支えて行こうという話があるだろ。だからIT業界も社会を支える1つと言える。それにIT業界は他にも高齢者の見守りサービスや子供の世話をサポートするサービスだって存在する。だから分かりやすい例としてはIT業界になるだろう。

 

 そして終身雇用崩壊や年金支給額の低減により今の人達は第二の収入源の確保を考えないといけない。その1つの方法として証券では今あるお金を増やす方法について提言したり、保険業界では支払う保険の見直しを行っている。だから先ず目指すのであれば、IT業界や金融業界も1つの候補として探索してみてはどうかなと思っている」

 

 

公務員試験の勉強以外でアピールするには?

 

 さて続いて、いや、最後のパートになるが、公務員試験不合格後の就活で2つアピールする内容を用意する方法を教える

 

 先ず公務員試験を目指したと言っても勉強だけでなく、公務員になった後、成果を上げる為のノウハウについても調べていたと言えば印象が良くなる。更にその手の知識を民間向けにどのように活用すれば良いのかも説明出来れば尚更印象が良くなる。俺の場合、それを卒論やゼミ活動で調べたという話にして、学生時代に頑張った事でゼミ活動で地域活性化について調べる事をして、そして自己PRとして卒論を作る上でこんな事に気をつけましたと書いて内定を取ったよ」

 

「なるほど確かに公務員試験に合格する為にも、事前知識として公務員の仕事について調べないといけないのは分かります。それをガクチカや自己PRとしてうまく活用するってわけなんですね」

 

「その通り。だから俺の場合、地域活性化を軸にアピール内容を練ったよ。公務員って国民の税金を使って豊かな生活を作るのが主な仕事だからな。だから俺の場合、ゼミ活動では『地方活性化で成功している事例の調査』でビジネスで成功するノウハウがあるように思わせて、卒論では『公務員で必要な経済効果の計算の仕方』をアピールしたよ。要は地方公務員として働く為にちゃんと必要な知識が備わっていて、そしてそれを民間のビジネスに転用出来るのか、それを証明する知識をある程度心得ておく必要がある。だからお前に地方活性化で必要な知識を教えておこう。

 

 地方公務員の活動で地方を活性化させる方法として誘致ビジネスというのがある。要は地元オリジナルの食べ物や素材を生かしてオリジナル商品を作り、地方の外に商品を売って外部からお金を取り入れたり、地元に生産工場を作って外部から人を呼び込んだり、新たな雇用を生むなど地元のお金を回せる仕組みを作り上げないといけない。

 

 例えば沖縄の塩屋が1つの一例だな。沖縄ではミネラル検出数がトップの塩が豊富にあり、2000年8月にギネスに載ったのを皮切りに知名度が上がり、翌年の9月に沖縄県離島フェアにて雪塩が特別賞を受賞した経歴がある。それ以降、都心の大手百貨店などで売られる事になり、外部からお金が入るようになり、売れ行きの良さから生産量を増やす為、新工場も建設し、沖縄の新たな雇用を生むようになった。このように地方の活性化というのは地元の企業を活性化させる事であり、地元の名産品を生かしたり、商品の宣伝をしたり、また工場建設における補助金を出したりなど様々な事をしている。要は地元ビジネスの後押しが公務員の主な仕事となってくる。他の方法として外部から地元に引っ越してもらう為に保育園を作って母子家庭の労働者向けに子供を預ける場所の建設や児童手当、児童育成手当、住宅手当などの支援を行う。

 

 沖縄の例以外でも『ローマ法王に米を食べさせた男』で有名になった石川県羽咋市役所農林水産課の高野さんの話も知っておいた方が良い。まぁ、具体的には限界集落の状況を打開したいと思い、地元で扱っていた神小原米という米のブランド力をあげる為にローマ法王に献上する方法を取り、ブランド力をあげる方法を取った。このように公務員は時に地元の商品を外部に宣伝するからブランド力をあげる方法も心得ておいた方が良いだろう。

 

 公務員の仕事においては地元の名産品の宣伝、イベントなどの場所の提供やイベント企画などを行って支援や誘致などを行う。だから公務員を目指していたのであれば、経済を活性化させる方法についてある程度心得ておいた方が良くて、それを元に『民間ビジネスではこんな風に使えますよね』と言えるようになった方が良い。実際、俺もその活動について調べてゼミ活動や卒論など作った事にして、2つのアピール内容を用意したよ」

