高学歴だと就活で失敗しやすくなっている理由と対策

高学歴だと就活で失敗しやすくなっている理由と対策

 

『高学歴なのに就活で失敗する原因が分からない』

『高学歴なのに就活で失敗し、中小企業を志望する事になった』

『高学歴のせいで就活失敗。鬱になった』

 

 など高学歴だから就活では有利になると思っていたのに失敗続き。これが原因で自信を無くし、今後どのように就活をすれば良いのか迷っている人もいると思います。しかし今の世の中、高学歴だと逆に失敗しやすくなっている時代になっています。

 

 実際、『高学歴なのにそんな事も知らないの?』『高学歴だけど期待していたのと違う』など高学歴という看板のせいで実際に会ってみると違いと不採用にされるパターンが増えております。

 

 それはどういうケースか?そしてそんな高学歴というハードルの高さを持っている場合、どのように乗り越えれば良いのか?ここでは高学歴だと失敗しやすくなる原因と対策について実際に就活相談を請け負うキャリアコンサルタントの視点で説明しております。

 

 

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高学歴なのに就活で失敗する人の原因と特徴

高学歴なのに就活で失敗する人の原因と特徴

 

『高学歴なのに内定が取れない・・・』

 

 と就活終盤になって必ずと言って良いほど来る就活相談。

 

 就活生の中には学歴の高さを売りに『内定など余裕』と思っていた人も多く、その結果、希望が打ち砕かれて相談しに来る就活生がこの時期増えている。

 

 だからこそ『どのように高学歴という看板を活かせば良いのか?』と相談しに来る人も多いのだが、残念ながら、学歴と言うのは俺の知る限りでは一次面接までしか通じない。

 

 その理由として、例えばあなたが一次面接の面接官だったとして、当然ながら面接の後、上司から

「なぜこの就活生を採用しようと思ったの?」

 

 と聞かれる。その場合、大抵の人達は

『高学歴だからです』

『資格を持っているからですかね』

 

 などその就活生の肩書で判断して採用有無を語る。

 

 一次面接の場合、人生経験の浅い人達が駆り出される事が多く、まだ人を見る目を養っていない人が自分より人生経験豊富な上司に採用理由を語る事になる為、まぁ、学歴や資格などの肩書ばかり述べて採用理由を述べるのである。

 

 つまり一次面接では、この会社に勤める上で必要最低限のマナーや肩書で採用の有無を決める傾向にあり、二次面接以降が本当に会社の戦力となるのか確かめられる。それ故、学歴が通じるのは一次面接が関の山。

 

 ここからが高学歴という肩書のせいで落とされてしまう傾向にあり、高学歴が逆に重石となって失敗する傾向が近年強くなっている。

 

 『高学歴が逆に重石?そんなバカな!?』と思うかもしれないが、その疑問について今度は採用側の視点で説明してみたいと思う。

 

高学歴を評価しなくなっている採用側の視点

 

 就活では時折『学歴など関係ない!』と主張する声をよく耳にする。

 

 これを聞くと例えば逆説的な例として

『では低学歴でも高学歴と同じ評価なのか!?

学歴フィルターや学歴差別はどう説明するんだ!!』

 

 と思う人もいるかもしれないが、個人的に言いたいのは高学歴の肩書は力不足なのである。

 

 なぜなら大手の場合、学歴を基準に採用される例として、大量にエントリーしてくる就活生をさばく為、ある一定の学歴以上の人を採用するという話が良くある。

 

 事実、俺も大手の書類選考を手伝った事があるのだが、大手では毎年1万以上のエントリーシートが来る為、当然ながら1つ1分と換算しても1万分、約167時間(約7日間)かかる。

 

 仮に20人で審査する事になってもようやく1人あたり8時間の作業。1日分の労働時間に該当する。つまり1枚のESを1分で審査するだけでも重労働なのである。

 

 だから大手の人事部は短期間で就活生を審査する為に

『高学歴に絞って審査しよう』

 

 と、チェックするESの数を減らす方法を取る。

 

 その為、高学歴というのは確かに就活で有利になるが、逆に言えば足切り程度にしか使われてなく、学歴が評価されて採用しているか?と言われれば違うのである。

 

高学歴であるメリットがなくなり始めている原因

 このように俺の所に来る高学歴就活生達に対しては

『高学歴であるメリットが年々なくなり始めている』

 

 と説明している。

 

 先ほどの足切りの話をしたが、他にも高学歴は学業における成功例であるが、ビジネスの成功例ではない為、学歴は参考にはするが、事実上評価対象外になってしまう。

 

