ES書けない病なのに内定を取る就活生の例

 

『ESに書ける事がない』

『志望動機が思い浮かばない。諦めるべきか?』

『文章力がないせいでESに書く時間かけすぎ。つらい』

 

 世の中には学生時代に頑張った事が1つもない、働きたくない、企業受けの良いアピールの仕方が分からないなど様々な理由でESを書けない就活生はいると思います。

 

 しかしESに何も書かなければ、当然ながらどこにも就職出来ず、最終的には入りたくない企業に就職せざるえなくなります。それを避ける為にも、出来る限り優良企業から内定を取り、ベストな選択が出来るようにしておく必要があります。

 

 就活生の中には同じ状況でありながら立派なESを書き上げ、複数の企業から内定を貰っている人もおります。果たしてその就活生はどのようにES書けない病を克服したのか?ここではそのES書けない病の克服の仕方について説明しております。

 

ES書けない病の就活生の特徴

 

『ESが書けません。どうしたら良いでしょうか?』

 

 俺のところにはそんな悩みを抱える就活生が沢山来る。俺は大手人材派遣会社で働いている社員で、現在、副業として沢山の就活生のESの添削を行っている。他にも人材派遣会社で働いている事を活かして、様々な企業の面接の裏側についても就活生に教えている。派遣会社の社員は面接官がいない場合、派遣として駆り出される事がある為、各企業がどんな人材を欲しがっているのか知れる。だからESの添削としては俺程恵まれた環境にいる人はいないだろう。

 

 就活生の中には『感銘志望』など企業理念をコピペしたかのようなESを書いたり、『食べる事が好き』などその場で思いつきそうなES内容を書いてしまい失敗してしまう人がいる。その為、ESの書き方についても心得ておくべきなのだが、就活生のES添削をしていると下記のような悩みを抱えている就活生がいる。

・学生時代に頑張った事がないのでESが書けません
・働きたくないのが本音なので志望動機が書けません
・バイトなどやっていましたがどのようにアピールすれば良いのか分かりません

 

 アピールするモノがない、働きたくない、アピールの仕方が分からないなど、大きく分けてこの3つの理由が原因でESが書けないと言ってくる。しかしながらこの手の悩みはあまり就活では問題視しなくても良いと思っている。

 

ESに大した経験を書いていないのに評価される就活生

 学生時代に頑張った経験がない、と嘆いている就活生もいるが、だが就活の裏側を知っている俺からすると学生時代に頑張ったきた事より、志望先の仕事を如何に理解しているのか?その就活生の方が評価されると思っている。

 

 例えば俺が大手の面接に駆り出されていた時、2人の就活生がいたのだが、1人は東大出身で、更にTOEICは990点と満点。おまけに学生時代はバイトに励んでおり、売り上げを倍にした話も持っていた。一方でもう1人は東大出身ではなく、バイトやサークル等は一応やっていたが、大した事はしていないと言う話だった。

 

 この経歴を見ると、明らかに東大出身の就活生の方が採用されるんだなと思うかもしれないが、実際は逆の結果だった。

 

 それは何故か?まずたいした事のない就活生の場合、確かに学生時代に頑張った事はありきたりだったが、志望先の業務については色々と理解していた。

 

 例えば営業に関して志望先の取引先がどんなニーズを求めていて、弊社の商品をどのようにアピールすればその要望に応えられるのか?営業で必要なノウハウをその就活生は心得ていた。

 

 正直なところ、自分達の仕事について理解しているのであれば、例えESに書いた内容が嘘でも『採用後はどのように営業すれば良いのか心得ているんだな』と思ってくれる面接官が意外と多い。実際、面接官の殆どは学生時代に頑張ったバイトやサークル活動をどのように評価すれば良いのか分からず、自分達の仕事に活かせそうな経験をしているかどうかで判断される。

 

 その為、バイトで自分が頑張った経験というより、思い切ってバイト先の店長が志望先を定年退職した人でその人から色々とノウハウを教わりました。と書いた方が受かるのである。

 

ESに嘘を書いてバレる就活生の例

 

