就活で何もしてない状態から内定を取る人ってどんな人?

 

『大学3年で就活何もしてない24卒です。どうしたら良い?』

『大学4年でもう10月。就活何もしてない。どうしよう』

『就活で何もしていないのにやばい』

 

 学生時代に何もしていないせいで就活自体していない人もいるかと思われます。しかし就活生の中には『学生時代、何もしていなかったけど内定取れたぞ』と大手から内定を取る人もおり、何もしていないのに内定を取る方法があると思われます。

 

 その人達は具体的にどうやって内定を取ったのか?親のコネであれば参考になりませんが、世の中には誰でも出来、かつこれからの努力次第で内定を取る事が可能であり、その参考例が必須の筈です。

 

 それは具体的にどんな方法なのか?ここでは実際に何もしてないのに内定を取った就活生のストーリー形式でその方法を説明したいと思います。

 

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就活で何もしてない就活生の例

 

『大学時代、何もしてこなかった。人生やり直したい』

 

 俺は大学4年生で就職活動中の身だ。ただ俺の場合、就活解禁の3月から始めた身だが、4月、5月と面接で失敗が続き、6月から就活自体しなくなっている。

 

 『あ〜、過去に戻って、人生やり直したい』ともう人生投げやり状態だが、俺自身、周りの就活生を見ていると、仮に過去に戻れたとしてもうまくいかないと思っている。というのも就活というのは仮にバイト経験有、かつ資格持ちであっても何もしてない就活生と同じ扱いにされてしまうという恐ろしい現実がある。

 

バイトしかしてないせいで『何もしてない』扱いになる就活

 どういう事かと言うと、あれは大学3年の10月。興味本位で就活生向けのセミナーに参加してみたのだが、

『今の時代、奨学金の返済の為に長期間バイトをしている就活生は沢山いるのでレジ打ちや商品の棚卸など『誰でも出来る経験』で勝負しないでくださいね』

 

 とセミナーの講師がただのバイト経験では意味がないと言っていた。実際、就活解禁の3月以降、就活生の中には飲食店やコンビニ、スーパーなど色々なバイト経験があったにもかかわらず、

 

『それが仕事でどんな風に役に立つの?』

 

 と言われ、面接が通過出来ない人を多く目の当たりにした。俺の知っている人の中には貧乏で、なのに学業の合間に必死に、寝る間を惜しんでバイトをしてきたのに『君は大学時代、バイトで何をしてきたの?』何もしてこなかった就活生と同じ扱いにされ、悲しい光景を見た。

 

資格があるのに無資格扱いにされる就活

 そしてもう一人、将来安泰の為、努力の末、TOEICや日商簿記の資格を取った人もいたのだが、

 

『簿記の知識なんて専門家を雇えば事が足りるよ。君を雇う必要性なんてある?』

『TOEICって日常会話の英語でしょ?ビジネス英語や専門用語を交えた交渉を外国人相手に出来るの?』

 

 と知識があっても、成果をあげる為のノウハウまであるとは認められず、努力して資格を取得しても役に立たないと言われる光景を目の当たりにする。

 

 正直、資格は努力しないと手に入らない代物なので、バイト経験だけでなく、資格すらも何もしていない就活生と同じ扱いにされ、この就活に異常さを感じた。

 

就活で何もしていないのに内定を取る人ってどんな人?

 と、このようにバイト経験や資格があるのに報われない人がいる。まぁ、もしかしたら極端な例に遭遇したのかもしれないが、俺が見る限り、努力しているのに結果を出せない人というのは、その努力がなぜ社会的評価へと結びつくのか最後まで考えていないのが原因だと見ている。

 

 要はバイトや資格があっても、就活においては仕事が出来そうな人を向こうが欲しがっている。だから学生時代の経験とは言え、それがどんな風に即戦力へと結びつくのか?それが言えないと中途半端な努力となり、まぁ、俺のように何もしてない就活生の仲間入りになってしまうわけだ。

 

 そう思うようになった根拠として、世の中には何もしていないのに大手から内定を取る就活生がおり、たまたまそのアピールする場面に遭遇したのだが、皆、『だから私はこんな風に働けると思っています』と志望先の成果をあげる為の段取りを説明していた。

