働きたくないのに内定を取る就活生

 

『就活したくないし、そもそも働きたくない』

『自己分析したら働きたくないだった。もう就活めんどくさい』

『働きたくない人が向いてる仕事なんてない?』

 

 働きたくないのに内定を取る就活生ってどんな人?今就活をやっている人からすれば、働きたくない気持ちのせいで就活がうまくいかない人がいると思います。

 

 実際、就活では志望動機をアピールしなければならず、働きたくない気持ちが本心であるが故に嘘がバレたり、また働きたい自分が思い描けずにキャリアプランを作れず困っていたりする人もいると思われます。ただ就活というのは恐ろしい事に働きたい気持ちがあっても失敗してしまう人も大勢おります。

 

 しかしそれでも内定を取る人は存在します。では働きたくないと言う気持ちがありながら、内定、特に大手から内定を取る人は具体的にどんな事をしているのか?これは実際に大手から内定を取る事が出来た就活生の視点でその方法を説明しております。

 

働きたくない気持ちがあるせいで内定が取れない就活生

 

働きたくない

 

 俺が自己分析を繰り返して出てきた答えがこれだった。俺は大学4年で就職活動をしているが、全く以て就活に身が入らないでいる。というのも俺自身、働かないと生きていけないから仕方なく就活をしている身であって、もし働かずに生きていける方法があるのなら、その道に進みたい。つまり働きたくない気持ちが就活を真面目にやろうとする気力を奪っていて、それに困っている。

 

 実際、就活では必ず志望動機を書く欄があり、俺は必死で書こうと頑張っているのだが、働きたくない気持ちが強いせいで、何も書く事が思い浮かばない。おまけに『どの業界を志望しているの?』と面接で聞かれるのだが、その理由はなく、本心では志望先すら絞っていない。

 

その場しのぎの志望動機を言ってもバレてしまう現実

 当初はこんな本心でも適当に就活をしていれば何処からか内定を貰えると思っていた。しかしそんな当初の甘い期待は裏切られ、今、俺は就活で失敗し続けている。

 

 なぜ失敗しているのか?当初、俺は志望動機を書けず、ネットの志望動機をコピペし、それでエントリーシートを提出していた。しかし実際に面接を受けてみると

 

『どうしてこの業界で働きたいの?』

『3年後、10年後のキャリアプランは?』

『君の望む部署に配属されなかったらどうする?』

 

 と、質問される。要は『本当に働きたいのであれば、学生時代、その為に頑張ってきた経験があるよね?』と頑張ってきた経験について問われたり、『働きたいのなら、我々の仕事についてちゃんと理解しているよね?』と業界研究の徹底度を調べられたり、酷い場合、『逆に聞くけど、自分の思う通りに働けなかったらどうする?』と部署異動や転勤など自分の意に反する事が起こった場合への対応力についても見られる。

 

 正直、過去は変えられないし、業界研究や意地悪な質問に対する対策なんてめんどくさいから、やっていない。このように就活ではその場しのぎの志望動機を書いても面接で掘り起こされ、考えの浅さを浮き彫りにされてしまう。そしてこれは大手だけでなく、どの企業でもやっており、正直、俺はもう面接を受けたくない、と思っていた。

 

 失敗が続き、結果、俺は軽い就活鬱になり、このように就活では業界分析や数年後のキャリアプランについて練らないといけない。しかし働きたくない気持ちが邪魔して、調べる気力が起きない。その為、俺は考えを変え、実際に働いている親父を見て、どんなキャリアを歩めば良いのか?調べ、ついでに働きたい気持ちを持とうと思った。

 

実際に働いている人も働きたくない理由を述べられない現実

 

 しかし親父は酷い事に『もう働きたくない!俺は早期リタイアして仕事辞めてやる!』なんて言ってきた。キャリアプランについてどうアピールすれば良いのか相談したいというのに『今の時代、ずっと同じ会社で働けると思うな!』と言ってくる。

 

