「趣味のアニメ鑑賞や漫画を別の言い換えなんて出来ない?」
「履歴書の趣味欄にアニメ・ゲームしかない。どうしよう」
「趣味がアニメ好きだと面接で言えない。何か良い方法は?」
就活生の中には学生時代、遊んでばかりで趣味欄に書ける内容が『アニメ・ゲーム』くらいしか思いつかない人もいると思います。そしてもし本当に趣味欄に『アニメ・ゲーム』と書くと『他にアピールするモノがないの?』『オタク?』『なぜアニメ・ゲームが良い印象を抱くと思っているの?』など悪い評価、または何も指摘されずにスルーされる事があります。
これに対し『アニメ・ゲームと書いても問題が無かった』と言う人もいれば『どんな趣味かよりその趣味がどんな成果をあげられるのか語れるべき』とアピールの仕方に問題があると指摘する人もいます。その為、趣味欄にアニメやゲームと書いて合否が決まるわけではない為、『アニメ・ゲーム』を趣味欄に書いても大丈夫なのか?が判断出来ず迷うと思います。
ここでは実際に趣味欄に『アニメ・ゲーム』と書いて内定を取る事に成功した就活生の視点で、就活で『アニメ・ゲーム』をアピールする場合、どのように立ち回れば良いのか?説明したいと思います。
趣味欄に『アニメ・ゲーム』ではなく『読書・テレビ鑑賞』と書くとどうなるのか?
「アニメやゲームをカッコよく言える方法はないか?」
俺が就活をしている時、ついそう考えてしまう。というのも俺は学生時代、ずっと遊んでばっかで、趣味欄に書ける内容はアニメかゲームのどちらかしかなかった。無論、正直に『アニメ・ゲーム』と書けば面接では良い印象を持たれず不採用になってしまう。しかしだからと言ってアニメやゲームの他に何か書くモノがあるかと聞かれると無い為、結局、それで勝負するしかない。
ちなみにウチの大学に就活指導部があったので、担当者に見せたところ『趣味にアニメとゲームと書くのは印象が悪い。書き直して』と言われた。もっと補足すると『そんな事を書くくらいなら、読書やテレビ鑑賞と言い換えた方が良い』と言われ、確かにアニメやゲームなど子供じみた表現よりも大人びた書き方をした方が良いと思い、書き直した。
しかしそんな言い回しは全くもって意味がない。なぜなら仮に読書やテレビ鑑賞と書いて面接に臨んでも『どんなテレビを見ているの?』『最近読んだ本は?』と質問され、バレる。
ニュースやドキュメンタリー番組なんてあまり見ないし、最近読んだ本なんて電子書籍で安売りしていた漫画くらいしかない。正に俺は俗に言う最近の若者のテレビ離れや読書離れの典型例だろう。だから逆に面接官を期待させてしまった分『なに見栄えの良い書き方をして誤魔化しているんだ』と失望させてしまう。
そしてどうやらこの大人びた表現の言い回しは俺だけでなく、他の就活生もしており、殆どの面接官はそんな小細工などお見通しなのである。だから誤魔化した分、印象が悪くなるし、こんな事なら始めから『アニメ・ゲーム』と書いておけば良かったと、就活指導部の言い分を鵜呑みにした自分に恥じる。
しかしだからと言って、評価されない事に変わりはない。こういうジレンマを抱えている以上、俺は嘘をついて内定を取るか?それとも正直に書いて内定が取れる企業を見つけるか?2択を迫られる。だから早くどちらかに決めないといけないのだが、なぜか俺の場合『折角だから趣味をアニメ・ゲームと書いても就活が上手くいくか試してみよう』と実行してしまった。その為、ここからは趣味欄にアニメ・ゲームと書いて上手くいった例と、いかなかった例など、俺なりの体験談を紹介したいと思う。
趣味欄に「アニメ・ゲーム」と書いた場合の面接官の反応
自慢になるかどうかは分からないが、恐らく俺はこの就活において、趣味欄に『アニメ・ゲーム』と書いて一番面接に臨んだ就活生だと思っている。というのも俺が何度も面接を受けていくうちに、面接官がどう反応するのかを分かるようになってきた。そして大まかだが、大きく分けて面接官の反応は3タイプある。
1つは『最近どんなアニメやゲームが人気なのか?』と個人的な関心で聞くタイプ。2つ目は『仕事に支障をきたさないか?』と心配するタイプ。そして最後は『アニメ?ゲーム?』とアニメやゲームに対し良い印象を抱かないタイプ、である。
