やる気が無いのに内定を取る就活生

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やる気の無い就活生

『就活、内定ゼロ。やる気が出ない』

『面接でアピールするモノがなくてやる気失せた』 

『やる気ないけど内定は欲しい』

 という気持ちが本心で就活をしている人は沢山いると思います。しかし就活というのは恐ろしい事にそんな本心を語っていなくても、やる気のなさが面接官に伝わり、不採用になってしまう問題が存在します。そしてその本心が原因で、誤魔化しても良い結果を得られず、最終的にはやる気を失い、就活自体やめたい人もいるかもしれません。

 しかし就活では同じ本心でありながら大手から内定を取る人がいます。

 それは親のコネだったり、嘘八百で面接を押し通したりしているケースもあると思いますが、普通の就活生でもやる気の有無にかかわらず、大手から内定を取る人がいます。ではなぜその人達はやる気が無いのに内定を取る事が出来るのか?そんな方法を、実際にやる気のない就活生と、やる気が無い中、内定を取った先輩の2人の会話形式で、やる気がない状態でも内定を取る方法について説明したいと思います。

やる気がない就活生の例

「やる気が出ない・・・」

 先ほど一次面接の結果がメールで届き、不採用だと書かれていた。1回目ならよくある話かもしれないが、これが2回連続となるとショックでやる気が出なくなる。なぜ落ちたのだろう?と考えても分からず、いや、本当は分かっていたが、私は一向にやる気が出ず、何も考えられずにいた。

「多分、働きたくないという気持ちが伝わったんだろうな」

 面接で『どうして弊社で働きたいの』と質問されて、私は正直『御社に魅力を感じた』『使った事がある製品で愛着がある』などありきたりな言い分で返していた。ただそれだと『どうして?』と深く追及され、結局上手く答えられず、雰囲気が悪くなり面接終了。そして当然、不採用の知らせが届く。

 嫌な面接官に当たったな。と最初はそう思っていたが、なんと2回目の面接も同様の質問をされて同じパターン。だから私は志望動機の書き方がマズイ、とここで気づき、就活の戦略を立て直さないといけないというのが分かった。

 だから私はベッドの上で必死に立派な志望動機の書き方について考えてみる。しかし思いつかない。というより『働きたい!なんて普通言えないよな?』と本質的な部分に気づく。今の時代、終身雇用は事実上崩壊、長時間労働、安月給、パワハラ、そして出世してもろくに給料も上がらず、どちらかと言えば部下の管理をしないといけない為、誰もよりも早く出社し、遅く退社するなど中間管理職の苦労話を思い出す。更に私のような低学歴の場合、派遣として働く可能性があるから、会社の都合で切られる可能性もある。正直、こんな日本社会だと働きたい気持ちなんて湧くなんてないから、働きたいなんて思うのは不可能なのでは?と悟り、志望動機など書けない結論に達する。

 しかし就職しなければ今度は親や世間の冷たい仕打ちが待っている。『今まで育ててやった恩をあだで返す気か!!』『君ね、皆頑張って働いているんだよ?どうして働かないの?』と責められ、そして仮に無職でニートになれば貧乏生活に突入。少ない年金は更に貰えず、生活保護行きか、孤独死になって人生終了。正直、悲惨な末路が待っているだろう。

 書けるはずがない志望動機を書かないといけなくて、そして書かないと悲惨な人生が待っている。だから就活を始めても前みたいに働きたい理由を述べられず不採用。つまり負け戦の繰り返しってわけだ。んで時折、現れる圧迫面接に罵倒され、挙句の果て学歴フィルターに引っかかり、大手の選考に参加出来ない。

 もうやる気がみるみるなくなってきて、いつの間にか就活しなくなっていた。そしてこれではダメだと思い、机に向かってエントリーシートを書こうとする。そしてアピール先は大手より内定が取りやすい中小企業向けの志望動機。しかし志望動機が思いつかず、気づいたら布団の中にいる。

「どんどんやる気が出なくなっている。このままではマズイ」

 どうしたら良いかな?と思ったが、去年、怠け者の先輩が大手から内定を取ったという話を思い出し、思い切って電話した結果、会ってくれるという事になり、如何にやる気のない状態で内定を取れば良いのか?その方法について教わろうと思った。

