就活疲れの状態から内定を取る人の例

 

「いくつも面接を受けているのに内定が取れず、ホント精神的に疲れる」

「就活疲れで覇気がなくなり、ますます内定が取れなくなっていく」

「努力しても報われない。もう疲れた。やめたい」

 

 何度も面接を受けているが一向に内定が取れない。どちらかと言えば最終面接まで進むのが少なくなっている。精神的に疲れるし、もう就活なんてやめたい。そんな気持ちでいっぱいの人はいると思います。しかしそれで投げ出すと無職となり、悲惨な人生が待っている。その為、何とか頑張らないといけないのだが、疲れてやる気が出ない。

 

 ただ世の中にはそんな疲れた状態から立ち上がり、無事希望する企業から内定を取り、晴れて就活から解放される人はいます。果たしてその人は具体的にどんな事をして成功したのか?ここでは実際に就活でうまくいかず体力的にも精神的にも疲れている状態から無事内定を取った就活生の実体験を踏まえながら説明したいと思います。

 

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就活に様々な疲れる要因

 

『あ~、疲れた。もう無理・・・』

 

 と俺はようやく面接を終え、ベッドに横たわる。本当なら大学のレポート提出の資料をまとめないといけないのだが、もうそんな気力がわかない。

 

 就活って結構疲れるんだな・・・。そう思いつつ、俺はこれまでどんな就活をしてきたのか振り返ってみた。先ず説明会の予約。俺の場合、単位がまだ残っているせいで講義の合間に説明会の予約を入れないといけなくて大変だった。場合によっては締切間際だと説明会の予約をキャンセルしてくれる人が出るんじゃないかと思って、深夜0時まで起きていた事があった。そして翌日、朝早く起きて講義に出席。本当なら疲れが取れるまでそのまま寝続けたかったが、ウチの大学、出席を取るから単位を落とさない為にも眠気に耐えながら講義に出ないといけなくて、ずっとこの生活を続けてきた。

 

 んで就活って結構リクルートスーツやスマホ代などの金がかかる。いや、どちらかと言えばバイトが出来ないから資金確保が難しいが正解か。節約などで食費を削り、説明会の参加や筆記試験などで着なれないスーツで出向くなど、考えただけで疲労感が押し寄せてくる。だから面接も順調に進み、そして直ぐ希望する会社から内定が出る事を願っていた。

 

 不採用通知・・・。これで何社目だ?俺は残りの選考出来る企業数を確認する。まだ駒はあるが、それでも一向に面接が通過しない現実に俺は焦燥感を覚える。『はぁ~、何でまた』と思いながら、気を引き締めようと洗面所に向かうが顔を見ると『なんだ、この覇気のない顔は』と自分の顔を見て驚く。体全体が疲れているせいで疲労感が顔からにじみ出ている。顔を整えようとするが戻らない。俺には休みが必要だと訴えている事が分かる。そして俺は今日も夜遅くまでアピール内容を練る為、使えるネタがないか確かめる。寝不足は確実だ。

 

『・・・タイトなスケジュール。いつまで経っても終わらないアピールの練り方。自宅と会社の往復の繰り返し。食費の節約で空腹に耐える。不採用通知を貰い続ける焦燥感。多分、俺は非効率な就活をやっているのだな』

 

 と俺は少し寝て少し回復した思考力で、非効率な就活をしているのでは?と思うようになった。特に面接でのアピールなどいつまでやっても納得いくものが見つからない。そもそも就活では落ちた理由を教えてくれない為、どこを直せば良いのか分からず、俺の場合、思いつく限り直している。つまりいつまで経っても終わらないのだ。その結果、時間の許す限り根詰めし、寝不足、走り書きで字が汚くなる、顔にハリが無くなるなど色々な問題が出るのだろう。

 

就活の疲れる要因から抜け出す為には

 と俺が自分の就活を振り返り、もう少し効率的に出来ないか見直してみた。

 

 まず最初に行ったのはリクナビのような応募型就活サイトではなく、スカウト型に切り替えた事だ。俺個人の感覚として面接に行くたびに、初めから自分に興味がない状態から始めるパターンが多かった。まぁ、そうだよな。向こうから突然の訪問で、更に雇ってくれって言っているようなものだから、初めから自分に興味のない企業の選考に参加するのは避けたかった。

 

 その為、スカウト型就活サイトであれば、自分のプロフィールを見て、興味を持ってくれた企業からしか声がかけられないのだから、空振りに終わる事は少ない。更に面談の際は普通の面接とは違い『どうして自分に興味を持ってくれたのですか?』と質問出来る。これは働いた事のない俺からすると非常に助かるシステムだ。なぜなら今まで面接に臨む上では『ちゃんと志望先の仕事について調べないと』と気負いして、一発勝負で挑まなければならなかった。その為、自分のアピール内容が的を得ているのか分からず、時には『ウチの仕事はこんな仕事をしてないよ』と言われて、今までの苦労は何だったんだ。なんて思ったことがある。

 