個人的に1番目の個人的な関心を持つタイプや2つ目の仕事に支障をきたさないかを心配するタイプであれば、十分に内定が取れる余地がある。しかし3番目のアニメやゲームに良い印象を抱いていないタイプだと偏見により内定獲得の難易度が高すぎて、その場合、早々に諦め、別会社を志望した方が良い。
というのも3番目のタイプは真剣に採用する意欲がない、またはただ自分の主張を押し通そうとするタイプでしかない。例えば俺が出会った面接官の例だが、先ず部屋に入ると腕組みして明らかに偉そうな態度で接してくる。具体的には表立ってアニメやゲームについては言わず、当たり障りのない会話を繰り返す、または始めから『何でアニメやゲームなんて書いたの?』と威圧的に接してくる。
別に圧迫面接を尊重するわけではないが、世の中には酷いクレーマーや取引先がいるので、そんな人達から誹謗中傷を言われても明るく振る舞えるかを試される。だからアニメやゲームは最高の口実で自分の好きなモノを侮辱されても不快な顔をせず、有利に物事を進められるか見てくる。無論、自分のストレス耐性を見てくるのは分かるが、やっぱりやられている分、あまり良い気分ではない。
ちなみにこういうメンタルを試してくる圧迫面接への対処法だが、最初は謝るなどこちらの非を認め、そして別の解決案を提示する方法が良い。今の例だと
『申し訳ございません。ではアニメやゲームという書き方ではなく、テレビ鑑賞や読書という書き方にすべきだったでしょうか?』
と言う。すると向こうは
『まぁ、そうだよね。普通、今後の40年の人生が決まるこの大事な時期にアニメやゲームなど幼稚な言葉で勝負するなんてありえないよね』
と言ってくるので、ここでまた謝罪。決して反論して勝ち負けに持って行ってはいけない。
これを聞いて『なんでこちらの趣味にとやかく言われ、更に不快感を出さず、謝罪までしないといけないんだ!?』と納得いかないと思うが、相手があってこそのビジネス。要はそんな優位性を利用し高圧的に出る人は世の中に沢山いる。
実際、面接官の中には『アニメやゲームなんて物騒だ。何で取り締まらないんだ!』とアニメやゲームを否定する人もいる。日本ではかつて凶悪犯罪が起こる度に『犯人の部屋からアニメ関連の商品が見つかっており』とあたかもアニメの影響を受けて犯罪に走ったと連日報道されていた。だからアニメに関して快く思っていない面接官もおり、事実、アニメやゲームの中には性表現やグロ描写などきわどい描写で視聴率を稼いでいるモノもあり、悪い印象を抱く人もいる。
ただ決してムキになって反論してはいけない。俺の場合、好きなアニメを侮辱された事に頭にきて、アニメ表現規制問題について語ってしまった事がある。例えばアニメを規制しない理由については代表的なのが『しずかちゃんのお風呂』問題だ。
要は性表現とは言え、国民的人気アニメを規制すれば多くの視聴者からの反感を買う恐れがあるという事。まぁ、これに対し『しかし見ている子供に悪影響を及ぼしかねない』と反論してくる面接官もいるのだが、表現の規制は憲法違反なのである。
過去、石原元都知事は性表現を規制する為、青少年保護条例を改正し、アニメやゲームの性表現を規制しようとしたが、アニメやゲームはコンテンツビジネスである為、出版業界や広告業界は勿論、メディアも規制の対象になってしまう。要は政治活動に必要なメディアも敵に回してしまう為、『表現の自由の侵害であり憲法違反である』と批判を受ける。
だから俺はアニメやゲームを批判してくる面接官に対し『性表現を規制すれば犯罪が減るメリットもあるが、一方でアイドルやメイドカフェ、コンパニオンなど、女性の職を奪う事になりかねない』と女性の雇用問題についても語った。
とまぁ、政治家は期待出来ない、女性の雇用問題を悪化させると語ったのだが、面接官からは『で?』と言われる。
上記のようにアニメやゲームの話を政治活動や雇用問題など大人びた話し方をすれば評価されると思うかもしれないが、就活というのは自分をアピールする場。だから自分の魅力を語らないといけないのに、趣味を否定するとキレますなんて人間性に問題があると見られる。だから就活では不快な事を言われた場合の対処法を知らなければならない。
アニメやゲームの価値観を変えさせる話の仕方とは?