 

 俺が見た例だが、例えば日商簿記の勉強をしたけど、不合格になった人がいたのだが、

『御社の業務ではお金を貸せる企業か決める上で財務表を見ております。私自身、試験に落ちた身ですが、先生からどうやって判断しているか聞いている為、やり方を知っております。例えば・・・』

 

 と、資格の活用法について述べており、隣にいたただ資格があるだけの就活生より、仕事が出来そうな雰囲気を醸し出していた為、『なるほど、資格をただ持っているだけでは宝の持ち腐れ。面接官はそんな形だけの就活生を採用しないよう、資格の価値を理解しているか、面接で見ているんだな』と俺は思った。

 

 ちなみにバイトのアピールの仕方に関しては

『バイト先に御社と同業他社の営業の方が店長に商品提案している所をたまたま目の当たりにする機会があり、どのように商品を売り込めば良いのか知っております。実際、私の知っているケースでは・・・』

 

 と、なんと自分の事ではなく、バイト先に訪問営業してきた営業マンの手腕について話し、自分の知識力をアピールしていた。

 

 俺は当初、学生時代、バイトや資格をしていないと内定が取れないと思っていたが、志望先で活躍する為のノウハウ、そして自分ではなく、他人の努力を上手く説明出来れば大手からも内定を取る事出来る。

 

 結局、就活というのは学生時代に頑張った事をアピールするのではなく、口が上手い人が勝つゲームだと悟る。

 

『何もしていない就活生が内定を取る為には”仕事が出来る人の情報”を集めて、”自分も出来ますよ”とアピールが出来れば良い。その為、当面の課題は如何にその”仕事が出来る人の情報”を集めるかになってくる為、そのノウハウが必要になってくる』

 

 と、就活攻略の為のヒントを得た俺は仕事が出来る人のノウハウを集めようと考えるようになった。

 

 ただ大学の勉強ではそんな具体的な仕事の段取りについて載っていないし、俺の親は恥ずかしながら仕事が出来る方ではない。その為、ここからは就活で役立つネタの集め方について説明してみたいと思う。

 

何もしてない就活生が内定を取る為に必要な情報の集め方

 個人的に一番良いと思っている方法は就活サイトをリクナビやマイナビだけでなく、スカウト型の就活サイトも利用してみる事だ。このスカウト型とはリクナビやマイナビと同様の就活サイトなのだが、一番の違いは、就活生の選考はこちらから応募するのではなく、向こうからオファーをかけてくれるタイプの違いだ。

 

 この違いの何が良いのか?リクナビやマイナビの場合、面接官からすれば『君の為に時間を割いてあげている』立場になり『君は弊社の事、ちゃんと調べたの?』『やる気ある?』など調査不足や熱意が不十分と責められる。

 

 しかしスカウト型であれば『君が我々の為に時間を割いて会ってくれている』形になり、まぁ、自己紹介を兼ねて『我々はこんな仕事をしているんだ。だからこんな就活生が欲しいと思っている』と面接前に教えてくれる。だから何もしていない俺でも、どんなアピールをすれば良いのか予想がつくし、就活攻略で参考となる貴重な情報源になる。

 

学業しかない就活生が内定が取りやすくする為のアピールとは?

 実際、俺自身、利用してみたが、学業や卒論内容を載せたところ、直ぐにオファーが来た。こんな俺でも採用したいと思える企業がいて、恥ずかしながら嬉しく思った。

 

 ただあまり大した活躍をしているわけではない為、まぁ、オファーが来ているのはブラック企業なのだろう、と思っていたが、一応名高る企業で、更に大手子会社で、従業員も1000人と比較的大きな会社だった。その為、『そんな会社からなぜ俺にオファーが?』と関心を持ち、ダメもとで会ってみる事にした。

 

 すると俺の場合、建築学科出身なのだが、ITは建築と似ている部分があり、実際、どのように設計し、開発し、そして耐久性や機能のテストをするなど工程が同じになっている。日本ではITインフラが整っていない時期、システム系の計算や開発工程を建築基準法をもとに作られた為、建築学科の知識がIT業界で活かせる事を知る。

 