やる気が無いのに内定を取る就活生

「先輩、助けてください。実は今就職活動をやっているのですが、全くやる気が起きず、ここ最近就活をやっていません。このままだといつの間にか卒業していた。みたいになって、ダメな人生を送る可能性が出てきます。就活のやる気を起こさせる方法なんて何かないでしょうか?」

「ハハハ、よくある話だ。俺も学生時代、やる気がないからどうしよう。なんて困った口でもあるから、気持ちが分からなくはないよ。だからお前に、やる気がないにもかかわらず、どうしたら大手から内定を取る事が出来るのか?俺の就活時代に学んだノウハウを色々と教えてみようと思う」

「是非お願いします」

「そもそもどうしてやる気が出ないんだ?」

「色々とありますが、まず第一に志望動機が全く書けないんです。ずっと白紙のままのエントリーシートを眺めて『本当は働きたくない!!』という気持ちが本心だと気づかされます。しかしそれだと親になんて言われるか分からないし、無収入だと生活保護まっしぐらです。結局『志望動機書かないといけないな』と思い、でも書けない。そういう事なので、一体どうしたら良いのでしょうか?」

「そういうモノだよ。そもそも就活なんて無理難題が多すぎて、やる気をなくしていくのは仕方がない。だって就活生って働いた事がないのが大半だぜ。なのに学生時代に頑張った事がどのように志望先の仕事に役立つのか?と訊かれる。大学の勉強なんて一体何の役に立つの?って思うし、実際に役に立たない。そして沢山ある業界の中から働いてみたいと思える業界も分からない。正直、やる気をなくすのは仕方がないと思うよ」

「では先輩は一体どういう思いで就活をやったのですか?」

働きたいって思うのを止めた。んで心の底からやりたい仕事を見つけるよりも、就活でどういう風にアピールしたら評価されるのか?そんなテクニックみたいな事を意識して就活をやったら上手く言ったよ。だから俺はお前にどうやったらやる気がない状態で内定を取れば良いのか?その方法について教えてやろう」

就活における”やる気”について

「先輩、確かに興味深いお話なのですが、それって大丈夫なのでしょうか?やる気のない状態で就活をすれば自ずと後悔すると思うのですが、考えすぎでしょうか?」

「ハハハ、お前はどうやらやる気がないと就活や就職後も上手くいかないと思っているかもしれないが、やる気の有無なんて就活には全く持って関係ない

「え?どうしてですか?就活では志望動機とか訊かれるんですよ。やる気がないと評価されないのではないのですか?」

「なぜなら本来仕事というのは辛いモノなんだから、”働きたくない”なんて思う事自体が普通なんだ。お前だって、上司からの無茶な命令、客からのクレーム、そして言う事を聞かない部下への対応などそんな状況で働きたいなんて思わないよな?俺から言わせれば、仕事というのは本来やりたくないから、客からお金を貰えるのであって、やりたいものであれば客が自らやっている。だから本来誰もやりたくない事が仕事なわけだから、やる気がある事自体珍しい

 しかし就活では酷い事に建前としてやる気のある学生を採用する流れになっている。だから仕方なく就活生はそれに従い、やる気があるかのように振る舞っている。つまり就活というのは本心とは別として、やる気のない状態であるにもかかわらず、やる気がなくても結果を出せる人かどうかを見られる。実際『わが社の製品はお客様の為になると思います』と決まり文句で営業するわけだから、心のない事をあたかも本気で言えるような人材を社会では求められている。だから就活ではその方法について心得ていけば、やる気が無くても内定を取る事が出来るんだよ」

やる気がある就活生よりやる気のない就活生が評価される例

「でも先輩。言っている事は分かりますが、結局のところ、やる気のある人が採用されると思うのですが、やる気の高さは就活では関係ないのですか?

「俺が言いたいのは、やる気があるだけではいけないという事だ。例えばここに2人の就活生がいて、2人とも『私は将来こんな事をやってみたいです』とやる気があるかのようにアピールしていたとする。しかし2人の違いを見出す為、『では具体的にどんな事をすればそれが実現出来ると思いますか?』と質問する。すると一方は根性論や成せば成るみたいな言い方をし、そしてもう1人はそれに類似する成功事例や、成功した理由や適切な方法など、仕事を成功する上で必要なノウハウについて面接で語っていた。これを聞くと、どちらを採用したいかは明白だろう?

