GDで「無人島に好きな物を3つ持っていけるとしたら」が出た場合

island

 

 就活のグループディスカッションで挙げられるテーマの1つに

「無人島で一人で暮らす事になった場合、あなたなら何を持って行きますか?」

 という議題があります。

 

 このテーマで企業が求めている事は色々とありますが、この議題で見える事は『特定の環境下に身を置いた場合、どんな風に立ち回るのか』がこの議題で見る事が出来ます。実際、企業の中には店を1つを任せるフランチャイズ経営を行っている所が多い為、正に孤立した状態で正しい判断が出来るのかどうかを、同じ無人島という限られた空間の中で活動するあなたを見て判断されます。その為、無人島で暮らす為には、生きる為の術や、生活において必要な道具について議論される事になる為、そのサバイバル術のアイデアについてここでは載せております。

 

 企業によっては、既に用意されている物の中から選んだり、もしくは何も提示されていない状態から、皆で1から考えて無人島に持っていくパターンもありますが、ここでは具体的に3つのモノを持ち込める場合、どんな風に話を進めていけば、グループディスカッションで好印象を与える事が出来るのか?その辺について述べられております。

 

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議題の大まかな流れについて

 この議題の大まかな流れは、

1.生きていく為に必要な事は何か?

2.それを実現する効果的な道具は何か?

 

 通常多くの就活生は無人島で暮らした経験は無いと思われます。その為、議論の始めは『まず無人島で暮らしていく為には何が必要なのか?』の質問から始められると思われます。島で生きていく上で必要なモノは何なのか?そしてそれを実現する道具は何か?そしてそれを3つに絞る議論が行われ、最後に発表者は誰か?という流れで進んで行きます。

 

 そして多くの学生が最初に言う言葉が「食べ物」です。人は食べ物が生きていけないのは大原則として捉えている為、第一声に出る言葉がほとんど食べ物に関するモノになります。その上で、無人島なので魚や果実は手に入る事を前提として、生きていく上で一番重要な水の確保ついて、皆で意見を出し合うようになります。

 

”水の確保”の議論を有利に進める為には?

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 就活生の中には川や湖から水を確保すれば良いと言っている人もいますが、無人島の大きさが不確かな為、川や湖など山や谷など大きな地形で出来るモノや、雨が降らない場合などを想定し、”海水”を飲み水に変える方法について考えるのが無難です。

 

 海水を飲み水に変える為には水を沸騰させて、塩分を取ってから、飲み水に変える方法があります。その為、海水を沸騰させる為、ここでは”火をつける方法””水を沸騰させる為の器”について議論されます。火をつける方法として弓のような木の棒に紐をつけて、気をこすり合わせて摩擦熱で火をつける”弓錐式発火”を提案する人がいます。ただそれでも木や石だけでは水を蓄える器にはなり得ないので、ここで無人島に持っていく道具を1つ選ぶ事になります。

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 その為、ここでは「鍋」、または「やかん」など鉄製の器が候補に上がります。

 

火を起こす道具について

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 ただここで議論は5分ほど経っている為、3つを選ぶ以上、もうそろそろ2つ目の道具を選出する必要がある為、結局火をつける道具について話し合うようになります。

 

 また話を有利に持っていくために、雨の日だとほとんどの材木が湿っており、気温の関係から摩擦熱でつけづらいのではと言えば、自然と「では火をつける道具について話し合いますか?」という流れになります。

 

 更には、火をいう存在はただ海水を飲み水に変えるだけでなく、塩を作り出す事が可能です。塩は人が生きていくためには必要なモノであり、塩分を取る為の方法についても話し合うと知識のある人と見てくれるかもしれません。

 また他にも

1.タンパク質の確保の為、鳥や魚などの生肉を食べれるようにする為、肉を焼いたり、

2.救助を目的としているのであれば、狼煙を常にあげれるようにしたり、

3.水を熱水に返れば、傷や汚れなどの消毒にも使え、

4.電気の通っていない無人島における夜での唯一の明かりになり、

5.寒冷地域であれば、暖を得る為の有効な手段となります。

 その為、生活において火は様々な使用用途に使える為、安定的に火を確保できる方法を考えた方が良いと言えます。

 

 就活生の中にはライターと言う人もいるが、ライターだと中にあるガスやオイルに限りがある為、長期戦だと使い物にならなくなるデメリットがあります。その為、持っていく道具として半永久的に火をつける事が出来る道具という話し合いになりますが、「そんな何時でも火がつけられる便利な物があるか?」という思い始めますが、そこで便利なのが、「虫眼鏡」です。

magnify glass

 虫眼鏡は凸レンズである為、太陽があれば何時でも火をつける事が可能です。一応、水を使ってレンズのように火を起こす方法はありますが、ビニールのような破れやすい欠点がある為、虫眼鏡の方が便利だと思います。

 

3つ目の道具の判定がGDの採用者を決める。

 この手の議題に関しては、ほとんどが水と火の確保の為、やかんやレンズなどの道具を選別されるようになります。そしてもうこの時点で無人島で生活する為に必要な食料の確保が出来る為、残りの1つはほぼ必ずと言って必要なモノとは言い切れないモノになります。

 