 と、このようにバイトや資格もない俺からすれば学業が唯一の頼りになる為、自分の学業がどのように仕事で役立つのか?実際に働いている人が見てくれて、自分の強みを見つけられるのは大きな武器となった。スカウト型はリクナビとは違い『なぜ自分にオファーを出してくれたのですか?』と聞きやすい為、自分にとって無価値だと思っていた学業にどんな強みがあるのか?アピールの仕方を見つける上で大いに助かった。

 

何もしてない就活生なのに差別されない方法

 

 更にこれは時間とお金の節約につながっている。

 

 今まで企業に出向いてアピールする事になっていたが、時折、面接で自分のプロフィールを見た瞬間、面接官は塩対応。つまり採用するつもりがない人が来たみたいな雰囲気となり、腹立たしいが就活というのは自分が興味を持っても、向こうに興味がなければ落とされる

 

 『君を採用して弊社に何のプラスになるの?』とあからさまではないが、俺の採用する価値について聞いてきた時は悔しかった。そして不採用になればここまで来るまでの履歴書の作成や交通費の金が無駄になる。

 

 こんな思いは二度としたくない。

 

 しかしスカウト型就活サイトであれば自分に興味を持ってくれた企業のみ声をかけてくれるから、無駄打ちによる無駄な出費が抑えられ、ある意味助かっている為、自分を認めてくれる企業のみの選考をしたいのであればスカウト型は1つの方法と言えるだろう。

 

何もしていない就活生を有利にする情報の手に入れ方

 

 ちなみにバイトのアピールの仕方についてだが、居酒屋でバイトをしていた就活生の場合、居酒屋相手に商売をやっている企業から主にオファーが来る。例えば居酒屋は日本文化の1つだから外国人観光客をターゲットに商品を販売している会社、世界共通のWi-Fi通信機やクレジットカード決済端末、翻訳アプリを開発・販売している企業が主な例だ。

 

 んで居酒屋のバイトについて話した際、会ってくれた担当者は

『海外に行った際、自分のスマホ端末がつながらない事があった。この国の良さを世の中に伝えたいのに通信インフラが整っていないせいで宣伝出来ないのは物凄く勿体ない。だから日本ではそうならないよう直ぐに世の中に情報が届けられるようなインフラを整えたい』

 

 と、その人がなぜ今の会社を志望したのか?志望動機を言ってくれたんで、それを利用し、同業他社を志望する際は、あたかも自分も『世の中の情報が届けられるようにしたい』と、その志望動機を作れば良いのかヒントを教えてくれた。

 

 今まで働きたくないと思っていたが、ああ、そうか、労働って言うのは単なる金稼ぎではなく、世の中に役立つ事をしてお金を貰う。そんなシステムにもなっているんだな。と働きたくない考えてくれた。

 

 このように他人の働いている理由が知れると、面倒だった志望動機やガクチカ作成にも役立つ。実際、その就活生は『どのように御社は商品を居酒屋に売っているのですか?』と尋ねたところ、

 

コロナの影響でテイクアウト系の販売網を拡大しないといけない飲食店が増えている。だからそんな飲食店の為に、ITツールを導入すると国から補助金が出るを知らせたり、また新たな販売網を確保する為にどのように設置し、店舗運営をすれば良いのか?飲食店のサポートを行いたい、と提案している。

 

 と言ってくれる為、実際に働いた事のない就活生からすれば志望先でどのように提案し、成約に結びついている話は貴重だ。実際、俺もだが、ITツールを販売する企業に関しては

 

『国の制度などを調べて、助成金が出るか調べて、どのように飲食店を運営に役立つのかアピールしたり、また東京オリンピック開催前に、東京都では受動喫煙防止条例が出たのが原因で飲食店は全面禁煙になり、喫煙家以外の新たな客層を見つけださないといけない時期があったようですね。私であれば新たな客層として外国人観光客を呼び込み、その際、世界共通のWi-Fiやクレジットカード決済端末の導入の仕方を伝授して、御社の製品で貢献出来るよう提案致します

 

 と言って、何とか事をしのいた。だから学生時代、何もしてなくても、志望先の仕事について重点的に見出せば活路を見いだせる。

 

 だから『アピールするものがない』『打てる手が今のところ思いつかない』のであれば、自分の学業など現時点のアピール内容をプロフィールに載せて、自分の魅力について確認出来るスカウト型就活サイトを利用するのも1つの手だろう。

 

 

 

10月、11月、12月も何もしてない就活生はどうすれば良いのか?