 いくらやる気があったとしても、その熱意が形として面接でアピール出来るほどの知識やノウハウがなければ何なる絵に描いた餅だ。実際、昔のとある首相は『最低でも県外』『高校授業料無償化』など熱意をもって国民にアピールしたけど、そんな奴を採用した結果、悲惨な結果が待っていただろ?それ故、やる気をアピールするよりも、志望先の業務ノウハウや、実際に成果をあげている人の事例を調べあげて「私なら御社に勤めた場合、こんな風になってみたいです」と言えるようになる事が内定獲得の近道になる。つまり就活では熱意の高さをアピールするよりも、仕事で結果を出せる雰囲気を漂わせた方が評価される。

 お前はやる気が無いと嘆いているけど、本当な熱意の無さを嘆くよりも、実際に就活で成功しているノウハウをかき集めて、そして更には入社後、働いて活躍している人のノウハウも調べて、それをあたかも『自分も身についていますよ』と言えるようになる事が就活攻略のカギになる。それ故、これから俺はお前に、就活で成功する為のノウハウについて紹介していこうと思う。

やる気のない就活生の立派な志望動機の作り方とは?

「じゃあ、先ず志望動機の作り方を教えてみよう」

「ほんと、志望動機ってどんなふうに書けばいいんですか?私、色んな会社説明会に参加しましたけど、会社の歴史や売っている商品ぐらいしか説明されず、実際に働いてる社員がどうしてこの仕事が好きなのか?なんて言う話は『お客さんを喜ばせて嬉しい』などどこにでも言えそうな事しか言いません。結局、どうしてこの業界で働きたいのか?イメージつかないですし、参考にもならないので・・・どうしたら良いのですかね?」

「参考となる例として『3人のレンガ職人』という話がある。その話はとある大聖堂を作っている3人のレンガ職人がいるのだが、1人は『金の為に働いている』と言って、2人目は『家族の為に働いている』と言った。働く理由としては良く聞く理由だな。この就活も同様、金の為、そして将来の為、自分の為と言っている人がいるからな。しかし3人目は『偉大な大聖堂を作っている』と言って『ここで多くの人がお祈りし、祝福を受け、悲しみから癒す、自分はそんな仕事の一役を買っているんだ』と言ったんだ。

 これで分かったかもしれないが、仕事というのは単なるお金を稼ぐ事だけが目的ではない。世の中に役立つサービスを作って、そのお礼としてお金を貰う互恵関係がある。もしお前が働きたいと主張するのであれば『私はこういう風に世の中の役に立つ人になりたいんです』と言えればいいんだ。

 具体的には食品業界、調味料メーカーであれば『おいしい食のレシピを紹介して飲食店やお客さんを喜ばせたい(そしてウチの商品も買ってもらえるように)』という形で志望動機を作る。調味料メーカーの場合、取引先がスーパーや飲食店になるから、商品の特性を生かして提案、販売する方法を取る。具体的には例えば小麦粉の場合、

『この小麦粉がすぐに膨らむので、早くクッキーにする事が出来ます。またはこちらの小麦粉は低カロリーなので、ヘルシーな食を求めるお客さんには需要があります』

 と言って、飲食店の店長やスーパーの責任者に持ちかけて自分の商品を買ってもらうような事をする。となると自社商品で如何にお客さんを喜ばせるような提案をするかが、商品の売れ行きを左右する。だからその辺のレシピ開発に意欲を感じる人が、食品業界、特に調味料メーカーに向いている人と見てくれる」

「なるほど、食品業界、特に調味料メーカーを志望する場合、そのように志望動機を書けばいいんですね」

「俺の場合は、こういう志望動機で面接を通過したよ。んで金融業界の場合、例えば銀行であれば、銀行というのは1000万円を貸して、そして1100万円で返してもらうという利子で稼ぐビジネスを行っている。だから銀行員を目指すのであれば

ビジネス的に成功していて、更に新たな店舗を必要としているようなお客様を見つけ出して、資金的なサポートが出来るようになりたい。または商品の繁忙期に、大量のコストがかかるので、その時期を見て、最適な融資提案が出来るようになりたい。

 とお金の面で経営をサポートするような銀行員になりたいという志望動機を作る。

 こういうネタを知っていると別のネタを仕入れる際も便利だ。例えば会社説明会には時折、社員懇談会があるけど、そこで良い情報を仕入れる為には質問の仕方が重要だ。んで俺の場合『食品業界の場合ですと、取引先がスーパーや飲食店の関係で低カロリーだったり、生地が直ぐに膨らむだったりなど、機能面を意識して販売していると聞いています。ですので御社の場合、取引先はどんな所で、どんな風に提案するのが効果的なのでしょうか?』と訊ける。