 だから就活疲れしないようにする為には、効率的な情報収集が欠かせず、このスカウト型就活サイトを利用してからは様々な企業から貴重な情報を得る事が出来た。例えば俺は居酒屋でバイトをしていたのだが、大手ビールメーカーからオファーが来て『居酒屋に商品を卸す関係上、居酒屋でどんなビールが売れて、どんな売り方をすれば良いのか考えられる人が欲しい』と言ってくれた。そういえばアルバイトしている最中、キリンやアサヒやらビールメーカーの営業マンが訪れて、ビールの提案していたな。だから俺はその事を話して、どのようにビールの提案をすれば良いのか知っていると答えていたら、次の選考の案内が来た。

 

 このようにある程度妥当なアピールが出来ると、どこに問題があるのか推測しやすい。なぜ落ちたんだ、と抜け出せない思考迷路に陥り、疲れる自分とはおさらばした。

 

やりたい事が見つからず疲れ果ててしまう就活生

 と、ここでガクチカや自己PRの内容の練り方の目途がついても、一番頭を悩ますのが志望動機だ。というのも仕事って本来やりたくない事だから、お客さんは金を払ってくれるわけだから、本来やりたくない事をどうやってやりたいと言えば良いのか?それが全く分からなかった。

 

 その為、食品業界では『食べる事が好きです』と言って、IT業界では『今後プログラミングスキルが求められているから』など言ってアピールしていた。後程、それが的外れ、またはスキルアップの為に働きたいの?と思われるアピール内容だった為、改めないといけないと思っていたが、結局、思いつかず、考え疲れて寝てしまうなんて事が多々あった。

 

 しかしそんな悩みもある話を聞いてから解決しつつあった。

 

 その話は電球磨きである。パナソニックが合併する前の松下電器の創業者、松下幸之助の話なのだが、電球を磨いている従業員が『電球磨きなど誰でも出来る仕事』と言ってやりがいを感じていなかった。しかし松下幸之助は『電球を磨いて明るく照らしてくれれば、夜道でも安心して帰れるし、子供は夜遅くまで本を読んでもらえる。君は笑顔を作る仕事をしているんだ』と言い、従業員の仕事に対する向き方を変えた、話がある。

 

 これを知った時、俺自身、仕事というのは単なる金稼ぎじゃなくて、世の中を良くする為、と考えるのは可能だと思った。要は嫌な仕事をやってくれたのだから金をくれる、ではなく、嫌な仕事をやってくれてありがとう、というお礼の意味を込めてお金を貰う。それだと俺だって人から感謝されれば、次の仕事を頑張ろうと思うし、もっと良い提案が出来るよう頑張る、話になるだろう。

 

 だから志望動機をアピールする上では『この仕事はこんな風に世の中の役に立っている為、私自身、こんな風に世の中に貢献できるような人になりたい』って、そう結論付ければ志望動機として成り立つだろう。

 

 例えば銀行員の場合、居酒屋に訪問した際は『我々は資金運用のプロなので、もし仮に2店舗目を開く際は、どのように資金運用をしていけば良いのかアドバイスいたします』と言っていたので、銀行員は融資先に資金的なサポートをする事で、良いビジネスを更に大きくしていく仕事をしているのが分かる。だから俺がスカウト型就活サイトで面談する際、このように言って、志望動機に必要な情報を引き出している。

 

『今回、私に声をかけていただきありがとうございます。御社の仕事を理解する上で確認したいのですが、私は御社の仕事についてあまり詳しくありません。その為、銀行員のように資金的なサポートをして世の中に役立つサービスを繰り広げるのか?それともコンサルのような仕事をして顧客の悩みを解決するのか?見えておりません。出来れば御社の仕事がどんな形で顧客を喜ぶ形になっているのか教えていただけないでしょうか?』

 

 と言って、志望動機に必要な情報を引き出している。これなら『我々の仕事はこんな風に世の中の役に立っていて』と教えてくれるし、実際、食品業界であれば『人々の健康を支える』『冷凍食品であればレンジですぐ出来るから子育て家庭の育児の負担を減らせる』など様々な利点を教えてくれる。だから志望先の業務について分からなければ上記のように尋ね、そしてこの面談で縁がなかったとしても、同業界に志望する際、『私はこんな風に世の中に役に立つ人になりたい』と言って、まともな志望動機をアピール出来る。

 

 今までは志望先のHPを読んで志望動機を練っていたが、事業内容ばかりで肝心のどんな風に働くのが説明していなかったせいでアイデアが出なかった。しかしスカウト型だと自分が志望先の仕事がどんなモノなのか知らなくても良いし、必要な情報を引き出せる。今までHPを読んで意味が分からず疲れ果てるだけだったが、そんな自分ともおさらばだ。

 

疲れないように希望する企業に就職する方法【まとめ】

 とこのように今まではガクチカや志望動機など自分で考え出す事が出来ず、疲れ果てていたが、やっぱり志望先の仕事を知っている人から情報を引き出した方が手っ取り早い。だからもし可能なら、OBOG訪問や親、先輩などから、どんな志望動機が妥当なのか?どんな風にアピールするべきなのか?尋ねた方が良い。

 

 今、もし就活でうまくいかず疲れてやめたいと思っているのであれば、自分が成功出来そうなきっかけを作るべきだと思っている。実際、俺の場合、このようにアピールすればこの業界から内定が取れるのでは?と思うと『もう少し頑張るか』とやる気が出る。

 

 だから現状を打開する為にも、今まで俺がやってきたかのような、志望先の人から出来る限り情報を入手する。そんな方法で就活のやり方を変えてみれば良いのではないかと思っている。