『勢いで退職して良かったと思っていたけど、再就職出来ずに死ぬ』
『勢いで辞めると言ってしまった。鬱になりかけている。どうしよう』
『20代だから勢いで退職しても大丈夫と思ったが後悔している』
など前職を勢いで退職してしまい、転職で成功せずに困っている人もいると思います。しかし世の中には勢いで退職したにもかかわらず転職で成功する人がおり、その人は一体どうやって転職出来たのか?気になると思われます。
ここではその方法について勢いで退職してしまった20代の会社員が実際に転職活動を行い、無事、内定を取ったストーリー形式で、勢いで退職しても転職で成功する方法を紹介したいと思います。
勢いで退職してしまい転職で苦戦する人の例
(俺は何であの時、辞めてやる!なんて言ってしまったんだ・・・)
俺は先ほど勢いで会社を退職してしまい、転職活動をしないといけなくなったわけなのだが、この後、苦戦する事になる。
もともと会社の上司がパワハラ気味で、必死に見返そうとしたのにその上司から『会社の評価制度がチーム制でお前の手柄も俺のモノ』と言われ、実際、上司も評価される所を目の当たりにする。んで飲み会の席で『誰のおかげでここまで成長出来たんだ!感謝しろ』と言われ、こんな奴の下で働きたくないと思ったのか、いつの間にか退職していた。
だから俺はハローワークにて失業保険の手続きを行い、何とか3か月、前職の給料6割程度の収入を貰えるようにしたわけだが、この3か月で内定を取らないといけない。
俺の場合、安月給で働かされ続けられた為、当然、貯金などない。退職金?なんだそれ?
とまぁ、今振り返っても辞めて良かったと思える会社なのだが、問題なのは次の就職先の確保。要は全く計画せずに勢いで退職してしまったせいで3か月以内に転職を成功させないといけない。ただ俺はこの時『前職で理不尽で働かせられたから同情で転職出来るだろう』と思っていて、その考えが甘かったと後悔する。
勢いで会社を辞めて後悔する瞬間とは?
まず誤算だったのは前の悲惨な労働環境を伝えれば勢いで退職しても許されると思っていた点だ。
実際、面接で前職労働環境の悲惨さを訴えても『では弊社を志望した理由は何ですか?』と言われてしまう。要は退職理由として同情はするが『では弊社はそんな労働環境ではないと思った理由は何ですか?』という雰囲気になり、答えづらい。
おまけにそんな労働環境でなくても『ではあなたが弊社で働きたいと思った理由はなんですか?』と働きたい理由について問われる。正直、給料さえ貰えればそれで良いと思っていたから、どんな風に働きたいかなんて考えていない。
おまけに勢いで退職したツケとして『なぜ転職先が決まる前に退職したのですか?』と厄介な質問をされる。実際、面接では以下のように言われる。