 おまけに面接官の中には

『この就活生は高学歴なんだから、きっと素晴らしいアピールをしてくれるだろう』

 

 と、期待大にして待ち構えている面接官も多く、結果、ありきたりな学生生活を送ってきた内容だった為、拍子抜けし、内定が取りにくくなる現象が起きてしまっている。

 

『高学歴だから採用しない』と言ってくる中小企業

 他にも高学歴という理由で失敗する背景として『高学歴だから』という理由で不採用にする企業が存在し、特にそれが中小企業で起こっている。

『高学歴だから落とすだって!そんな事あるか!!』

 

 と思うかもしれないが『属人化』という言葉を知っているだろうか?

 

 分かりやすく言うと『その人がいないと仕事が回らない状態』を指しており、これが原因で会社経営が成り立たなくなる例が良くある。

 

 例えばもしあなたが高学歴で仕事も出来る人間だったとする。そして仕事にも慣れ、大勢の社員の仕事も一人で行えるようになり、正に自分がいなければ会社が回らない状態になれば

『自分がいなければ会社が回らない。俺は会社から頼りにされている』

 

 と自分の仕事ぶりに自尊心を感じたりするだろう。

 

 しかし企業の中にはそんなあなたに対し、

「俺がいないと仕事が回らないだろ?」

 

 と力量の高さを武器に高圧的に接してくるのではないか?と警戒したり、また中小企業であれば、

「こんな会社ではなくもっと上の会社を目指そう」

 

 と考えてしまい、転職してしまうのでは?と警戒してしまう。

 

 実際、優秀な人材を雇った事で、その人に任せきりになり、他の社員がやっている仕事を複数抱えてしまったが為に体調を崩し、しかし休みたいのに自分がいないと仕事が回らない状態である為、結果、過剰労働で休めず、うつ病になってしまう例が良くある。特に人的資本によって経営が左右される中小企業であればなおさらだ。

 

 本当は優秀な社員を潰すような事は会社自体も分かっているのだが属人化していると周囲がその人に頼りにきりになったり、また当人が辞めたくても周囲が頼りなさ過ぎて転職する時間が出来ず、結果、うつ病となり、自力で属人化の問題を回避する事が出来ない企業が後を絶たない。

 

 また他の例として面接官の中にはあまりにも優秀な人材だと

『自分の地位を脅かすのでは?』

 

 と考えてしまい、保身の為、不採用にする話も良く聞く。

 

 また最近では終身雇用が崩壊しつつあり、高学歴だと直ぐ辞めるのではないか?と中小企業の人達は懸念している。

 

 要は折角高学歴を採用したのに、もっと給料の良い企業に転職する可能性があれば

『せっかく育てたのに別の会社に転職してしまった』

 

 と育てた経費が無駄になる事を警戒する。この手の問題は採用側では共通の話題となっており、仮に3年間育てた場合、給料や光熱費、税金などを含めると1500万と言われている為、直ぐ辞めそうな人材は採用したくないのだ。

 

 このように優秀な人材は欲しいが、ほどほどにしてほしいという隠れたニーズがあり、中小企業でも高学歴を採用しないな現象が起こっている。

 

 まぁ、だから頭に入れてほしいのは就活生の中には

『何で落ちだんだ・・・』

 

 と、高学歴なのに中小企業でも落ちた事で自信を喪失し、自暴自棄になってしまう人がいる。

 

 しかし今話した通り、就活生自身の問題ではなく、採用側の都合で落とされているパターンもある為、落ちた事を引きづらず、気にせずに取り組んでいく気構えで臨んだ方が良い。

 

高学歴なのに失敗する就活生のアピール内容

 

 と、ここまでは高学歴が就活で絶対有利になるわけではない?と、説明したが、しかし世の中には会社側の都合だけでなく、本当に高学歴就活生達のアピールの仕方によって中小企業への就活も失敗してしまう人達がいる。

 

 では具体的にどんなアピールをしているのか?