この手の返事の仕方として相手の意見を肯定しながら別の話題に変えていく方法がある。例えば俺の場合、
『確かにアニメやゲームは夢中になると周囲が見えなくなるデメリットがあります。アニメファンの一人として気を引き締めなければなりません。その為、御社で働く事になった場合ですが、出来れば皆さんと同じ趣味を持ちたいと思っております。その為、御社で人気の趣味、または仕事に役立ちそうな趣味を紹介していただけないでしょうか?』
と、相手の質問を否定せず、アニメやゲームから志望先の仕事に変える言い方を心得た方が良い。
就活というのは上記のように些細な話題から就活で有利になる情報を面接官から引き出す手腕も求められる。だからアニメやゲームと志望先の共通点を見つけだし、面接官に話させるやり方も出来た方が良い。
実際、別の例として面接官が『アニメなんて女の子の肌が露出した卑猥な表現が多い』と性表現を指摘してくる面接官もいる。その場合、
『確かにアニメは卑猥な表現で視聴率を稼ぐ所もある為、アニメファンとして頭が痛いです。一方で就活では男性のみとか、MARCH以上など、性別や学歴で差別的な表現を使ってはいけない為、この採用活動を見習いたい限りです。ところで御社が求めている人材で具体的にどんな方がいるのでしょうか?』
など、採用活動においては差別的な表現をつかってはいけない部分をつき、アニメやゲームの興津店として話題を変える方法もある。このようにアニメやゲームをネタに志望先の情報を引き出すのは今後の就活を有利にさせる為、まぁ、どんな人材を求めているのかなど様々な情報を聞き出し、他社の選考で使わせて貰い、面接が通りやすくするよう頑張るべきだろう。
話は戻すが、アニメやゲームを否定してくる面接官は必ずいて、しかし長くビジネスを続けていく関係上、不快な顔をせず、取引を続けられるかメンタル体質が見られる。だからアニメやゲームなど自分の好きなモノを侮辱されても自分は大丈夫なのか、社会人になる為の予行演習と思ってやっていけば良いと思う。
そんな処世術を身に着けないといけないが、仮に社会に出てそんな奴と取引する事になったら『アニメ・ゲームをテレビ鑑賞や読書にすべき』と注意されても『分かりました』と言って、次は『テレビ鑑賞や読書』と書く。そして2回目に『テレビ鑑賞や読書と書いてもそれがアニメやゲームだったら正直にアニメ・ゲームと言うべきだったんじゃないか?』と怒られれば次の時は『アニメ・ゲーム』と書く。そして3回目に『アニメ・ゲームをテレビ鑑賞や読書にすべき』と注意されたら『恐れ入りますが、以前テレビ鑑賞や読書をアニメやゲームと書き換えるべきと仰っていましたが、この場合どうすれば良いでしょうか?』と尋ねると『ん?ああ、そういえばそうだったな』と自分の不備を思い出させる。
こういうタイプの場合、自分の落ち度を思い出したくないのか、次からはアニメ・ゲームに関して口出してこなくなるので、初めは相手のやりたいようにやらせて矛盾を生じさせるのがコツだ。
今回のアニメ・ゲームのやり取りだけではないが、社会で生きていく為には時に怒らずに問題解決するのも大切だ。まぁ、新卒の就活の場合、1回切りなので、何度も繰り返して言質を取るこの方法は通じない。だからこういう人に当たった場合、諦めて、別の選考を探した方が良い。
面接官が興味を持ちそうなアニメやゲームの自己PRやガクチカ
このように面接官の質問に対し、どのように答えれば良いのか?参考となる返事の仕方について説明してみたが、就活と言うのはこのようにアピールの仕方次第で内定獲得の是非が大きく変わる。実際、世の中には学生時代に何もしてないのに内定を取る人もいる。
学生時代に何もしていないのに内定を取る人についての詳細はこちらに記載
今までの話は面接までたどり着けた場合の話だが、面接の質問に答えられる程度では、到底内定を取る事は出来ない。俺の場合、面接まで辿り着くのも大変だった。事実、就活ではエントリシートにガクチカや自己PRを書かなければならず、書類審査を通過しなければ面接までたどり着けない。だから当初俺は『ガクチカや自己PRになんて書けばいいんだ?』と悩んでいた事があった。