 やっぱり仕事で成功する為のノウハウを1つ例として出せば、どんな回答が欲しいのか?社員の方に直ぐ伝わって、こちらが欲しい具体的な情報を教えてくれる。だから志望動機を作るのであれば、まず志望先の仕事がどんなふうにお客さんにとって必要とされ、どのように期待に応えるのか?その辺の情報を仕入れて志望動機を書けば良い」

やる気が出ない就活生向けの業界分析の仕方

「なるほど、いろいろと志望動機作成に役立つ情報ありがとうございます。しかし、今の話を聞く限り、志望先の仕事がどんな仕事なのか?それが分からないと、どのように志望動機を書けば良いのか分かりませんね。銀行の利子で稼ぐ仕組みなんて私、知りませんでしたし。ですので業界分析が必要だと思うのですが、先輩はどのようにそんな志望動機を作るのに役立つ情報を手に入れたのでしょうか?」

「1番理想的な方法はOBOGの方から訊く事だろうな。俺の場合、OB訪問をしていた先輩がいたんだが、例えば化学業界の場合、化学って文系である俺達からしたら、何をやっているのかさっぱり分からないだろ?しかしその先輩から

 俺がOB訪問した際に、化学業界の方とお会いしたんだが、その際、志望動機として『炭素繊維は軽量だし、しかも丈夫だ。だから車の素材として使えば、軽量化され燃料の消費も少なくなるし、小回りにも利く。しかも丈夫だから安全性も高くなるから、俺は将来全ての車に炭素繊維が使われるようにしていきたい、と言ったら面接が受かったよ』と言っていたのを聞いたから、これを参考に化学業界の志望動機を作れば良いんじゃないか?

 とヒントをくれたよ。

「先輩、とっても参考となるお話ですが、OBOG訪問って確か就職活動中の就活生はやっていけないって話を聞きました。向こうの方々が立場上、極秘にしないといけないって意味で」

「その通りだ。まぁ、俺の場合、その化学業界1つくらいしかヒントを貰えなかったんだがな。んで食品業界や金融業界の場合、dodaキャンパスのようなスカウト型就活サイトを利用して、色々と情報を仕入れたよ」

「それって一体なんですか?」

「スカウト型就活サイトとは事前にプロフィールを登録し、それを見た採用担当者が声をかけてくれるスカウト型の採用形式でやっている就活サイトだ。そしてこれの魅力は『なぜ俺に声をかけてくれたのか?』と訊ける点にある。これが大きかった。なぜならリクナビやマイナビって始めに志望動機やガクチカなど書いて提出しないといけないじゃん。しかしそれだと想定と違えば『君はここに向いていないね』と思われて不採用。俺も銀行が利子で稼ぐビジネスをしているなんて知らなくて、業界分析も上手く出来ないし、失意のどん底にいたよ。

 しかしスカウト型就活サイトだとこちらが調べていない段階でも面談出来て、更に『どうして自分に声をかけてくれたのですか?』と訊けるから、自分の経歴がどのように仕事先で役に立つのか?その情報を訊けて活路が見いだせるんだよ。

 実際、食品業界や金融業界の方々とお会いしたのだが、居酒屋やスーパーのバイトをしていた経歴を見て『どのように商品提案をしていたのか?例えば小麦粉の場合・・・』とさっき言った小麦粉の特性を生かした提案を話してくれた。

 そして銀行の採用担当者からは『銀行というのは1000万貸して、1100万で返して貰うという、貸し出した際の金額より多めに貰い、稼ぐ方法を取っているんだ。だから君の働いていた居酒屋で店長が2店舗目を開きたいと思っていたら、店長はお金を借りて、2店舗目を作り、そして長期間かけて返済してもらうやり方を取る。だから銀行員は『2店目を開きたい』または『新メニューを作るのに新たな設備を作りたい』など多額の資金が必要な時に声をかけ、融資を募る。だから君がバイトをしていた居酒屋やスーパーなどでどんな提案が通った、または不採用になったのか心得ているのではないかと思って声をかけたんだ』と言ってくれた。

