体育会系なのに就職で有利になる人ってどんな人?

 

『体育会系だとスポーツしかやっていないから就職で有利になれない』

 

 恐らく、就職活動をこれから始める体育会系の人達はこんな事を考えているかもしれません。実際、スポーツしかやってなく、それが原因で仕事に役立つ経験を述べられないせいで就活が出来ない人もいると思います。

 

 しかし世の中には体育会系であるにもかかわらず、大手に就職し、かつ就職した後も成果をあげられる人もおります。果たしてその人は具体的にどんな事をしたのか?そして自分はそんな人になれるのか?など考えないといけない事は多くあると思います。

 

 しかしここでは実際に体育会系の立場でありながら、大手に就職する事が出来た人の具体例を載せております。その例を通して、どうやって体育会系の立場から大手に就職すれば良いのか、ここでは実際にそのノウハウについて述べていきたいと思います。

 

体育会系で就職で有利にならない理由とは?

「では営業に行ってきます」と俺は先輩達に本日の作業について述べた後、取引先に行く為、会社から出た。社会人2年目であるが、誰もが知っている大手IT企業の営業マンとして働き、俺は社会人として何とか成果をあげている。

 

 しかしここに来るまでは苦難の連続だった。実際、学生時代は体育会系だったが故にアピールする事も、また就職する為に必要な段取りについても心得ていなかった。その為、これから話す事は如何にスポーツしかやってこなかった学生が大手に就職するまでに至ったのか?その辺の話について述べていきたい。

 

 俺が就活を始めたのは後輩たちが俺の送別会をしてくれた3月頃だったと思う。俺は小さい頃から野球一筋で頑張ってきて、そしてスポーツの有名大学に入り、入部テストに受かり、一応甲子園に出場した事もある。大学生のスポーツ人生としては花形の部類に入るのだろうが、民間企業への就職になるとそうはいかない。

 

 まず俺が最初に苦戦した事は情報収集だ。正直、野球一筋の為、運良ければプロ野球選手に、などの考えていたがケガが原因でその夢は途絶え、民間企業への就職など考えていなかった。だから大学の就職課に足を運んだのだが「リクナビやマイナビに登録して興味のある企業に応募して」などサポートというより説明される程度だった。

 

 俺が見る限り、就職課は就活のルールは知っているけど、勝ち方は知らない、そんな印象だった為、俺は就職課に見切りをつけ、自分で就活をする事にした。しかし紹介してくれたリクナビだが、確かに名のある企業に応募出来るが、どんな人材が欲しくて、更にどんな風にアピールすれば有利になるのかその情報が載っていない。おまけにもう選考が開始されている所もあり、俺はスロースターターとして就活に参加しないといけない事を知る。

 

 情報不足で、おまけに他の就活生より遅れている事を知った俺は出来る限り、企業の選考に参加しようとしたが、今度は応募条件の質問の中に「学生時代に頑張った事は?」「志望動機は?」なんてモノがあり、それに答えられずにいた。

 

 学生時代に頑張った事など、当然、スポーツだ。しかしそれが仕事でどんな役に立つ?この質問をされる以上、恐らくこの後の面接では「その経験がわが社においてどんな風に役立つの?」など絶対聞かれる。そして俺はその答え方にどう答えれば良いのか分からない。だからこの質問に対し、どのように答えれば良いのか思いつかなかった。

 

 おまけに「志望動機」については「どうして野球選手ではなく、ビジネスマンとして働きたいの?」なんて絶対聞かれる。要はケガでプロになれなかったから仕方なくウチに応募したんでしょ?と思われてしまうし、実際、そうだ。そんな個人的な都合で応募する奴など、採用したい人などどこにもいない。

 

 俺は部員時代の入部試験官だった頃を思い出す。入部してくる人達は皆、野球への憧れや、実績などを述べていたが、中には他の入部テストで落ちたから、入れた大学がここだけだったからなど個人的な都合で応募してくる人もいた。当然、そんな人達は消極的で採用しても足を引っ張るだけだから、入部テストでは不合格だった。だから俺もケガを理由に民間就職を目指すなどと話さず、ちゃんとこの会社で働きたいんだ、と言える理由も述べないといけない。

 

 だから体育会系の人が就職する為には以下の3点が必要だ。

① 就職で大手から内定を取る段取り

② 仕事で役立ちそうな学生時代の経験を用意する

③ この会社に入りたい理由

 

 そして俺の今の現状だが

① 内定って何? ※この後、それが就活でいう合格通知書だと知る 

② 野球しかやっていないから役立つ経験などない

③ 出来れば働かずに暮らしたい

 

体育会系が就職で有利になる為には何をしないといけないのか?