んで、俺は色々と考えた末、自己PRには卒論作成のエピソードを、ガクチカには聖地巡礼のエピソードにして乗り切った。
要はやってきた事は遊びだけど『その遊びで何を学び、そしてどんな仕事をしたいと思ったのか?』と思わせる書き方にしてESを書き上げた。ここから俺なりにどんな書き方をしたのか説明してみたいと思う。
アニメ・ゲーム関連で評価されるガクチカの書き方
アニメやゲーム関連の経験でガクチカに書けそうな話をいくつか紹介してみる。
そもそもアニメやゲームをガクチカにして評価を得られるのか?と俺は当初そう思っていたが、面接官と話していると『最近ではワーケーションと言って、BBQ、海、別荘など娯楽施設で働けるようにするとか、仕事一辺倒にならないよう副業や休日などで仕事にメリハリをつけないといけない』など仕事と休みの両立について語る人もいる。
例えばゴルフや野球でも、ヒット商品だったり、カップインする為にどのような手順で入れるという、逆から考える思考など、スポーツを通じてビジネスの成功ノウハウを語る人がいる。そして就活生の中には仮にバイトや資格の経験があっても、それをどのように活用すれば良いのか答えられない人もいる為、学生時代に何をやってきたかよりも、自分の知っている知識や経験が仕事でどんな風に役立つのか語れる方が有利。と話を聞く為、ガクチカや自己PRでも仕事で成果をあげる為のノウハウについて語れれば内定が取れるアピールへと変わる。
実際、俺もアニメやゲームを通じて、ビジネスを成功させた話をし『弊社の仕事や営業の仕事について理解しているね』とお褒めの言葉を頂いたので、ここからは卒論や聖地巡礼をどのように就活でアピールしたのか?そのアピール方法について述べてみたいと思う。
アニメやゲームのネタでウケる営業・企画の話とは?
志望している職種が営業・企画職の場合、現場で売れる商品の開発や提案のネタがウケる。その為、アニメやゲームなどのエピソードでは『なぜこの商品は売れたのか?』それを言えれば、自分達の商品も売れるのでは?と期待される。
さっき俺は聖地巡礼について触れたが、そもそも聖地巡礼というのはアニメやゲームなどの舞台で使われている名所に訪れて楽しむ観光の事を指す。実際、ファンが始めた事だが、これをあえて狙って地元に観光客を呼び込む地方自治体もあり、アニメやゲームを通じて商品開発や販売戦略を学んだという風にガクチカでは書いた。
例えばお土産に顔を出してみると、地方の名産品を使って、アニメキャラクターのグッズを作り、地元の貴重な収入源にしている場所もある。本来なら地方の名産品の話をするべきなのだが、俺の場合、当時、知名度が高かった『ザクとうふ』をアピールして商品開発の例を述べた。
このザクとうふは人気アニメのガンダムのMS「ザク」をモチーフにした豆腐で、今まで豆腐を買った事のないアニメファンの人達からの購入が相次ぎ、一時期メディアに取り上げられた。これで驚くべき事はこの豆腐は今までの豆腐と同じで、ただ色と形を変えただけで人気商品になった点だ。その後はズゴックとドムの豆腐も出てシリーズ化にもなっているが、普通の商品をただ色や形を変えるだけで人気商品にさせるアニメの効力は凄まじく『チャンスがあれば御社でもやってみたい』なんて言っていた。
そして今のは商品に付加価値を与える話だったが、他にもコラボによる新たな客層の呼び込みの話をした。例えば最近自分の好きなアニメが『○○とコラボ』というCMなどを見た事があると思う。最近では人気アニメが別のアニメやゲームとコラボして、今まで見向き去れなかった客層を呼び込むやり方をしている。
代表的な例として大河ドラマがある。大河ドラマでは最近有名声優の採用に力を入れており、例えば堺雅人主演の『真田丸』においては名探偵コナンの小嶋元太・高木刑事を担当している高木渉をメインキャストとして採用し『青天を衝け』では毛利小五郎役の小山力也、『鎌倉殿の13人』ではワンピースのサンジ役の平田弘明、ならびにドラえもんの木村昴を出演させて話題性を呼んでいる。