 俺の親父は大手金融業界に勤めているが、昔、銀行は花形と言われていたのに、今はITの普及により、仕事が奪われ、辞めていく社員が多くいる。このような技術革新による働き方の変化もあげているが、他にも不正や過労死問題などの労働に関する問題が起こると『もっと情報を開示しましょう』『長時間働く事は辞めましょう』と言って法改正が行われる。

 

 結果、隠したい情報をライバルに知られたり、短い時間でライバルに負けない働き方が求められたり、『このように時代によって問われる働き方が違うし、変化に追いついていけず、衰退していく会社を多く見てきた。だから沈みかかっているのなら成長産業に転職した方が良いし、キャリアプランってお前は言っているが、同じ会社でずっと働くなんて無理だから、会社が傾いても、別の会社で働けるようスキルアップを目指せ!』なんて言ってきた。

 

 このように時代に合わせて働き方を変えていくのに、就活では『この会社で働きたい』理由について述べられる。正直、大の大人でも答えられない質問を就活ではしているのだ。

 

未就労の就活生が『働きたい』など正しく述べられるわけがない

 

 おまけに親父は『そもそも就活生は働いた事がないのだから、未経験の立場で働きたいなんて正しく述べられるわけないだろ!?』と言ってくる。

 

 野球やサッカーでも実際にプロで食べていく為にはそれなりの努力が必要だ。その為、一生懸命練習に励むのだが、実際に野球やサッカーのやった事のない人が『やりたい』なんて言っても説得力などない。

 

 実際、銀行員を目指して入ってくる就活生の中には銀行に不向きな人、例えば法人営業の場合、融資の金融知識やコミュニケーションスキルが求められるのだが、専門知識を覚えられなかったり、人とうまく話せなかったりなどで、うつ病になったり、辞めてしまう人がいる。

 

 このように親父は未経験者が正しい判断など下せるわけがなく、俺自身、そんな仕事の向き不向きで鬱や早期退職になりやすい話を聞いて、ますます働きたくない気持ちになってきた。

 

働きたくないと思うのは当然

 

 挙げ句の果て、親父は仮に仕事が出来ても報われない現実を教えてくる。

 

 親父自身、仕事は出来る方で、実際、それなりの地位に就き、当人も天職だと自負している。しかしそれが原因で周囲からは仕事が出来る人と思われ、多くの仕事を回されるのだ。要は仕事が出来る人ほど仕事に追われ、実際、親父も『俺がいないと仕事が回らない』と毎日疲れた顔で長時間労働を余儀なくされているのを見ている。いや、働いていない姿を見た事がない。

 

 苦労している分、給料は良いのかと思えば、コロナの影響で新しい事に挑戦しにくく、守りに入っている為、人件費が削減され、給料が上がらない状態が続いている。これは親父だけでなく、どの企業も一緒で、今の厳しい時代を乗り切る為、人件費削減やサービス残業などで乗り切っているとの事。

 

 おまけに親父は使えない社員の分まで働かないといけない状態になっている。日本は正社員を辞めさせられない関係で、無能社員を抱えている企業が多くあり、そのツケを優秀な社員が支払っている状態だ。しかも日本は人手不足の影響で一人当たりの仕事量が多く、親父のように長時間労働や他人のツケを払う状態が続いており『早くこんな会社辞めて、早期リタイアで優雅な人生を送るんだ!』と豪語するようになっていた。

 

 このように大の大人が働きたくないと思っており、就活生は未就労者なんだから働きたいなどと正しく言えず、おまけに仕事が出来ても報われない現実があり、働きたくない要素が盛り沢山の未来が待っていると親父から聞かされる。

 

 正直、親父に聞くんじゃなかったと後悔している。いや、俺は親父の話を聞いてから、ますます何がしたいのか分からなくなってきた。就活自体、未経験者に働く理由を問うこと自体、おかしいのでは?と思うようになり、実際、親父の話を聞いてから俺は就活をやめている。

 

 しかし何もしないと時間ばかり無駄に過ぎていく為、大手などに就職出来るにチャンスを失ってしまう。そして無職になってフリーターなんて人生が待っているかもしれないと思うと働きたくないけど働きたい、と矛盾した気持ちになり、俺はがむしゃらに内定を取ろうと頑張った。

