※本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます
「来週、AI面接なんだって」。お子さんからそう聞いて、言葉に詰まらなかったでしょうか。面接といえば、会議室で面接官と向き合い、熱意を伝える場——私たち親世代はそう経験してきました。機械が子どもを評価するなんて、と戸惑いや反発を覚えるのは自然なことです。ただ、AI面接は親が一度も受けたことのない選考です。だからこそ、仕組みを知っているかどうかが、親にできる支えの分かれ目になります。

「面接は人と人」が通用しない選考が始まっている
人間の面接官なら、緊張で言葉に詰まっても、視線や間で誠実さを汲み取ってくれることがあります。「最後は人柄を見てくれるはず」——この期待が、AI面接では通用しにくくなります。
AI面接の多くは、スマホやPCの前で1人で受けます。質問は自動で流れ、回答時間はおおむね1問60秒前後。「学生時代に力を入れたことは?」のあとに、「そのとき困難だったことは?」「なぜそう判断したのですか?」と深掘りが機械的に続きます。準備していないお子さんは、2問目・3問目で沈黙が増え、そのまま通過できなかった——という展開になりやすいのです。
そばで見ていた親御さんが「人間の面接官なら、この子の良さを分かってくれたはずなのに」と感じるのも無理はありません。しかし、ここで「機械なんかに分かるはずがない」と憤りで止まってしまうと、次の選考でも同じことが繰り返されます。
AI面接とは何か——親世代のための最短解説

AI面接とは、AIが質問を出し、回答の内容や話し方を分析して評価の参考データを作る選考手法です。すでに珍しいものではなくなりつつあります。
対話型AI面接サービス「SHaiN」の導入企業は927社(2025年12月時点)に達し、いまも増え続けています。(労働政策研究・研修機構「ビジネス・レーバー・トレンド」2026年1・2月号)
これは、お子さんが受ける選考のどこかでAIに評価される可能性が、もはや無視できない水準にあることを意味しています。
国内ではソフトバンクが2020年の時点で、新卒採用の動画面接にAI評価を導入し選考作業を約70%削減したと公表しています。上のデータを掲載したJILPT(労働政策研究・研修機構)の特集でも、面接から評価までを自動化する企業事例が取り上げられており、一過性の流行ではなく制度として定着しつつある段階です。
では、AIは何を見ているのでしょうか。就活情報サイトの解説(ワンキャリア等)によると、評価の参考にされやすいのは次のような要素とされています。
- 回答の構造(結論から話せているか、理由と具体例がつながっているか)
- エピソードの具体性と一貫性(深掘りされても話がぶれないか)
- 話し方(回答までの時間、声の調子、表情)
裏を返すと、「その場の熱意」や「面接官との相性」で評価が上振れする余地は小さく、準備の質がそのまま結果に出やすい選考だということです。
通る学生は「型」で準備している
同じ大学・同じような経験でも、AI面接を通過する学生とそうでない学生の差は、当日の出来ではなく前日までの準備にあります。
通過する学生がしているのは、おおむね次のような準備です。
- 評価のされ方を先に調べる——「何を見られるか」を知らずに受けない
- エピソードを型に落とす——「結論→理由→具体例」の順で、ガクチカ・自己PR・困難経験をそれぞれ60秒で話せる形にしておく
- 深掘りを想定する——「なぜ?」「具体的には?」「他にはない?」への二の手・三の手を用意する
- スマホで録画して練習する——画面に向かって話す感覚と時間制限に体を慣らす
実際、受検者の声をまとめた解説記事では、「対人の面接と同じくらい緊張した」という感想とともに、深掘り質問への事前対策と「型」での準備が結果を分けると繰り返し強調されています(就活市場、digmee・確認日2026年6月)。分かれ目は人柄ではなく、形式への準備の有無——ここが、親御さんにまず知っていただきたい点です。
なぜ家庭だけでは対策が難しいのか
「だったら家で練習に付き合えばいい」と思われるかもしれません。実際、録画練習の聞き役になることは立派な支援です。ただし、家庭だけで完結させるには構造的な限界があります。
第一に、親に経験がありません。圧迫面接もグループ討議も経験してきた親世代ですが、AI面接だけは「自分のときはこうだった」が物理的に存在しません。
第二に、評価基準が外から見えません。就活生対象の調査では、AI面接に不安を感じる学生は64%にのぼり、最大の理由は「評価基準がわからない」でした(Synergy Career調査・2025年5月発表)。学生本人ですらそうなのですから、親の感覚で「今のは良かった」と判断しても、それがAIの評価と一致する保証はありません。
第三に、客観的なフィードバックの手段が家庭にないことです。回答の構造が崩れていないか、深掘りに耐えるかは、選考の実情を知る第三者が聞いて初めて分かります。親子だと「ちゃんと話せてたよ」で終わりがちで、改善点が言語化されないまま本番を迎えてしまいます。
親ができること——「指導者」ではなく「環境と情報の支え」になる