これはドラマだけに限らず、話題性を呼ぶ為にあえて人気声優を起用している。実際、鬼滅の刃においては作画の綺麗さもあるが、わき役にも有名声優を起用している事で注目を浴び、現在では敵役の鬼にどの声優が担当するかで常に話題性を出し続けている。このように有名声優が採用するだけでツイッターのトレンドに載ったり、またはネットニュースになったりする為、これは今まで大河ドラマを見ていない新たなアニメ層の需要を獲得・宣伝になり、販促戦略の1つになっている。
アニメやゲームのネタでウケる総合職・総務部の話とは
そして就活には時折、総合職や総務部を募集している企業がある。これは営業だけでなく、代理店など関係各所のパートナーに対し、本社がどのような業務を行って欲しいのか決める・伝える仕事をしていると言っても良い。
だから先ほどの現場に言って売れるようにする為には、というより『現在の流行は○○だから、だからこんな企画を現場にやってもらおう』現場で働く人達に指示を出す仕事を主に行う。だからこの手の人達がウケるアニメやゲームのネタはコンテンツビジネス関係になる。
例えば1つの例として『白い恋人』がある。
日本には北海道で有名なお菓子『白い恋人』という商品なのだが、これを大阪の吉本興業がパロディとして『面白い恋人』として売り出したところ、こちらも人気商品になった。しかしその『面白い恋人』が地元の大阪だけでなく、東京にも進出する事にもなり『白い恋人』の本家である石屋製菓は『単なるご当地商品であれば許したが、全国規模の商品となると看過出来ない』と著作権違反として訴訟を起こした。最終的には吉本興業側が色やフォントなどを変える事で和解したが、日本ではこのように申告制によって訴訟問題に発展する法律になっており、商品を扱っている企業が注視しないといけなくなっている。
と、このようにパロディ系の企画を立てる場合、著作権侵害の話に触れる為、自社がアニメやゲームコンテンツを扱う場合、どのような法律や対応をしないといけないのか?大手の総合職・総務部が心得ないといけない話なのである。ただ『白い恋人』は確かに知名度の高い商品でもあるが、面接官の中にはその商品を知らない人が多い。だから俺は著作権問題の2段構えとして別の例、それは一番知名度が高いとされる著作権問題、東京オリンピックのエンブレムのパクリ騒動の話をする。
この事件はアートディレクターがベルギーの劇場ロゴと酷似したオリンピックエンブレムを公表した為、知っている面接官は大勢いた。そしてこのオリンピックのエンブレムパクリ疑惑により、そのアートディレクターが以前手掛けていたデザインもパクリなのでは?と疑われ、結果、東京オリンピックのエンブレムが白紙になった。
この事件を機にポスターやエンブレムなど商品登録・使用する際は、自分達で勝手に決めず、他のエンブレムと似ていないか確かめる風習が出た。この東京オリンピックのエンブレム問題においても類似したモノがないか確認する為、またスポーツ界や著名人などあらゆる分野の人達と議論して決める事になった。
これは総合職・総務部においてはコンテンツを導入する上でも同じ流れになっており、例えば労働環境改善の為、ITシステムを導入しようとしたら、そのITシステムが他社のパクリであったり、またどんなITシステムを作るべきかを検討する為に数学に強い専門家やマーケティング部門と交えて行わないといけない。
だから1つのアピールの仕方として『自分一人で決めず、上司やお客様などの意見を踏まえながら、決めようと思っています』と独断専行で判断しないというのも1つの手だ。
と、著作権問題についても語ったが、もし語れるのであればバイトテロや異物混入事件など炎上問題も言えた方が良いだろう。アニメやゲームにおいては炎上問題がよくあるが、異物混入や社員の不祥事などメディアに取り上げられ炎上問題になった場合、どのように鎮静化させれば良いのか?その話も出来れば良い。要はブランドイメージを損なわないよう如何に消費者を納得させ、かつ再発防止に努めるのか?社内のコンプライアンスについて語れると良い。
ちなみにこの話題の切り出し方だが、俺が大阪に遊びに行った時『あれ、面白い恋人のパッケージ変わっているな』と思い、調べたところ、今回の訴訟問題について知りました。と面接の会話の中でさりげなく言う事をしている。