 

 その為、ここからは働きたくないけど内定を取る為には具体的に何をすべきなのか?その参考例を説明してみたいと思う。

 

働きたくないのに大手から内定を取る就活生

 

 働きたくない。この気持ちをどうにかしたいのであれば就活のやり方を変えるしかない

 

働きたくないなら、せめてアピール内容を教えてもらおう

 例えば何もする気が起きないのであれば、向こうからオファーが来るスタイルの就活にしてみるのも良い。俺の場合、リクナビで就活をしていたのだが、無論、自分で志望先を探したり、またアピール内容を練らないといけなくて、大変だった。

 

 しかし世の中にはキャリアチケットのようなスカウト型就活サイトがあり、自分が書いたガクチカなどを見て、オファーをかけてくれるスタイルの就活サイトがある。だから自分の興味がなかった業界からもオファーが来るわけだが、これの魅力は、興味のない企業からもオファーが来て『なぜ私にオファーを出してくれたのですか?』と尋ねられ、視野を広げられる点だ。

 

 就活では志望する際、当然、志望先の仕事について調べないといけないが、正直、めんどくさい。しかしスカウト型だと『なぜオファーを出してくれたのですか?』と質問出来て、自分達の仕事や求める人物像としてなぜ自分に合っているのか教えてくれる。

 

 実際、俺は居酒屋のバイトしかやった事がなかったのだが、大手ビールメーカーからは『居酒屋のバイト経験があれば、どんなお客さんがどんなビールを求めているのか知っているし、居酒屋との店長との繋がりがある。だからビールを売り込む際、どんな風に居酒屋の店長にアピールすれば良いのか相談出来るし、営業スキルを身に着けられそうな就活生だと思った』と言ってくれた。

 

 と、このように居酒屋のバイト経験をどのようにアピールすれば大手から興味を持ってもらえるのか垣間見える。

 

 他にもIT企業からもオファーがあり『居酒屋向けにPaypayのような支払いシステムを売り込んでいる会社なんだけど、IT業界に関心がある?』と言われ、文系出身の俺でもIT企業に入れる余地がある事を知れる。その為、今まで志望先を調べるのがめんどくさかったけれど、これなら、向こうから俺が働ける理由について教えてくれる。

 

 このようにアピールの仕方が見えてくるとやる気が出てくる。実際、俺の場合、ビールメーカーの担当者と話した後、バイト先の店長のところに行き『どんなビールが人気で、どのビールを大手から注文しているのですか?』とビールを購入する上での判断基準を教えてもらい、就活の対策をした。

 

 だから先のIT企業の時も居酒屋の繁忙期の時間帯にPaypayのような支払い決済端末があると支払いがスムーズで管理しやすい。更に従業員の盗難防止にもつながる為、、どのようなメリットを居酒屋の店長にアピールすれば良いのか知っているとアピールし、更に深い話をIT企業の人から聞けた。

 

 このように改善の見込みがあると働きたくない気持ちは薄れていく。だから就活に対し、消極的なのであれば、待ちの姿勢で臨み、必要な情報を入手し、アピール内容や志望先を絞り込んでいけば、今のように働きたくない気持ちを変えてくれるきっかけになるのでは?と俺は思っている。

 

 

 

 

 

働きたくないなら、就活のプロと相談してみよう

 

 と、上記のように興味のある業界を見つけていく方法は良いが、結局、面接での問答をどのように答えれば良いのか分からないと内定が取れない。特に

 

『どうしてこの業界で働きたいの?』

『3年後、10年後のキャリアプランは?』

『君の望む部署に配属されなかったらどうする?』

 

 上記の3つに答えられないと内定は取れない。その為、働きたくなくても、働きたいと思わせる言い方をどのように見つければ良いのか?それが俺の課題だった。

 

 そもそも就活というのは就活生に不採用の理由を教えてくれず、改善策を教えてくれない。例えばもし不採用理由を教えてくれれば『食品業界の仕事について正しく理解していないよ』『そのキャリアプランじゃ、弊社では実現出来ないよ』と言ってくれて、自分の働く事に関する考えを改めるきっかけに繋がる。