 

 その一例として以下のESを書いてきた高学歴就活生がいたとする。

私は学生時代、学園祭の実行委員会に所属していました、そして学園祭の売り上げを前年度より1.5倍大きくし、更に委員会の人数も10人から20人に増やし、規模を大きくしました。

私がやった事は主に宣伝活動でした。学園祭の見込み客を事前に分析し、それが他校の学生や在学生の親戚が多いという事が分かりました。その為、我が校のイベントにいて、かつ我が校ならではのモチーフを取り入れた内容を各関係者にアドバイスしました。そして自分の子供が活躍している事を、来場者の親戚の方々にも伝える為にイベントで活躍している人の名前や顔がはっきり見えるようにしました。その結果、宣伝効果もあり、そして学園祭の活動に貢献出来たと思っております。

 

 このように委員会の人数を増員し、更に見込み客の分析に成功し、売上を伸ばした話なので、マーケティングスキルもあり、マネジメントスキルもあると魅力的な内容だと思えるだろう。

 

 しかし残念なのはこの就活生

『ですので、私は御社で活躍する事が出来ます』

『私がいなければ実現出来なかったと思っています』

『講師や参加者から褒められました』

 

 など、事実しか述べず、

『ではその経験をもとに弊社でどんな事をしたいの?』

『・・・』

 

 と、言葉が詰まってしまう。つまりこの就活生は1回の成功体験で満足してしまい、その後、この経験をもとにどのように成長していきたいのか?考えていなかったのである。

 

 高学歴就活生の中には立派なガクチカがあっても、就職後の具体的な例について述べられず『御社の役に立つ人になろうと思います』『就職してから考えます』など志望先業務の理解度が低い返事しか出来ない人がいる。

 

志望先の業務について正しく理解してなくて失敗する高学歴就活生の例

 就活ではガクチカ以外にも自己PRをアピールするよう就活では言ってくる。

 

 しかしガクチカや自己PRの違いを理解していないと

『自己PRでは一体何をアピールすればいいんだ?』

 と迷う筈。

 

 事実、ガクチカと自己PRの違いについて理解出来ずに失敗する就活生が多くいる。

 

 この2つの違いについて一言で言うと、自己PRというのは志望先と自分の性格との相性の良さについて述べた方が良いとされている。

 

 というのも世の中には志望先の業務について正しく理解せず、結果、数年経った後、別の会社に転職する例が良くある。

 

 その為、企業とのミスマッチを防ぐ為に

『この就活生は本当に弊社の仕事を理解しているのか?』

 

 と面接で確認してくるのである。事実、就活生の中には

『食べる事が好きです』

 

 なんて言って食品業界を志望する人もいるが、食品業界というのは例えばキッコーマンの場合、醤油をベースにした商品展開をしている企業で、スーパーなどの販売責任者に『なぜこの醤油を置くべきなのか?』と店頭に置く理由を提案したり、飲食店の責任者に対し『なぜこの醤油を料理として使うべきなのか?』など自社商品を使ってもらうよう提案する仕事をする。

 

 だから『食べる事が好きです』なんて言った暁には

『ではフードファイターになれば?』

 

 と、別の適性職種について紹介され、その職種と自社の職種どっちで働きたいの?と面接の場で問われてしまう。だから自己PRをアピールしたいのであれば、全ての職種を比べた上で、御社の仕事が一番自分に合うと思いました、みたいな言い方が出来ないと厳しい。

 

 例えば食品業界で働き続ける人の中には料理好きで、個人的なおいしいレシピを大勢の人に広げていきたい。人々の健康を得意料理である醤油で支えていきたい、など

『自分のやってみたい事をベースに志望先を選んだ結果、御社を志望しています』

 

 という言い方が出来ないと相性の良さをアピール出来ない。

 

 高学歴就活生の中には地頭の良さから学生時代にプログラミングの勉強をして『自分のホームページを作りたいからIT業界!』と言ったり、または『簿記1級を取ったから金融業界!』など自分の経験を無理やり紐づけて相性の良さをアピールしている人が目立つ。

 

 しかしアピールの仕方を間違えれば

『自分のホームページ作りたい?って、弊社は取引先の会社に出向いて、そこで常駐先のシステムの運用を中心に行う会社なんだよ?しかも業務系システム中心でWEB系システムを作る予定なんてないし、自分のホームページを作る暇なんてないよ』

 

 と断られる。

 

 だから如何に立派な経験をしていても、『なぜ志望先で働きたいのか?』志望先の働き方に正しく理解し、その上で働きたい!という意欲を自身の経験と結び付けられなければ、いくら高学歴でも就活で失敗する事になるだろう。

 

高学歴で凄い実績を持っているのに失敗する就活生の例

 

 なぜ凄い結果を出したのに評価されないのか?高学歴就活生からすると不思議に思うかもしれないが、一度の成功体験が逆に大きな足かせとなってしまうケースがあるからである。

 