 では『その就活生と東大生が採用されたんだな?』と思う人もいるかもしれないが、実は東大生の方が不採用になったのだ。

 

 何で不採用になったのか?それは面接の際、

『どうして東大に行こうと思ったの?』
『TOEICの高さを弊社でどのように活かそうと考えているの?』
『売り上げを倍にした方法について教えてくれる?』

 

 と質問した結果、なぜかうまく答えられず、俺が見る限り恐らく見栄の為に東大に行って、更にTOEICも、英語は出来るけど仕事での活かし方が分からないせいで質問に答えられない印象だった。

 

 就活生の中には、立派な学歴や資格を持っていたとしても、その活用方法について心得ていない人が結構いる。酷い場合、勉強が出来る事をいい事に仕事中に『そんな事も分からないの?』と勉強出来ない人に対して見下す人もいる。この場合、協調性が欠けているという事でこの手の部類は採用されない。

 

 おまけにその東大生、嘘がバレバレだった。

 

 最初は飲食店で新しいメニューを提案し、それがヒットして売上が倍になった。なんて話をした。しかしバイト先の飲食店の話を聞いてみるとチェーン店だと分かり『その飲食チェーン店だと本部の許可なしで新メニューなんて提案出来ない筈だけどホント?』と聞いたら、モゴモゴし始めた。

 

 おまけに『友達を呼んで売上を倍にした』とか『店長の指示が良かったから』と言い訳してきて『そんな友達数人程度で売上が倍に出来る程度の人数しか日頃からその店に来ていないの?』『つまりその店長がいなければ君は売上を倍にする事は出来なかったんだね?』と質問すると向こうは完全に黙ってしまう。

 

 就活生の中には嘘がバレてしまう人が結構いる。代表的な例としてケンタッキー・フライド・チキンの話があるのだが、ケンタッキーは12月になるとクリスマスの関係でその月だけ売上が一気にあがる。だからその月だけ臨時募集として学生を採用するのだが、それに採用された就活生があたかも『自分が参加した事で前月より売上を倍にした』なんて言う人もいる。その為、面接官の間ではバイト先がケンタッキーというだけでどんな嘘をつくのか分かると言われており、かなり有名である。

 

 ES書けない病の就活生達にはESを書き上げる事ばかり気にして、面接に受かる為のESを書き方を意識していない人が多い。

 

 ESというのは一度提出すると書き直しが出来ない為、面接でバレバレな嘘だと途中で分かっても修正出来ない。その結果、大手の選考に進めるけど不採用必須という状態になる為、ESの内容というのはちゃんと考えて書かないといけない。

 

 では具体的にどうやって面接に受かるESを書けば良いのか?次は学生時代頑張った経験の中で、どのようにアピールすれば様々な企業から評価をいただけるのか?その辺の書き方について説明してみようと思う。

 

ES書けない病を克服する就活生

 

 さっきも話したが学生時代に頑張った事をそのまま事実として書くよりも志望先の仕事を理解しているか分かるように説明してくれ、という面接官が結構いる。だからもし内定を取りたいのであれば、面接でされる質問を視野に入れてESを書いた方が良い。

 

 事実、面接でされる質問を意識して書くとESに何を書かないといけないのか見えてくる。例えば面接でよくされ、就活生が苦戦される質問は以下の4つだ。

①『どうして売上を倍にしたの?』と行動しようとした目的や動機を確認する質問

②『例えば同じ商品を売っているライバル店がいたら君はどうする?』とビジネス戦略を問う質問

③『入社したらどのように働くつもり?』と就職した後のキャリアを確認する質問

④『反対意見が出た場合、どのように説得するつもりなの?』と協調性を確認する質問。

 

 そして簡易的だが、もし居酒屋のバイトをしていて、先のような質問をされた場合、俺は以下のようにアドバイスしている。

① コロナの影響で店が潰れそうだったので助けたいと思った

② 宅配ビジネスをしている店は周囲に沢山いたので別商品を売る事にした

③ 潰れそうな店を助けた経験があるので、店舗運営に関するサポートで売り込み、そして次いでに自社商品を買っていただくスタイルの営業マンになってみようと思います。

④ 反対した人の意見次第だと思いますが、例えば店長が反対してきた場合、金銭的な問題であれば政府から補助金が出るのか確認したり、人手不足が理由の場合、機械化かまたは募集をかけて集まれば賛成していただけるのか確認します。