要は些細な変化に基づいてビジネスの変化に気づけると思わせる言い方が良い。実際、そんな些細な変化で訴訟問題や類似したオリンピックのエンブレム問題についてまで調べ、しかもアンテナを立てているという意味で、炎上案件の対処法などにも目を光らせていると思わせて、アピール出来れば良いだろう。
このようにガクチカには付加価値、販促戦略、著作権、コンプライアンスについて知る機会があったと書き、
『このように今は趣味を通じてではありますが、なぜこの商品がヒットしたのか?と考える事が好きなので、御社は商品開発や販売に力を入れている企業であり、向いている仕事なのではと思い、志望しております』
と結論付けて書いてみても良いだろう。ちなみに書類選考は全部ではないが通っている為、やはり趣味だけではなく仕事に役立ちそうな一面がある書き方は効果的のようだ。
アニメ・ゲーム関連で評価される自己PRの書き方
そして自己PRについてだが、これは俺の場合、卒論作成をネタに語った。
就活をしていると『君はアニメが趣味みたいだけど、オンオフの切り替えが出来る?』と仕事に支障をきたす人物なのでは?と疑われる事があった。実際、世の中にはアニメやゲームをやりすぎて寝不足になったり、仕事中でもアニメやゲームの事を考えていて集中しない人もいる。だから趣味にとやかく言うつもりはないが、仕事に支障をきたす事だけはやめてくれよ。とそんな隠れたメッセージに答えるべき時がある。
だから俺自身、面接で
私自身も学生時代にアニメやゲームをやりすぎて馬鹿をやりましたので、それ以来、アニメやゲームに関しては一定の区切りを設けています。例えば1日に2時間程度で遊びを終わらせたり、また少なからず夜12時以降に遊ぶのはやめるなど時間制限を設けております。
と言った。要は時間や量の区切りをしていたり、やるべき事をやってから遊んでいる。と自己管理能力が出来るとアピールした。
んでもって自己PRにおいて自己管理能力の高さを感じさせる話をした方が良い。
その上で卒論の題材として役立つのが『依存症』で、代表的な例として2012年に起こったソーシャルゲームで有料ガチャという規制問題を題材にして作った話をした。この問題は2012年にコンプガチャと言って、アイテムを作るのに必要な素材をガチャを使わなければ手に入らない仕組みにしていたが為に『必要な素材が手に入るまでガチャを続ける』と依存症を生むリスクが社会問題となった。実際、たかがゲームの為に数千万も課金する人もいたり、親のクレジットカードを勝手に使った子供まで現れた為、景品表示法として取り締まる事になった。俺はこの事件の背景と、ゲームの取り締まり方法、ならびに依存症の特徴や原因、治療法などを卒論にまとめました、とアピールし、オンオフの切り替えが出来る証明として依存症の克服法を語れるようにしておいた、と言えれば良い。
ちなみにこの手の依存症やうつ病の克服方法として運動や日の光を浴びるなどの手法があり、食管理として小魚にはEPAやDHAがある事から、うつ病抑制に繋がる神経伝達物質のドーパミンとセロトニンを活発化させるなんて言えれば良い。このように体調管理や食生活などの話が出来れば『オンオフの切り替える為のノウハウを心得ており、更に健康面の配慮も出来ている』とプラス評価に繋がりやすくなる。
まぁ、このように卒論の題材として今回は『依存症』について語ったが、他にも卒論のテーマとして役立ちそうなものとして『ゲーミフィケーション』『eスポーツ』『娯楽によるうつ病改善』『聖地巡礼による地域活性化や外国人観光客の呼び込み』などがある。
など人・物・金を増やした経験もあれば、アニメやゲームの効用を卒論などにまとめた話をするのも良い。事実、その辺の知識に詳しくなる事で話題性が増え、ちゃんと物事をまとめる力や情報収集やこだわりの強さなどをアピール出来れば、資料作りの素養があると見てくれる場合がある。だからガクチカや自己PRを書くのであれば、遊びに対する自制心やアニメの効用を語り、ビジネス戦略に結び付けられるかが内定獲得の鍵になるだろう。
趣味がアニメ・ゲームでも内定が取れる業界とは?