 

「なるほど要は公務員の活動の成功事例を調べ、その知識を民間ビジネスでも使えますよねとそうアピールすれば良いわけですね。ちなみに両方とも成功事例のようで、アピール内容が被っているようなのですが、それで大丈夫なのでしょうか?」

 

「だから失敗例についても心得ておく必要がある。ゼミ活動ではその手の公務員の活動事例を中心に調査した話にして、卒論では失敗事例を調査して公務員として働く上での注意点をまとめました。みたいにアピールしたよ」

 

公務員の活動の失敗事例って具体的にどんなものですか?

 

「例えば最初に話した塩屋の創業者、中島さんの話なんだが、最初は塩ではなく、沖縄にいる珍しい蝶を集めて蝶の園を作ろうとしたんだ。しかしこういう園のビジネスって休みのシーズンしか人は来ないし、メンテナンス費もかかって継続力としてかけている問題がある。だから展示会や博物館を作って客を呼び込むビジネスって長期休暇に依存したビジネスだから、収入の上下が激しくて、オフシーズン時に収入を得る何かしらのビジネスを用意しないといけない

 

 その例で失敗したのが2007年に財政破綻した夕張市だろうね。あそこは夕張メロンを持っていたけど、更に地方から人を呼び込む為に博物館やら展示会などを開いたけど、それを建設する為に国の補助金を使っていたんだよね。しかしその手の閲覧会なんて一度見れば十分だからリピーターを作るのには適していなくて直ぐ頭打ちになる。なのに補助金を借りて、毎年借金の返済をしないといけないのに更に展示物のメンテナンス料の払わないといけない。だから逆に赤字が膨らみ、事実、2017年には税収が8億なのに返済額は26億円と無理ゲーと言われたりするわけだから、補助金の借り方、返し方を正しく心得ておく必要があると思っている。

 

 だから地方でビジネスを行う為には資金調達も1つの肝となる。仮に有名食材を見つけてレストラン、店、ホテルなどの施設を作ろうとしても多額の資金が必要になる。しかし補助金の場合、返済の目処を立てないと夕張市の二の舞になるから返済の目処をつける為にも国からの補助金ではなく、返済の審査も行ってくれる銀行から借りる方法が良い。

 

 そして銀行からはに融資を頼んでも断られる事が多い。1つの例として『土日だと稼働率が高いが、平日だと来場者は少なく、採算性が取れない』という理由がある。この手の誘致ビジネスでよくあるケースだが、人を呼び込むとしても休日でないと人は来なくて、来場が見込めない平日の収益の確保を考えないと融資が貰えないパターンによく陥る。その典型的な打開策として休日は宿泊施設として利用するが、平日の間は宿泊施設としてではなく、地元の有名企業の店舗を呼んで客を呼び込むペナント事業を展開して、ローカルビジネスを展開する方法がある。まぁ、別の言い方をすれば憩いの場として活用し、収益を確保する方法だ。だから銀行から融資を得る、または事業を継続させる方法として施設の多目的利用を意識して設計するなどと言えるようになった方が良いな。だから民間企業でアピール内容を手に入れたいのであれば公務員の成功事例を色々と集めて、ゼミ活動の情報収集をガクチカにして、自己PRでは情報の徹底力や念密さをアピールすれば突破口は開けると思うぞ」

 

「いや~、大変参考になりました。使わせていただきます」

 

「色々と長い話を聞いて、疲れただろう。ただやっぱりもう一踏ん張りして欲しい。というのもこの手の就活というのは早い者勝ちだからな。さっき言ったスカウト型就活サイトに登録して、そして自分の自己PRやガクチカをすぐ載せた方が良い。辛い気持ちを払拭する為にはまず動く事から始めた方が良くて、『明日やろう」なんて考えると、他の公務員試験に落ちた連中が動き出す事になるから、辛い気持ちを払しょくして動き出すのが明らかに有利になる。まぁ、俺の場合、今の話を聞いたのに先延ばしにして『どんな話していたっけ』ってパターンに陥るから、早い段階から企業様から目を付けてもらうようにしておいた方が良いだろう」