 例えば成功体験があるという事で任せた結果、

『おたくの社員が”過去○○やった事があります”なんて言うからやらせてみたが出来なかったよ』

『資格を取った魅力を語っているが、私はそれを今も取れずに苦労しているんだがね』

『”そんな事も出来ないの?”って高学歴上司からハラスメントを受けています。助けてください』

 

 と、このように過去の成功体験が原因で、また同じような事をしようとしても出来なかったり、その成功を実現出来なかった人から妬まれたり、また実力の高さが原因で周囲から反感を買うなど、逆にトラブルの原因になるケースが良くある。

 

 このように高学歴就活生が失敗する原因として高飛車な態度だと思われる、また成功の再現性が証明出来ないが結構いる。

 

 この再現性についてだが、自分が成功出来ると証明する事はかなり難しい。

 

 なぜなら例えば仮に『売上を倍にした』とアピールする高学歴がいたとして、実際に話を聞いてみた結果、

『先輩や店長の指示通りに動いていた』

『ちょうど近くに新しいショッピングモールが開かれて、いつもなら10人程度の通りが、1000人にまで膨れ上がっていた』

『去年、コロナで売上が倍近く下がったけど、今年は違った』

 

 など、他人の成果をあたかも自分の手柄のように言ったり、ビックイベントに便乗したり、また成績が一番悪いモノと比較したりなど、巧妙な言い方で誤魔化そうとする人がいる。

 

 だから面接では

『そんな売上や来客数を倍にしたなんて話、例えばクリスマスの繁忙期にケンタッキーフライドチキンのバイトの補充用員として参加してごらん。自分が参加した瞬間に売上が倍になった、と言えるだろ?そうではなく、なぜ自分が参加した事で成果をあげる事が出来たのか?その妥当性について言ってみて』

 

 このように具体的にどうやって成功したのか?詳細を掘り起こして来る。

 

 ここまで細かく聞くか?と思うかもしれないが、就活で立派な成功体験を持っている事で採用した結果、悲惨な目に遭うケースが良くある。

 

 例えば過去、高学歴だからという理由で採用してみた結果、取引先と安請け合いばかりして薄利多売ビジネスを展開してしまったり、目先の利益ばかり求め、客離れや離職率があがるなど業務に支障をきたす例が良くある。

 

 だから面接では本当に成果をあげられる高学歴を採用する為、アピールしてきた成功例に対し、様々な質問をして本当に問題解決能力があるのか確かめてくる。例えば

『売上を倍にしたと言うけど、では客単価一人当たりいくらで、更に1時間にかかる社員の工数はどのくらい?』

 

 など経営的な専門用語を踏まえた収支計算について質問したり

『君はそのやり方で成果を出した見たいだけど、仮に店長が反対したらどうするの?』

 

 など想定外のトラブルに遭遇した例をあげて、その対処法について確認してくる。

 

 まぁ、この売上関連の一番辛い所は面接官が一番得意としている分野であり、ビジネス関連のアピールは勝てない相手との知恵比べになってしまい、当然ながら経験があまりない状態で面接でアピールする事になる。

 

 つまりこの手のアピールは就活において特に大手を志望するとなれば優秀な人達の実力と比べられる為、正直評価しづらいアピールの仕方になってしまう。それ故に高学歴の肩書があればなおさら有能な人と見られる為、失敗したくないのであればスキルの高さを全面的に押し出さないアピールの仕方を心得た方が良い。

 

失敗しない高学歴就活生は何をやっているのか?

 

 このように就活では志望先との相性の良さや実力の再現性について問われる為、その場しのぎのアピールで乗り越えるのは難しい。

 

 では失敗しない高学歴就活生は何をやっているのか?その1つが情報収集で、情報収集が成功のカギを握る新卒就活において、有益な情報を手に入れる方法がいくつかある。

 

 まず、就活生を集める為に、ESや面接の選考情報が無料で見られるサービスがある。就活生を採用する企業というのは、就活生を紹介して、その紹介料で稼ぐビジネスをしている。その為、出来る限り、優秀な学生を集める為、選考情報を無料で紹介するサービスもある。

 

 だからそのサービスを通じて、内定者のESや面接内容を見て、今後の面接を有利に進めるのも1つの手。内定者がどのような回答をして成功したのかを参考にする事で、自分自身の回答にも工夫を凝らす事ができる。

 

 実際、ESや選考体験の情報を見て、有利になった高学歴就活生の例として

志望動機について深掘りされた際に、自分がその企業でどのように成長できるか具体的なビジョンを示す事ができた事です。これにより、面接官に強い印象を与え、評価されました。