ガクチカや自己PRで書いて内定が取れそうな内容についてあらかた語ったが一番難所がある。志望動機だ。
アニメやゲームを趣味にしている立場として一番頭を悩ませた質問が『なぜアニメやゲームの仕事に就こうと思わなかったの?』である。
まぁ、断り方としては『アニメやゲームを堪能する事は好きなのですが、作品作りにおいては今の時代、Youtubeや小説家になろうがある為、いつでもデビュー出来ます。また今も世の中に訴えたい作品を作りたい気持ちがない為、今後も消費者の立場で楽しみたいと思っています』と言えれば良い。実際、アニメやゲームで成功するのはほんの一握りで、デビューしてもずっと人気作品を作り続けられるかと言われると違う。だから現段階では考えていない、と言えば良いが、しかしその場合、次に来る質問として『ではなぜ弊社を志望したの?』になる。
実際『なぜ食品業界?』と言われてもアニメと食品の共通点なんて直ぐに思いつかないし、証券会社など金融という難しい業界の場合であれば『君はこの業界について理解しているの?』と遊んでばかりいたせいで知識不足で理解していないのでは?と疑われる。おまけに先の自己管理や聖地巡礼で自制力がある、販売戦略に興味があると言っても
『それは弊社だけでなく、他の会社でもやっている事だよね?特に弊社を志望する理由なんてない?』
など志望動機を作る上では他の業界との差別化を意識した内容を書かないといけない為、業界分析が1つのネックになってくる。
自分の好きなアニメやゲームで志望先を絞り込む為にはどうすれば良いのか?
この状況をどのように乗り越えたのか?俺の場合、紆余曲折を経て、リクナビのような応募型ではなく、向こうからオファーを出してきてくれるOfferBoxのようなスカウト型就活サイトを利用してから状況が変わった。
要はリクナビの場合、こちらが事前に調べた内容を元に志望する事になる為、『俺達の仕事についてちゃんと調べてきたんだろうな?』『アニメ、ゲーム?弊社とは畑違いだし、どういう了見で弊社を志望したのか聞かせてもらおうか』など、そんな対応をされても文句は言えない。
しかし向こうからオファーをかけてくるタイプだと、俺の強みを元になぜオファーを出してくれたのか尋ねる事が出来る。
例えば食品業界の場合、『弊社のお菓子メーカーは食を通じてお客様を喜ばせるイベントを作らないといけない関係上、アニメやゲームのイベントにも参加している。だから君の好きなアニメやゲームで食をテーマに楽しいイベントで盛り上げた経験なんてない?』なんて聞かれる。
だから俺の場合『ゆるキャン』や『だがしかし』などの話をして、なぜこの作品が人気なのか語ってみた。おまけに先のザクとうふや聖地巡礼の話も、この手の食品業界や、キャンプなどのアウトドア系の商品を販売している担当者から聞き、先のアピール内容の土台となった。
このようにスカウト型の場合だと、事前に載せたプロフィールによって会ってくれるタイプである為、俺の印象では俺がアニメファンだから、アニメに詳しい人が会いに来てくれたのでは?と見ている。実際、証券会社の人の場合は『遊戯王みたいに、例えばフィールドが5体ではなく、3体までしか出せないと制限がかけられた際、地盤沈下のカードが高騰したでしょ?証券会社とはそんな紙切れみたいなモノの価格が高騰すると予想して、安いうちに買って、高い時に売る、いわば転売みたいな事をしているんだ』とアニメを例に説明してくれて、証券という難しい仕事の内容がどんなモノか教えてくれた。
だから俺がこの話を聞いた時『アニメやゲームの話をして、仕事に役立ちそうなネタを集めれば良いのか』と就活攻略の軸が決まった瞬間だった。だから志望動機が作れない、またアピールの仕方が分からない状態なのであれば、とりあえず自分の好きなアニメやゲームをスカウト型就活サイトのプロフィールに載せて、どんな反応があるのか待つ、というスタイルの就活をしてみるのも良いと思う。
アニメやゲームのアピールの仕方を如何にまとめれば良いのか?