 

 と、このように先の質問に対し、どのように答えれば良いのか?を想定しておけば、ESに書く内容が決まってくる。最終的に学生時代に頑張った事については400文字の場合、以下の内容になる。

私のバイト先の居酒屋はコロナの影響で閉店の危機に陥っていました。その為、現在の来客スタイルではなく宅配ビジネスに切り替える事で新たな客層を呼び込むよう店長に提案しました。しかし店長はITに強くない為、最初は反対されましたが、ITシステムを導入すると政府から補助金が出る話をしたり、ITシステムの販売会社がサポートしてくれ、更にお試しサービスもあった為、『閉店する前にもう一度頑張ってみては』と説得し、承諾を得ました。結果、ITシステムの導入により、新たな販売網を確保する事が出来、居酒屋閉店の危機を免れる事が出来ました。このように私は、環境が変化しても、対応出来る力があり、この経験を元に飲食店をサポートする仕事をしたいと思いました。御社の取引先は主に飲食店であり、自社商品の販売の傍ら、店舗運営のアドバイスでお客様から信頼を得られるような営業マンにもなってみたいと思い、この度、志望しました。(397文字)

 

 このように面接でされる質問も視野に入れるとどのようなESを書かないといけないのか見えてくる。その為、就活生には先ずは面接官がどんな人材を求めていて、そして面接ではどのように確かめてくるのか?をイメージしてESに書く内容を決めた方が良い。

 

これから出来るES書けない病の就活生の情報収集とは

 

 このようにESに書く内容を決めると、志望動機もどのようにアピールしないといけないかも見えてくる。先ほどの居酒屋の場合、飲食店と取引したいという内容である為、志望動機も自ずと飲食店を支える仕事へのやりがいを書けば良い。

 

 ただ全く初めての就活生の場合、上記のように補助金やら、ITシステムの導入やらのアイデアが出てこないと思われる。実際、ES添削サービスをしていると『凄いですね。補助金やITシステムの導入なんて全く思いつきませんでした』というコメントを貰う。

 

 しかし就活生の中にはこれを自分の力で思いついたり、または自分で情報収集して、アピールする人もおり、この補助金やITシステムの導入のネタはその就活生からの受け売りだ。だから次に話す内容はその就活生がどのように面接で通じるネタを入手したのか?その説明をしたい。

 

『どうして自分をスカウトしようと思ったのですか?』と質問して情報収集

 自分でESに書くネタを集められる就活生はどんな人か?この居酒屋の人の例だが、この人の場合、逆求人型就活サイト、OfferBoxを使って情報を集めたようなのだ。

 

 この逆求人型就活サイトというのはリクナビやマイナビとは違い、自分が事前に載せているESを見て企業から声をかけてもらうスカウト型就活サイトになっている。その為、この就活サイトとは違い、面談の際『どうして私をスカウトしてくれたのですか?』と聞ける。

 

 普通の就活では不採用理由については教えてくれない。また面接の裏側を知っている俺からすると不採用にされる就活生の中には『女性だから』『Fラン大学だから』と性別や学歴で落とす所もあり、場合によっては採用枠が埋まっているのに採用しない前提で面接する所もあるから、そんな被害にあった就活生からすると『なんで落ちたんだろう』と無意味に悩む事になる。

 

 だから就活では面接官などが『なぜこの就活生に関心を持ったのか?』という情報は貴重で実際、居酒屋のバイトをしていた就活生が先の質問をすると

『現在、我々は居酒屋向けに自社製品を販売しているんだけど、その場合、居酒屋の客層運営について知っている人が欲しくて声をかけている。だから君がもしわが社の商品を売る場合、どのように売るのか見たいと思って会ってみようと思った』