普通、転職が上手くいかなかった場合に備えて、在職中に転職活動をするモノでしょ?
なのに退職後に転職活動をするって、あまりにも無計画過ぎないかな?
それだと前職だけでなく、君にも問題があると見られ、辛抱強く働けない人と思われるよ。
とまぁ、リスク管理が出来ない人、段取りが出来ない人、成功するまでの辛抱強さを持っていない人など、転職で成功する為には上記の悪い印象を払拭させるアピールを用意しないといけない。
このように転職で成功するハードルの高さに頭を抱えるようになるのだが、一方で俺はもう1つ不安に感じている事がある。それは空白期間だ。
勢いで退職してしまった場合、当然ながらその日から無職になるわけだが、履歴書にはその空白期間について記載しないといけない。そして転職ではその空白期間が長ければ長いほど転職で不利になってしまう。
なぜ空白期間が長いと転職で不利になるのか?もしこれが半年程度であれば転職で苦戦した程度しか思われないが、1年、2年となると『刑務所にいたのでは?』と思われてしまい、要は前科者なのではないかと疑われる。他にもうつ病などで療養中で実はまだ病が治ってなく、嘘をついて志望していると疑われてしまう。
世の中には面接で自分の不利な事を言わずに転職する人がいる。だから面接官はそんな人材の判断指標として空白期間が長さで見ている人がいる。だから勢いで退職してしまったデメリットとして無収入状態になるのは勿論、空白期間が長くなればなるほど再就職がしづらくなる為、早期の就職が必須だと認識しないといけない。
勢いで退職してしまった場合、どうすれば良いのか?
その為、勢いで退職してしまった人が転職で成功するには
1、志望先が前職とは異なり、働きたいと思える理由を用意する
2、志望先が決まる前に退職した理由と言えるようにする
3、空白・ブランク期間を長くしない
と、3つの問題をせめて対策しないといけない。その為、ここからは一体どうやってこの問題を解決したのか?俺なりのやり方を紹介したい。
勢いで退職しても転職に成功する人の志望動機とは?
まず志望動機についてだが、これは退職理由で変わってくる。例えば俺の場合、一生懸命頑張った報われない職場環境だった為、評価制度に問題ない企業に志望したいというのが一種の志望動機になる。
そんな就職しないと分からない評価制度なんて知る事が出来るのか?と思うかもしれないが、世の中には口コミサイトがあり、俺の場合、転職口コミサイトを使って志望先がどんな評価制度を設けているのか調べた。
実際、評価制度の部分を見てみるとチーム制だけでなく、個人評価で判断する部分もあれば、長時間労働すると評価される風習なのか、そうではないのか風習なのかを口コミサイトで知る事が出来る。他にも年功序列制度が残っており、若いうちには安月給で働かされ、年配社員は犯罪レベルの不祥事が起きなければ解雇されないなどの企業ごとに良し悪しの評価制度が垣間見える。
だから仮に前職の評価制度に不満があって退職したという理由であれば

『御社の評価制度は個別制度も設けられており、更に上司だけでなく、部下からの360度評価になっている事を知りました。その為、前職とは違い、個別でかつ周囲の評価も分かる企業だと思い、志望しました』
と言える。要は口コミサイトを理由に志望先を選んでいます。と言える為、前職を退職した理由、ならびに志望先を選んだ理由を面接官に伝える理由としては口コミサイトの内容で選んでいると伝えれば良い。
と、俺の場合は評価制度だったが、この口コミサイトには評価制度以外にも『やりがい』『年収』『スキルアップ』『福利厚生』など様々なカテゴリーで分けられている。だから口コミサイトを眺めているとこんな不満を口にしている口コミもある。

30代で月30万円と求人表に書かれていたのですが、実際は残業代込みで、更に顧客から新規案件受注に成功した場合の金額でした。おまけにその金額は当時、一番稼いでいた社員の月給で、一般平均基本給は17万となり、大半の社員は20万には届いていないとの事。正直、求人とは少ない給与で働かされています。

創業時のメンバーの場合、新規事業としてAIやビッグデータのシステム開発に携わっていますが、他のメンバーは派遣ビジネスを行い、正直、スキルアップは常駐先(運)によって決まり、現在、雑用業務を3年連続で続けています。