と、上記のようにアニメやゲームの知識を如何にアピールすれば良いのか語ったが、これは俺個人の経験談に基づく話で、まぁ、他の就活生になると『俺の場合、どのようにアピールすれば良いのだろう?』と個別のアピール方法を身に着ける必要がある筈だ。
ちなみに先のように面接官と話し合ってアピール内容を絞り込んだ方法もあるが、他にも就活に関してアドバイスしてくれる就活相談サービスというのもある。
就活相談と聞くと、最初の部分で話した就活指導部の『アニメやゲームでなく、テレビ鑑賞や読書に言い換えて』くらいのアドバイスしかもらえないと思うが、大学のとは違い、民間企業はお金が手に入る関係上、担当者のやる気が違う。
俺の場合、担当者になった人が結構当たりで実際、アニメやゲームの知識で内定を取った就活生の例を教えてくれた。例えば『1次面接は新人が担当する事が多いので、アニメやゲームで仕事に役立つ話をして、2次面接では管理職が対応する事が多い為、マネジメントやコンプライアンスの話をして、最終面接は社会変革を目指す社長が対応する事が多いので、地方活性化など、アニメやゲームがどのように社会を良くしているのか語りなさい』と各面接毎のアプローチの仕方についてアドバイスを貰った。
俺はゆるキャンファンなので聖地巡礼によるザクとうふなどのビジネス、ならびに大河ドラマの販促戦略の話に繋げられるし、キャンプって山を登るから、仕事のマネジメントのように『如何に峠を越えれば良いのか?』という流れで話せれば良いと、自分の体験談をもとにアピール内容を練ってくれた。
他にもその人は『もしドラ』のファンで『働きたい業界に的を絞っていないのであれば、マネジメントについて語れるようになった方が良い』とアドバイスしてくれた。
社会人で有名な著書として『もしドラ』がある。これは女子高生野球マネージャーが如何にドラッガーが提唱したマネジメントを取り込んで、野球チームを優勝に導いた話になっている。役立ちそうな部分として例えば競争システムを取り入れて、部員同士の成長を促進させたり、数値を明確にして自分達のチームの特技の見える化させるなど、やる気を出させる方法を語っている。他にも顧客視点で考えられるようにする為にも野球部だけでなく、他の部活、例えば吹奏楽部には『野球チームを応援する事によって自分達にとってどんな風にプラスになるのか?』など周囲を巻き込む為の意識改革についても触れている。
ちなみにこの手法で有名なのが稲盛和夫氏が提唱するアメーバ経営だ。これは2010年に経営破綻したJALを再生させる上で、社員同士のやる気を引き出す為にチーム制にしてお互いにやる気にさせた方法として知名度が高い。更に稲盛氏が当時関係のなかったJAL再生を担った理由の1つにJALの経営破綻により関連ビジネスへの二次被害を抑えるという話があり、社員達の危機感や当事者意識を変えさせる為の意識改革にも触れている。
このネタは結構使えて例えば面接官が『アニメやゲームの知識が仕事で役立つと思っているの?』と聞いてくる人がいるのだが『始めはそう思っていました。例えばJALを再生させた稲盛和夫氏は当初京セラの創業者で製造業がサービス業を復活させるなんて出来るのか?と畑違いの分野の知識が役立つのか?と言われていました。しかし実際は2年8カ月で再上場を果たしており、アニメやゲームなども畑違いではありますが、それで身に着けた知識が仕事で役立つかどうかは、私個人の視点では判断出来ないので面接官に委ねてみるのも良いかと思い、本日来ております』と言って、畑違いの分野でも成功する例として結構愛用していた。
仕事をすると当然、進捗管理も必要なのだが、例えばモンハンなど、どのようにチームを組み、かつどのような段取りでモンスターなどを狩るべきか事前の計画を決めないといけない。これは仕事でも同じ業務の進捗具合や部下への采配、ならびに課題管理など様々な管理しないといけない問題とあてはまり、だから卒論のテーマとして『もしドラをきっかけに業務マネジメントをまとめた卒論を書いております』と言えれば良いだろう。
んで就活相談もしてくれるが、この就活だけでなく、人生相談もしてくれる。要は志望先を選定する上で、当然、アニメやゲームの趣味は大切にしたいと思うのだが『ではアニメやゲームに使う収入の確保や、趣味に費やす時間の確保などを視野に入れてワークライフバランスが整っている会社が良いのかな?』という話もしてくれた。
俺のようなアニメやゲームを趣味にする者として、やはり趣味を活かせる企業に就職出来るのであれば就職したい。その活かし方というのが、まぁ、サービス残業など長時間安月給で働かせる会社は当然避けるとして、他にも例えば俺がイラストレーターなど絵を描くのが得意な場合、副業で稼ぐ事が活かせるようにする為、ネットビジネス系の企業が1つの候補になってくる。
他にもその担当者が知っていた例だが『俺には何の取り柄もない、と思っていたが、ある友達が”日本に暮らしているじゃん”と言って、日本のアニメやゲームを買って、海外に転売する活動をしていた話がある。無論、転売には悪いイメージがある為、言い方としてはあまり知られていないアニメやゲームの魅力を外国人にアニメやゲームの魅力を伝える為、英語の勉強をしました』とTOEICや英検を持っている就活生に対し、どのようにアピールすれば良いのか?そのヒントを教えてもらった。
その為、アニメやゲームの知識をどのように活かせば良いのか分からないのであれば、実際に仕事斡旋会社の人にアドバイスを貰い、知恵を借りるのも良いだろう。