親がAI面接の指導者になる必要はありません。なれなくて当然です。その代わり、次の段階で支えることができます。
段階1(無料・今日からできる):仕組みを一緒に知る
この記事のような解説や、お子さんが受ける企業の選考案内を一緒に確認し、「AI面接とはこういうものらしいね」という共通理解を作ります。親が頭ごなしに「機械の面接なんて」と言わないだけで、お子さんは相談しやすくなります。
段階2(無料・家庭でできる):練習環境を整える
静かな部屋と時間を確保し、頼まれたら録画練習の聞き役になる。アドバイスは無理にしなくて構いません。「60秒で話し切れていたか」「結論から話せていたか」の2点を伝えるだけでも、練習の質は変わります。
段階3(無料・第三者の目を入れる):プロの模擬面接を使う
回答の中身を選考目線で磨く段階は、無料で使える就職エージェントに任せる方が現実的です。
新卒就職エージェントneoは、学生側は完全無料で使える就職エージェントです。専任アドバイザーが個別面談で選考対策を支援しており、運営元はAI面接の対策情報も公開しています。模擬面接で「深掘りに耐えるか」を第三者の目で確認できるのは、家庭では代えがたい部分です。
※本セクションにはPRリンクが含まれます。
なお、27卒のお子さんには現役人事経験者が担当する「ユメキャリ就職エージェント」、個別面談に時間をかける「キャリセン就活エージェント」という選択肢もあります。いずれも無料なので、お子さんに合いそうなところを本人に選ばせるのが長続きのコツです。
お子さんへの声のかけ方
もし声をかけるなら、次の違いを意識してみてください。
避けたい言葉(NG)
– 「機械の面接なんて、まともな会社じゃない」——お子さんは志望企業を否定されたと感じ、以後選考の話をしなくなりやすい
– 「要は練習不足でしょ」——形式の問題を人格の問題にすり替えてしまう
– 「お父さん/お母さんの頃はね」——存在しない経験則は、今回はそのまま使えません
かけたい言葉(OK)
– 「AI面接って初めて聞いた。どういう仕組みなの?」——子どもに説明させることで、本人の理解も整理される
– 「練習の録画、聞き役くらいならできるよ」——指導ではなく環境の提供を申し出る
– 「結論から話す練習だけして行ったら?」——具体的で小さい行動提案にとどめる
親御さんが今日からできることチェックリスト
- ✅ お子さんの志望企業の選考フローに「AI面接・録画面接」があるか、一緒に募集要項を確認する
- ✅ 受検環境の整え方(使える端末・カメラやマイクの設定)がまとまったSHaiN公式の受検者向けFAQをブックマークして共有する
- ✅ 家の中で録画練習に使える静かな場所と時間帯を決めて伝える
- ✅ スマホの三脚や充電環境など、撮影まわりの道具を揃える
- ✅ 無料の模擬面接(エージェント・大学キャリアセンター)の予約ページを調べてリンクを送る
よくある親の悩みQ&A
Q1. AI面接の結果だけで合否が決まるのですか?
企業によりますが、AIの分析結果を人事担当者が確認して判断材料にする運用が一般的とされています。「AIが全てを決める」とは限らない一方、AI面接を通過しないと人に会う機会自体が来ない設計の企業もあるため、軽視はできません。
Q2. カンペ(メモ)を見ながら受けてもいいのでしょうか?
視線や話し方も分析対象とされるため、読み上げはかえって不利に働きやすいと解説されています。メモは「キーワードだけを箇条書き」にとどめ、文章を読まない練習をしておく方が安全です。
Q3. 録画面接(動画提出)とAI面接は同じものですか?
似ていますが別物です。録画面接は撮影した動画を人が見るもの、AI面接は質問の出題や深掘り、分析までシステムが行うものを指すことが多いです。お子さんが受けるのがどちらなのか、案内メールを一緒に確認してみてください。
お子さんが直面しているのは、親世代の誰も経験していない選考です。だからこそ「教えられない」ことに引け目を感じる必要はありません。仕組みを知り、練習できる環境を整え、第三者の目につなぐ——それだけで、親としてできる支えは十分に果たせています。
📚 あわせて読みたい
※本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。