資格支援制度が全く機能しておりません。というのも研修有と求人には書いてあったのですが、実際は初心者用の本を一冊買って1週間だけ読んでいるだけでした。そして資格試験の受験料が2万なのに対し、成果報酬が5000円。社員を成長させる気があるのか?と思いました。
この業界は社員を派遣させただけで報酬が発生する為、実力が無くてもまた別の企業に派遣させるという使いまわしが行われております。ウチの会社もその1つなのではと疑っており、近いうちに転職する予定です。
と、求人票とは違う内容、自分の意志で仕事が出来ない環境、ならびにスキルアップ制度が感じられない職場など色々と会社ならではの問題がある為、前職に何か問題があって退職したのであれば、前職の口コミを確認し、どの部分に問題があるのか?退職した根拠の1つとして面接官にお見せするのも1つの手だろう。
勢いで退職してしまった悪い印象を払拭する言い方とは?
勢いで辞めてしまった悪い印象払拭させたいのであれば、前職で如何にすぐ退職するべき状況だったのか?緊急性の高さをアピール出来れば良い。
例えば
『副業がバレて、副業を辞めるか、会社を辞めるかどちらか選べと迫られた』
『出向・転勤を余儀なくされた』
『人手不足で大量退職が発生し、一気に仕事が押し掛けてきた』
副業と言えば会社規定に触れる問題があるかもしれないが、例えばネット収入系であれば、その手の専門企業に就職すれば問題ない。企業によって副業を許し、そこから新たな新規顧客の獲得や企画に繋げている所もある為、そんな企業に就職したいと言えれば良い。だから仮に転職先を決める前に辞めた理由として『会社を辞めるかどうか迫られたので』と言うのも1つの手だ。
そして他の言い分として出向・転勤を命じられたので辞めたという言い分も勢いで退職してしまった事を誤魔化す1つの言い方だ。
日本企業の中には正社員を辞めさせられない代わりとして、出向や転勤などで働きたくない環境に置かせて辞めさせる企業がある。実際、とある保険会社では介護事業を手掛けており、全く畑違いの業種に使えない社員を出向させて辞めさせる所がある。
それ故に家族がいるのに単身赴任せざる得ない、または家族と一緒に見知らぬ土地に引っ越さないといけないなどの問題があれば緊急性の高い退職理由となる為、勢いで退職した人と同じに見える。
と上記のように特定のスキルに特化している、また家族持ちだから子供の為にも出向したくない、などの言い分だと『俺は優れたスキルや家族もいない為、この退職理由は使えない』という結論になると思う。
だから誰でも使える勢いで退職した理由としては会社の不正に手を染めそうになりかけた、という言い方があり、実際、俺もこれを使っていた。
会社の中には不景気に伴い、不正のようなグレーなやり方を強要する企業がある。例えば以下のような志望動機はある意味、どの企業でもありそうなものである。

前の会社では成果主義が導入されており、ノルマを達成しない社員には不足分の商品を買わせる事をしていました。自分の給料だけでは足りない為、足りない分を家族に買わせる事もさせ、恥ずかしい思いをしました。
このままでは人間関係だけでなく、生活難にも陥りそうだったので、転職先が決まる前に転職しようと思い、退職しました。
と、上記のように不景気に伴い、会社の損失を社員が肩代わりする経営体質に変わりかけていた為、危険を感じて退職、という言い方も妥当な退職理由になる。
他にも上司のワンパン体質により社員同士による責任の押し付け合いが起こっており、直ぐに退職したという言い分も通じる。
例えば