 

 ただこのやり方の場合、何度も面接を行い、その度にヒントを得るなど、かなりの回数が必要。特に就活終盤の10月以降であれば、オファーの数にも限りがある為、別の方法が良い。

 

 俺の知り合いも色々とあり、10月以降から就活を始めた人もいたのだが『10月以降であれば内定式も終わっているから優秀な学生が少ないから内定が取りやすいのでは?』と聞いたのだが、

 

『んなわけないだろ!大手の秋採用の選考会に参加したのだが、海外の大学って日本とは違い、7月、8月卒業の為、9月頃に海外勢が日本の就活に参加する。おまけにこの時期から公務員試験の結果が出る為、不合格者もこの時期に就活に参戦してくる。さてこれの何処にが俺みたいな就活生が有利である要素がある?』

 

 と言われ、怒られた。どうやら簡単な話ではないらしい。おまけに『この時期になると優良企業を見つけるのは難しいし、募集は終わっているのに求人は掲載されたままのダメな企業もあるから、応募しても面接で落とされる。無駄打ちは正直したくないから、確実性を上げる為、就活エージェントを使った』と言っていた。

 

 利用した事がある人もいるかもしれないが、就活では就活生相手に就活相談や企業紹介をしてくれるサービスがある。就活エージェントの場合、就活生が就職した企業から紹介料としてお金を貰うビジネスを行っている為、俺達のような人材を企業に紹介する為、無料で就活相談や面接対策をしてくれる所がある。

 

 しかし無料とは言え『紹介して稼ぐビジネスだったら、俺だったらお前をブラック企業に紹介して儲けまくるけど、使い捨てにされるんじゃないのか?』と心配した。

 

 しかし話によると、この手の就活サービスには返戻金制度があり、要は紹介した人材が3年以内に辞めた場合、紹介料の幾分かを返却しないといけない。要は俺のような人材がダメだからと言って、ブラック企業に紹介し、100万円の報酬を貰っても『お前が紹介した就活生(俺)が半年で辞めたぞ。報酬の95%を返してもらおうか』と報酬の大半を返さないといけなくなり、儲からない。

 

 だからこの制度のおかげで少なからず3年以上は勤めてよいと思える企業を紹介してくれる。

 

 そしてももう1つのメリットだが不採用理由も教えてくれる。この就活支援サービスというのは企業と就活生の仲介業務である為、担当のアドバイザーが就活生の興味のある企業に対し、事前に『どんな人材が欲しいのか?』『この就活生のどんな部分に興味があるのか?』とより詳細な情報を面接前に教えてくれる。んで仮に不採用になってもどういう部分が不採用になったのかも教えてくれる為、今後の同じヘマをしない上でも役立っている。

 

 そいつの場合、TOEICの資格を持っていたのだが、

『TOEICを取得する為にどんな勉強をしていたかアピールしても、それが何の役に立つのか分からなかった』

 

 との事。要は資格を取った事に対する自慢話にしか聞こえなかったり、資格を取った苦労話ばかりで、その資格を今後どのように活用するのかイメージ出来なかった、と、その時、担当した面接官より聞かされたようだ。

 

 その為、資格のアピールの仕方としては、TOEICの場合、IT業界では

「IT業界は海外の方が技術が進んでおり、主にシステムの更新時の影響調査の際、英語が必要だと聞いております。私自身、英語が読める為、公式ホームページでどの部分がアップデートされ、更に海外の掲示板を見るなど、最新の情報をいち早く確認出来るので変化の度に対応出来るエンジニアになりたいと思っております」

 

 と英語の良さをどのようにアピールすれば良いのかとアドバイスしてくれた。このように仕事を紹介してくれるプロである為、自分の強みをどのように志望先と結びつければ良いのか教えてくれるから、不採用理由やその対策が出来る就活エージェントを利用してみるのも良いだろう。