 このように自分のバイト経験がどんな風に評価されているのか見えてくる。だからもし志望動機やアピールの仕方に戸惑っているのであれば、自分の魅力から逆算して考えてくれるこのスカウト型就活サイトは大いに役立つと思うぞ」

低学歴のせいでやる気が出ない就活生向けの打開策

「なるほど、そうやって面接官の方から必要な情報を仕入れるわけですね。就活ってやっぱりどうやって攻略するか?それを知っているか知っていないかで大きく成功するか分かれるのですね。他に何か面白い情報なんてありませんか?」

「なら学歴フィルター対策について説明してみようと思う。就活には学歴フィルターと言って高学歴の人達しか参加出来ないようフィルターをかけている問題がある。

 だから低学歴の人が大手に応募する事なんて出来ないと思うし、仮に面接にまでこぎつけても『低学歴だから落とそう』なんて事が起こる。だから俺達のような低学歴出身者は大手を狙いつつ、学歴差別しない企業を見つけ出さないといけない。となると話は元に戻るがスカウト型就活サイトがまた役に立つ

「どんな風に役に立つのですか?」

「簡単に言えば、向こうから声をかけてくれるタイプである以上、学歴を知りつつも、オファーをかけてくれるって事は少なからず学歴差別はしないという事だ。この手のスカウト型就活サイトって当然学歴も載せているし、または就職留年、性別などによる別の差別要素も見てオファーをかけるかどうか判断させる。そして大手もこのスカウト型就活サイトを利用している。日本の場合、少子化社会である以上、誰もよりも先に声をかけて採用しないと集まらない状態になっている。だからさっきの食品業界や金融業界でも飲食店で働いていただけでオファーがかかる可能性があるから、低学歴なのに大手から声がかかるし、事実、俺の場合、大手保険会社や銀行から声がかかったよ」

「なるほど確かに企業の選考ってどうやって判断されているか分かりませんからね。最初から落とす気の企業に応募していると時間やお金の無駄になりますし、始めから採用する気がある企業と面談出来る、この手のサービスは良いですね」

「もっと言えばこれは圧迫面接を回避する事が出来るサービスとも言える。なぜなら大抵の圧迫面接は『君のような学歴でどうして応募したの?』とか『君、受かると思っているの?』など申込してきた事に対するバッシング行為を行うのが通例だ。だからこそ、向こうから書けてくるタイプの就活サイトであれば『いえ、あなた方が私にオファーをかけたのですよ』と指摘され、矛盾が生じる。だから圧迫面接とか、学歴や成績などで差別を受けて、もうそんな面接など受けたくない。という気持ちであれば、この手の就活サイトは便利だと言える」

やる気のない就活生のガクチカ・自己PRの作り方

「なるほど、向こうから声をかけてくれるタイプの就活サイトってそんなメリットもあるのですね。正直、助かります。今まで圧迫面接や学歴など指摘されてやる気が出なかったのですが、それで何とかなりそうです。ただ先輩、面接まで行けてもやっぱりアピールする内容が肝心だと思いますので、差し出がましいですが、ガクチカや自己PRってどんな風にアピールすれば良いのでしょうか?」

「ガクチカや自己PRの場合、ガクチカでは実力の高さ、そして自己PRでは志望先の相性の良さをアピールすれば良い」

「実力の高さと相性の良さですか?」

「その通り。実力の高さは『この就活生はこの仕事が出来そうですよ』と思わせるアピールなのだが、自己PRの場合『この就活生はこの仕事を長く続けられそう』と思わせるアピールを書いてガクチカと差別化した方が良い。

 就活で一人当たりの採用コストは、100万円と言われている。そして戦力として使えるようになるまで3年ほどかかると言われ、教育費は1500万円かかると言われている。なのに入社前にこの仕事について正しく理解していないせいで『私はこの仕事に合わないな』と思ってしまい、早期退職してしまうケースが全体の約3割まで登っているんだ。つまりせっかく育てあげても、他者にとられてしまうリスクがあり、お金の無駄になる事から採用面接では、実力だけでなく、この仕事との相性についても調べたりするんだ。

 例えば電力や水力などのインフラ業界を志望する場合『いろいろな企画を出してお客さんを喜ばせたい」とアピールしたら『相性が悪い』と思われ、落とされる事になる。何故かというとインフラ業界というのは、例えば電力がちゃんと家庭に届けられているかどうか?安定供給や日々のメンテナンスが主な仕事になる。だから企画などを考えるというよりも、日頃からの設定しているメーターが正しく機能しているかどうかの点検。ルーティン作業の毎日なんだ。だから新しい事に挑戦する事など割り出し、どちらかというと毎日同じ作業の繰り返しだから、新しい事に挑戦したい人から見ると、この仕事は向いていないという事になる。