 アピールするモノもない、やる気もない、挙句の果て就活の攻略法を何1つ得ていない。ここで酷い惨状だと就活を諦めたくなるが、幸い、俺の場合、周囲の人達に恵まれていた。体育会系でありながら大手民間企業に就職出来た先輩。そして俺の身内に就活サービスに携わっている人がいたから、就活の裏情報も知る事が出来た。結果的に如何に上記のような惨状から大手から内定を取る事が出来たのか?その辺について説明したい。

 

志望動機は1分、そして1つの質問に答えられれば良い

 まず志望動機の攻略法だが、なんでも良いから学生時代、人を喜ばせる為に努力した事を語る事。

 

 その理由についてだが、大抵働く理由は大きく分けて3種類ある、1つはお金の為、2つ目は家族目の為、そして就活で一番受かりやすいのは「世の為、人の為に頑張りたい」だ。

 

 ビジネスというのはお金儲けではあるが、根本的な部分としては「お客が喜ぶような事をして、そのお礼としてお金を貰う」という互恵関係がある。だから食品業界に就職するにしても「栄養的なサポートをしてお礼としてお金を貰う」。金融業界に就職するにしても「お金の扱い方を教えてお金を貰う」などお客様を喜ぶ事が前提だ。

 

 だから働く人の中には仕事にやりがいを感じ、自分を差し置いて仕事に熱中する人がいる。実際、俺の野球部でもそうだった。チームの為、応援する家族の為など他己的理由である人ほど練習に打ち込んでいたし、チーム戦の為、下手な人を責めずに良い所を伸ばしていた。一方で、目立ちたい、モテたいで頑張る奴は恋愛を優先するし、プロになりたいという人は練習はするけど、中には結果主義で他の人を陥れたり、下手な奴に責任を擦り付けるなど、チーム戦において溝を作る奴もいた。

 

 そして就活でも同じ事が起こっていた。要はお金の為、内定の為、などと考えている人の場合、就職出来ればそれで良い、と考えているから、就職した後、真面目に仕事をしない可能性が高い。だから面接官はそういう人を見分ける為に「では就職した後、どんな風に働くつもりなの?」と聞いてくる。就職する事、給料の事しか考えていない場合、就職した後の事は考えていない為、その場で直ぐ答えられない。一方で少しでもお客様の為に頑張ろうとしている人の場合「まだ勉強不足ではありますが、食品の勉強をしてお客様にとってプラスになる情報を」など前向きに答えられる。だから志望動機に答える場合、お客様の為に努力するべき事は何なのか?それを考えておくべきなのである。

 

 だが俺のような新参者の場合、そんな志望先の業務を理解し、どのように努力するべきなのか考えられるわけがない。だからその情報の入手方法として就活サービスを利用する事をオススメする。

 

情報収集は体育会系専門の就活サービスを利用する

 上記のように志望動機に答えられるようにする為にも志望先の仕事について正しく理解する必要がある。だから働いた経験どころか、ろくにネットでの情報収集もした事がない俺が就活で成功する為には専門のアドバイザーを通して、貴重な情報を貰う必要がある。

 

 その為にも体育会系の就活サービスを利用する事が1つの突破口になる。実際、俺もこの手の就活サービスを利用して、必要な情報を教えていただけるようになった。

 

 例えばアピール内容を練る際、先輩達のアドバイスだと古い場合がある。実際、コロナウイルスの影響で食品や金融は自粛し、人を求めていなかった。その為、食品と金融業界に就職した先輩方のアドバイスを貰っても「今はその時期ではない」と面接で断られる事があった。

 

 一方で就活サービスを利用する場合、アドバイザーの人達は俺達を就職させないと報酬が貰えない為、必死で俺のような人材を就職出来るアドバイスをしてくれる。例えば俺の場合、IT業界を勧められた。IT業界などの専門職なんて自分には無縁かと思っていたが、IT業界でも色々な仕事があり、その中に営業職という仕事がある。

 

 要はITエンジニアというのはシステムを作ってほしいお客様がいてこそ、初めて仕事が出来るが、システムを作ってほしいと言ってくれる人がいなければ何時までも経っても活躍出来ない。だからシステムを作ってほしいお客様を見つける人が必要で、IT業界にはそんな仕事をしている人達がいる。それが営業職だ。

 

 そしてこの仕事は結構体力がいる。お客様のところに何度も訪問して話を聞いたり、または新しい所に出向く為に何度も電話したりする事もある。体力がモノを言う為、体育会系の人材を求める仕事とも言える。これを聞いて、俺でもIT業界を志望出来るのか、と思うようになり、今の時代、ITが伸びると言われているから、その仕事をサポート出来る仕事は魅力のある仕事だと思い、志望先の候補として入れる事にした。

 

 このように自分の知識だけだと対象外だと思っていたが業界が、就活サービスを利用する事で就職先の1つになる為、情報を得る方法として良い。

 

学生時代に頑張った事がスポーツしかない場合のアピールの仕方

 とこのように視野を広げる理由も就活サービスを利用した方が良い理由の1つである。ただ今、伸び盛りの業界を勧められたとしてもそこに就職出来なければ意味がない。

 

 ちなみに志望動機についてだが、IT業界の場合「業務改善をしたい」という言い方が良い。というのもIT業界と言うのは今まで手作業でやった部分をシステムが代わりにする事で『今まで8時間かかっていた仕事が1時間で出来ますよ』と業務負担の軽減を武器にビジネスをしている。