『わが社は現在、飲食店向けにITシステムの導入を行っていて、現在政府がコロナの影響でITシステムを導入する企業には補助金を出す関係で人員増加に努めている。だから君は居酒屋のバイト経験があるし、ITシステムの売り込みに関心があるか知りたいと思って会ってみる事にしたの』

 

 と、誰もがやった事がありそうな居酒屋のバイトだけでどの企業がどんな関心を持つのか?確認する事が出来る。

 

 実際、その就活生は居酒屋の客層や運営を知る事がなぜ自社製品の売上に繋がるのか聞いたところ『ただの商品の売り込みじゃ、押し売りになるから、取引先の飲食店の運営を支えたいという姿勢が必要。その為、居酒屋のビジネスを支える上で自社製品をどのように使えば店舗運営に貢献するのか?そんな提案が必要で、そんな提案をしたい人がこの弊社に向いている』と志望先が求めている人材を具体的に話してくれたようだ。

 

 このように自分の経験がどのように仕事で役立つのか?その辺の質問をしていけば自ずとアピールするべき自分のES内容が固まってくる。そしてこのスカウト型就活サイトの特徴としてESの書き直しが何度も可能であり、一度提出してやり直しがきかないデメリットがない

 

 その為、ESを書いてアイデアが浮かばない就活生の中にはこの手の就活サイトを使って企業の人と会い、そしてアイデアを練ってから大手の選考に参加する人もいる為、完璧な状態で提出したいのであれば、こちらのサイトも併用して使ってみるも良いかもしれない。

 

 

 

ビジネス力を問う課題に答えて選考に進む就活に切り替える

 と、このように就活中の情報収集方法を知っても『学生時代に頑張った事がなくて、嘘ででっち上げるのはどちらかと言えば下手』という人もいるだろう。だから最近ではESを書くスタイルではなく、問題を解く形式で選考に進めるスタイルのJob-Tという就活サービスが存在する。

 

 具体的にはビジネスで遭遇されるとされる課題に対し、どのように乗り越えれば良いのか?その課題に対する問題を解いて、それを見た企業側の担当者がスカウトしてくれるスタイルの就活サイトになっている。その為、ES書けない病の就活生からすれば、ESではなくビジネス力を問うやり方も良いかもと言える。

 

 ちなみに実際に選考に参加した事がある就活生の話によると営業に関する課題が出され、先ほどのようにコロナで営業自粛が問われる飲食店向けの提案だったり、人手が集まらない、石油の価格高騰でコストが上がったなど、様々な課題があったと聞いている。

 

 この就活サイトの特徴は課題に対し何度も挑戦出来、どのように改善すべきかフィードバックも貰える点である。

 

 先ほどITシステムを導入する際、店長が反対してきたらどうするべきか?という質問があったが、就活生の中には『何度も言って説得する』『店長が反対なら諦める』と同じやり方の繰り返し、または反対意見が出たら直ぐ諦める人がいる。

 

 その場合、相手の視点に立って提案する力がない、またはイエスマンだと思われてしまう為、就活での質問に答えられるようになる為にも顧客のニーズを聞いて最適な提案をする方法について心得ておいた方が良い。

 

 先ほど話した就活生によるとITシステムを導入する店長が反対してきた場合、貰ったフィードバックで『その店長は資金的な問題で反対しているのか?それともITの知識が無い事による不安から反対しているのか?聞いた?』と質問された。その就活生はなぜ店長が反対しているのか聞いていなかった為、もし資金的な問題であれば、補助金を貰う方法があるし、ITの知識面に不安があるのであればITシステムを導入する際、お試しサービスを利用したり、企業側からのサポートを受ける方法がある、とフィードバックを貰った。

 

 こういうフィードバックを貰うと、実際に面接で『反対意見が出た場合、どのように対処するの?』と面接で聞かれた場合、どのように返答すれば良いのか見えている。そしてESに書く内容も『店長の意見を聞いてから、その反対意見を解決出来る提案した』と書けるようになる。その為、ビジネス戦略の視野を広げたいのであればこの就活サイトはオススメだ。

 

 それ故に志望先の情報収集だけでなく、ヒアリングや提案などの仕事力にも幅をきかせたいのであれば利用してみるのも良いだろう。