 その為、ここからの話はもし無人島で暮らす事になった場合、どんな問題が生じ、そしてその問題に対し、どのような処理をするべきなのか?問題解決能力を見られたり、最後の道具の提案をする為、GDに参加する就活生はやっきになって意見を述べる為、そんな熱の帯びた議論をどのようにまとめるのか?統率力、または自分の意見に賛同してもらう為の求心力などが見られたりします。

 

 ただここでは一気に自分の案を言うのではなく、今まで話していない就活生に声をかける事を勧めます。なぜならばGDでは時に少人数の人が話を勧め、議論の中に入れず、まだ話していない人がいます。そんな人がいた場合、それは議論ではなく、独断専行で進める議論と見られてしまう為、話していない人に「○○さんは何か意見がありますか?」と声をかける事をしてください。

 

ライバルたちが挙げる3つ目の道具の例

 そしてこの場面になると色々な意見が出ます。

  • サバイバルナイフ
  • テント
  • 医療器具
  • 保存用のボックス

 などです。本というのは、意外かもしれませんが、無人島で1人で暮らす場合、「退屈で生きるのが辛くなるのでは?」という意見が出ます。実際、無人島に漂流した生活を実話をもとに描いた映画「キャスト・アウェイ」ではバレーボールにウィルソンと名付けて、あたかも人として接しているシーンがあり、1人で無人島で暮らすのは精神的に辛い印象があります。

 

その為、本やおもちゃなど孤独を紛らわす何かを持っていく必要があるのではと言う人がおり、これにおける話し合いも時にあります。

 

 また衣食住の観点から、食料の確保が出来たら次は住む場所という事でテントと言う人がいます。そして食べ物を貯蔵出来る保存ボックスはどうかと言う人もいます。冬であれば、食べ物を狩りに行くのは難しい場合があり、動けない状態になった場合、その場を動かずとも食べ物を確保出来るよう保存用のボックスが必要だと提案する人がいます。

 

 他にも毒蛇や毒蜘蛛、そして毒を持つ食べ物を食した場合の解毒剤を持っていくべきだと熱の消毒では限界のある病気への対策として医療用品を提案する人がいます。

 

 体の健康、心の健康、そして貯蓄など様々な案が出ますが、どれも一面的で決定打と言い切れるものでは無い為、議論は平行線に辿ります。

 

 その為、最終的に3つ目に選ばれる道具は”サバイバルナイフ”になります。

 

 グループディスカッションというのはただ単に妥当性を言うだけでは評価されません。皆で議論する以上、自分の意見を評価されつつ、かつ皆の意見を取り入れる姿勢も必要となってきます。その為、サバイバルナイフは木を加工すれば、木箱や釣り道具も作れ、また労力はかかりますが、住む家を作る事も可能です。その為、テント、保存用のボックス、そして狩りの負担を減らす道具も作れるため、皆の意見を取り入れる事が可能です。

 

 つまり、この持っていく道具については最終的には多数決で決まると考えられるため、それだけ多くの人の賛同を得る必要があります。サバイバルナイフは包丁のように魚を捌いたり、ノコギリのように木を切ったり、ナタのように割る事も出来るので、木で様々な物を作る事が出来ます。テントや保存用ボックスについても、木を加工すれば作れるモノである為、先の2つをを提案した人の意見を取り入れる事が出来、「自分の意見を採用してくれた」という意味で賛同者が増え、多数決で有利になります。

 

 また最後にサバイバルナイフで作る事が出来ない”寂しさを紛らわす方法””毒を持つ食べ物への対策”については、色々とあると思いますが、こういう言い方があります。

「寂しさを紛らわすという意味では島に住む鳥や猿などをペットにしてみれば良いのでは?」

「食べ物の毒における対策ですが、虫や魚に食べさせて毒味する手があります。」

 

 この反論に対し「木が無かったら、どうするんだ」と言う人もいますが、先の水や火の確保については、マキや葉など燃やすモノがある事を前提にしている為、その辺を指摘すれば反証出来ます。

 

他に考えられる議論の流れ

 上記のようにこの「無人島に持っていくモノ」の議論については、”鉄製の器”、”レンズ”、”サバイバルナイフ”の3点が大まかな答えとなります。ただ語り合うメンバーによっては、水は無人島にある川や湖から、火は木を使って発火させる。そしてナイフについては島にある石を割れば鋭利な刃物を作れる為、必要ない。という人もいます。

 

 極端な話、無人島に持っていかなくても資源が豊富であれば、石器時代の人達のように暮らす事は可能で、何も持っていかなくても過ごせます。ただそうなると「では何を持っていくの?」という議論になってしまう為、結局、話は振り出しに戻ってしまいます。

 

 こういう話の流れになってしまった場合、

「生活する上では水と火の確保は自分の命に直結する事である為、この点に関しては道具を使って安定供給出来るようにした方が良いのでは?」

 と提案し、先の話で議論を展開する方法があります。

 

 このように「もし無人島で3つほど、道具を持っていけるのなら、何を持って行きますか?」という課題に対しては、先ずは火と水の確保を話し合い、そして汎用性の高いサバイバルナイフで皆の支持を集めるようにして、議論の流れを掴むようにすれば有利に進められると思います。