 一方でこの業界に向いている性格というのは、責任感が高い、または日々同じ業務をこなし続ける精神力がある人という事になる。だから具体例としてスポーツのイベントに参加していて、日々同じ辛いトレーニングを毎日続けていく精神力を自己PRとしてアピールし、そしてキャプテンである立場からこのチームを優勝に導かないといけない責任感も必須。だからその2つを全面的に押し出して、日々同じ仕事と、お客様の為に安全第一に頑張らないといけない仕事だ。と言ってアピールするのが合理的だ」

「なるほど。大体ガクチカと自己PRでどのように差別化してアピールしないといけないというのが分かりました。しかしそうなりますとますます業界分析を徹底しないといけませんね。でないと実力の高さだけしましても、相性の良さでつまずいてしまうので、どの業界ではどんな性格が向いているのか?各々調べないといけませんね」

「やめておけ。業界だけでも、メーカー、小売、サービス、IT、商社、金融、マスコミと、7業界ある。更に細分化したらもっとある。そんな各業種ごとに相性なんて調べていたら、こそ数の多さに圧倒されてやる気なんてなくなるから本末転倒だ。実際、俺もそうやろうとして、途中で何がしたいのかわけ分かんなくなったからな。だから相性の良さを示す方法として、業種や業界で勝負するのではなく、営業1つに絞ってアピール内容練った方が良い。

 文系の就活生の場合、大抵の志望職種は営業になる。だから営業が出来そうな就活生と思わせれば、どこの大手でも志望出来るはずだ。

 ここで注意しないといけない点はどの業界でも通じそうな営業の提案アピールをないといけない点だ。ダメな就活生がよくするアピールとしては値段を安くしたり、または数を水増ししたりする。そういうのは就活では通じない。なぜなら大抵、面接官はその次の質問として

『では具体的にどうやって客数集めたの?』

『では具体的にどのように売り上げを上げる事が出来たの?』

『権限のない君にどうして店長は反対しなかったの?』

 と成果を上げた妥当性について追及してくる。そうすると値切りして安く販売して、それで売り上げを上げたという人がいたり、親戚や後輩などを使って来客数を水増ししたというそんなカラクリが露見したりする。結局、学生時代に実績を出していたとしても、再び同じような方法で成果を出せるかどうか?その辺の妥当性について述べなければ評価されない。事実、さっきのやり方じゃ薄利多売のビジネスになって、頑張っても儲けが足りないという状況になってブラック化するし、親戚や後輩を何度も呼ぶ事など出来ない。そんな事をすれば『ではどうやってサクラの人件費を回収するの?』と訊いてくるから、費用対効果の妥当性について述べないと評価されない。だから営業で実力の高さを示したいのであれば、お客さんの視点に考えて、そして欲しいと思わせる提案をしました。という言い方をしないといけない。だからその具体例を述べてみようと思う。

 例えば俺の場合、居酒屋のアルバイトをしていたのだが、当時2020年東京オリンピックが開催されると思われていたから、外国人観光客の需要がまだあったんだ。そして同時に屋内全面禁煙化の条例が発令され、飲食店では喫煙者の顧客離れが起こっていた。

 だからとある通信会社ではそ『客数を増やす為に外国人観光客がよく使っているスマホの通信、Wi-Fi端末を店に設置しませんか?』とアピールしたり、または『外国人観光客がよく使っている国際クレジットカードが使える決済端末を配備してみませんか?』と飲食店に提案していた。

 そしてその通信会社で働く営業マンとあったのだが、

『モノが売れるとしたら、時代の変化に合わせて販売するのが1番。今回の場合、2020年4月1日に施行される改正健康促進法により、飲食店の原則屋内禁煙が義務化されるから、喫煙のお客様を失った分、新たな顧客の確保に向け、外国人観光客を呼び込んでみませんか?と提案して販売実績を増やしていた。だから営業マンとしての素養をアピールしたいのであれば、時代の変化に合わせて、自社製品がどんな風に役立つのか?その提案例を元に営業のスキルがあるとアピールすれば良いのではないかな?』