『前職では上司の成果主義に押され、全社員がノルマに追われ、連日長時間働かされる事がありました。そして不備が起こっても解決策より責任の擦り付け合いが起こる為、この間、同期の一人が数字を不正に動かしているのを目の当たりに不正に手を染める状況まで来ていました。
このまま不祥事が明るみになり、大変になると思いましたが、上司に言っても責任問題で終わるだけと思ったので、連日の長時間で転職活動も出来ないと判断し、この会社から離れる事を優先し退職しました』
と、会社への忠誠心が低い理由と、責任を擦り付けられる事を恐れて転職するという事を言えれば、勢いで退職した理由として妥当になる。
勢いで退職した人を採用してくれる企業はどこなのか?
と、このように何とか勢いで退職した悪い印象を払拭し、かつ志望先を選定する方法について説明したが、では『俺のような勢いで退職してしまった人を採用してくれる企業は何処なのだろうか?』と思う筈。
実際、転職活動をしていると転職先を決める前に退職する事を知ると、当たり障りのない会話を面接でされて、そして後程お祈りメールを貰うパターンがよくあった。要は自分を採用してくれる企業なのかは面接まで行かないと分からないってわけだ。
だから当初は退職している事を伏せて活動しようと思ったが、面接でバレなくても、就職した後の離職票でバレる。要は面接で嘘をついて就職したわけだから、経歴詐欺に該当しそうで、まぁ、懲戒解雇にならないが、やはり『在籍中ですか?』と聞かれた場合の対応は必須。
おまけに俺の場合、労働環境があまり良くない会社にいたせいで俺個人の働きぶりを説明してみると『本当にそのやり方で良いと思っているの?』と言われる事がある。どうやら前職の仕事っぷりはグレーゾーンに該当する部分が多いようで、これは勢いで退職してしまいたい程の会社にいた、呪いのようなモノが俺にある。
だから俺個人としては、こんなダメな人材でもちゃんと育ててくれる企業に転職する事が望ましいと思っている。それ故に俺個人として色々と検討した結果、スカウト型転職サイトを使うと成功しやすいと見ている。
俺がやっていた仕事は出来る先輩上司の手伝い、要は資料整理や調査、またはクライアントから要望を聞く程度の作業で、自分で考えてやってきた事など何もない。だから普通に応募すると『君の強みは何?』と言われ、転職で成功しづらい流れになってしまうわけだ。
勢いで退職した自分でも出来る先輩の話をして内定を貰える転職活動
しかし転職というのは面白い事に自分の事ではなく、出来る先輩の話をして『だから私がこの手の仕事を請け負った場合、こうします』という言い方も評価してくれる企業がある。要は結果を出していなくても、出来る先輩の下で働いた経験を評価してくれる企業があるってわけだ。
無論、自分自身の話ではない為、評価は企業によって分かれるが、このスカウト型転職サイトというのは事前に自分のプロフィールを載せて、それに関心を持った企業からオファーがくるスカウト型の就活サイトになっている。
だから大した事をしていなくても出来る先輩の活動を中心に書いて『私もこんな先輩のように頑張りたいと思っております』とアピールしてもオファーを出してくれる所がある。
実際、勢いで退職してしまった事を打ち明けても『それだけ行動力があるし、プロフィールを確認したけど、前職の仕事に問題があると見ているよ』と言ってくれて、打ち解けやすい。おまけに出来る先輩の話についてだが、営業の場合、やはりお客様との段取り、商品知識、そして相手のメリット、こちらのデメリットを伝えた上での対策、などに触れ、お客様から契約を取る為のやり取りを間近で体験したと話した。
具体的にはITツールを販売する会社だったのだが、コロナによりテイクアウト系ビジネスに切り替える飲食店も増えており、ITに不得意な店長に対する指導動画があったり、また上手く使えなかった場合に備えて試用期間として使っていただければと、提示して契約率を上げる事を先輩はしていた。それ故、このように契約に結び付ける為にどのようにアプローチをすれば良いのか先輩を通して学んだ、とアピールし、面接で通るようになった。
また上記のように強みとなる経験がなくてもスカウト型だと『なぜ自分をオファーを出してくれたのか?』と聞ける。単なる事務作業と言ってもPCを使える、またはExcelなどMicrosoft系のツールを使った事があると話せば『そ君のプロフィールを見る先輩の仕事を見て仕事を覚えていったみたいだから、弊社では既卒者やフリーターを採用し、最前線で活躍出来るまで成長させた実績がある。だからその先輩達の仕事ぶりを見て、覚えていってもらえればいいよ』と言ってくれる所もある。
応募型だと『ちゃんと弊社の事を調べてきたんだろうな』という雰囲気になるが、スカウト型だと自分が向こうの人と会う為に時間を取ってくれた、という雰囲気になり『なぜ自分を?』という質問がしやすい。それ故、もし自分に合った企業に就職したいのであれば、面接官に色々と質問しやすいこのスカウト型転職サイトを使ってみるのも1つの手だろう。
話は戻すが、勢いで退職してしまった人が転職で成功する方法として、志望先が前職とは違う事を念頭にアピールしないといけない。そして無計画で退職した悪い印象を払拭する為に辞める必要性を訴える必要がある。それは口コミサイトで志望先の不評があまりない事をアピールしたり、そして自分にあった企業に就職する為、スカウト型転職サイトを利用して自分を評価してくれる企業を見つけやすくした方が失敗はしにくい。
少なからず勢いで転職先を決めずに退職してしまった以上、悪い印象は完全にぬぐえない。それ故に面接中に如何にそれを払拭出来るかが転職成功の近道になる為、自分の強みが分からなければ、面接官に色々と聞いて、情報収集に徹するのも1つの手だろう。