 

 だから後続の質問では高い確率で「ではどうして君はそんな業界で働きたいと思ったの?」と聞かれる為、自分の実体験をもとに業務改善の仕事をしたい、と言えるようにしておく必要がある。そんな野球の経験でITの業務改善の仕事に結び付けられるのか?と当初思っていたが、それは就活サービスで会った担当者が俺の経験談を元にアピール内容を決めてくれた。

 

 俺の学生時代の話だが、野球部では当初、根性論が芽生えていた。要は練習すればするほど結果を出せると考えている人が多かった。しかし野球部内でのチーム戦で長期間頑張っていたグループが負け、原因を調べたところ「同じ練習ばかりしているからどんな風に投げてくるか分かる」「長時間やっていると得意メニューばかりやっているから、パターンや癖が分かる」など、戦略的に不利になったり、長時間やっていて野球にやる気を見いだせず、部員離れや疲労感が出て、それが原因で敗北したというのが分かった。これを機に、野球部内ではただ努力するだけでなく、結果を出す為の努力について考えるようになった。

 

 その方法の1つとして情報共有。野球のシューズ、練習法などもあったが、俺にとっては皆で話せる時間の確保が重要だった。俺の場合、朝早く来る、または夜遅くまで勉強するくらいしか時間を作る方法を思いつかなかった。しかし野球部員の練習や進捗について管理できるアプリを導入してくれて、その結果、報告する時間や確認する時間が減り、いつも以上に練習する時間が出来た。いや、どちらかと言えば自由な時間が出来、更に他の部員の練習方法を見る事が出来、その結果、相談や自分のスキルを上げる為の考える時間を確保出来、スキルアップにつながった。

 

 その為、時間を作る、または情報を共有する重要性について知り、自分のやり方を変えていく為にも仕事でも同じような事をしたいと思った。そしてIT業界はお客様の業務改善を行い、時間的、または情報共有などの改善が出来る為、この仕事に力を入れてみたいと思った。

 

 という風にアピール内容を練り、体育会系でありながら、IT業界に志望出来る志望動機を作る事が出来たわけだ。

 

体育会系の人がこれからやるべき就職活動とは?

 とこれは自分一人だけで作り上げた事ではなく、就活サービスの担当者がいてこそ成しえた成果だ。とてもではないが、自分の経験をどんな風に言い表せれば面接官の評価へと繋がるのか?そんな相手の視点で考える力は備わっていない。だから自分の経験を魅力的に感じさせるためには、採用する側がどんな人材を求めているのか?それを知っている人の意見が必要になってくる。

 

 実際、今までの質問以外にも下記のような質問に答える必要がある。

・ なぜプロを目指さなかったの?諦めはついたの?

・ 1から仕事を覚える必要があるけど勉強とか出来る?

・ この業界を志望している理由は分かるけど、何でわが社を選んだの?

・ もし希望の部署とは違う部署に配属されたらどうする?

 

 など非常に答えづらい質問をしてくる。就活というのはこんな意地悪な質問をして、就活生の本気度を調べてくる。つまり本気で就職したい人であれば、この手の質問をされても面接官が納得する回答を言えるってわけだ。しかし今の俺には出来ない。

 

 非常に面倒な作業だが、だが別の言い方をすれば上記のような事を言えるようになれば、民間企業に就職出来るようになる。民間企業の採用活動は面接の30分で決まる。要は苦手な志望動機の話であっても5分話せれば終わる。だから「学生時代に頑張った事」とか、「志望動機」など訊かれても5分ほど話せるようになれば問題ないわけだ。

 

 1つ1つ出来ない所を潰していき、成長するという意味では野球と一緒だ。だからこの辺について何とかなるだろうと自負している。しかしそれは出来る先輩のサポートやコーチがあってこその成果だ。恐らく、自分一人で考えていたら的外れな練習をしてしまい、レギュラーになる事はなかっただろう。だから就活で成功する為には成功している人の助言が必要だ。

 

 俺の場合、上記のような質問をされて困惑したけど、実際に担当者の方になぜこの質問をされているのか?聞くと「例えケガをして方針転換したとは言え、未練を持っていたり、自分にはスポーツしかないと考えていると仕事に集中してくれない場合がある。だから民間でやっていくんだ、という覚悟がみたい」と言ってくれる。

 

 他にも希望通りの部署に配属されない場合についてだが、日本企業の場合、ジョブローテーションと言って、3年に1度別の部署に異動する事が多い。そうやって様々な仕事をする事で総合力を高めたいのが目的のようだ。だからこそ、違う仕事をする事になっても、前向きに取り組んでくれるのかみたい、ようだ。

 

 とこのように採用側の視点で考えるとなぜこの質問をされるのか分かる。だが質問の意図が分かっても「ではどうやって答えれば良いのか分からない」その場合、やはり専門の人の意見が必要になってくる。

 

 だから民間企業に就職する為にも、今の体育会系の人を求めている企業はどこで、どんな風にアピールすれば良いのか?就活のやり方について教えてくれる就活サービスを利用する事が1つの突破口になるだろう。