 とアドバイスしてくれた。

 実際、これは保険業界の話だが、昔、バイトテロで店が閉店するトラブルがあった。その為、保険業界ではバイトの不衛生な対応によって売り上げが下がった場合に適用される保険があります。と宣伝して保険の販売している営業マンもいた。

 このように法改正や社会問題、または支援金制度の改正により新たなサービスが生まれる場合がある。それに便乗し、自分達の商品がどのように役立つのか?その辺を言えるようになる事が、営業が出来る就活生として見られる。

 だから俺の場合、さっきのスカウト型就活サービスの面談で先の通信販売の営業マンの話を聞いたら、同業他社のところに行って『私はこのように提案します』とあたかも自分で思いついたかのように言えれば、営業が出来る営業マンの候補として見てくれるだろう」

やる気を維持する就活とは?

「はぁ~、色々とやらないといけない事、いえ、見直さないといけない事が沢山出てきましたね。仕事量が増えるとやる気が出なくなりますけど、先輩はどうやってやる気を維持し続けたんですか?」

「ハハハ、正に俺が就活をやっていた時と同じ境遇だな。確かにスカウト型就活サイトを利用して必要な情報を手に入れても、やる気が起きずに2、3日サボってた。しかしそれだとダメだと思い、何か『この日までにやらないといけない』とデッドラインを作れば良い。俺のような人間は追い詰められないといつも動かないじゃん。『期末レポートは夏休み最後の1週間でやる』みたいな。

 だから俺の場合、デッドラインを設ける為にMeetsCompanyのような内定直結型就活イベントに参加したよ。あれって一度に6社と面接するし、更に他の就活生も一緒に集団面接を行う。つまりどんな企業で、どんな就活生が、どんなアピールをするのか一度に体験する事が出来る。そして運が良ければ内定。やる気が出ず、更に学歴フィルターや圧迫面接などで苦しんでいた俺からすれば、やる気を出すウォーミングアップとして大変助かったよ。ちょうど3日後に開催予定だったから、参加した。

 俺の感想だが、得た情報も非常に役立った。始めはブラックではないか?と疑っていたが、昔とは違ってこの職業紹介サービスって、厚生労働省の監視が入って、更に俺のような就活生が早期退職した場合、紹介料の9割を返さないといけない仕組みになっている。つまりブラックのような早期退職を促すような企業に就職させれば儲からないビジネスになっているから、少なくとも3年以上働けそうな企業を紹介してくれる。だから俺自身で就職先を見つけるよりはブラックに遭遇する確率が低いのかなと思い、ちょっと信頼している。

 んで、実際にサービスを受けた感想だが、色々な業界の面接官と話していて自分に向いているのがIT業界ではないかと思った。なぜなら営業でアピールしていたけど『お客さんの視点で考えるより、君は業務の効率化を意識し作業しそう』と言ってくれた。まぁ、今までの話を振り返るに限り、どのようにアピールすれば効果が出るのか?打算的な話が多かったから『どうやれば上手くいくのか?』、その考えが業務改善、要はコンサルタント業務や、作業を機械化していくIT業界が向いているのでは?とアドバイスしてくれた。

 俺は文系だが、世の中にはSES(システムエンジニアサービス)と言って、未経験でも先輩の指導の下、先ず簡単な作業をやっている傍ら、先輩の修正作業を見て、どのようにプログラミングを組めば良いのか学べる職種があると聞いて、そこに就職した。実際に働いてみたが、金融などの処理システムがどのように処理されて、どのように修正されているのか?簡単な修正であれば1週間で出来るようになりましたし、先輩方の話を聞いているうちに理解出来るようになった。まぁ、システムと電子空間の位置情報を頭で描けるようにならないと難しい仕事かもしれないが、俺の場合、出来たから、まぁ、今は自動化技術を身に着けて稼げそうなデータをネットから引っ張り出したり、またWebサービスも作り上げて、将来は独立して稼げるように今、頑張っている所だ。

 話は戻すけど、色々とやらないといけない事が多くて、今から何を始めれば良いのか分からないのが実情だろう。だからウォーミングアップとして内定直結型の就活イベントにイベントにでも参加して、面接官や他の就活生から必要な情報を仕入れてアピール内容を磨く。またはそのまま選考に進んで内定獲得を目指す。というのもありだから、手始めとして先ず動く事から始めてみてはどうかな?

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