面接での質問に対して自分の考えを率直に伝える事ができた事です。相手の意見に同調するだけでなく、自分の意見をしっかりと持って臨む事で、独自性が評価されました。

面接官からの質問に対し、自分の経験や実績を具体的な数字や事例で説明できた事です。これにより、自分のアピールポイントを分かりやすく伝える事ができました。

 

 と見本例を見るとアイデアが膨らむ為、これらの事例からも分かる通り、情報収集が就活の成功には欠かせないので、無料で選考情報を得られるサービスを活用し、内定者の成功事例を学び、自分自身も有利な面接対策を進めていくのも手でしょう。

 

 

就活で失敗した高学歴就活生が出来る事

高学歴が原因で就活に失敗している場合、何をすれば良いのか?

 

 上記のように高学歴者になると一般より高い返答が求められる為、面接官の期待に応える為にも情報収集の徹底が求められる。

 

 ただもう就活が折り返し地点であり、これから立て直さないといけない高学歴就活生の立場からすれば就活をしながら、如何にその必要な情報を集めれば良いのか?志望しつつ、かつ即効果的な情報収集の実現、みたいな夢のような対応をしなければならない。

 

 事実、就活後半からの就活は中小企業ばかりで、志望先の情報が少ない上、中には採用するつもりがないのに面接に呼ばれる問題もある為、情報の取捨選択も重要になってくる。

 

※採用するつもりがないのに面接に呼ばれる就活の問題についての解説はこちら

採用する気がないのに面接に呼ばれる就活生の例
「採用する気がないのに書類選考を通過させ面接までする会社ってどんな会社?」 「何のために面接に呼ぶのが理解できない!」 「採用する気がない企業を避ける方法なんてある?」  世の中には空求人と言い採用する気がないのに求人を出...

 

 だから自分を採用してくれる良い企業と出会う為にもリクナビのような応募型の就活サイトではなく、逆求人型のスカウト型の就活サイトを利用するのも1つの手だと思う。

 

 この逆求人型というのはリクナビのような応募型とは違い、自分のプロフィールを事前に載せ、その内容に関心を持った企業からオファーされるという逆求人型の就活サイトである。

 

 高学歴の場合、当然、学歴の高さに目がつき、多くの企業からスカウトされる事になるが、向こうからオファーが来る事を逆手に取り

『どうして自分にオファーをかけてくれたのですか?』

 

 と尋ね、自分の魅力を採用担当者から引き出すのも良い。

 

 実際、この活動が今後の方針を決定づける事が多い。

 

 1つの例として例えば居酒屋でアルバイトしていた就活生がいて『居酒屋のアルバイトなんて誰でもやっている』と大した経験をしていないと嘆いていたのだが、実際にスカウト型就活サイトでオファーを出してきた企業に先ほどの質問をしてみると

『居酒屋のアルバイトをした事があるのであれば、ビールをどのように店長に販売すればいいのか心得ているのではないか?』

 

 とビールメーカーからの人事部から言われ、バイト経験と言うよりも、居酒屋向けのビジネスに必要な知識が自分にあるのでは?と期待されていると分かる。

 

 だから高学歴就活生の中には上記のヒントを得た後、バイト先の店長のところに出向き、居酒屋向けにビジネスを提案している企業ってどんなところがあるのか?そしてその人達は具体的にどんな提案をして、契約成立をさせているのか?色々な体験談を聞いて対策が取れる。

 

 実際、居酒屋向けにビジネスを展開する企業の例として、銀行員の場合、

『売り上げを上げていれば、新たな店を出店する上で必要な資金を融資しませんか?』

 

 と提案したりする金融業界の人もいたり、また通信業界の場合

『居酒屋に設置すべき通信インフラの端末を設定してはどうですか?』

 

 と提案したりする営業マンもいる。

 

 そして契約を成立させる方法として、当時、コロナ対策として政府が打ち出していたIT導入補助金などを例に出して『テイクアウト系のシステムを導入すれば補助金が出ますので、今なら安く済みますよ』とか、補助金や助成金などを駆使して成立させる話を聞けた。

 

 その為、もし面接でアピールする内容を練りたいのであれば、実際に現場で契約成立している実例などを集め、志望先の仕事について理解している就活生と見てくれるよう、工夫した方が良いだろう。

 

 それ故に就活後半からの就職活動と言うのは、時間がない中、リクナビの場合、面接の際に『なぜ自分にオファーを?』と尋ねる事が出来ない為、情報を引き出すのは難しく、逆にスカウト型などを利用して、面接官に質問しやすいよう工夫するのも1つの手だろう。