 

 だから働く理由を見つける上でも、やはり就活では不採用になった理由について教えてくれたり、また面接官と本音で話せるサービスを利用した方が良い。それを叶えてくれたのが、俺の場合、JobSpringだった。

 

 このサービスは実際に志望するにあたり、自分の価値観に基づいて、その価値観に合う会社を紹介してくれる。就活生の場合、志望先の福利厚生について調べられない為、例えば俺の場合、

 

『副業OKの会社はどこですか?』

『この会社の他社との強み、または違いは?』

 

 など、本来なら調べてから面接を受けに行かないといけない内容だが、これはエージェントが代わりに調べて教えてくれる為、助かる。実際、食品業界を志望する際、同じ食品業界でも栄養のある食事を提供し、高齢者や体の不自由な人向けにサービスを行う会社なのか、それとも飲食店向けに食品を卸す会社で、飲食店向けにサービスを提案する会社など、色々な会社がある。その違いをどのように見出せば良いのか教えてくれた。

 

 おまけに不採用になった場合、なぜ不採用になったのか教えてくれる。就活では不採用になった理由について教えてくれないが、このサービスの場合、不採用になった場合、フィードバックをしてくれる為、何が原因で落ちたのか知れる。実際、『希望通りに配属されなかった場合、どうするの?』と質問された場合の答え方として、

 

私自身お客様の幸せの為に、営業で頑張りたいと思っておりました。ただ配属予定先が経理であれば、資金的な観点からサポートする力が身に着けられると思っており、金銭的なサポートを将来出来るようなると見ております。その為、やり方は違えど、社会のニーズに答えられる仕事なので、最初は経理として頑張りたいと思います。

 

 とやり方は違えど、目的は変わらない為、営業から経理に変わっても問題ありません。と言えるようにすれば良い。

 

 他にも『〇年後のキャリアプランは?』についてだが、これは志望先の業務について理解していないと難しい。

 

 実際、企業によってはジョブローテーションと言って、3年に一度別部署、または別の地方で働いてもらう事をする。それ故に志望先の会社制度について知らないと答えられないわけだが、先ほども言ったように会社説明会や面接では具体的な仕事内容について教えてくれない。

 

 だから不採用になった際、エージェントから3年後のキャリアプランについて聞くのは、就活生が転職を最初にするのが3年目と言われており、3年目以降も働く意思があるのか確かめる為と説明してくれた。だから志望先のキャリアプランを練る為にも次はどのように考えれば良いのか一緒に考えましょう、と言ってくれたので、改善策についても相談に載ってくれる。

 

 このように就活生だけでは知る事が出来ない不採用理由や改善策についてアドバイスしてくれる為、働きたい理由を見いだせない俺からすれば突破口となるサービスだった。

 

 更にどのように働きたい気持ちを持てば良いのか?と俺が一番悩んでいた相談もしてくれた。そして俺の場合、そもそも労働とは本来辛いモノ。しかしそんな働きたくない事を代わりにやってくれたからお礼としてお金を貰えるのがビジネスで仕事は辛い事が前提になっている。だから働きたくないと思うのは当然であり、未経験者である就活生であれば尚の事。

 

 だから将来自分の人生を豊かにする為にどんな風に生きたいのか?例えば物価の安い田舎でのんびり暮らしたいのであれば、リモートワークで働けるIT業界が良くて、賃貸経営に強くなりたいのであれば、その知識を学べる不動産業界が良い、という話をしてくれる。

 

 その為、自分が将来どうしたいのか?働きたくない気持ちを逆手にとって内定を取る方法もある為、その事について一緒に考えようか、と言ってくれた。このように働きたくない就活生でも親身に相談してくれる。

 

 だから『志望先の仕事が分からない』『どのようにアピールすれば良いのか分からない』『働きたくない気持ちをどのように解消すれば良いのか分からない』など悩みがあるのであれば就活のプロに相談して打開策を見出すのも1つの手だろう。